念仏を称えれば、死後には阿弥陀仏の本願力に乗じて、善人も悪人も平等に西方の極楽浄土に往生すると説く浄土教。死を直視する教えはどのように変容してきたのか。インドで誕生したブッダの教えが、その後中国から日本に伝わり、法然により大きく展開された。結節点である法然を軸に浄土教の教えに迫りつつ、死を隠蔽し、科学の知を万能視して自我の肥大化が進行する、苦悩に満ちた現代社会を強かに生き抜くヒントを提供する。
わたしはニヴェダ、4歳から古典舞踊を習ってるんだ。デビュー公演までの準備はあれこれたいへん。招待状や食事の手配、衣装やアクセサリー…もちろん練習!12歳の踊り手といっしょに「踊り」から知るアジアのくらし。
経済発展を続けるインドでは膨大な無認可学校が生み出されている。教育を社会的上昇の鍵として希求する国民の熱意に、政府の教育普遍化の能力ははるかに及ばなかったのだ。詳細な調査を通じ、貧困層を対象とした低額私立学校を中心にこれら無認可学校の全貌を明らかにするとともに、無認可学校の存続に関わる営為の総体を、公教育が孕む矛盾・欠陥をまざまざと反映する「影の制度」と捉え、その意義と役割を分析・解明。
GDPは韓国を抜き、いまや南アジアの約8割を占め、核兵器の保有、国産空母の生産にまで踏み込むインドー南アジアに次々と橋頭堡をつくる中国を牽制すべく軍事大国化を急ぎ、インド洋の覇権も強く意識しだした。その狙いと実情と展望を、気鋭の専門家が明かす。
政界、経済界のみならず、庶民の生活にも深く分け入った元朝日新聞ニューデリー支局長が、チャンスとリスクを見極めるための手がかりを明示。
深刻化する水不足、水争いに揺れる連邦制。水質源開発の行方は-州際河川水紛争の5事例を中心に、地下水潅漑、河川連結構想など独立後のインドにおける水資源開発の総体を詳説。
日本の常識が必ずしも通用しないインド進出の意思決定には、幅広い情報収集が不可欠。本書では、クロスボーダー案件に豊富な経験を有する執筆陣が、最新の情報を提供して進出企業を支援する。会社法改正、倒産法制定、FDIポリシーの改正、外国法律事務所の活動解禁へ向けた協議等の最新動向までフォローした最新改訂版。
インドといえばわれわれが思い浮かべるイメージは、限定され、固定化している。「神秘の国」「悠久の国」といった憧憬を込めたイメージ、その一方で「カースト制度」「宗教対立」という後進的なイメージなど。こうしたイメージの固定は、どのように生まれ、そして、どのようにして突き崩されるべきなのか。イギリスによるインド支配期の諸側面を考察する。
京都祇園祭の山鉾に飾られている「幻の絨毯」、それは世界とつながっていた。どこで制作され、いつ、どのようにして日本にもたらされたのか。絨毯の特徴やデザインから、国際流通・受容の実態までトータルに解明し、多数の華やかな図版とともに日本、インド、ヨーロッパを結ぶ絨毯の道をたどる。美のグローバル・ヒストリー。
人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく。商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造ーまさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか?古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を、綿密な取材と圧倒的筆力で描きだした社会派エンタメ大作。構想10年、怒涛の1250枚!
急成長を遂げるインド製薬産業は、特許法改正で国際優位性を失うのか?インドの製薬企業とその市場を展望する。
仏教とインド思想双方にまたがり、宇宙観から思想・宗教、社会規範など、幅広くキーワードを解説する画期的な辞典。一つ一つの項目を追うことでインド思想全般を学ぶことができる必携の書の新装版。
2014年、ある男の死が大きな話題を集めた。長年、清掃員のパートとして働いていた人物だ。この平凡な男は、800万ドルもの資産を残したー。なぜ彼は、これだけの富を築けたのか?経済的自由を勝ち取るための必読書。「お金の価値観」が劇的に変わる。