中学生の聖也は、病床の祖母に頼まれて、質屋『思出館忘七草』を訪れ、和装に長い黒髪でサングラスの七代目店主・真野亜星と出会う。彼は盲目でありながら、それと感じさせない不思議な青年だった。亜星の飼い猫らしき黒猫の魅夜と聖也は、なぜか奇妙ながら会話を交わすことができた。そして聖也は、『思出館』が普通の質屋とは少し趣が異なることを知る。代々の店主には、人の思いそのものを質草として預かるという不思議な能力があったのだ…。第22回新風舎出版賞フィクション部門奨励賞受賞。
熱い、厚い、暑苦しいくらいの高知愛!!教科書にはない土佐人たちのヒストリー。
法相教学確立に大きく貢献した鎌倉時代の解脱房貞慶。論義研鑽を通じて仏道理論を構築すべく撰述された代表作『尋思別要』の翻刻・訓読・語註・解説を掲載する翻刻読解研究書。その上巻の語彙索引と論義テーマの略解説。
【目次】
序辞
第一章 種姓段
第二章 縁起段
第三章 総標段・謙譲段
第四章 教体段
編集後記
『貞慶撰『唯識論尋思鈔』の研究─「別要」教理篇・上』正誤表
『成唯識論同学鈔』科文および所在短釈一覧[弥山礼知]
『貞慶撰『唯識論尋思鈔』の研究─「別要」教理篇・上』索引[楠 淳證・魏 藝]
1 人名・僧官名・学派名・宗派名の索引
2 地名・寺名・建物名の索引
3 経典・論典・章疏抄等の仏教文献名索引
4 学術用語の索引
執筆者一覧
序辞
第一章 種姓段
第一節 大悲闡提
第二節 一乗五姓了不了義
第三節 証果廻心
第四節 摂論十義
第五節 楞伽声聞乗姓
第六節 定姓比量
第七節 無性比量
第八節 無余廻心
第二章 縁起段
第一節 帯質通情本
第二節 変似我法
第三節 定障伏断
第四節 若論顕理
第五節 安恵許五識有煩悩歟
第六節 西明意釈二障躰
第七節 又不知親証
第八節 無間解脱同断一障
第九節 仏所得法而皆得
第十節 一意識計
第十一節 有境無心
第三章 総標段・賢聖段
第一節 由仮説我法
第二節 第九識体
第三節 軌在有法
第四節 二向不定
第五節 随信随法
第四章 教体段
第一節 無性教体
第二節 護法教体
第三節 推功帰本
第四節 護法出世
第五節 清弁有境無心
編集後記
『貞慶撰『唯識論尋思鈔』の研究─「別要」教理篇・上』正誤表
『成唯識論同学鈔』科文および所在短釈一覧[弥山礼知]
『貞慶撰『唯識論尋思鈔』の研究─「別要」教理篇・上』索引[楠 淳證・魏 藝]
1 人名・僧官名・学派名・宗派名の索引
2 地名・寺名・建物名の索引
3 経典・論典・章疏抄等の仏教文献名索引
4 学術用語の索引
執筆者一覧
三十年前、著者は紀州の古刹に掲げられた「思遠(しおん)」の文字に出合う。思遠が内包する世界の幽遠さに惹きよせられ、模索の旅が始まった。それは究極の自己との出合いを意味するものだった。しかし、道は遠い。
この世に悔いはないですか?
人類は生命体が機能を亡くした場合、肉体と心思に分かれる。
肉体は機能不全となり荼毘に付され、骨となりいずれは土に返る。
一方、心思は考えや思いであり、形がないものである。
この心思は幽体となり、あの世の入り口から列車に乗り、あの世に向かう。
人生を全うして悔いのない人生を送った心思(幽体)は、あの世行きの列車に乗れるが、悔いの残ったままの心思は、列車に乗れず邪鬼の世界を漂うことになるのだ。
あの世の王様である心思親王から指示を受け、入り口の番人となった大井大介番人と菅原愛子番人。
ふたりの元に今日も新しい心思がやってくる。
ふたりの番人が、この入り口にたどり着いた心思から話を聞き、共に彼らの人生を振り返り、この世での失敗を気づかせていく物語。
「維摩の一黙」で有名な在家信者の維摩居士が大乗仏教の教義を縦横に説き明かす『維摩詰所説経』三巻、東方世界からこの娑婆世界に現れた思益梵天と仏との問答が網明菩薩や文殊菩薩らも交えて展開される『思益梵天所問経』四巻、菩提を速やかに得るための法であり、あらゆる三昧がこの三昧より起こるとされる首楞厳三昧を詳説した『首楞厳三昧経』二巻という、いずれも鳩摩羅什訳の三経を収録。
維摩詰所説経(三巻)
凡例/解題/本文/補註/法数一覧
思益梵天所問経(四巻)
凡例/解題/本文
首楞厳三昧経(二巻)
凡例/解題/本文
索引
[法書ガイド] 李思訓碑 角井博
[周辺ガイド] 李邕の書の後代への影響 須田義樹
[書法ガイド1]李邕の書の“危険な魔力” 杭迫柏樹
[書法ガイド2]李思訓碑に学びたいこと 江口大象
[図版] 李思訓碑 黎二樵旧蔵北宋拓本
[釈文] 李思訓碑 中川憲一
一二世紀のなかごろ、モンゴル族という、当時、未開の民としてこの世に生まれ、幼くして父を失う逆境の中から身を起こし、モンゴル族を統一して、東アジアや西アジアの文明地域を支配下に収め、ユーラシア大陸の大草原や諸都市を馬蹄の下に踏みにじり、文明の破壊とともに、東西交通の発展をもたらした成吉思汗。
『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。
ヤクザと坊主で儲け、宮崎アニメを生み出す濁々併せ呑む夢の大プロデューサー。