アメリカ・イメージの修正を迫る。第2次世界大戦と朝鮮、ベトナムでの戦争、反乱と変革の60年代を経て体制再建の70年代に至るアメリカ現代史の流れを根底からとらえなおす。
大騒ぎの粗野な食事から、用途別の食器とテーブルマナーが確立した食事へ。広間での雑居状態から、個室への引きこもりへ。観客と役者の一体化した劇から、純粋に見る劇へ。このような変化が近代の始まりとともにほぼ同時に起こったのである。変化の時期は、ヨーロッパにおいてテーブルマナーの影響が大きくなったのが16世紀、家族が個室へと引きこもり始めたのが16世紀末であり、劇が世俗化し観客と役者が完全に分離したのは17世紀、音や香りよりも視覚が重視されるようになったのも16世紀終り頃である。16世紀末以来のこうした空間の個別化にともない、ヨーロッパ近代人が誕生したのだ。それは、自分の食器で食べ、入門書によりさまざまなマナーを身につけ、私室で眠り、舞台上の人物の苦悩を眺め、風景を鑑賞し、本を黙読する人間の誕生だったのである。
人生の王道とは真なる成功の道である。本書で私は、自らの心を調えることから出発して、指導者へと成長するための秘訣を語った。
故郷・佐賀を離れ今日までを、20代の初期作品から最新の女性画を通して綴る待望の画文集。
豊富な用例・語例、生の近世史料を正しく解読する。2000点以上もの古文書・古記録を博捜。採集した6万例の文例・語句から、25,000語、4,000文例を厳説収録。
漱石の懇望と支持を得てなった、農民文学の長篇傑作。鬼怒川べりの農村を舞台に、小作人勘次一家の救いのない極貧生活、自然・季節のうつろい、年中行事など、精細な観察と写生的手法で徹底的に描き尽くす。
この童謡集、出演者はぜーんぶネコ。かわいいのばかりだけれど、もちろんそこはそれ、みーんな個性的な連中。純情でやさしいのもいるが、バッチイのも、オトボケなのも、アキレタのも、カワイソウなのも、ワザアリも、いるわいるわのおおさわぎ。書かれたうたも現代ふうのコショウがきいた、ウイットとユーモアにあふれています。
本書は、博物館・美術館とミューゼオロジーについて、多面的な問題をわかり易く、巧みなイラストを用いて解説したものである。