多くの病気の根本的な原因は、過度なストレスにあります。
このことを理解すれば、病気になるリスクから逃れることができます。また病気になったとしても、軽い症状であれば自分の体の力で回復することができます。
本書では、ストレスが体に与える影響と、私たちの体の中で起こっていることとを、わかりやすく追っています。
病気になる原因と過程を学べば、体を守る基本が身につきます。
本書をご覧くださるみなさまが、病気から我が身を守る方法を学んでいただければと思います。
はじめに
第1講義 概論
1.免疫
2.ストレス
3.病気
4.病気から逃れる
第2講義 白血球の分類と感染症
1.赤血球と白血球
2.リンパ球の組織
3.リンパ球の分類
4.免疫反応の特徴
5. B細胞が分泌する抗体の種類
6.いろいろな感染症と戦う白血球
7.白血球の自律神経支配
第3講義 自律神経と内分泌
1.自律神経の働き
2.内分泌の働き
3.自律神経・内分泌系による白血球分布の調節
4.リズム(日内リズム・年内リズム)
第4講義 エネルギー生成系
1.真核生物のエネルギー生成
2.解糖系
3.ミトコンドリア系
4.体温
5.ミトコンドリアの共生した生物
6.年齢とエネルギー系のシフト
7.生殖
8.ミトコンドリアは刺激で数を増やす
第5講義 スポーツと健康
1.筋肉
2.エネルギー生成系と筋肉の関わり
3.筋肉が使うエネルギー
4.体温とミトコンドリア
5.赤筋の限界
6.運動不足の危険
7.年齢と運動
8.健康とのつながり
第6講義 医療について -多大な進歩と多少の問題ー
1.医療の進歩と拡大
2.医療の進歩進捗
3.医療を支える医学
4.薬剤
5.手術法
6.移植医療
7.医療の拡大が続く
8.健康診断
第7講義 免疫の二層性
1.新しい免疫系
2.新しい免疫系を構成する免疫臓器
3.新しい免疫系を構成するリンパ球
4.古い免疫系
5.古い免疫系の特徴
6.古い免疫系を構成するリンパ球
7.ストレスと免疫系の関係
第8講義 移植、妊娠、老化
1.移植と拒絶
2.妊娠
3.老化
4.移植のいろいろ
第9講義 生活習慣病
1.血圧
2.高血圧症
3.コレステロール
4.高脂血症と脂肪肝
5.糖尿病
6.がん
おわりに
索引
12種類の専門疾患の基礎知識と薬学的問題点への対応策を具体的に提示。
臨床で出会う頻度の高い疾患を中心に、日常的にカルテ・レポートに記載することの多い用語・分類・基準値・重症度基準・エコーサイン・疾患にかかわる手術・治療用語について取り上げた。著者の施設の技師たちが持ち歩く自前の虎の巻を1冊に凝縮させた、誰にでも役立つポケットブック。
遺伝子工学を知らなくても、わたしたちはこの技術を利用した遺伝子診断キットやさまざまな治療薬、出生前診断サービスなどを使っています。さらに今後期待されるiPS細胞を使った治療も、この遺伝子工学を利用した治療なのです。本書ではこの遺伝子工学について、どういう技術かを基礎のキソから解説するとともに、その可能性について紹介していきます。
より深く、より広く内容はさらに充実(全面改訂.第2版と比較して約20%増頁)。病院総合診療医がまためた152項目(約1100頁)。
「人間とは何か」を考える。そのとき、霊長類学の成果に触れることを勧めたい。あまり一般に意識されないが、先進諸国のなかで野生のサルがすむ国は日本だけだ。アメリカザルとかフランスザルというのは存在しない。そうした文化や自然の背景があって、日本人はサルについてよく知っている。深い興味を寄せてきた。それが追い風となって、霊長類学は、日本が世界の一線に立って発信し続けてきた稀有な学問である。
経済のグローバル化は,ブレグジットや米中貿易戦争など,ある特定の地域で発生した事象が,瞬く間に深刻な現象に発展する危険性をはらむようになった.現代の世界経済が抱えるこうしたグローバルリスクについて,その測定を行うとともに影響について考察する.
はじめに(小川英治)
序 章 グローバルリスクの概念と測定ーーリスク回避行動を検証する(小川英治、羅 鵬飛)
第I部 大規模な脅威
第1章 米中貿易戦争の影響ーーミドルパワーは何ができるのか(木村福成)
第2章 チャイナリスクの金融的側面ーー新型コロナウイルス感染症対策も踏まえて(関根栄一)
第3章 欧州経済のリスクーー新型コロナウイルス感染拡大,ブレグジット,そしてユーロ圏金融市場のリスク(高屋定美)
第II部 グローバルリスクの影響
第4章 米国から新興国への資本フローに対する影響ーーグローバルリスクと資本受入国の固有リスクに着目して(大野早苗)
第5章 アジアへの直接投資の変化ーーチャイナリスクと2010年代の日本企業の動向(松原 聖)
第6章 政策不確実性が株式リターンに与える影響ーー短期的かつ長期的効果の理論的考察と実証分析(熊本方雄)
終 章 グローバルリスクとその影響(小川英治)
Global Risk and the World Economy:
Crisis Caused by Economic Policy Uncertainty and Risk Management
Eiji OGAWA, Editor
典型画像から非典型画像、鑑別疾患画像まで、収録画像550点以上。
◆日常診療で遭遇頻度の高い泌尿器疾患を取り上げ,患者の病態に合わせた最適な処方をするための薬剤の知識をまとめました。
◆ガイドラインに沿った治療をふまえた上で,各疾患のエキスパートが「私の処方」として薬剤の開始から併用,追加,変更までの具体的な処方例を紹介しています。
◆診療現場で増えている代替医療に関する質問にも答えられるよう,サプリメントや漢方についても,エビデンスに基づいた解説を加えました。
◆手元にあると便利な1冊として,泌尿器科診療に携わるすべての医師にお勧めします。
1章 感染症
1 膀胱炎
2 尿道炎
3 前立腺炎
4 泌尿器科医が遭遇する陰嚢・陰茎皮膚疾患
5 精巣上体炎,精巣炎
6 腎盂腎炎
7 尿路結核
8 尿路真菌症
2章 排尿障害
1 前立腺肥大症
2 過活動膀胱(男性)
3 過活動膀胱(女性)
4 夜間多尿
5 腹圧性尿失禁
6 神経因性下部尿路機能障害
3章 性機能障害・男性不妊
1 男性更年期障害
2 勃起不全
3 射精障害
4 男性型脱毛症
5 乏精子症、精子無力症
4章 尿路結石症
1 結石排石促進
2 結石再発予防
3 結石仙痛
5章 内分泌疾患・その他
1 原発性副甲状腺機能亢進症
2 慢性腎臓病
3 副腎腫瘍
4 間質性膀胱炎
6章 泌尿器科悪性腫瘍
1 副腎癌
2 腎癌
3 前立腺癌(ホルモン感受性)
4 前立腺癌(去勢抵抗性)
5 膀胱癌
6 精巣癌
7 陰茎癌
2020年初頭に突如世界を襲った新型コロナ・パンデミックから抜け出すため、新たに開発されたワクチン。
日本では、2021年4月頃から本格的に接種が始まった。
人々は、この「未知のウイルス」に対抗するために「未知の技術」で開発された「未知のワクチン」を、どのように受け止め、接種するか否かを決め、実際に行動したのだろうか?
長きにわたるパンデミックの中で、新型コロナウイルスは変異を繰り返し、ワクチンの効能に関する情報もたびたび変化した。この極めて不確実な状況下で、研究者として、あるいは政策現場に参加する有識者として、著者たちは、「行動経済学」を武器に未知のウイルス・未知のワクチンと対峙し、接種を進めるためのナッジ・メッセージを開発し、接種が進む中での政策のあり方を提案し、接種者・非接種者の分断など社会への影響を考え続けてきた。
そんな著者たちが、当時の想い、経験、そして調査・研究における苦労と創意工夫を振り返りながら、将来起こりうる新たなパンデミックへの対策として何が必要か、私たちは何をすべきかを問い直す。
行動経済学、感染症学などの知見をわかりやすく解説しつつ、新型コロナ危機の教訓を活かし、ネクスト・パンデミックに備えて今から動き出すための指針を、臨場感あふれる筆致で描く。
プロローグ(佐々木周作)
第1部 「未知のワクチン」にどう向き合うか?
第1章 「未知のワクチン」に向き合うための基本道具
[大竹文雄の目]ワクチン導入をめぐる政策議論
第2部 「未知のワクチン」の接種開始前夜
第2章 「接種を受けるつもり」を測定する意義:たかが意向、されど意向
第3章 自律性を阻害せずに接種意向を高めるナッジ・メッセージの探究
[佐々木・大竹・齋藤の「当時を振り返る」]エビデンスの作り方と使われ方
[大竹文雄の目]接種勧奨と出口戦略をめぐる政策議論
第3部 「未知のワクチン」の接種はじまる
第4章 接種意向は水物か?:実際の行動とのギャップ
第5章 ナッジは実際の行動も促すのか?:フィールド実験による挑戦
第6章 ワクチン接種の意外な効果
[佐々木・大竹・齋藤の「当時を振り返る」]パンデミック下の研究開発と社会実装
[大竹文雄の目]ワクチン効果の変化と行動制限の必要性をめぐる政策議論
第4部 ワクチン普及後の世界:「未知」から「既知」へ
第7章 ブースター接種にナッジは必要か?
第8章 ワクチン接種者と非接種者の分断と共生
[佐々木・大竹・齋藤の「当時を振り返る」]ナッジの意味とは
第5部 ネクスト・パンデミックのために「行動経済学+感染症学」ができること
第9章 将来のパンデミックに向けた10の政策研究アジェンダ
第10章 政策研究アジェンダの「実現可能性」を議論する
あとがき(大竹文雄、齋藤智也)
気管支肺胞洗浄(BAL)法は、呼吸器診療において、画像情報、血液情報に加え、病的肺の現場の情報を理解するユニークな位置づけで、炎症肺に関与する諸細胞の情報を入手する方法として定着している。今回の改訂では、気管支上皮被覆液解析や、マイクロアレイ、プロテオーム情報、危険性と合併症、あるいは倫理指針等も新たに加えられた。日常の診療・研究に良き手引きとなる。
主要目次:
1.感染性生物(序論:寄生生物,病原体,免疫/ウイルス/細菌/真菌/原虫/蠕虫(寄生虫)/外部寄生虫/プリオン/疾患:重篤度と感受性)
2.免疫系(防御,免疫,免疫系/外部防御:侵入と排出/自然免疫/寄生体が自然免疫をかわす仕組み/自然免疫による病気/免疫不全1:自然免疫の一次免疫不全/獲得免疫:序論/B細胞と抗体/T細胞とMHC/抗体応答/細胞性応答/免疫応答と免疫記憶の制御/病原体はどのようにして獲得免疫から逃れるのか?/獲得免疫による疾患1:過敏症/獲得免疫による疾患2:自己免疫/免疫不全2:獲得免疫の一次免疫不全/免疫不全3:二次免疫不全とAIDS)
3.宿主と病原体の均衡(疫学/感染症対策:ワクチン接種/感染症対策:化学療法/感染症対策:公衆衛生施策/ウイルス感染症およびプリオン病と免疫/細菌感染症と免疫/真菌感染症と免疫/原虫感染症と免疫/蠕虫感染症と免疫/外部寄生虫と免疫/新興感染症)練習問題の解答
「虫と感染症」をキーワードに、近年大きな注目を集める感染症を媒介する節足動物を取り上げる。最先端の高度な分析技術が駆使されて、さまざまな情報が解明されているこの分野の話題を、分かりやすく解説する。
第I部 虫がもたらす感染症と健康被害
はじめに
1章 デング熱をはじめとする蚊がうつす病気の生態学
2章 致死率20%以上の病原体を運ぶマダニが身近に!
3章 マダニ人体刺症とその対策
4章 ツツガムシの刺咬による健康被害「つつが虫病」
5章 ヌカカ媒介感染症
6章 ハエが係わる感染症
第II部 招かれない虫たちとの関わり方 対策と利用
7章 都市の衛生害虫管理
8章 殺虫剤による駆除の実際と課題
9章 トコジラミの刺咬による健康被害とその対策
10章 サシチョウバエの分類・同定とその対策
11章 感染症流行の数理的研究
12章 蚊の行動を制御する現象
13章 作用点の変異による衛生害虫の殺虫剤抵抗性
「生物多様性の維持がいかに人類の健康で文化的な生活のために必要か」をテーマに、生物多様性の喪失が人間の健康に与える潜在的脅威の全てを考察した初めての本。人間の豊かな生活が原因で起こる危険について警告している。
刊行によせて/序文/訳者序文
第1章 生物多様性とは何か?
種絶滅率の測定/二次的な絶滅/個体群と遺伝的特性の喪失/結び
第2章 人類の生活が生物多様性に与える脅威
陸上における生息環境の消滅/海洋における生息環境の消滅/淡水域における生息環境の消滅/天然資源の乱獲/移入種問題/感染症の脅威/環境汚染/紫外線(UV)/戦争や武力衝突が環境に与えるダメージ/地球規模の気候変動
第3章 生態系サービス
生態系サービスの特徴/生態系サービスの経済的価値/生態系サービスにとっての脅威/結論
第4章 自然界からの薬品
なぜ天然薬品なのか/天然産物の医薬品としての歴史/薬発見の伝統的な医療の役割/南米土着の医薬/いくつかの天然由来の薬品の概観/工業国でのハーブ治療薬/医薬品の可能性のある食品/殺虫剤および防かび剤としての天然産物
第5章 生物多様性と生物医療研究
医科学研究の歴史概略/生医学研究における動物と微生物の役割/結論
第6章 絶滅危機にある医学上有用な生物
両生類/クマ類/霊長類/裸子植物/イモガイ類/サメ類/カブトガニ類/結論
第7章 生態系の攪乱、生物多様性の消失および人間の感染症
生態系の攪乱と感染症への影響/媒介者、病原体、宿主の多様性と人間の感染症/生物的制御/種の搾取とブッシュミートの消費/気候変動と感染症への影響/結論
第8章 生物多様性と食料生産
歴史的背景/農業/家畜(酪農?)生産/水生態系からの食料/結論
第9章 遺伝子組み換え作物(GM作物)と有機農業
遺伝子組み換え食品/有機農業/複合農業/結論
第10章 生物多様性の維持のために一人一人が何を為すべきか[提案の章]
自分たちの地球に何をしているのか?/なぜ浪費は止まらないのか?/生物多様性を保全する方法/多くの声が当局を動かした実例/すばらしい業績を残した個人活動家/生物多様性の維持に貢献ー私たちができる10の事柄
皮膚疾患に対する中医学の考え方・活かし方病態と治療のポイントを図表で明解に。ポイントを押さえた中医学による皮膚疾患の考え方と治療を提示。カラー写真・チャート図・表をふんだんに使って理解を助ける。臨床においてよく見られる皮膚疾患を中心に収載。内服・外用とスキンケア・養生を三本柱に中医の総合的なアプローチ。日本で代用可能な漢方薬も提案。
おもに栄養士養成校で役立つ内容と構成.各章のはじめには「その章で学ぶこと」と「その章のキーワード」を掲載している.学習のポイントが把握しやすい.理解を確実なものにできる例題と章末には練習問題付.管理栄養士をめざす学生のために「レベルアップをめざす知識」を随所に掲載した.
1.食品衛生と法規 (健康と食品衛生/食品衛生行政/衛生指標)
2.食品の変質 (発酵と腐敗,変敗,酸敗/腐敗を引き起こす微生物/微生物の生育条件/腐敗の判定/微生物による成分の変化/化学的変質/腐敗と鮮度の判定/食品の腐敗・変敗の防止法)
3.食中毒 (食中毒の定義と分類/食中毒の発生状況/微生物性食中毒/化学性食中毒/自然毒食中毒/食中毒予防/消毒と殺菌・滅菌法)
4.経口感染症・寄生虫症 (おもな消化器系感染症/ウイルス性経口感染症/寄生虫症/人畜共通感染症)
5.食品中の汚染・有害物質 (カビ毒(マイコトキシン)/化学物質/内分泌かく乱物質(環境ホルモン)/有害金属/放射性物質/食品の有害成分)
6.食品添加物 (食品添加物の定義/食品添加物の種類と用途/食品添加物の分類/有用性と安全性/安全性の評価)
7.食品の衛生管理 (HACCPによる食品の衛生管理/食品取扱施設における一般衛生管理プログラム/国際標準化機構(ISO)/学生の学内・臨地(学外)実習などにおける衛生管理/家庭における衛生管理)
8.食品の安全性問題 (遺伝子組換え食品/放射線と食品/農薬と食品/リスク分析と国際化)
本書ではPT・OTを目指す学生にとって必要十分な小児科学の基礎的知識を学習できるようになっています。基本構成は前版を踏襲しつつ、臨床での治療活動における重要度から小児の神経疾患、心身医学的疾患、虐待などの項目を刷新して、さらに充実度を高めました。