日常生活のなかで、相手に何かを伝える場合、伝えたい内容を特徴づける条件の一部を発話することによって、念頭においている意味を間接的に表現することがしばしばある。これを間接的発話行為といい、そのなかで要求を含むものをとくに間接的要求という。本書は、日常言語における生産と理解と記憶の機構の問題に多面的にかかわる重要な研究対象として注目されている間接的発話行為を論じたものである。
本書は、筆者の、その臨床家としての経歴を反映して、認知理論家たちのアプローチや、あるいは神経学的理解を主目標とするアプローチに比べてより詳しく、様々な種類の普通の失語症状群の症状について記述した
理工学、医薬学、社会科学、金融工学から製造部門での品質管理・計測データ解析・生産の最適化まで、データマイニングのための解析エンジンとして豊富な実績を持つS-PLUS。本書ではその活用法を、数多くの具体例から徹底解説。スクリプトの記述も丁寧でわかりやすい。ユーザー必携の事例集である。
ことばは話し手、聞き手、環境の存在があってはじめて成り立つ。言語とは単なる記号のシステムではない。本書では、行動分析学から言語をとらえ、臨床に役立つ基礎・理論的研究から、ことばを育て、支援する具体的な技法まで豊富な事例とともに解説する。言語聴覚士、臨床心理士、教育現場の先生方、ヒューマンサービスの実践現場の方、必読。
世界各地の少数言語の「生態」を幅広くとりあげ、ことばの「死」と「再生」の過程を明快に分析しながら、言語帝国主義に警鐘を鳴らす画期的な論考。
伝統的な生成文法では統語論だけが生成的であると仮定しているが、それに対してジャッケンドフは本書で、音韻論、統語論、意味論が同様に生成的であるという並列機構を提案する。そして、生成的な各部門はたがいにインターフェース部門を介してコミュニケーションをとり、語彙項目がそのインターフェースの一部として重要な役割を果たすと論じる。さまざまな異なる立場の言語理論に含まれる洞察も取り込んだこの枠組みは、言語処理、言語獲得、言語使用、空間認知、社会認知、進化心理学、神経科学などとの実り多い相互作用を生み出し、言語研究が人間の本質を明らかにするという、かつて多くの人が生成文法に対して抱いた期待に応えるものであると言えよう。
翻訳はたんなる媒介ではなく、他者を欲望し、他者と格闘し、みずからを変容させる、情動に満ちた行為である。翻訳が秘めもつ途方もない創造性を探究するべルマンの記念碑的著作、待望の邦訳。
本書は、空間概念の言語的/身体的な構築・転移・拡張を、認知言語学と言語人類学および心理学的視点から扱った論文集である。
本書は、創造的な調査・研究・開発を支援する汎用データ解析ソフトウェアS-PLUSの活用法を数多くの具体例から徹底解説。S-PLUSならびにRのユーザー必携の事例集。理工学、医薬学、社会科学、金融工学から製造部門までの品質管理・計測データ解析・生産の最適化まで、データマイニングのための解析エンジンS-PLUSを駆使するための技法が本書1冊に満載されている。スクリプトの記述も丁寧でわかりやすく、ユーザーの理解のために深い配慮がなされている。この第2版では、データの扱い方、変量効果と混合効果、最適化に関する章が加えられ、さらにこの版から新たにオープンソースのフリーウェアRに関する記述が盛り込まれている。
1996年に発見された幻の書物「言語の二重の本質について」をはじめ、言語学者の格闘を生々しく伝える草稿群。厳密な本文校訂、詳細な校註、明快な訳文で、ここに甦る。
江戸時代、蘭学は西洋の知識をもたらしただけではなく、ことばの変化をも準備した!蘭学者や通詞(通訳)たちの功業の、知られざる側面に光をあてた、長年にわたる研究の精粋をあつめた一冊。『乾坤奇観』(吉雄南皐閲)シーボルト蒐集“日本の書物目録”など、貴重な資料を影印版で収録。
本書は言語学習について、フランスからカザフスタン、あるいはペルーからタンザニアと、世界中の国々を巡って考察している。これを読むことで、現在でも、また未来においても、「言語」と「文化」こそが人間性の核をなすという基本的な認識が得られるのではないか。世界中で「言語」と「文化」について人道的な対話が行われる、その端緒を本書が拓くものと思う。