技術さえ高ければ歯科医師として成功する──かつてはそれでよかったかもしれない。しかし超高齢社会を迎えたいま、いくら技術を高めたとしても患者の真のニーズに応えられる歯科医療は実践できない。シリーズ最終巻は、患者の生涯にわたって安心と安全を提供するために、歯科医師が習得すべき視点や発想を追求する。患者は歯科医療に何を望んでいるのか?患者にとって歯科医院はどうあるべきか?プロフェッショナルの真髄に迫る。
Chapter 1 SENSE 明日の歯科医療を描く視点
Chapter 1-1 この患者が来院したら、あなたはどのような治療を行うか?
Chapter 1-2 臨床経験(experience)とEBM(evidence-based medicine)
Chapter 1-3 歯科医師の役割
Chapter 2 LIFE 患者に幸福感と安心感を与えるには
Chapter 2-1 治療計画の立案と実行に必要な6つの感性
Chapter 2-2 QOL向上のために必要なこと
Chapter 2-3 幸福感と安心感のある治療計画
Chapter 2-4 患者に安心感を与えるコンサルテーション
Chapter 3 LONGEVITY 患者の将来を考慮した歯科治療
Chapter 3-1 患者の将来を考慮した歯科治療を実践する上で求められる視点
Chapter 3-2 欠損歯列の拡大抑制を目指した歯科医療の実践
Chapter 3-3 治療計画を決定する要素
Chapter 4 QUARITY 患者は何を求めているか
Chapter 4-1 ニーズは変わる
Chapter 4-2 高齢者・若年者に求められる最適な歯科医療とは
Chapter 4-3 日本の歯科医療が抱える問題点
Chapter 4-4 歯科医療の社会的な変遷
Chapter 5 PHILOSOPHY 歯科医師として考えるべきこと
Chapter 5-1 歯科医療における学習の哲学
Chapter 5-2 診療システムを支える歯科医師としての哲学
本誌は、Quintessenz Verlag (ドイツ)発行の「the International Journal of Esthetic Dentistry」の日本版。創刊4年目を迎え、いっそう充実した内容に。今年も、日本屈指の著名臨床家陣が世界を見据えたテクニックとマテリアルで送り出す審美症例の数々に目を奪われる。また、例年好評のthe International Journal of Esthetic Dentistryからの翻訳論文も掲載。すべての症例が、症例への深い考察とチームワーク、そして患者とのコミュニケーションの結果として仕上がっている。読者は、最先端審美修復の目撃者となる。
ポーセレンラミネートベニアを用いた前歯部審美修復
上顎前歯部へガイデッドサージェリーを応用することで低侵襲なインプラント治療を行った症例
Clinical application of the Plane SystemPlane System の臨床応用
さまざまな歯科材料や機器を用いて行う現代の補綴修復治療
歯牙のAging Stage に合わせたDirect Restoration におけるレイヤリングテクニック
ケースレポート:重度歯周病により高度に顎堤が吸収した上顎前歯部における再建
矯正的組織増生法を用いた低侵襲前歯部インプラント症例 臼歯部の接着性間接修復:新たな適応症と歯冠形態を重視した形成法
口腔の健康を保ち、口腔の障害をなくすことが、全身の疾病・衰えの進行を防ぐことが明らかになっている。このことからメディカルからデンタルには、積極的に口腔の健康を保つ役割が期待されている。明日の臨床に生かせる、オーラルフレイルの兆候の見方、その進行を止める治療・口腔ケア・トレーニングのテクニック、デンタルがメディカルにもたらすメリットを解説した、歯科医師・歯科衛生士・メディカルスタッフのための1冊。
PART 1 デンタルとメディカルの接点
PART 2 オーラルディスオーダー 歯の欠損・咀嚼・嚥下障害と介護
PART 3 歯周病と非感染症(NCD)──ペリオドンタルメディスン
「舌がヒリヒリ」「味覚がおかしい」「口臭がある」などの患者からの訴えに悩んだことはないだろうか。従来、「舌痛症は心身症」とされ、「味覚異常には亜鉛」「口臭には歯周治療」などの画一的対応がされがちだった。しかし現在、これらの症状は解明されつつあり、コントロールできるようになってきている。本書では基礎医学や臨床の事実に基づき、舌痛症や味覚異常などの「口腔難治性疾患」の発症機序や診断・対処のポイントを整理し、わかりやすい図で解説。患者を苦しみから救う助けとなる1冊だ。
プラスティックサージェリーのスペシャリスト・中田光太郎氏が歯周外科手術の原点「切る」「縫う」「結ぶ」を徹底解説! 「切る」では血流を考慮した切開線およびデザイン、「縫う」では糸・針の構造、運針、各種縫合テクニック、そして手術結果を左右する「結ぶ」では色分けした縫合糸で結紮を丁寧に解説。避けて通ることができないこの3手技すべてを200点超のイラストで図解。外科ビギナーからベテランまで幅広いニーズに応えた1冊!
Chapter 01 切る Incision
Chapter 02 縫う Suture
Chapter 03 結ぶ Ligation
これまでさまざまな意見や情報が錯綜した結果、独自の発展を遂げ、ガラパゴスと化した日本における歯科医院の感染対策。本書では、世界でもっとも厳格なRKIガイドラインをふまえたインフェクションコントロールについて、歯科医師でただ一人の第1種滅菌技師を有する第一人者が解説。これをふまえた実際の方法について多数の洗練された写真をもとに網羅した、今までの常識を覆す決定版である。
Chapter 1 日本規格のインフェクションコントロール
Chapter 2 RKIガイドラインによるインフェクションコントロール
Chapter 3 歯科医院のためのインフェクションコントロール
Chapter 4 インフェクションコントロールの実践 [トリートメントルーム]
Chapter 5 インフェクションコントロールの実践 [ステリライゼーションルーム]
イエテボリ大学診断学教室の診断コンセプト!患者から電話がかかってきたときからの対応から診断を下すまでの方法をシステム化。エックス線写真のみから診断すると誤診の可能性が高い!患者の訴える痛みの原因を痛みの特徴から探しだし、患者の苦痛を解消。歯の痛みをとる!やさしい解説書。
これ1冊で院内研修、院内トレーニング学びなおしに最適。
〜将棋の藤井聡太七段も受けた「モンテッソーリ教育」のポイントがマンガでわかる!〜
子どもの成長に必要なことは、すべて子どもが教えてくれる!
家庭で育つ! 「集中力」「段取り力」「知性」「判断力」「自己肯定感」
将棋の藤井聡太さんや、Amazonのジェフ・ベゾスなどが受けたことでも知られるモンテッソーリ教育。
20世紀初頭にイタリアの医師・マリア・モンテッソーリによって考案されて以来、とくに欧米では多くの支持を得てきました。
それぞれの発達段階にある子どもを正しく観察し、必要な手助けを必要なタイミングで行うことで、「自立し、思いやりがあり、学び続ける姿勢を持った人間」を育てることを目的としています。
さらには、「平和社会に貢献できる人格の形成」を目指しているのです。
そんなモンテッソーリ教育のエッセンスを、マンガのストーリーを通してつかむのが、本書の目的。
子育てに悩むお母さんを主人公にしたストーリーと、ポイントを押さえた解説をとおして、家庭で簡単にできる実践の仕方をご紹介します。
プロローグ モンテッソーリ教育とは
(story0)子育てが苦痛でたまらない
PART1 モンテッソーリ教育のキーワード1 環境
(story1)モンテッソーリ園に通えたらいいのに
PAT2 モンテッソーリ教育のキーワード2 観察と敏感期
(story2)1歳児ってすごい!
PART3 モンテッソーリ教育のキーワード3 提示(提供)と秩序感
(story3)「魔の2歳児」じゃなかった!
PART4 モンテッソーリ教育のキーワード4 逸脱と人格形成
(story4)不思議な出会い
PART5 モンテッソーリ教育のキーワード5 正常化
(story5)5歳児でも変わった!
エピローグ モンテッソーリ教育の一般化とは
(story6)大人と子供の戦いをやめて
自伝の曠野を疾走する「家なき子」の家出と、その魂の故郷。制度化された書物的思考を揺さぶり、解体する道化的発想と、身体的思考の熱き坩堝。
最高の音で楽しむために!
NHK交響楽団の伝説的ライヴのCD化。スウェーデン出身でN響名誉指揮者であるブロムシュテットは、デンマークの大作曲家ニールセンを得意としている。豪快な第4番と美しい第3番。
広範かつ膨大な文献と著者の40年以上にわたる臨床経験と大学教育に基づいた、歯科矯正における早期治療の大著が邦訳成る。小児患者の成長に手を携えることで、のちの大掛かりな矯正歯科治療を避けることができる早期治療のメリット、エビデンス、治療戦略が数多くの症例とともに示されている。議論中のトピックながら、今後の矯正歯科治療の行く先に一石を投じる1冊と目されており、矯正歯科治療に携わる者には必読の書。
PART I 早期治療の臨床的・生物学的原理
PART II 非骨格性の問題に対する早期治療
PART III 歯性骨格性の問題に対する早期治療
機能回復や疾患予防への対応がさらに重要視されている歯科医療。本書ではこれらの問題に対し用いるオーラルアプライアンス(OA、口腔内装置)に着目し、サーモフォーミングを用いたテクニックを中心にまとめました。マウスガード、オクルーザルアプライアンス、ナイトガード、睡眠時無呼吸・いびき防止装置、アライナー型矯正装置などの日常臨床に役立つさまざまなOA製作法と患者さんへの説明、最新情報を知ることができます。
Part1 4つの視点でつかむ! 全身疾患28
Part2 図解でわかる バイタルサインのとり方、読み方
Part3 図解でわかる 救急蘇生法
Part4 医療面接で何を聞く? 全身疾患の情報収集
補綴治療時に咬合高径の増大、すなわち咬合挙上の必要性に迫られることがある。しかし、「なぜ挙上するのか?」あるいは「どうやって挙上するのか?」については様々な考え方があり、ときに悩ましい問題になる。本書は、咬合の基本(用語)、咬合挙上の必要性が検討される場合の考え方、挙上時に適応できる3つの手法とそれらの実際(治療ステップ)がエビデンスベースドで、かつ臨床的な視点で臨床例とともに解説されている。