本書は、1998年4月12日(日)の開講から翌1999年4月11日(日)の修了式にいたるまで、毎月第2日曜日に神奈川県労働者学習協会主催で開かれた、第17期横浜資本論講座「第2・3巻講座」の講義のさいの諸種の記録(講義テープ、レジュメ、配付資料、Q&A・質問と回答)をもとに、それに手を加えて原稿を作成し、編集したものである。
本書は、大学および高等専門学校の主として機械系学科で学ぶ学生諸君を対象として著された機械材料学に関する教科書である。また、本書はこれからの機械系技術者が修得しておくべき内容を網羅した。
本書の特色の一つは、第1章として総論をおき、魚の体を構成している要素である細胞、組織と器官について概説し、さらに個体レベルの生理現象を有機的に調節する生体制御系と、その機能に大きくかかわっている温度や光などの物理化学的環境と生物学的環境の影響について概説したことである。また、変態、代謝や生体防御の章も新たに設けた。
日本のオジサンは、若き日に日中新時代を告げるニュースに心ときめかせた…。三十年後、中国のオンナノコと、心ときめかせてみた「同夢」。
金属学の基礎項目をやさしく解説した、時代を超えた入門書。一流の学者たちによる内容はエッセー風で、楽しく読めて基本が学べる。1965年初版。
復刻にあたって
楽しく読めるエッセイ風技術解説書(大和久重雄)
「金属物理一家」の横顔(藤田英一)
「100万人の金属学ー基礎編ー」執筆時の思い出(牧野 昇)
『歴史の道しるべ』の魅力(菊池 誠)
編者のことば(幸田成康)
1 自然はシンプルである
<結晶構造のはなし>(長崎誠三)
2 教室のなかのできごと
<合金構造のはなし>(幸田成康)
3 デモンの描いた不思議な絵
<状態図のはなし>(長崎誠三)
4 山寺の鐘・教会の鐘
<組織と強さやねばさ>(三島良績)
5 住みにくい社会からの脱出
<変態のはなし>(平野賢一)
6 鋼にも人生がある
<鋼の変態>(大和久重雄)
7 トランジスタ・ラジオの影武者
<転位のはなし>(橋口隆吉)
8 硬いダイヤとやわらかい鉄
<強度のはなし>(鈴木 平)
9 タヌキと金のタマの話
<塑性のはなし>(幸田成康)
10 冬山のおきて
<点欠陥のはなし>(吉田 ショウ)
11 結晶内にひそむ忍者
<回復と再結晶>(高村仁一)
12 コーヒーとミルク
<拡散のはなし>(鈴木秀次)
13 スタミナ談義
<合金の強さ>(幸田成康)
14 幾久しく変わりある話
<時効硬化のはなし>(三島良績)
15 人と神の本能
<破壊のはなし>(藤田英一)
16 アメの伸び・金属の伸び
<クリープのはなし>(鈴木秀次)
17 ある疲れた男
<疲労のはなし>(藤田英一)
18 電子が階段をのぼるとき
<原子構造のはなし>(村上悠紀雄)
19 ミクロの神秘
<金属結合の本質>(鈴木 平)
20 磁石ものがたり
<磁性のはなし>(牧野 昇)
21 働く電子蟻
<熱と電気伝導>(鈴木 平)
22 しずくと泡のはたらき
<半導体のはなし1>(武田行松)
23 不純物と美の結晶
<半導体のはなし2>(菊池 誠)
もっと勉強したい人のために
小さな術語集(さくいんを兼ねて)
鉄鋼材料は熱処理によって種々の特徴を発揮させることができる。鋳鉄でも黒鉛を除けば基地組織は鉄鋼材料と同じであり、熱処理によって力学的性質が改善される。しかし、鋳鉄の熱処理では黒鉛の挙動を無視することができない。本書は鋳鉄の熱処理について書かれたはじめての解説書であり、熱処理に携わっている人、強度の問題に関わっている人、あるいは、大学でこれらの問題を学んでいる学生にとって、鋳鉄の熱処理を基本的に理解できる入門書でもある。
大乗フェラーリ教・教祖清水草一が自動車変態・異端系の名(迷)車を語る。
心停止、ショック、意識障害…臨床で遭遇する急変への対応法が身につく。
節足動物の「微小脳」は、われわれ霊長類の「巨大脳」と比べればはるかに少数のニューロンから構成され、また多様な外部環境に適応するための固有な機能を発達させているが、ニューロンの動作原理や高次機能の機構において、共通点も多い。そのため、行動と神経活動の関連など脳機能の基礎を解明するうえで、微小脳研究の意義はきわめて大きい。本書は、微小脳について解明された知見や今後の研究の視点を、脳機能の分子機構、記憶・学習、社会行動、知覚、工学的応用など、多彩な話題を取り上げて解説している。
海洋生命系の変動は人類に何をもたらすか?自然変動する海の生物資源の生態を理解し、資源再生産の場である海洋環境保全、それぞれの種の生態にあった資源の利用方法を考える、現代海洋生命科学の集大成。自然変動する海洋生物資源との共存の道をさぐる。
地球上に九五万種以上、日本だけでも三万種を超える種数が発見されている昆虫。この大繁栄した小さな生き物の世界は謎に満ちている。たとえば、昆虫はなぜ大きくなれないのだろうか。どうして最初に飛んだのか。なぜ蛹が登場したか。擬態が出てくる理由は?昆虫はどうして六本足なのか。地球の生命進化とのかかわりの中で、しぶとく生き抜いてきた昆虫の運命を明らかにし、生態系を支える彼らのしたたかな奇策の数々を愛情をもって解剖する。