「破綻銀行を外国投資家に売却せよ」 1997年11月、外貨返済に行き詰った韓国政府はIMFと世界銀行に支援を依頼し、12月に史上最大580億ドルの救済融資に合意した。しかし、救済融資の実行にあたっては破綻した二つの大手銀行、韓国第一銀行とソウル銀行の外国投資家への売却が条件とされていた。この物語は、ある米系投資ファンドが韓国政府との厳しい交渉の末に韓国第一銀行を買収し、収益性を回復させて投下資本の回収に成功するまでの一部始終を取引責任者自身が赤裸々に明かしたものである。
第1章 マネーを巡る話
─私のプライベート・エクイティへの道
第2章 プロジェクト・セーフ
第3章 ホワイトナイト
第4章 新顔の登場
第5章 迫り来る期限
第6章 大 使
第7章 大統領の訪問
第8章 委員長による交渉
第9章 デウ危機
第10章 黒い雨
第11章 最後通牒
第12章 署名するか、やめてしまうか
勝ち誇ったように唇を重ねるスペイン貴族。
私はまだ彼を愛していたの?
その夜、ローレンは愛するラモンに妊娠を伝えるつもりだった。
ところが二人の将来に話を向けたとたん、衝撃の事実を告げられた。
ラモンは、実は巨大コングロマリットのCEOであり、
さらにはスペインの公爵家の跡取りだというのだ。
いずれ貴族の血を引く“ふさわしい女性”を花嫁に迎える、とも。
ローレンは、何も言えずに彼のもとを去るしかなかった。
1年半後、育児と仕事に忙殺される毎日を送るローレンの前に、
ラモンが再び現れて命じる。「愛人として戻ってこい」
怒りと屈辱、愛し子の存在を知られる恐怖にローレンは震えた。
スペイン貴族のヒーローを愛して妊娠しながらも、格差を痛感して身を引いたヒロイン。すれ違った二人が再会したとき、愛は甦るのでしょうか? ラテン系の傲慢極まりないヒーローを描かせたら右に出る者がいない作家シャンテル・ショーの名作をお見逃しなく!
2016年に惜しまれつつ逝去した現代音楽界の巨匠ブーレーズとフランスを代表する神経生物学者シャンジュー、ブーレーズ後の世代を担う作曲家マヌリによる刺激的な対話。作曲家・指揮者が音楽を創造するさい、あるいは聴衆が音楽に心を動かされるさい、人間の脳内ではどのような生物学的プロセスが生じているのか。最晩年のブーレーズが辿りついた作曲論、芸術論、科学論が明かされる最後の書物。
序
第一章 音楽とは何か?
音楽と快楽/頭脳的なものと非理性的なもの/ピュタゴラスと不確実性/人間の声、楽器?/声楽と劇作法/フルートからコンピューターへ/音楽と言語/自然あるいは文化?
第二章 「美」のパラドックスと芸術の規則
美と未完/芸術作品と商品価値/新しいもの、新しいもの、新しいもの/科学における進歩、音楽における変革/芸術家の姿/部分と全体/生得的な核と文化的コード/音楽フレーズ/小形式から大形式へ/倹約して/他者への関係/芸術の普遍性?
第三章 耳から脳へ──音楽の生理学
雑音と楽音/動物の音楽/鳥たちの場合/音楽的知覚──習得?/音楽を聴く──頭の中で行なう再構成
第四章 作曲家の頭の中のダーウィン
素材と形式/脳の自発的な活動/創造者の精神的作業/精神的ダーウィニズムと音楽創造/多様性から選択へ/関連性/意図から実現へ/報酬による選択?
第五章 音楽創造における意識と無・意識
美的直観/秩序と無秩序/意識への接近/過去を再創造する/意識的な期待/先取りし、驚かされるがままになる/明─暗/書くという行為/記憶の仕事と仕事の記憶
第六章 音楽的創造と科学的創造
理論と実践/他の分野の寄与/模 倣/学者のモデル、芸術家のモデル/即 興/ひとつの作品から別の作品へ/ドビュッシーの例/音楽、「精神的事象」/芸術と科学の交差点で──IRCAMの創設
第七章 音楽を学ぶ
音楽は生得的なものか?/学ぶ、それは選別することである/音楽家たる乳児/変化していく音楽意識/音楽の習得と一般教育/音楽は生活習慣を和ませるか?
●原著第2版の基本的考え方は受け継がれながらも,本書には新たな内容が大胆に追加され,さらにグレードアップし充実したものとなっている.
●特に後半の章では「リウマチ性疾患」,「疼痛」,「装具・義肢」が組み込まれ,それぞれのテーマの入門的資料として,あるいは独立した読み物としても興味深くまとめられている.
●各章末には「復習問題」が本書でも掲載されており,新人・若手セラピストたちに配慮が行き届いている.
第I部 整形外科的マネジメントの基本的考え方
第II部 組織の治癒に関するレビュー
第III部 整形外科領域の一般的薬物
第IV部 モビライゼーションと生体力学
第V部 部位別整形外科疾患のマネジメント
第VI部 マネジメントに苦慮する整形外科的コンディション
ロシアがかかえる現在の問題と課題を理解するための100以上の地図とグラフ。ウクライナ危機、国境の変化、世界の新たな均衡など、今日のロシアの地政学的利益が一目でわかる。ロシアの地政学を専門とするスペシャリストによる2015年の初版の全面改訂版。
1789年7月14日、フランス革命勃発。優雅で豪奢な夢の世界は、一瞬にして脆くも崩れ始めるー王妃マリー・アントワネットの朗読係の目を通して描く、ヴェルサイユ運命の三日間。フェミナ賞受賞小説。
日英同時発売のダレン・シャン新作
世界的人気作家ダレン・シャンの新作単行本です。
主人公の少年ジェベルの国は死刑執行人がとても名誉ある地位だ。その三男のジェベルは兄ふたりに比べると、小さくてやせっぽちで、父の地位は継げないであろうと言われています。でも、ジェベルは強さに憧れ、死刑執行人になるための試練の旅に出かけます。奴隷のテル・ヒサニと冒険の旅を続けるうち、ジェベルは「人間とは何か」と考えるようになります。
ダレン・シャン氏のハラハラドキドキ小説世界に、読者はいつの間にか引きづりこまれ、主人公と一緒に試練の旅を始めてしまいます。
どんなに救いのない世界にいても、希望は花開く・・・と、作家は伝えています。
【編集担当からのおすすめ情報】
小説「ダレン・シャン」で世界的作家になったダレン氏の新作が本国イギリスと同時発売です。シリーズものが多い中で、この本は一冊完結(日本では上・下巻)です。9.11テロ以降に世界で起きたいろいろな事件に触発されて書いたそうですが、やはりダレン作品はおもしろい!
逸脱した性問題行動がある知的障害者への治療・教育のためのワークブック。
本が大好きな賢い女の子が、知識を武器に王国を救う、かわいくて痛快なアドベンチャー。
主人公は、とある王国のプリンセス。三度のご飯よりも、おしゃれよりも、イケメン騎士よりも《本》が好き。お城の塔にこもりっきりで、朝から晩まで本を読んですごしている。
いずれよき殿方を婿に迎え、王国を継ぐべきひとり娘が、読書にかまけてばかりいる…心配した両親(王と妃)が次々と婿候補の騎士をさしむけるが、姫はいっこうに興味を示さない。
そんな折、王国に危機がおとずれる。見るもおそろしい六つの目を持つ怪物が襲ってきたのだ! でも、姫はまったく動じない。だって、怪物の倒し方(手なずけ方)も、本で読んでちゃんと知っているから。あっというまに怪物を「本好きのおだやかな生きもの」に変えてしまう。
この事件を機に、姫は「王国じゅうを平和にする方法」を思いつく。馬車の移動図書館をつくって各地をまわり、わるい怪物たちに本を貸し出すのだ。やがてすべての怪物が本好きになって、王国に永遠の平和がおとずれる。
ハーブとスパイスを用途によってそれぞれ色分けで紹介し、風味、利用法、注意点、解説を記載。
いよいよ終幕に近づいて、デモナータ世界の謎が明かされてきた。強大な力をもつ3人の主人公たちと悪魔たちの闘いは、熾烈さをましてくる。そして主人公たちの秘密も明かされ、長編小説の核心が見えてくる。
18歳の誕生日の夜に戻りたい。
あなたの愛を信じていたあの頃に。
父が詐欺罪で逮捕され、莫大な借金を残して獄死したあと、
サヴァンナは難病の母を介護しながら必死で働いてきた。
ある日、知り合ったばかりのデート相手に誘われるまま、
彼女がホテルに足を踏み入れると、怒りもあらわな男性に
いきなり詰め寄られた。ディミトリス! どうしてここに?
「その男は僕の妹の婚約者だ。きみは妹の結婚を台なしにした!」
10年前、サヴァンナを捨てて去った彼は今や有名な大富豪だ。
優しかったディミトリスはもういない。でも誤解だけは解きたい。
夢中で抗議するうち、サヴァンナは彼の腕にかき抱かれて……。
理不尽な理由で自分を捨てたヒーローに再会し、再び恋におちたヒロイン。またしても運命に翻弄されて……。大スター作家ダイアナ・パーマーを彷彿とさせる、傲慢富豪と貧しいヒロインのドラマティックなロマンスを、スター作家シャンテル・ショーが描きます。
あこがれの彼とのはじめての正式なデートの朝、待ち合わせ場所に現れたのは、なんだかさえないフェアリーゴッドマザー。どうにかお引き取り願ったものの、肝心のデートはお流れに。一方、魔法の悪用を企む一味が派手な広告戦略に打って出たため、対策を講じる羽目になった(株)MSI側。ケイティはまたしても危険な任務に就くことに。だが、それが二人の仲に早くも亀裂を……。おしゃれでキュートなファンタジー。好評シリーズ第3弾。訳者あとがき=今泉敦子
愛も情熱も互いに禁じて、
二人は、偽りの誓いを交わすーー。
ベッツィは1歳を過ぎたばかりの息子を抱き、ため息をついた。
大雨で仕事に行けないばかりか、浸水した家を直すお金もない。
こんなとき脳裏をよぎるのは、カルロスのことーー
家政婦をしていた屋敷に宿泊した、ハンサムな大富豪だ。
あの夜、彼に求められて純潔を捧げ、息子を身ごもったが、
すでにスペインに帰国していた彼に知らせるすべはなかった。
ああ、せめてもう一度、情熱的で優しかった彼に会えたら……。
そこへ、信じられないことに、カルロスその人が現れた。
怒りの形相で、“隠し子発覚!”と見出しの躍る新聞を抱えて。
なぜか新聞で息子の存在を知ったカルロスは、ベッツィが金銭目的で売り込んだと疑いますが、無実と知るや、子どものために“結婚同盟”を結ぶことを提案してーー。印象的なラテンヒーローが人気のシャンテル・ショーが贈る、シークレットベビー・ロマンスです。
2002年、エルサレムで『ヤコブ、ヨセフの息子、イエスの弟』と銘記された骨箱が見つかった。イエスとはあのイエスなのか?イエスには弟がいたのか?骨箱は本当に2000年前の物なのか?マリアは処女ではなかったのか?キリスト教社会は騒然として大揺れに揺れている。本書は考古学、聖書学、歴史学の多方面からその真偽の謎にせまり、初代キリスト教と教会の最初の指導者、「イエスの弟ヤコブ」の姿を生き生きと蘇らせる。死海文書を越える衝撃のドキュメント。