塚田佳男のピアノのみという実にシンプルな伴奏だが、二人の歌唱力を味わいながら歌の世界を楽しむにはこれがいちばん。きちんと唄える人同士がからむのだから、安心して聴けます。異色(?)の作品と思えた(15)の味わい深さには、いいメロディであることをあらためて実感。
マドンナの主演映画でまた息をふきかえした『エビータ』。その“本家”ともいうべきロイド=ウェーバーによるミュージカルである。劇団四季にとっては“現在進行形”の演目。何より再演以来エヴァのハマリ役、野村の熱唱が絶品。日本語の訳詞も的確でしっくりくる。
小室等の71〜92年の全オリジナル・アルバムからセレクトしたベスト盤。彼の代表曲(1)、吉田拓郎との火花散る(?)掛け合い(9)をはじめ、淡々とそれでいて心の底で燃えながらうたい続けてきた彼の“人生”を聴くことができる。この人の問題意識は相当過激だよ。
I'veの歌姫・川田まみのシングル。TVアニメ『灼眼のシャナ』オープニング・テーマ曲でもある(1)はアップ・テンポでキャッチーな曲で、(2)はパワー・バラード系のしっとりしたナンバー。どちらもドラマティックな曲調とフックのあるメロディが魅力的だ。
ジャニーズの人気8人組グループの1stフル・アルバム。哀愁ポップ・チューン「F・T・O」などのほか、関西人らしさと和風テイストにあふれた彼ららしいナンバーが満載。
1967年にリリースされた、フォーク・シンガー高石友也の1stアルバム。関西フォークはここから始まったといっても過言ではない名盤だ。デビュー・シングル「想い出の赤いヤッケ」ほか収録。
3枚目のフル・アルバム。シングル「リヴァーブ」のアルバム・ミックス、「羽」を含む、全12曲収録。ヴォーカルの表現力やサウンドの奥行きなど、着実に実力をつけていることがわかる。
ドイツの行進曲というと「双頭の鷲の下に」と「錨を上げて」、それと「旧友」だけだと思ったら大間違い。なんと、この史上空前の「ドイツ行進曲大全集」には、のべ800曲のドイツ・マーチが収録されている。ドイツを代表するレコード会社テレフンケン社(戦前はテルデック社)が戦前戦後50年間に録音したドイツ・マーチの集大成だ。CD40枚に及ぶこの大全集はCD-1からCD-5までが戦前、戦中のモノーラル(SP)録音だがCD-6からはステレオ録音だ。16世紀以降のファンファーレや歴史的な行進曲も収められており、これは、単なる行進曲のコレクションという以上に、半世紀にわたるドイツ音楽文化史の資料としても大きな価値をもつものだ。
今井美樹のベスト盤といえば『IVORY』と『〜2』。ついにその続編が登場。不朽の名作を数々生んでいる彼女のヴォーカルが、ベスト・セレクションで聴けるお得感バッチリのアルバムだ。