最新の仏教学を学ぶために唐に渡った弘法大師空海が、当地の仏教経典・儀軌類を書写し、日本に随身秘蔵してきた冊子本、国宝「三十帖冊子」。第六世守覚法親王の時代より京都・仁和寺にて尊ばれ、伝持されてきた同書は、空海の入唐中の学問のありかたを伝える密教将来の至宝として、また、空海や橘逸勢ほか、多くの唐の写経生がその書写に関わり、かつ冊子のかたちとして最も古い装訂とされる粘葉装の日本最古の例として、文化財としても特筆すべき意義を有している。国宝「三十帖冊子」は、どのように守られ、伝えられてきたのか。六か年の歳月をかけて行われた修理の全容と、それによって見えてきた新知見を多くのカラー図版とともに紹介。さらには、「三十帖冊子」の伝来と流転、奈良朝経典訓読や漢籍訓読の諸問題、空海の学問と書、高解像度デジタル顕微鏡による料紙分析と写本学とのコラボレーション、文化財修理のこれまでとこれから等、多角的な観点から「三十帖冊子」を把捉する決定版。掲載図版三〇〇点超!
20世紀最大の思想運動として各界に今なお幅広い影響を与え続けている「現象学」の全容に多角的な視座からアプローチする世界最高水準の事典。
初心者になるのは怖くない!学びという冒険へ旅立とう。あなたには何か学んでみたいことがありますか?長年やりたいと思っていても、なかなか始められないことは?最後に新しいスキルを学んだのは、いつ頃のことでしょう。大人になり、ましてや中年にさしかかると、私たちは新しいことに挑戦するのを避け、居心地のよい場所にとどまろうとします。肩書やスペシャリストを崇め、初心者を見くびるようになってしまうのです。本書は、こうした常識を覆してくれます。新しい挑戦にワクワクする日々-その楽しさを味わえるのは子どもたちだけではありません。何かを学びはじめて、たとえ最初は思うようにできなかったとしても、うまくなるために考えをめぐらせ、試行錯誤しながら上達していく喜びは、大人だからこそより強く感じられるはずです。そして、それは私たちの脳にどのような影響を与えるのでしょうか。その答えを見つけるため、著者のトム・ヴァンダービルトが、プロの指導のもと、歌、ジャグリング、チェス、水泳、サーフィン、絵画などのスキルを、新たに身につけることに挑戦します。ベストセラー作家という実績があるのに、恥をかいたり、周囲の人から密かに見下されたりするリスクをなぜわざわざ冒すのか、大人が初心者になって学ぶことの効能をその実体験で解き明かしていきます。
最高の音で楽しむために!
授業と復習だけじゃもったいない!実証研究から導き出された予習の効果とは。
世界の平和と正義は忍者部隊が守る!
一五四九年四月十五日、フランシスコはついに日本への航海に出た。出発前夜、彼は祈った。「イエス様、明日、日本へ向けて旅立ちます。どうぞ、あなたの良い道具として働くことができますように、お導きください。あなたの栄光以外、何も求めませんように」フランシスコの心の中で、ザビエル城のあのキリストは、彼を励ますようにほほえんだ。(恐れることはない。わたしは地の果てまでも、おまえと一緒にいる)。