名古屋大学の臨床心理学研究者たちが探ったノーベル賞クラスの「天才」研究者の創造性の原点とは──
この本は,ノーベル賞を受賞した天才研究者をはじめとした,世界的な業績のある理系の研究者たちの協力を得て,彼らの中にある「創造性」を心理アセスメントで解き明かそうとしたものです。
天才たちの多くは,ちょっと社会の枠組みからはみ出した変わり者。発達障害と診断される可能性もあります。一方,その天才たちは,その社会性のなさから社会からつまはじきにされ,空気が読めないと周囲の理解を得られません。
現代社会においては,天才たちをつぶすのも,創造の翼を広げさせるのも大学教育にかかっています。天才たちの個性と周囲のあり方を考えた1冊です。
社会の命運を決するのが人材であるとの認識から、研究と教育の間を通い合う、実効ある成果を目指して編まれた法学論集。大学教育に突きつけられる今日的課題に応える待望の書。
在日三世の著者は大阪の公立学校を中心に教育支援の現場に携わってきた。「民族学級」の制度保障、差別事象の対応や教育相談、外国ルーツをはじめ様々な子どもたちの教育援助、教員研修など。厳しい現実から未来を見出す報告。
第1章 子ども支援の原点
第2章 出来事の背景を深くさぐって
第3章 生野コリアタウン体験学習
第4章 彼女が学校に行けなかった理由
第5章 クラスにおいて子どもをどう見るか
第6章 対話力を培う
第7章 人こそ宝だ
第8章 コロナ禍と子どもたち、そしてその後
近年、“主体性”を持った人材が社会で広く求められており、教育界もまた、“主体性”を持った人材の育成に取り組んでいるーしかし、その“主体性”とは一体何なのか?本書は、これまで曖昧なままにされてきた“主体性”に鋭く切り込み、“主体性”が強く求められることで生じるパラドキシカルな今日的課題についても示唆する。“主体性”に関わる教育界・産業界の方々、また教育から労働へと移行する学生、必読の書。
社会の変化に伴い、子どもたちの間にも多様性が広がる中、教師には個々の子どもや問題に丁寧にかかわり合い、対応していく力、すなわち「学校臨床力」が求められている。本書は、この学校臨床力を磨くための入門テキスト。従来の生徒指導や教育相談、特別支援教育をベースにしつつも、それらを超えていくための新たな視点や実践に役立つ知見を包括的かつコンパクトに提供する。教育関係の記述を中心にリニューアルした改訂版。
【目次】
序論 学校臨床力とは
1章 学校臨床力1:厳格性と受容性のバランス
2章 学校臨床力2:臨床的な見方・考え方
3章 学校臨床力3:経験を育むということ
〈Column1〉寄り道のススメ
第1部 児童生徒理解を深める
4章 現代社会を生きる子ども
5章 子どもの発達
6章 子どもの対人関係世界
7章 子どもと家庭
8章 子どもと学校
〈Column2〉遊びは大切か
第2部 児童生徒の成長を促す
9章 学習指導と生徒指導
10章 道徳、総合的な学習の時間と集団づくり
11章 特別活動と生徒指導
12章 キャリア教育の必要性
13章 基礎的・汎用的能力
14章 学校ごとのキャリア教育
〈Column3〉「自己肯定感」は学校教育で獲得できるものなのか?
第3部 児童生徒の個性に応じた支援
15章 自己の発達
16章 自尊感情・自己肯定感、自己有用感、自己効力感
17章 発達障害の理解
18章 自閉スペクトラム症
19章 学習障害(限局性学習症)
20章 ADHD
21章 特別支援教育とは
22章 特別支援教育体制
〈Column4〉教師のペルソナ
第4部 児童生徒を取り巻く「問題」をとらえる
23章 問題をアセスメントする
〈問題の具体例〉
24章 インターネット問題
25章 いじめ
26章 不登校
27章 暴力行為・少年非行
28章 被虐待
29章 心身の不調
30章 場面緘黙
31章 性的マイノリティ
〈Column5〉子どもの成長と心の痛み
第5部 「問題」に取り組む
〈生徒指導の進め方〉
32章 生徒指導における“私”と“公”
33章 生徒指導の重層的支援構造
34章 教師の厳しさ
35章 教師と児童生徒の関係性
36章 懲戒と体罰
〈教育相談の進め方〉
37章 教師モードとカウンセラーモード
38章 カウンセリング・心理療法の種類と技法
39章 意識と無意識
40章 心の働き:防衛機制
41章 保護者との連携・対応
42章 ケース会議の進め方
43章 チーム支援
44章 スクールカウンセラーの活用
45章 学校外の機関との連携
〈Column6〉教育の「胡散臭さ」を自覚する
第6部 教員としてどのように力を身につけていくか
46章 子どもとかかわる力
47章 保護者とかかわる力
48章 同僚とかかわる力
49章 社会とかかわる力
50章 学び続ける態度
51章 共感的理解とスーパーヴィジョン
52章 学校臨床力向上のための教師のトレーニング
文献
索引
あとがき
学校には,学習以外にも,多くの役割がある。これまでの公教育としての学校を振り返りながら,子どもたちのまわりで発生しているいじめや格差,安全,学校の小規模化など,さまざまな課題を取り上げ,これからの学校について多角的に検討していく。
第1部 子どもの学びと生活から学校を問い直す
1 教育における個と集団を問い直すー公教育としての学校と個の人間形成/自己形成の観点からー
2 学習の個別化時代における学級授業の課題
3 子どもの安全・安心を保障する学校づくり
4 なぜ理由(わけ)もなく学校に行けないのかー教室に身を置くことの意味から考えるー
5 ポスト資質・能力から公教育としての学校を問う
第2部 これからの学校を考える
1 へき地・小規模校から学校を考える
2 ICTの技術革新から学校を考える
3「子どもの貧困」と向き合う学校を
第3部 教育方法学の研究動向
1「特別の教科 道徳」の導入・実施にかかわる諸課題ー授業実践に関する研究動向に焦点をあててー
2 へき地教育に関する研究動向ーへき地・複式教育における指導法の変遷とパラダイム転換ー
2025年給特法改正の不充分さを徹底分析。学校で教員が生徒に教えることを中心に仕事をする本来の姿を取り戻すため改革提言。
第1部 教員の「働き方改革」はなぜ進まないのか
第1章 なぜ「学校における働き方改革」は失敗するのか?
--迷走する新給特法を解剖する
第2章 なぜ現場の声が反映されないのか?
--日本固有の教育政策形成の問題
第2部 何が改革を阻んでいるのか
第3章 なぜ教員数が増やされないのか?
--義務標準法「乗ずる数」を知っていますか?
第4章 なぜ教育にお金がまわらないのか?
第5章 なぜ教員の仕事は特殊・専門的なのか
第3部 諸外国にある学ぶべきオルタナティブと日本での実現可能性
第6章 なぜアメリカでは現場の声が反映されるのか?
--団体交渉モデルによる勤務時間管理
第7章 なぜ韓国の「働き方改革」は進んだか?
第8章 なぜドイツの教員は早く帰宅できるのか?
第9章 なぜイギリス
第4部 教員の勤務時間管理法制のベストミックス
終章 改革リストの提言
「スクールソーシャルワーカーの専門性とは何か?」という問題意識のもと、政策、歴史、実践の観点から日本におけるスクールソーシャルワーカーの専門性、具体的には子どもの権利保障について検討する。
熾烈な学歴競争社会の陰で息づく、地域協働による学びの新たなかたち。
加速度的な少子化が進む韓国では、学歴競争を勝ち抜くべく大都市一極集中により、小さなマウル(村落共同体)の学校が存亡の危機に追いやられている。小規模学校の統廃合により、1982年以降で約4000校もの学校が廃校となった。本書は、地域ごとの政策や制度という枠組みの中で、存続をかけ試行錯誤される小規模学校の取組み事例分析を通し、自然豊かな環境や地域社会との協働を活かし新たに小規模学校が生み出した教育的価値を照射する。「教育」が学校内にとどまらずに地域社会へと拡がる諸相を捉え、地域づくりの新たな視座をも示した一冊!
まえがき
序 章 韓国の小規模校の内発的学校づくりと地域づくり概観(尾崎公子)
第1章 農村小規模学校への中央・地方政府の財政支援(崔浚烈)
第2章 教育予算から見える地域づくり・学校づくり(名達和俊)
第3章 条件不利地域の学校教育活性化(閔丙盛)
第4章 地域消滅危機下の「小さな」学校の持続可能性(梁炳贊)
第5章 教育エコシステム構築に向けた取組み(肥後耕生)
第6章 社会的協同組合とオルタナティブスクールによる水平的連携の未来像(尾崎公子)
補 論 教育を通じて地域を創る・地域を通じて教育を創る
あとがき/索引/執筆者一覧
20世紀後半、グローバル化の波に乗って多くの日本人がアメリカへ渡り、そこで生活を行うことを選択した。「新日系移民」として位置づけられる彼/彼女たちの属するコミュニティやそこでの生活様式は、20世紀初頭に労働を目的として移住した人々とはまるで異なる様相を呈している。新日系移民たちの、日米両国の狭間で揺れ動くアイデンティティの様相と、そのエスニック・コミュニティの中で営まれる生活の諸実態を記した、日系移民研究の最前線!
ヨーロッパにおけるムスリム生徒の増加は、各国の公教育が想定してきた「国民」や「市民」像の再考を促すこととなった。本書は、西欧諸国で最も大規模に組織化されたイスラーム教育が導入されたオランダとベルギーを対象として、イスラーム教育が両社会とムスリムコミュニティにどのような影響を及ぼしてきたかを明らかにする。
凡例
オランダ・ベルギー概略図
序章
第1節 問題提起
第2節 イスラーム教育の諸相
第3節 本課題をめぐる動向と研究方法
第 I 部 公教育における宗教の位置取り
第1章 オランダの公教育と宗教
第1節 教育の非宗教化と学校闘争
第2節 憲法改定と公教育の柱状化
第3節 現代の公教育構造と宗教
第2章 ベルギーの公教育と宗教
第1節 教育の非宗教化と学校闘争
第2節 学校憲章の制定と宗教教育の位置取り
第3節 現代の公教育構造と宗教
第II部 イスラーム教育の参入
第3章 オランダのイスラーム教育
第1節 イスラーム学校の設立運動
第2節 イスラーム学校の教育内容と特徴
第3節 学校間分離問題と〈教育の自由〉のゆらぎ
第4章 ベルギーのイスラーム教育
第1節 公立学校におけるイスラーム教育導入の経緯
第2節 イスラーム教育の教育内容と特徴
第3節 宗教シンボル禁止議論と宗教教育
終章 公教育におけるイスラーム
第1節 宗教的多元性の異なる展開
第2節 「分離」か「混合」か
第3節 反イスラームと排除の論理
エピローグ
第1節 イスラーム教育がもたらす諸作用
第2節 今後の課題と展望
参考文献
略称一覧
あとがき
索引
比較教育学における地域研究の主要論文を一挙集成!-教育の多様性を読むー
国や地域、あるいはさらにミクロな教育対象を捉えた、地域研究的な性格をも併せ持つ優れた16の論文を収録。世界各地のヴァラエティに富む教育活動の実態を描く本書は、質量ともに妥協なき調査分析によって研究者らが築き上げてきた、知的営為の結集である。
2016年刊行の一般の相談機関や学校・施設での使用に適した、子どもの心理教育用ワークシート+実施マニュアルの改訂版。旧版では心理教育に使用するワークシートがCDで付いていたが、改訂版ではホームページよりダウンロードできる形になり、いっそう便利になった。イラストやレイアウトも一新、法改正に伴う内容等もアップデートされ、支援者にとっても子どもたちにとっても、いっそう使いやすいワークブックへと生まれ変わった。
トラウマインフォームドケアのエッセンスを注ぎこみつつ、トラウマ治療の専門家でなくても、効果的に使用できるように作成された本書は、性被害を受けた子どもに関わるすべての支援者、必携の書である。
はじめに
1 支援者が知っておきたいこと
第1章 性暴力を受けた子ども
第2章 性暴力による影響
第3章 性暴力被害を受けた子どもへの支援
『マイ ステップ』の使い方 Q&A
2 支援の実際
『マイ ステップ』の進め方
ステップ1 自己紹介をしよう
ステップ2 自分のからだは自分だけの大切なもの
ステップ3 自分のこころの状態を知ろう
ステップ4 からだと行動の変化
ステップ5 自分の考えかたに気づこう
ステップ6 あなたができること
ステップ7 これからのわたしのために
戦後から現在に至る日本の学校教育活動をめぐる学校づくり概念・実践と法制度の展開を検討し、教育の自主性の内実と意義を論じる。
序章 学校づくりと教育の自由と自主性
第一章 一九五〇年代における学校づくり概念の発生とその源流ーー民間教育運動における学校づくり実践
第二章 教育の国家統制と学習指導要領の変質ーー学習指導要領の基準性と排除性をめぐる問題
第三章 地教行法体制の成立と学校運営秩序の整備ーー学校の経営管理からの教職員の排除過程
第四章 学校づくりの基礎的原理としての内外事項区分論と教育課程の経営戦略
第五章 学校づくり実践の具体的展開と住民自治
第六章 教育における公共圏形成の課題と学校づくりのダイナミズム
第七章 新自由主義教育改革下の学校づくりの困難と危機
結章 総合的考察
文献一覧
索引
国際協力における教育開発はどのようなもので、何を目指すのか? 日本人専門家と研究者がアジア・中東・アフリカの途上国の人々と関わり、外部の知識・技術・制度などを採り入れつつ自律的に教育をつくりあげる内発的発展により教育を改善する活動を紹介。
はしがき
第1部 教育開発への第一歩
第1章 教育開発について学ぶ[久保田賢一]
第2章 教育開発に関わる[岸磨貴子]
第3章 教育開発を検討する[久保田賢一]
第2部 具体事例から学ぶ教育開発
第4章 教育開発に関わるわたしの位置性ーーパレスチナ[岸磨貴子]
第5章 理科研究授業支援プロジェクトが生まれるまでーーザンビア[鈴木隆子]
第6章 実践コミュニティを通じた組織強化と学びのデザインーーエジプト[岡野貴誠]
第7章 自立発展を促す教育開発ーーパプアニューギニア[伊藤明徳]
第8章 パフォーマンスに焦点をあてた研修デザインーーネパール[伊藤拓次郎]
第9章 研究会活動を通した教師の自立ーーボリビア[西尾三津子]
第10章 教師の主体性を促す教育開発アプローチーーフィリピン[山本良太]
第11章 教育開発プロジェクトへの大学生の関わりーーカンボジア[今野貴之]
第3部 これからの教育開発
第12章 座談会ーー経験者に問う「現場の実情」[時任隼平]
【座談会パート1】
1 教育開発プロジェクトの目標設定とはどのようなものなのでしょうか?
2 現場のニーズと教育開発プロジェクトの目標は合致していますか?
3 現場に入るのは難しくないですか? 専門家には何が求められるのですか?
4 現地の人たちとの対話のあり方は?
5 教育開発の中でも、大学が対象の場合と小学校〜高校が対象の場合で内容は異なりますか?
6 教育開発にとって十分な時間というのは、どれくらい必要ですか?
7 教育開発を進めていくうえで、現場ではどのような連携が必要ですか?
8 教育開発を進めていくうえで、どのような限界がありますか?
【座談会パート2】
9 外部の人間が関わることによってどのような問題が生じるのでしょうか?
10 現地の人々にとって必要な環境とはどのようなものなのでしょうか?
11 現地の人々にとって必要な環境をどのようにして作っていくのでしょうか?
12 環境を作るとともに、どのようにして対話を進めていくのでしょうか?
13 対話の後、現地の人々が能動的になるにはどうすればよいのでしょうか?
14 教育開発における教育効果をどのように捉えればよいのでしょうか?
15 今後の教育開発のあり方は?
第13章 教育開発の展望[久保田賢一/時任隼平]
あとがき
グローバル化と多文化化が連動して生起する現在、異なる文脈で語られてきた多文化教育と国際理解教育は相互に接続し包括的に研究、実践される必要がある。両教育に共通する多様性と社会正義/公正の視点による理論と実践に関する近年の内外の研究成果を収録。
「教える」立場になったナースの不安を解消する1冊。
「授業リフレクション」「授業デザイン」「授業デザインワークブック」に続く人気シリーズ第4弾!
●本書は、これまでのシリーズを学ぶうえでの土台となる「教えること」の本質を問い直し、その基本を明らかにしていきます。
●プリセプターや後輩指導など、臨床で「教える」ことにかかわるすべての人にとって必読の書。
●教育は特別なことではなく、実はいつもしている看護と同じ構造をしています。 “教える人”と“教わる人”を、“ナース”と“患者”に置き換えると…。見方を変えれば教えることはもっと身近で楽しくなります!
第1章 教えることを学び始める前に
1.教えることについての自分の今を知る
Column イメージマップとは
2.自分自身の経験が拠り所になるということ
第2章 教育についての一般的理解を超えて
1.ひとくちに「教える」「育てる」とはいうけれど
2.教えるとはどのようなことなのか
Column 「見せる」も独話!?
第3章 「看護」と「教育」の同形性
1.自分のなかに「教育観」を育てる
2.実践家のまなざしはどこに向けられているのか
Column 「看護基礎教育」と「卒後教育」の接続
第4章 教育的なかかわりの場の特徴
1.「相互性」の場であるということ
2.「一回性」の場であるということ
Column 「教える人」に対して行われてきたフィードバック
3.「方向」が織りなす場であるということ
第5章 教えることの基本となるもの
1.指導が指導になるとき・ならないとき
2.対象を理解するということ
3.教育的なかかわりの「方向」を明確にする
Column “他人事”の教えるから、“自分事”の教えるへ
第6章 教えることをとおして自分も育つ
1.教える人としての学びと成長に向けて
2.共に学び、共に育つ、実践家の共同体へ