本書では、種々の加工茶について、その魅力を特に嗜好特性因子の「香り」というものに焦点をしぼって探っています。茶を一つの原点にして30年余り続けてきた香気分析に関する研究の過程と成果を、研究ノートとしてまとめました。
ホロコーストのトラウマに突き動かされるユダヤ人と同性愛者だったら、黒人だったら、移民だったら、ユダヤ人だったらなど「どれくらい犠牲者であるか」で自分の価値が決まる社会が作られるその理由!ユダヤ人街に住む親日米国人の報告!
論争分析から提起する権利をめぐる実質的議論
自由権は憲法上の権利の核心であることに疑いはなく、平等権は現在広く主張され定着しつつある権利である。しかし、個人の発信力が大きくなった現在、自由、平等という言葉が濫用され、人権侵害や平等違反が世に溢れつつある。本書はこうした現象の放置が、やがて反民主主義にも繋がるものと捉え、現代の論争的トピックを取り上げ、法理論・法思想の原理を主軸に検証し、実質的な議論の端緒となることをめざす。
多文化教育における理論的展開の背景およびその批判的検討と現代的課題をおさえた上で、日本の社会科(地理・歴史・公民)での多文化教育の授業開発とその理論を概観する。小中高での実践事例や北米の事例研究を収録した多文化社会における社会科のあり方を考える上で有用な一冊。
多様な文化の存在を互いに尊重し、理解することは、多様な言語の存在を理解し、受け入れることである。しかし、言語の多様性について、我々の認識はまだ低い。市民社会における多様な言語の共生について、民主主義、言語権、言語政策などの視点から考察する。
体内時計に支配された生物リズムが示す適応のダイナミックス10の話題。
理解と指導・支援に必要な基礎知識から、子どもの問題への気づきや通常学級における配慮等についての事例を基に論じられた好書。
はじめに〜オリジナル発達の子どもたちの「あした」を〜
あしたのために その1 発達障害の特性理解
1.発達障害とは
2.LD(学習障害)とは
3.ADHD(注意欠陥多動症)とは
4.自閉スペクトラム症(ASD)とは
5.理解と支援のポイント
あしたのために その2 心理教育アセスメントについて
1.子どもを「立体的」に見る
2.心理教育アセスメントの実際
3.WISC-IVによる特性把握
あしたのために その3 個別指導計画と学習指導計画の作成
1.個別指導計画とは
2.個別指導計画の書式と作成
3.個別指導計画作成の手順
4.学習指導計画の作成
あしたのために その4 学習のつまずきと支援
1.学習のつまずきはなぜ起こるのか
2.意識を変える
3.学習の苦手への支援にとって必要なこと
4.読むことや書くことが苦手な子どもへの支援
5.算数の苦手な子どもへの支援
あしたのために その5 行動上のつまずきと支援
1.人の行動には意味がある
2.行動を整理する視点
3.「問題行動を減らす」でなく「適切な行動を増やす」という発想へ
4.叱ることが問題行動を増やすこともある
5.タイムアウトの難しさ
6.罰的な指導をしなくても行動は変えられる
7.大人の行動も強化されている?
あしたのために その6 運動面での支援
1.運動が苦手な子どもの特徴
2.運動面のアセスメント
3.固有感覚と前庭感覚
4.視機能・注意機能
5.自分の体とのつき合い方を具体的に教える
あしたのために その7 社会性のつまずきと支援
1.社会性とは
2.自己紹介を友だち作りに生かす
3.周囲の子どもとトラブルを起こす子どもへの接し方
4.コミュニケーションを取ることが苦手な子どもへの支援
あしたのために その8 クラスワイドのソーシャルスキル指導
1.ソーシャルスキルとは
2.学校教育とソーシャルスキル指導
3.ソーシャルスキル指導の実際
4.ソーシャルスキル指導とその効果
あしたのために その9 授業を通じてのソーシャルスキルトレーニング(SST)
1.対話型の授業に苦戦する子どもたち
2.対話スキルの向上を目指して
3.国語の授業でSST
4.算数の授業でSST
5.体育の授業でSST
6.「考え方」の幅を広げるソーシャルスキル指導
7.クラスワイドのソーシャルスキル指導
あしたのために その10 通級や支援教室を活用した支援方法
1.アセスメントにもとづく支援の重要性
2.自己理解を深める
3.学び方を学ぶ
4.ビジョントレーニング
あしたのために その11 保護者との面接及び家族内の関係調整・就学相談
1.保護者との面接にあたって気をつけたいこと
2.面接の実際
3.家庭内の関係調整
4.就学相談
あしたのために その12 クラス担任・学校へのコンサルテーション
1.行動観察についてのフィードバック
2.教育のユニバーサルデザインの視点で
3.個別支援(合理的配慮)の提案
4.保護者支援の提案
あとがき
はじめに
序章 環境ガバナンスはいかに論じられてきたか:行政とNGO のパートナーシップの理念と実態
1 パートナーシップをめぐる動向
2 環境ガバナンス,パートナーシップの理念と実態
3 本書の問いと構成
4 NGO・NPO の捉え方とセクターの区分
第1部 環境政策史・分析視角/方法:分析のために
第1章 パートナーシップの環境政策史
1 市民セクターに向けた環境行政のまなざし
2 資料と時期区分
3 協働・市民参加の萌芽期
4 施策形成期とパートナーシップ
5 選択的確立期と政策決定への参加
6 協働・市民参加の意義とは?
第2章 連携形成条件の分析視角
1 パートナーシップの分析に向けて
2 環境政策過程論の諸アプローチ
3 戦略的連携論の分析視角
4 事例研究の方法
第2部 外来種オオクチバス等の規制・駆除:ローカルな政策提言活動
第3章 NGO-漁業者団体ー行政間の連携が形成されるまで
1 オオクチバス等をめぐる社会的論争
2 組織フレームの分析枠組
3 論争過程の概要
4 第1 期におけるフレームのすれ違い
5 第2 期におけるフレームの一致
6 連携はいかにして可能になったか?
第4章 ローカルなNGOの展開と政策実施体制
1 規制・駆除の政策的成果
2 ローカルな環境NGOの展開
3 外来生物法の政策実施体制
4 不十分な体制の解消に向けて
第3部 生物多様性条約第10 回締約国会議:グローバルな政策提言活動
第5章 NGOのネットワーク組織における連携戦略と運動内的な帰結
1 締約国会議という政治的機会
2 運動組織間の連携
3 NGOネットワーク組織の分析
4 包摂戦略の帰結
第6章 行政ーNGO 間の連携形成をめぐる比較分析
1 日本政府に向けた政策提言
2 比較分析のための分析枠組
3 政策分野ごとの政策提言過程
4 政策分野間の比較分析
5 連携形成条件の選択性
第7章 連携の持続と政策実施体制
1 締約国会議以降の状況
2 質的比較分析によるNGOグループの特徴
3 NGOによる事業展開
4 国連生物多様性の10年の政策実施体制
5 NGO の事業に依存した体制
終章 本書の知見と環境ガバナンスに向けた問題提起
1 事例研究のまとめ
2 他者変革性の発揮を阻む選択性
3 政策実施体制の丸投げ
4 政策的成果の乏しさと循環構造
5 今後の課題
文 献
資 料
おわりに
事項索引
人名索引
SDGs(持続可能な開発目標)達成のためには「生物多様性の保全と持続可能な利用」が必要.それはヒトの衣食住や文化が「生態系サービス」に依存しているから.では将来への課題はどこにある? 生物多様性の大切さと問題を確認し,消費者にできること,教育現場での実践例,国内外でのユニークな取組みを知ろう.【オールカラー】
はじめに
1 生物多様性の危機
2 生物多様性から学ぶ・活かす
3 消費者としての実践と持続可能な農業
4 持続可能な未来のための自然環境学習と市民科学
5 持続可能な地域社会を築く「自然再生」
「創造都市」という新しい都市モデルは、芸術文化のもつ「創造性」を新産業や雇用の創出に役立て、ホームレスや環境問題の解決に生かし、都市を多面的に再生させる試みであり、EUが1985年から開始し、大きな成果を上げてきた「欧州文化都市(欧州文化首都)」の経験を総括するなかから生み出された都市モデルである。
都市や地域の経済的エンジンが大規模工場から、創造性あふれる企業や個人から構成される「創造産業」と「創造経済」にシフトし、芸術文化はそのための新たな社会的インフラストラクチュアと考えられる。
日本より一足早く製造業の衰退と空洞化に苦しんだ欧州において創造都市への取り組みが進んでいるのはこのような背景による。
もう一つのテーマである「社会包摂」とは「社会的排除を生みだす諸要因を取り除き、人々の社会参加を進め、他の人々との相互的な関係を回復あるいは形成すること」を指し社会的排除の対立概念であり、90年代後半よりEUにおける都市再生の目標の一つにも掲げられてきたものである。
「創造都市」も「社会包摂」も、新自由主義的改革による「福祉国家」の解体を乗り越えて、新しい分権的な福祉社会をめざす共通の土壌の上に位置する社会改革の試みである。
本書は、芸術文化のもつ創造力、とりわけ、社会的に排除された人々をエンパワーメントする力に着目しつつ創造都市論と社会包摂論を架橋し、世界的な都市再構築の流れのなかで、コミュニティの再生への胎動を描写するものであり、とりわけ、悩める大都市・大阪の再生に向け足元で進む社会実験に参与しつつ、分析を進めたものである。
1文化多様性と社会包摂に向かう創造都市
佐々木 雅幸
2都市の創造的縮小の時代ー人口減少、環境容量枯渇時代の「都市のかたち」
矢作 弘
3グローバル創造都市の文化ブランド戦略ー都市の包容力・バランス・俊敏性
岡野 浩
4日本の創造産業集積ー家庭用ビデオゲーム産業の集積利益
半澤 誠司
5成長するアジアの創造産業ー世界のエンタテイメント業界のグローバル化と再編
橋爪 紳也 杉浦 幹男
6アジアの都市政策における二つの包摂
瀬田 史彦
7大阪の長屋建築の伝統と保存活用ー豊崎プラザの実験
谷 直樹
8歴史的都心の再生ー船場再生の胎動
嘉名 光市 岡 伸一
9近世大坂の都市下層ー勧進宗教者の存在形態
塚田 孝
10社会包摂に向き合うアートマネジメントーボトムアップのガバナンス形成へ向けて
中川 眞
11社会包摂に向けた地域組織の取り組みとその可能性ー大阪・釜ヶ崎を事例として
原口 剛 西口 宗宏
12東アジア大都市の外国人労働者と民族関係
谷 富夫
13「都市への権利」とソーシャル・ミックスーフランスの住宅政策に学ぶ
檜谷 美恵子
14脱野宿とホームレス支援からみた都市の社会保障の再構築ー多様な社会参加の方法を創出するために
水内 俊雄
かつて文法や単語に悩まされた古文も、今ならもっと楽しめそう。万葉集や古今集の世界から「説話」「日記文学」「物語」「軍記物語」「随筆文学」「俳詣紀行文」まで、日本の古典のエッセンスを紹介します。
生物的・心理的・文化的に多様な世界の人びと。西洋文明から世界に広められた「民主主義」は、人間の多様性を十分に考慮しているだろうか?個人個人の尊厳を最優先にするためには、過半数による多数決・政党制を軸とする今日の「民主主義」のままでよいのだろうか。
大学受験指導では外すことのできない「生態系・生物多様性」分野。生物教育や環境問題に係わる先生方の声を反映して、生物多様性に関する用語解説はもちろんのこと、系統立てた生物多様性の解説や保全対策などを紹介するほか、多数のコラム(下記参照)を掲載。高校生物の教科書を補うのに最適な一冊!
<コラム>
種の多様性の表し方、多様度指数、生物模倣技術隆盛時代、生物多様性が生態系サービスに寄与する理由、生態系サービスの経済評価、自然選択による適応進化の実例、ダーウィンと生物多様性、保全単位、大型哺乳類の大量絶滅、カエルの受難:オレンジヒキガエルの絶滅、決定論的要因と確率論的要因:植物の場合、アリー効果のいろいろ、近交弱勢の主要な要因:有害遺伝子の発現、絶滅の渦、レッドリストとニホンウナギ、国の外来種対策:奄美大島のジャワマングース、東京蝶モニタリング
第1章 生物多様性ってなに?
1.1 生物多様性とは
1.2 種内の多様性(遺伝的多様性)
1.3 種の多様性
1.4 生態系の多様性
1.5 バイオームと人為的改変
1.6 生物多様性を保全すべき理由
1.7 生態系サービス
1.8 ミレニアム生態系評価とシナリオによる予測
第2章 生物多様性の形成と維持
2.1 生命の歴史と生物の多様化
2.2 多様化は生物の遺伝・進化の必然
2.3 自然選択による適応進化
2.4 種分化とエコタイプ
2.5 生物間相互作用と生物多様性
2.6 競争に抗して多種共存を可能にするのは
2.7 モザイク環境と撹乱:さとやまの生物多様性とヒト
第3章 生物多様性の危機と人間活動
3.1 生命史第六番目の大量絶滅
3.2 現代の絶滅リスクの高まり
3.3 地球環境の限界を超えた「生物多様性の損失」
3.4 絶滅どころか蔓延する種
3.5 乱獲・過剰採集
3.6 絶滅をもたらすハビタットの分断・孤立化
3.7 外来生物の影響
第4章 絶滅のプロセスとリスク
4.1 絶滅に向かう過程と小さな個体群
4.2 小さな個体群の絶滅リスク
第5章 生物多様性の保全(制度)
5.1 生物多様性条約
5.2 ワシントン条約と種の保存法
5.3 ラムサール条約と条約湿地
5.4 生物多様性基本法と生物多様性戦略
5.5 外来生物法
5.6 自然再生と自然再生推進法
第6章 生物多様性の保全(実践の多様性)
6.1 生物多様性保全と市民科学
6.2 絶滅危惧種の保全と再導入・再野生化
6.3 コウノトリ(東アジア個体群の再生)
6.4 土壌シードバンクを活用した自然再生事業
※ 各章にcolumnを多数掲載
基地建設による埋め立ては、この生きものたちの楽園に壊滅的な打撃を与える。日本生態学会(会員4000人)をはじめ19学会は、連名で2014年11月、防衛大臣に対し、基地建設を見直すよう、要望書を提出した。
地域活性化策として注目を集める地域ブランディングについて,ビジネス・ブランディングの理論を援用しながら,その本質に迫る。そして,これまで別々に議論されてきた地域空間と地域産品のブランディングを統合し,地域ブランディングを体系的に考察する分析枠組みを提示する。また,本書では,食文化資源を活用した事例を多数取り上げ、地域ブランディングにおける食文化資源の有用性も明らかにしている。
序 章 地域ブランド研究の意義と本書の目的
第1部 理論編
第1章 ブランドの意味と役割ーーブランドの基礎知識⑴
第2章 ブランドのマネジメントーーブランドの基礎知識⑵
第3章 地域ブランドの分析視角ーー地域ブランディングの統合モデル
第2部 事例編
第4章 地域ブランドの付与条件ーー事例:あきたこまち
第5章 地域ブランドの製品選択ーー事例:仙台牛たん焼き
第6章 地域ブランドの市場選択ーー事例:関あじ・関さば
第7章 地域ブランドのダイナミズムーー事例:大阪産(もん)
第8章 地域ブランド資源としての地域産品ーー事例:富士宮やきそば学会
第9章 地域ブランドのマネジメントーー事例:食の都・大阪推進会議
第10章 地域ブランドの競争と共創ーー事例:B-1グランプリ
終 章 地域ブランディングの論理ーーその固有性とビジネス・ブランディングへの示唆
本書は昆虫類のすさまじいまでの減少とその要因を指摘し、田舎の里山を保全するための現実的な方策を鋭く述べる。その一方で、日本の自然を守るため外来生物を排斥せよとの「原理主義者」に首を傾げ、また、人為的な関与は必要と直言する。 メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを述べる著者の視野はきわめて広い。 その筆さばきが全編を貫いた本書は、自然、環境、生物多様性を考えるうえで、さまざまな視点を読者に提供するであろう。「自然には自然の理屈があり、人間のコントロールが及ばないことの方が多いのだ。無理にコントロールしようとしても、コストばかりかかってロクなことになはならない」と本書は説き、よりましな認識について説得的に提示していく。
地球上には、わかっているだけで一九〇万種、実際は数千万種もの生物がいる。その大半は人間と直接の関わりを持たない。しかし私たちは多様なこの生物を守らなければならない。それはなぜなのかー。熾烈な「軍拡競争」が繰り広げられる熱帯雨林や、栄養のない海に繁栄するサンゴ礁。地球まるごとの生態系システムを平易に解説しながら、リンネ、ダーウィン、メンデルの足跡も辿り直す、異色の生命讃歌。