「男女平等なんて幻想です」。21世紀のいまだ男社会という現実を真正面から見つめて導き出す女性の生きる道とは? 国内外の大女優たちを撮影し続ける耽美派写真家・下村一喜による特異な女性論。
軽んじられ、遮られ、虐げられた者たちが立ち上がったとき、社会の何が変わり、歴史はどう動いたのかーー。
BLM運動や#MeToo運動など、不条理に抗う波が次々と生まれている近年のアメリカ。
全世界的に広がるこれらの動きの原点には、勇気をもって声を上げた女性たちの軌跡があった。
本書では、アメリカ現代史に刻まれた10の“瞬間"を取り上げ、「声を上げる」ことで何が起きたのか、今の私たちに問われていることは何かを、5人の女性アメリカ研究者が連帯しながら分析・論考する。
ローザ・パークスからルース・ベイダー・ギンズバーグ、大坂なおみにいたるまで、彼女たちの言動の背景、状況、影響について知り、社会と歴史を変えた信念に学び、世界に蔓延する差別や不正義を他人事ではなく当事者として捉えるための一冊。
【目次】
はじめに
第1部
1.大坂なおみ(22歳/2020年)
plus comment Z世代が起こすメンタルヘルス革命
2.エマ・ゴンザレス(18歳/2018年)
plus comment 覚醒状態(Woke)
3.アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(28歳/2018年)
plus comment 身体と性のポリティクス
4.クリスティーン・ブラゼイ・フォード(51歳/2018年)
plus comment 監獄フェミニズム
5.ステイシー・エイブラムス(44歳/2018年)
<コラム> インターセクショナリティ(交差性、intersectionality)
第2部
6.シャーロッタ・バス(推定78歳/1952年)
plus comment 闘争の場
7.ローザ・パークス(42歳/1955年)
plus comment リスペクタビリティの政治
8.アンジェラ・Y・デイヴィス(25歳/1969年)
plus comment 理想追求の舞台としての大学
9.ハウナニ=ケイ・トラスク(43歳/1993年)
plus comment マイノリティの怒り
10.ルース・ベイダー・ギンズバーグ(45歳/1978年)
おわりに
【著者プロフィール】
和泉真澄(いずみ ますみ)同志社大学教授。著書に『日系カナダ人の移動と運動』ほか
坂下史子(さかした ふみこ)立命館大学教授。著書に『よくわかるアメリカ史』(共編著)ほか
土屋和代(つちや かずよ)東京大学大学院准教授。著書にReinventing Citizenshipほか
三牧聖子(みまき せいこ)同志社大学大学院准教授。著書に『戦争違法化運動の時代』ほか
吉原真里(よしはら まり)ハワイ大学教授。著書に『ドット・コム・ラヴァーズ』ほか
世界的な潮流となった#MeToo運動や男性社会への疑義など、性別に伴う差別や不平等への意識が今日、かつて無いほどに高まっている。
他方、「男性特権」への開き直りは論外として、多くの男性は、時には剥き出しの敵意にも直面しながら、己の立ち位置や与し方に戸惑っているのではないか。
自らの男性性や既得権、そして異性との向き合い方に戸惑い、慄くすべての男性に応えつつ、女性や性的マイノリティへ向けても性差を越えた運動の可能性を提示する一冊。
◆目次◆
まえがき
第一章 多数派の男たちは何をどうすればいいのか
第二章 ヘテロ男性とは誰のことか
第三章 『マッドマックス怒りのデス・ロード』を読み解く
第四章 ヘテロ男性は変わりうるか─複合差別時代の男性学
第五章 『ズートピア』を読み解く
第六章 多数派の男たちにとってまっとうさとは何か
第七章 男たちはフェミニズムから何を学ぶのか
第八章 ポストフェミニズムとは何か
第九章 剥奪感と階級─『ジョーカー』を読み解く
第一〇章 複合階級論に向けて─ラディカル・メンズリブのために
あとがき
註
◆著者略歴◆
杉田俊介(すぎた しゅんすけ)
1975年生まれ。批評家。
自らのフリーター経験をもとに『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)を刊行するなど、ロスジェネ論壇に関わった。また20代後半より障害者ヘルパーに従事。
著書に『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書)、『ジャパニメーションの成熟と喪失』(大月書店)、『長渕剛論ーー歌え、歌い殺される明日まで』(毎日新聞出版)など。
差別問題を考える雑誌『対抗言論』では編集委員を務める。
「少なくとも、それまで若く瑞々しいという理由で私たちを蝶よ花よと可愛がっていた年上の男たちが今さら手のひらを返したように『20代の女の子ってそんなに面白くないんだよね、飽きるし。女は30歳過ぎてからの方が実は魅力的だよ?』なんて言ってきても鼻で笑うしかない。『アラサー女がそんなことで喜ぶと思うなよ』と。」(本文より抜粋)メディアで引っ張りだこの文筆家・鈴木涼美が鋭くあぶり出す現代男女世相絵巻。
恋愛、結婚、不倫、ハラスメント、フェミニズム、メンヘラ……今時の男と女を取り巻くあれこれがめくるめく涼美節にのってグイグイ刺さります!
全編、『アラサーちゃん』でおなじみの峰なゆかのイラスト付き!
【目次より】
第1章 恋愛とか結婚とか不倫とか
30歳の誕生日 〜すべて失う5秒前
未知なる女の持ち物事情 〜小さい財布みぃつけた
男にとっての妻と愛人 〜渡米か不倫か
アラサー女の真のスッピン 〜すっぴんがいいね、とキミが言ったから
得する女損する女 〜夏が来ちゃってしょうがない
モテる? 女の条件。 〜乳の遺言
家庭と仕事の男女逆転はありうるか 〜もうヒモ以外愛せない
男は「別名で保存」、女は「上書き保存」問題 〜彼氏は過去を愛しすぎてる
第2章 社会とかフェミニズムとかハラスメントとか
セクハラ問題 〜いやよダメよがお好きでしょ?
間違いだらけのフェミニズム 〜その男、リベラルにつき
平成最後のパワハラ判定 〜逃げるは恥だし角が立つ
女性活躍社会の不都合な真実 〜キャッチコピーの女は電気椅子で夢を見るか
女の不幸、その戦犯は男か社会か恋愛か? 〜#Me Tooは株券ではない
第3章 男とかおじさんとかあなたとか
おじいさんによる「おばさん」ディス 〜女の子はいつでもミニ年増
買春大好き日本 〜「シロウト」女、上から見るか下から見るか
男と女、それぞれの成功論 〜あの鼻を折らすのはあなた
男のロマンチック体質 〜メンヘラおじさんの純情な感情
箱入り娘とマザコン男の不思議な相性 〜例えばママがいるだけで
謝らない男たちが守りたいものとは 〜僕のゴメンネのぼうよみ
男の言葉と行動の深すぎる分析 〜愛と妄想のファシズム
【著者紹介】
鈴木涼美(すずき・すずみ)1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を卒業、東京大学大学院学際情報学府の修士課程を修了。大学在学中に横浜や新宿のキャバクラ嬢として働き、20歳でAVデビュー。約3年間の間に80本近くの作品に出演する。東大大学院で執筆した修士論文は『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)として後に書籍化される。院卒業後、2009年に日本経済新聞社に入社し、都庁記者クラブ、総務省記者クラブなどに配属され、地方行政の取材などを担当したのち、2014年に退社。著書多数。本書が初出連載されていたウェブサイ
『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。
この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。
「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。
わたしを生きるための言葉。#Imissme --わたしに会いたい。
コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。
・「わたしに会いたい」--ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。
・「あなたの中から」--女であることにこだわる「あなた」に、私が語りかける。
・「VIO」--年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意する。
・「あらわ」--グラビアアイドルの露(あらわ)は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出する。
・「掌」--深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。
・「Crazy In Love」--乳がんの摘出手術を受けることになった一戸ふみえと看護師との束の間のやり取り。
・「ママと戦う」--フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。
・「チェンジ」(書き下ろし)--デリヘルで働く私は、客から「チェンジ。」を告げられる。
【著者プロフィール】
西加奈子(にし・かなこ)
1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。 2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。著書に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『まく子』『i』『おまじない』など多数。23年4月に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題。
『オニババ化する女たち』の三砂ちづるとスローライフやLOHASの辻信一が語り起こす、心とからだのスローラブ。
戦争、移民、家族と食。朝鮮半島にルーツをもつ母娘の記憶から、現代社会の論点が浮き彫りになる。2021年全米図書賞ノンフィクション部門最終候補となった、コリア系アメリカ人社会学者が紡ぐ、珠玉の回想録。
【目次】
日本の読者への序文/凡例
プロローグ
第一章 戦争みたいな味がする
第二章 アメリカン・ドリーム
第三章 フレンドリー・シティ
第四章 オンマ
第五章 キムチ・ブルース
第六章 マダム・マッシュルーム
第七章 統合失調症起源
第八章 ブラウン
第九章 一月七日
第一〇章 クラスト・ガール
第一一章 いちどだけでは、愛ではない
第一二章 オーキー
第一三章 クイーンズ
第一四章 亡霊たちをカウントする
第一五章 チーズバーガーの季節
原注/初出一覧/謝辞/訳者あとがき
【著者プロフィール】グレイス・M・チョー (Grace M. Cho)/Tastes Like War: A Memoir『戦争みたいな味がするーーある思い出の記』(Feminist Press, 2021)は、2021年全米図書賞ノンフィクション部門最終候補作、2022年アジア・太平洋諸島系アメリカ人文学賞成人ノンフィクション部門受賞作。第一作Haunting the Korean Diaspora: Shame, Secrecy, and the Forgotten War『コリアン・ディアスポラにつきまとうものーー恥辱、秘密、忘れられた戦争』(University of Minnesota Press, 2008)は2010年、アメリカ社会学会より図書賞を受賞。The Nation、Catapult、The New Inquiry、Poem Memoir Story、Contexts、Gastronomica、Feminist Studies、Women’s Studies Quarterly、Qualitative Inquiry などに寄稿。ニューヨーク市立大学(CUNY)スタテンアイランド校、社会学・人類学教授。
【訳者プロフィール】石山徳子(いしやま のりこ)/日本女子大学文学部英文学科卒業。ラトガース大学大学院地理学研究科博士課程修了(Ph.D. 地理学)。著書に、『米国先住民族と核廃棄物ーー環境正義をめぐる闘争』(明石書店、2004年、アメリカ学会清水博賞)、『「犠牲区域」のアメリカーー核開発と先住民族』(岩波書店、2020年、河合隼雄学芸賞)、共著に、『「ヘイト」に抗するアメリカ史ーーマジョリティを問い直す』(彩流社、2022年)、『野生の教養ーー飼いならされず、学び続ける』(法政大学出版局、2022年)、『野生の教養 II --一人に一つカオスがある』(法政大学出版局、2024年)など。明治大学政治経済学部・大学院教養デザイン研究科教授。
10代のあなたが、恋や人間関係、さらにその先の「愛や性(!)」の世界に本格デビューする前に、ぜったい読んでおくべき1冊。
誰かに傷つけられないように、自分を守りたい!
誰かを傷つけてしまってからでは、遅すぎる!
そもそも自分がどうしたいのかも、わからない!?!?
そんな10代に必要なのは、「同意」の知識なんです!
●たくさんの同世代+先輩、専門家、の経験談が教えてくれる「リアルな場面で起こること!」
オーストラリアの人気MCユミと、ティーンの味方で有名な女性ドクター、メリッサが、現役10代&先輩男女のナマの声を集めて展開する、超お役立ち本! テーマは「同意」です。
何かをしたい人同士の合意、それが同意。
同じ気持ちで向き合えればいいけど、気持ちにはいつも温度差があるもの。特に経験の少ない10代は、いろんな場面で「どうすればいい?」と迷い、答えが見つからなくてモヤモヤしがち。
そんなとき、この本が役に立ちます。
自分や相手を守る、シンプルな「同意」の基礎がわかり、実際の場で役立つ言葉も学べて、気持ちのいい関係が持てる。そんな本なのです!
ハッピーで可愛いイラストはイギリス人のジェニーが担当。親しみやすい翻訳は、作家でフェミニストの北原みのり。この小さな本が、世界最先端のフェアな新常識を伝えます。
●「親密な関係」を前に、ドキドキしてる人なら今すぐ役に立つ本!
まず「同意」を知るためのお題は「Tシャツ」。
「Tシャツ貸して」「いいよ」というだけのやりとりでも、じつは意外なリスクやスレ違いが! そこから、わかりやすくお話が展開。自分の意思や同意(YES,NO)は尊重されるべきものだと、この本を読むと胸にストンと落ちます。
「はっきりしてるのは、相手が誰であっても、どんなときでも、自分の身体に関することは、自分に「いい」「いや」を言う権利があるということ。それは、ほかの人も同じです。」(本文より)
途中から始まる「セックスの同意についてのコーナー」も、全10代必読! 今すぐ予定はなくても、「いつでも必要なときに読みに来て」というこの本があるだけで、安心できます。
同意って、実は大人でもまだよく知らないもの。でも、セックスを知るときに「同意」を一緒に学べたら、それってすごく幸せなこと!
イラストやトークに登場する人たちも多種多様。肌の色や特徴、体型や人種、障がいの有無…まで、本当にさまざま。手をつないでいる絵やキスの話題も、異性同士とは限らないのがこの本らしさです。
そう、どんな人でも、みんながみんな「自分のからだのボス!」。
そんなメッセージを伝えるこの一冊、ぜひ手に取って見てみてね! その日からあなたも「同意ワールド」の一員です!
平安文学研究者出身の作家・奥山景布子が、「フェミニズム」「ジェンダー」「ホモソーシャル」「おひとりさま」「ルッキズム」など、現代を象徴するキイワードを切り口に「源氏物語」を読み解く。そこに浮かび上がってきたのは、作者・紫式部の女性たちへの連帯のまなざしだった。時空を超えて現代の読者に届くメッセージーー希望ある未来へとバトンを繋げる新解釈。著者初の古典エッセイ。
<目次>
はじめに 「サブカル」、そして「ジェンダー」「フェミニズム」
--紫式部の追究した「人間の真実」
第一講 「ホモソーシャル」な雨夜の品定め
--平安の「ミソジニー」空間
第二講 「ウィメンズ・スタディズ(女性学)」を古典で
--「女の主観」で探る夕顔の本心
第三講 ほかの生き方が許されない「玉の輿」の不幸
--「シンデレラ・コンプレックス」からの解放
第四講 「サーガ」としての「源氏物語」
--光源氏に課せられた「宿命」と「ルール」
第五講 「境界上」にいる、破格な姫君・朧月夜
--「マージナル・レディ」の生き方
第六講 宮家の姫の「おひとりさま」問題
--桃園邸は平安の「シスターフッド」?
第七講 「教ふ」男の「マンスプレイニング」
--紫の上の孤独な「終活」
第八講 「都合の良い女」の自尊心
--花散里と「ルッキズム」
第九講 平安の「ステップファミリー」
--苦悩する母たちと娘の「婚活」
第十講 宇治十帖の世界と「男たちの絆」
--「欲望の三角形」が発動する時
第十一講 薫の「ピグマリオン・コンプレックス」
--女を「人形」扱いする男
第十二講 「自傷」から「再生」へ
--浮舟と「ナラティブ・セラピー」
おわりに 古典を現代に
<著者プロフィール>
奥山景布子(おくやまきょうこ)
1966年生まれ。小説家(主なジャンルは歴史・時代小説)。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。主な研究対象は平安文学。高校講師、大学教員などを経て、2007年第87回オール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。2018年、『葵の残葉』(文藝春秋)で第37回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞をダブル受賞。古典芸能にも詳しく、落語や能楽をテーマにした小説のほか、朗読劇や歴史ミュージカルの台本なども手掛ける。また、「集英社みらい文庫」レーベルでは、児童向けの古典案内・人物伝記も精力的に執筆。著書多数。
どの家にも学校にも職場にも駅にも田畑にも戦争の空気が漂っていた時代。女性、子供、捕虜の視点で描かれる、それぞれの戦争の日常。
もしも隣人が異星人だったら?
もしも並行世界を行き来できたら?
もしも私の好きなあの子が、未知のウイルスに侵されてしまったら……?
切なさと温かさ、不可思議と宇宙への憧れを詰め込んだ、韓国SF短編集全15編。
同性愛、フェミニズム、差別と情報統制ーーマイノリティからのまなざしを受け止めつつ、人々の挫けぬ心を繊細に描く、「いま」と未来の物語。
宇宙飛行士を志す「私」は、夜な夜な母と囲碁を打ちながら、そのための勉強と準備を着々とすすめていた。しかし試験から帰ったその日、交通事故に遭い……。(「宇宙流」)
馬山沖には、亡者の残滓が水面に浮き上がって見える場所がある。ある日台風のニュースで、行方不明者リストの中に昔好きだった女の子の名前を見つけたヒョナは……。(「馬山沖」)
スジョンの住む部屋の隣には、ガマガエルのような見た目の〈彼〉が住んでいる。 ある日ひょんなことから、その〈彼〉をお茶に招くことになり……。(「となりのヨンヒさん」)
【目次】
第一部 となりのヨンヒさん
デザート
宇宙流
アリスとのティータイム
養子縁組
馬山沖
帰宅
となりのヨンヒさん
最初ではないことを
雨上がり
開花
跳躍
第二部 カドゥケウスの物語
引っ越し
再会
一度の飛行
秋風
【著者について】
チョン・ソヨン
ソウル大学で社会福祉学と哲学を専攻。
大学在学中、ストーリーを担当したマンガ「宇宙流」が2005年の〈科学技術創作文芸〉公募で佳作を受賞し、作家としてのスタートを切った。
小説執筆と併行して英米のフェミニズムSF小説などの翻訳も手掛けている。
2017年には他の作家とともに〈韓国SF作家連帯〉を設立し、初代代表に就任した。
社会的弱者の人権を守る弁護士としても活動中。
【訳者について】
吉川凪(よしかわ・なぎ)
大阪市生まれ。新聞社勤務を経て韓国に留学し、仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。
キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』(クオン)の翻訳で、第4回日本翻訳大賞を受賞した。
著書に『京城のダダ、東京のダダーー高漢容と仲間たち』など、訳書にチョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』、崔仁勲『広場』(以上クオン)など多数。
甘美で魅力的なはずの男女関係はなぜ、今や絶望的なまでに我々を追い詰めているのか? 古典的男女観ともフェミニズムとも異なる視点の二人が、とかく男女の問題に世知辛い昨今の日本社会を喝破する!
この世に男と女がいる限り、恋だの愛だの修羅場だのは永久に避けられないもの。そして、わが国ニッポンにおいては、なんだか独自の男女生態系がハッテン中。
愛しているのに腹立たしいとはこれいかに? 女は本能で体感できることが男は10回生まれ変わっても理解できないのはこれいかに? 時代が流れようと事件が起きようと、進化してるのか退化してるのかどうかも曖昧な現代男女の実態を気鋭の書き手が分析。
もはや「涼美節」ともいうべき、独特の視点と描写と文体が浮き彫りにする男と女の最新エンサイクロペディア。
【目次より抜粋】
1分類●恋愛類天敵目シュラバ科
処女信仰男~20歳の責任とるなら30代の責任とってほしい話
聞かない女~男への平和的質問の手法なんてある? の話
メンヘラ製造男~すこーし愛してながーく愛してはキツイ話
前向きな女〜下手な魔法は使わない方がいい話 ほか
2分類●セクシャル類ニッポン目依存科
自称「卒業した」男~おじさんのマウンティングが見苦しい話
夢と現実の高低差女~性格が良いと身体を売る話
ニッポンの不倫男~罪悪感がないにもほどがある権利主張の話
パパ活培養女~不倫と売春で勘違いブスができるまでの話 ほか
3分類●意識高い類ポリシー目共食い科
思春期積み残し男~今更覚えたてのタバコをふかされてもな話
あえての根性論男〜「漢だねぇ〜」と言われたら落ち込んでほしい話
フェミニーナな女~自己主張も自己犠牲もなく来ちゃったよね、って話
俺ぁこんな村嫌だ女 ~イタさを恐れない田舎モンは強いという話 ほか
4分類●無敵類ハッテン目ガラパゴス科
元「めちゃモテ」女~ぷっくり唇がここに来て大火傷を負ってる話
代理店系メンタリティ男~独特のカタカナが名刺を彩ってる話
長文の女~メンヘラの強靭なメンタルの話
堀江ワナビー男~いいからお前は会議に出ろの話 ほか
【プロフィール】
鈴木涼美(すずき・すずみ)●1983年東京都出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。大学在学中からキャバクラ嬢などを経験。大学院卒業後は日本経済新聞社に入社し、都庁記者クラブや総務省記者クラブなどで5年半勤務後、退社し、著述家に。大学院での修士論文が2012年に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』として書籍化。他、著書は『愛と子宮に花束を ~夜のオネエサンの母娘論~』『おじさんメモリアル』『オンナの値段』『女がそんなことで喜ぶと思うなよ 愚男愚女愛憎世間今昔絵巻』など。
「多様性」の時代のヒーローとは──
【推薦コメント】
本書はヒーローの変遷を歴史的な流れのなかで見通すひとつの示し、手がかりを与えてくれる。
────三木那由他氏(大阪大学大学院講師・『言葉の風景、哲学のレンズ』、『会話を哲学する』)
【おもな内容】
世界を救う、「正義」の象徴たるヒーローは、圧倒的な“マジョリティ”として表象されてきた。
しかし21世紀を迎え、ジェンダー、加齢、障害、新自由主義といった様々な観点への理解・変化から、留保なしでその存在は認められなくなった。
では、ヒーローたちはどのように「多様性」と向き合うのか?
そして、「ポスト真実の時代」とどう対峙していくのか?
本書は、ヒーローの誕生から発展までの歴史的視座を参照し、アメリカと日本のポップカルチャーに登場、活躍する《新しいヒーロー像》を縦横無尽に論じる。
ヒーローを考えることは社会を考えることだ!
【目次】
序章 多様性の時代の正義
第一章 法の外のヒーローたち
第二章 二つのアメリカと現代のテーレマコス
第三章 トランプ時代の「お隣のヒーロー」
第四章 多様性の時代に「悪」はどこにいるのか?
第五章 「オレはまだまだやれる!」──中年ヒーローの分かれ道
第六章 障害、加齢とスーパーヒーロー
第七章 日本のヒーローの昔と今
第八章 正義のパロディとニヒリズムとの戦い
第九章 デスゲームと「市場」という正義、そしてケアの倫理へ
第十章 ポストフェミニズムと新たな「ヒーロー」
終章 私たちの現在地
おわりに 正義はどこへ行くのか?
【著者略歴】
河野真太郎(こうの・しんたろう)
1974年、山口県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。
博士(学術)。
専修大学国際コミュニケーション学部教授。
専門はイギリス文学・文化およびカルチュラル・スタディーズ。
著書に『はたらく物語 マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章』(笠間書院)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)、翻訳にウェンディ・ブラウン著『新自由主義の廃墟で』(人文書院)など多数がある。
もし夫の胸から「母乳」ならぬ「父乳」が出たら!?
PMS(月経前症候群)を体験できるサーフボードがあったら?
旧来的な性別役割をユーモラスにひっくり返す、想像力にあふれた小説集。
【著者略歴】
山崎ナオコーラ(やまざき・なおこーら)
1978年福岡県生まれ。2004年「人のセックスを笑うな」で第41回文藝賞を受賞し、作家としてデビュー。著書に『浮世でランチ』『ニキの屈辱』『昼田とハッコウ』『反人生』『美しい距離』『偽姉妹』『リボンの男』などがあり、近年はエッセイ集『母ではなくて、親になる』『ブスの自信の持ち方』なども話題に。
●本書は不思議な二重性を持つ本である。ウィニコット理論に通じている人にはその応用問題として、新たに入門する人には、現実のビビッドな問題にウィニコットがどう切り込んでいくのかの切り口として読める。そしてそれが融合している不思議な本なのである。さまざまな臨床上のヒントに富んだ論文集。
●目次
「ウィニコット著作集」日本語版にあたって/まえがき/謝辞
序 章 精神分析と科学は友達か親戚か
第1部 健康と病気
第1章 健康な個人という概念 第2章 創造的に生きる 第3章 私の総計 第4章 偽りの自己の概念 第5章 抑うつの真価 第6章 攻撃、罪、そして償い 第7章 希望のサインとしての非行 第8章 精神療法の種類 第9章 治療:癒すこと
第2部 家族
第10章 母親の社会への貢献 第11章 家族の中の子ども 第12章 子どもが学ぶこと
第3部 社会について考える
第13章 思考と無意識 第14章 精神分析の研究をなおざりにした代価 第15章 フェミニズムというもの 第16章 ピルと月 第17章 戦争目的の論議 第18章 ベルリンの壁 第19章 自由 第20章 君主制の位置
訳者あとがき/索引
『著者紹介 D.W.Winnicott (1896-1971)』
ウィニコットは医者としての経歴を小児科医として始め、小児科学の身体的側面に関心をもち続けながら、それ以上に児童心理学の研究に打ち込みました。人間の発達の理解に対する彼の貢献は、母親や赤ちゃんや幼児についての広範囲な臨床的仕事に基づいたもので、国際的に知られ評価 されています。ウィニコットはケンブリッジのジーザスカレッジで医学を学び、戦後ロンドンのセント・バーソロミュー病院で働きました。セント・バーソロミュー病院での研修医時代を除いては、彼の病院勤務はすべて子ども病院でした。ウィニコットは40年以上児童精神医学や精神分析を実践し研究 し、そして英国精神分析学会の会長に選出されました。彼は精神分析や医学の雑誌に多くの論文を寄稿し、またこの分野のさまざまなグルー プ、つまり教師、助産婦、両親、ソーシャルワーカー、治安判事、医師、そしてまた精神分析家や心理学者といった専門家に、広く子どもの発達について講演しました。よく知られている著書には、 「小児医学から精神分析へ」「子ども」「家族と外的世界」そして「遊ぶことと現実」などがあります。
婚姻関係の外での恋愛やセックスは、
個人の倫理観や道徳感にゆだねられてきた。
しかしほんとうにそこだけにゆだねられるべき
なのか。ひとつの生物として
人はどのような心、体のしくみで不倫をするのか。
それを各界の専門家が解明する。
第1章 遺伝行動学から不倫を考える(山元 大輔)
第2章 動物行動学から不倫を考える(竹内久美子)
第3章 昆虫学から不倫を考える(丸山宗利)
第4章 宗教学から不倫を考える(島田裕巳)
第5章 女性学から不倫を考える(上野千鶴子)
第6章 心理学から不倫を考える(福島哲夫)
●春の映画、百科繚乱!“女たちの絆”がキーワード
映画界でもフェミニズムの意識が高まり、女たちの絆や団結をテーマにした話題作が続々と公開される春。
魅力的な公開作の中から、大人の女性におすすめする新しい時代の必見作を厳選してピックアップ!
●決定版! これが私たちのスタンダード フレンチシック白書
毎シーズン発信されるトレンドの中に、「これは自分の定番スタイルにしたい!」と思うことはありませんか?
この春のおすすめはやっぱりフレンチシック! エルが提案するアイテム、スタイル、ルール集など、
あなたらしく輝けるTIPSをお届けします。
●量よりアイデアでスタイルを完成!サステナ・ガールの着まわし31Days
ファッション大好きだけど、新シーズンの服を買うなら少しでも環境のことを考えているアイテムを着たい。
おしゃれも仕事も楽しみながらハッピーに都会をサバイブするサステナブルライフをご提案。
●モトーラ世理奈の春メイク7Days
冬からガラリとバランスが変わった春メイク。シーンごとにどんなメイクを楽しめばいい?
今、大注目のItガールのモトーラ世理奈さんが限られたメイクアイテムで7つの顔に大変身!
●俳優 門脇麦の素顔
2019年エル・シネマアワード「ベストアクトレス」賞を受賞、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』では
ヒロイン・駒を演じ、話題作への出演が絶えない俳優、門脇麦。彼女のまなざしと魂を、写真家、高橋恭司が撮る。
●世界No.1シェフの新たな挑戦
イタリア人として初めて「世界のベストレストラン50」首位に上り詰めた情熱の人、マッシモ・ボットゥーラ。
NGO「フード・フォー・ソウル」を立ち上げ、世界が抱える大きな課題に挑むことを決意した
ソーシャル・ガストロノミーの牽引者だ。彼の原点である「食材と人への愛」について自らの言葉で語りたいと、
エルの取材に応えてくれた。
●写真家・森山大道が撮る!不滅のスターの輝き 木村拓哉という存在
世界的写真家と日本を代表するスターの初顔合わせが実現!撮影が行われたのは、
2020年が明けて早々の新宿ゴールデン街。混沌としたこの街を舞台に数々の作品を生み出してきた
森山大道が希代のスター、木村拓哉の現在を切り取るスペシャルなストーリー。