87年に発表された3rdシングル。当時、久保田の作詞を手がけていたソングライター、川村真澄による都会的な歌詞も印象的。これぞシティ・ポップと呼べる、たまらなくアーバンな1曲。
幻想的な和的情緒とディスコ・サウンドが合体したポップ・チューン。サザンには珍しい曲調ながらシングルは大ヒットを記録。原由子のお囃子から、桑田佳祐のラップまで飛び出すアイディアの洪水に驚かされる。
2004年10月に渋谷オーチャードホールで行なわれた、デビュー30周年記念ライヴを完全収録したメモリアル・アルバム。[1]では新曲やカヴァーを中心に、[2]では目もくらむようなヒット・パレードが展開されている。日本の宝でしょう。
“大日本異端芸者”と名乗る5人組ビジュアル系バンドのシリーズものシングルの第2弾。本作はこれまでのタイトでアグレッシヴなサウンドから一変して、アコギ・サウンドを際立たせたバラード曲に仕上がっている。
プロデューサー、アーティスト、レコード会社役員、映画監督など様々な肩書きをもつクインシー・ジョーンズの傑作アルバム。当時まったくの無名だったブラザーズ・ジョンソンを起用、クインシーらしい人材抜擢が活きた好盤だ。
1972年12月発表の2ndアルバム。前作よりもスタジオ・ミュージシャンが少なく、3人のアイディアでの演奏を多く収録。「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」など、初期RCの名トラックの数々を多数収録。
83年7月発表。RC中期の傑作として知られ、ライヴのオープニングでの定番となった「ドカドカうるさいR&Rバンド」、シングル「Oh!Baby」「指輪をはめたい」など名曲を多数収録。
85年11月発表。清志郎はどくとる梅津バンド(D・U・B)とのDanger、CHABOはソロ・アルバムをリリースするなど、ソロ活動と平行してバンドの原点を模索した作品。PARCOのCMソング「すべてはALRIGHT」を追加。
1972年5月発表。忌野清志郎のほか3人編成によるデビュー・アルバム。アコースティック・ギターをかき鳴らし、リアルな歌を聴かせるユニークなスタイル。「ぼくの好きな先生」ほか収録。
ベートーヴェン晩年の傑作。晦渋な面もあるこの名作を、ABQは硬軟の絶妙なバランス感覚で、情熱的に音を紡いでゆく。いささかの淀みもない大きな流れを創り上げている。ABQの名演のひとつと言われている盤。
テンポが遅い分スケールも大きく感じるが、それだけでなく、古典的な造詣のしっかりした、非常にバランスの良い演奏だ。このテンポ感と構築力が、ドイツ的な堅固さを生み出している。精気に満ちたハイドン。
“ショパン・プラス”とも評された強靭な表現力で迫るアラウのショパン。勢いのある年齢(50代)の演奏で、唯一のエチュード全曲録音。自らエッセイを著すほどに精神分析にも精通したアラウの作品分析も強く主張される。耳慣れた音楽越しに見えるショパンの実像か。