クラシック・クロスオーヴァーのロマンティックな楽曲ばかりを揃えたコンピレーション・アルバム。フィリッパ・ジョルダーノやエンニオ・モリコーネらの有名な曲が多く、親しみやすい一枚となっている。
最高の音で楽しむために!
歌唱力では定評のある本田美奈子がクラシックの名曲に挑戦。プッチーニ、ドビュッシー、ヘンデル、フォーレなどの旋律に日本語の歌詞が付けられ、今風のアレンジが施されている。本田美奈子がよくヴィブラートのかかった伸びのある声で歌い上げている。
ともにミズーリ州出身という2人。すでに何度か共演はしているものの、ベースとギターのシンプルなデュオというのは今回が初めて。どことなく哀愁を帯びたセンチメンタルな楽曲がズラリと並んでおり、彼らの音楽的背景を知る上でも興味深い1枚だ。
中国の古典や歌謡からジャズ、ポップス、クラシックまで幅広くこなす二胡奏者、ジャー・パンファン。彼の来日20周年を記念してリリースされたメモリアル・アルバムは、情感あふれるニューエイジ作品というべきか。春の柔らかな陽射しを連想させる曲が並ぶ。
人気のピアノ・トリオが、タンゴに初挑戦。本家アルゼンチンの濃厚なタンゴではなく、1920年代と第二次世界大戦前にヨーロッパで大流行したコンチネンタル・タンゴ。ジャズの語法を用いることで再生されたタンゴは、何とも優雅でスタイリッシュだ。
作曲家の宮川彬良とサックス奏者の平原まことによるコラボレーション・アルバム。一度は聴いたことのある童謡などを、ピアノとサックスによるオーケストラ・アレンジで演奏する巧みな作品だ。
東京芸大の同窓生によって2005年に結成。2年間の準備期間を経て、2008年5月に衝撃的なデビューを飾った彼ら。サクソフォンの表現力を駆使した、磨き上げたアンサンブルにまず耳を奪われる。現代的なクールな感覚と柔軟な感性に裏打ちされた、音楽性の豊かな演奏だ。
最高の音で楽しむために!
甘美なトランペットに誘われ、いま世界が恋に落ちる。スムースジャズ・トランペットの貴公子クリス・ボッティから届いた、最高にスウィートなラブ・レター。柔らかな音色と繊細な表現で綴る一枚。
イタリア・ジャズ界注目のトランぺッター、ファブリッツィオ・ボッソのストリングスとの共演盤。確かなテクニックとその音色が大物の登場を予感させる。「ユーヴ・チェンジド」のムーディなダイアン・リーヴス、「夏」でのカンマリエーレの渋いヴォーカルなどもあり、濃い内容となっている。