フェミニズムは男を排除しない。男にある、いや女自身にもある「内なる女性蔑視」を鋭く剔扶(てつけつ)する。学校で、会社で、そして家庭で偏見と差別にとりかこまれた「女」についての男が語るディスクール。
中世から現代までに表現された美術の中の女性たちを、社会学・心理学・図像学等の成果を駆使し、フェミニズムの視点から綿密に再検討。美術における男性中心的な認識の枠組みに疑義を挾み、社会と文化とのあり方に変更を迫る。
市場労働と家事労働の社会的・経済的関係を家父長制的資本主義論によって解明し、マルクス主義フェミニズムの全体像を提示する。
動物や昆虫の図鑑、読みものに夢中になった子ども時代がある。そこには、性役割の思いこみや偏見から解き放たれた自由な小宇宙がある。豊富で実に興味深い動物の多様な性行動を通して、本書は、私たち人間社会が抱えこみ、再生産してきた性役割の固定概念をみごとに打ち破ってくれる。
二つの大戦を描き、生きたドイツの画家。社会派といわれ続けたケーテを再評価する、揮身の書き下ろし。
結婚退職を強要されるOLたち、働く女の、男とともにする子育て、嫁姑の確執、セクハラ裁判、子どもへの性教育、映画のなかのフェミニズム、シングルズ宣言。儒教的オトコ社会にもの申す韓国の女たち。
東南アジア進出企業の韓国人、韓国商社員の見た文化摩擦、北京のコリアンタウン、映画の中の在外韓国人、出稼ぎに来た外国人労働者の悲劇、メキシコに同化した韓国系移民の子孫…。「世界化(国際化)」時代の韓国の光と影。