看護に役立つ知識をわかりやすく解説します特集:COVID-19重症化を防ぐナースが知っておきたいケアのポイント/認知症のギモン 私はこうする!
消防、防災、レスキューの専門マガジンコロナ救急・最前線ーCOVID-19パンデミックと闘う救急医療の現場ー
正確さと先見性で群を抜く総合科学誌(1)新型コロナウイルス特集!COVID-19出口への模索 (2)アンチセンス核酸医薬
最新情報で定評ある民間航空ファン向け雑誌ボーイング747(ジャンボ)最終章。COVID-19の猛威に加速する退役の最新情報/最新デジカメ機インプレッション。
・血栓止血や凝固と聞くと、苦手意識を持ってしまうだろうか。
・血栓止血を専門とする医師は全国的に見ても決して多いとは言えないのが現状であるが、血栓止血関連疾患の患者数は少ないわけではない。脳梗塞や心筋梗塞といった広く知られた疾患のみならず、悪性腫瘍に関連するトルーソー症候群、播種性血管内凝固(DIC)など、血栓止血異常が生命予後に大きく関わる症例が度々みられる。
・本特集では、現場の課題に応えるべく、血栓止血疾患に遭遇した際の検査の選び方や結果の読み解き方を基礎から臨床応用まで幅広く解説し、また、血友病に対する遺伝子治療や、iPS細胞由来の血小板製剤の開発などのテーマも紹介する。
■第5土曜特集 止血・血栓・凝固の最新知見ーー研究と臨床を繋ぐ
・はじめに
・止血と血栓の違い
〔key word〕止血、血栓、ウィルヒョウの三徴
●血栓止血関連検査
・血小板の機能と検査法
〔key word〕血小板、血栓止血、血小板機能、検査
・フォン・ヴィレブランド因子の機能と検査法
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、止血、血小板、フォン・ヴィレブランド病(VWD)
・血液凝固因子と凝固制御因子の機能と検査
〔key word〕凝固因子、凝固制御因子、凝固検査
・線溶因子の機能と検査
〔key word〕プラスミン、プラスミノゲンアクチベータ(PA)、プラスミノゲンアクチベータインビビター(PAI)-1、α2-アンチプラスミン(α2-AP)、トロンビン活性化線溶阻害因子(TAFI)
・補体疾患における補体系と血小板・凝固・線容系のクロストークと補体検査法
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、遺伝性血管性浮腫(HAE)、補体、クロストーク
・血栓止血疾患における遺伝子検査
〔key word〕血栓止血疾患、血栓性素因、出血性疾患、遺伝子検査、プレコンセプションケア
・血栓症の画像診断
〔key word〕血栓症、肺動脈塞栓症、造影CT、MRI
・血栓症の病理診断
〔key word〕動脈硬化症、吸引血栓、静脈血栓症、がん関連血栓症、羊水塞栓症(AFE)
●血栓止血疾患における新規治療
・輸血治療のイノベーションの達成に向けてーーiPS血小板製剤の問題点
〔key word〕血小板、iPS細胞、巨核球、マスターセル、乱流
・バイスペシフィック抗体医薬
〔key word〕血友病A、第8因子(F8)、バイスペシフィック抗体、エミシズマブ
・血友病に対する遺伝子治療
〔key word〕血友病、遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、レンチウイルスベクター
・血栓症と核酸アプタマー創薬
〔key word〕血栓症、核酸アプタマー、中和剤
●出血性疾患ーー病態の解明と診断、治療の進歩
・免疫性血小板減少症(ITP)の病態、診断、治療の進歩
〔key word〕免疫性血小板減少症(ITP)、抗血小板自己抗体、IPF%、トロンボポエチン(TPO)
・先天性血小板機能異常症
〔key word〕先天性血小板機能異常症、血小板無力症、放出異常症
・血友病ーー最近の治療の進歩
〔key word〕血友病、インヒビター、半減期延長型製剤、非凝固因子製剤、遺伝子治療
・先天性凝固因子欠乏症(血友病以外)--rare bleeding disorders(RBD)
〔key word〕RBD(rare bleeding disorders)、血友病類縁疾患、血漿由来製剤、遺伝子組み換え製剤、新鮮凍結血漿(FFP)
・フォン・ヴィレブランド病
〔key word〕フォン・ヴィレブランド病(VWD)、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、凝固第8因子(F8)
・後天性血友病ーー診療ガイドライン(2017改訂版)以降の進歩と課題
〔key word〕後天性血友病、血液凝固第8因子インヒビター、免疫抑制療法(IST)、エミシズマブ
・自己免疫性後天性凝固因子欠乏症ーー後天性血友病以外
〔key word〕インヒビター、凝固因子、クリアランス抗体、自己抗体、出血
・出血性線溶異常症ーーPAI-1欠乏症、α2-PI欠乏症、TM/TAFI異常症
〔key word〕出血、線溶促進、線溶抑制因子機能不全、クロット溶解アッセイ
●血栓性疾患ーー病態の解明と診断、治療の進歩
・敗血症に伴う播種性血管内凝固(敗血症性DIC)--好中球細胞外トラップ(NETs)の役割、血栓性微小血管症(TMA)との早期鑑別診断
〔key word〕敗血症、播種性血管内凝固(DIC)、血栓性微小血管症(TMA)、好中球細胞外トラップ(NETs)、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)
・播種性血管内凝固ーー造血器疾患
〔key word〕造血器腫瘍、播種性血管内凝固(DIC)、診療ガイドライン、抗凝固療法、リコンビナントトロンボモジュリン製剤
・固形がんに伴う播種性血管内凝固の病態・診断・治療と今後求められるもの
〔key word〕播種性血管内凝固(DIC)、慢性DIC、固形がんの多様性、基礎疾患の予後、QOLの向上
・先天性血栓性血小板減少性紫斑病
〔key word〕血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、先天性TTP、ADAMTS13遺伝子変異、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、新鮮凍結血漿(FFP)、遺伝子組み換えADAMTS13
・免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の診断と治療の進歩
〔key word〕免疫性血栓性血小板減少性紫斑病(iTTP)、ADAMTS13、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、カプラシズマブ
・志賀毒素産生性腸管出血性大腸菌関連溶血性尿毒症症候群
〔key word〕志賀毒素(Stx)、血性下痢、急性腎不全、補体制御、血漿交換
・非典型溶血性尿毒症症候群ーー抗補体治療時代の治療方針を考える
〔key word〕補体、血栓性微小血管症(TMA)、抗C5抗体薬
・抗リン脂質抗体症候群のアップデートーー新しい分類基準を中心に
〔key word〕抗リン脂質抗体症候群(APS)、APS分類基準、動静脈血栓症、妊娠合併症、抗リン脂質抗体(aPL)
・ヘパリン起因性血小板減少症
〔key word〕ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)、HIT抗体、機能的検査
・遺伝性血栓性素因ーー遺伝性アンチトロンビン欠乏症、プロテインC欠乏症、プロテインS欠乏症
〔key word〕アンチトロンビン(AT)、プロテインC(PC)、プロテインS(PS)、静脈血栓塞栓症(VTE)、抗凝固療法
●疾患・治療に伴う凝固異常
・がん関連血栓症ーーがん治療関連血栓症の一次予防
〔key word〕がん関連血栓症、がん治療関連血栓症(CTAT)、予防的抗凝固療法、直接経口抗凝固薬(DOAC)、Khoranaスコア
・骨髄増殖性腫瘍に伴う血栓症と出血
〔key word〕真性多血症(PV)、本態性血小板血症(ET)、血栓症、出血、後天性フォン・ヴィレブランド症候群(AVWS)
・循環器疾患に伴う後天性フォン・ヴィレブランド症候群
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、ずり応力、血管異形成、大動脈弁狭窄症(AS)、機械的補助循環
・発作性夜間ヘモグロビン尿症に伴う血栓症と抗補体薬
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、抗補体薬、血栓症(TE)
・慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬と血栓性有害事象
〔key word〕慢性骨髄性白血病(CML)、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)、心血管障害、動脈硬化
・移植関連血栓性微小血管症
〔key word〕造血幹細胞移植、移植片対宿主病(GVHD)、肝類洞閉塞症候群(SOS)、移植関連血栓性微小血管症(TA-TMA)、補体阻害薬
・CAR-T細胞療法に伴う凝固異常
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、プラスミノーゲン活性化インヒビター1(PAI-1)、凝固障害、フィブリノーゲン
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連凝固異常と血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、凝固異常、血栓、血栓形成機序、血栓症予防
・ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)と凝固線溶異常
〔key word〕ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)、血小板減少を伴う血栓症、抗PF4抗体、播種性血管内凝固(DIC)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・がん領域でゲノム診療が導入されるようになって、血液腫瘍疾患でも導入されることになってきた。血液疾患におけるゲノム検査の指針やガイドラインも日本血液学会ウェブサイトにも掲載された。
・WHOによる疾患分類が、形態学や病理学から、免疫染色や遺伝子情報、さらには標的遺伝子の情報を基盤とする分類に移行してきて、治療法の選択にそのまま生かせるものになっているともいえる。
・リンパ腫の診断、病態研究、研究技術の進歩から得られる情報などを基に、検査法や治療法の選択における変化や、今後あるべき姿について、第一線の病理医やゲノム研究者、リンパ腫専門医が執筆する。
■第1土曜特集 リンパ腫ーー病態研究と診療の最新知見
・はじめに
●診断の進歩
・リンパ腫診療における診断と病理診断まで
〔key word〕リンパ節腫大、生検検体処理、画像診断
・大規模ゲノム解析を通じたリンパ腫の遺伝要因の評価
〔key word〕ゲノム解析、遺伝要因、生殖細胞系列バリアント、病的バリアント
・リンパ腫における病理診断の進歩
〔key word〕悪性リンパ腫、病理診断、肉眼診断、顕微鏡診断、科学的診断
・シングルセル解析からみえてくる悪性リンパ腫最新の知見
〔key word〕悪性リンパ腫、シングルセル解析、遺伝子発現解析、シングルセルマルチオミクス解析、空間オミクス解析
・リンパ腫におけるctDNAの有用性と限界
〔key word〕循環腫瘍DNA(ctDNA)、リキッドバイオプシー、無細胞遊離DNA(cfDNA)
・造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン
〔key word〕がんゲノム医療、がんゲノムプロファイリング(CGP)検査、がんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)、Fast-track対象遺伝子異常、患者申出療養制度を活用した臨床試験(BELIEVE試験、PARTNER試験)
・リンパ腫エキスパートパネルのあり方とシミュレーション
〔key word〕エキスパートパネル、遺伝子パネル検査、個別化医療、悪性リンパ腫
●臨床の話題
・DLBCLに対する二重特異性抗体療法
〔key word〕二重特異性抗体(BsAb)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、免疫療法
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するCAR-T細胞療法
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バイオマーカー
・濾胞性リンパ腫(FL)における新薬
〔key word〕濾胞性リンパ腫(FL)、二重特異性抗体、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法
・マントル細胞リンパ腫(MCL)における新規治療
〔key word〕マントル細胞リンパ腫(MCL)、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬、イブルチニブ
・末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の新規治療とその展望
〔key word〕末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)、ブレンツキシマブ ベドチン(BV)、CD30、CCR4、新薬
・サイトカイン放出症候群(CRS)と神経毒性(ICANS)のマネジメント
〔key word〕悪性リンパ腫、サイトカイン放出症候群(CRS)、神経毒性、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
・免疫不全および免疫調節異常関連リンパ増殖性疾患
〔key word〕免疫不全、免疫調節異常、リンパ増殖性疾患(LPDs)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)、メトトレキサート関連LPDs(MTX-LPDs)
・リンパ腫領域における腫瘍循環器マネージメント
〔key word〕リンパ腫、腫瘍循環器学(Onco-Cardiology)、がん治療関連心機能障害(CTRCD)、アントラサイクリン系抗がん薬、
・高齢者DLBCLに対する治療戦略ーーGeriatric assessmentを用いたフレイル評価を中心に
〔key word〕びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、高齢者、フレイル、高齢者機能評価(GA)、Geriatric 8(G8)
・慢性GVHDにおける新薬
〔key word〕慢性移植片対宿主病(GVHD)、分子標的治療、NIHコンセンサス会議
・COVID-19下の悪性リンパ腫治療
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、悪性リンパ腫、造血器腫瘍、化学療法
・リンパ腫治療における医療技術評価(HTA)
〔key word〕費用対効果、医療技術評価(HTA)、増分費用効果比(ICER)、質調整生存年(QALY)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・世界初のCD19 CAR-T細胞が米国で承認され、T細胞が主要組織適合抗原非依存性に、抗体の特異性によってがん細胞上の抗原に結合し、直接傷害することが可能になり、抗体製剤の反復投与も不要となった。
・CAR-T細胞療法は、抗原を喪失した腫瘍細胞の出現により再燃をきたす。腫瘍微小環境を有するソリッドキャンサーに対する効果は限定的であり、CAR-T細胞調製の成否や所要時間の長さの課題もある。
・本特集では、CAR-T細胞開発の歴史から最新動向、CAR-T細胞療法の現状と課題、バイオマーカー、高品質のCAR-T細胞を供給するための体制構築などについてエキスパートが最新知見を紹介している。
■CAR-T細胞療法の最前線ーー現状と残された課題
・はじめに
・CAR-T細胞開発の歴史と開発動向
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)、CAR-T細胞療法、CD19 CAR-T細胞療法
・リンパ腫に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
〔key word〕CD19、キメラ抗原受容体(CAR)、T細胞、CAR-T細胞、リンパ腫
・多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
〔key word〕多発性骨髄腫(MM)、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法、シルタカブタゲン オートルユーセル(cilta-cel)、イデカブタゲン ビクルユーセル(ide-cel)
・CAR-T細胞療法の有効性と安全性を予測するバイオマーカーの現状
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、バイオマーカー、サイトカイン放出症候群(CRS)、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)、大細胞型B細胞リンパ腫
・非ウイルス遺伝子改変CAR-T細胞の開発動向
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、遺伝子改変CAR-T細胞、細胞免疫、トランスポゾン、ゲノム編集
・ゲノム編集iPS細胞を用いたuniversal CAR-T/NK細胞のフロンティア
〔key word〕off-the-shelf、ゲノム編集、HLAホモ接合体、iCAR-T細胞、iCAR-ILC/NK細胞
・固形腫瘍に対するCAR-T細胞療法ーー腫瘍微小環境(TME)制御の重要性
〔key word〕固形腫瘍、腫瘍微小環境(TME)
・CAR-T細胞療法の標的拡大へ向けた取り組み
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、TCR-like CAR-T細胞、固形がん、on-target/off-tumor adverse event(OTOT-AE)、治療関連有害事象
●TOPICS 認知神経科学
・赤ちゃんはどう学ぶ? 乳児の学習メカニズムの解明
●TOPICS 救急・集中治療医学
・COVID-19患者の診療と一般救急医療・集中治療の狭間で
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(20)
・健康経営とプレゼンティーイズム
〔key word〕産業保健、健康経営、アブセンティーイズム、プレゼンティーイズム
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(10)
・遺伝カウンセリング研究の現状
〔key word〕遺伝カウンセリング研究、研究手法、研究環境、倫理
●FORUM ノーベル生理学・医学賞2023
・mRNAワクチン開発につながったブレイクスルー
●FORUM 世界の食生活(9)
・インドネシア・西ジャワ州のコメ食
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(5)
・木村英作と蟻田功ーー天然痘との闘い
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(1)
・生と死の境界線1
●FORUM 数理で理解する発がん(7)
・ポアソン分布、指数分布、正規分布
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
●摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士の執筆による摂食嚥下障害患者への栄養介入をまとめた21症例を収載。
●多様な疾患・背景をもつ患者への介入をケースごとに詳述。経口摂取への支援、嚥下機能維持、食事形態調整、在宅栄養管理、ACPにかかわる課題など、多職種協働の工夫と成果が満載。
●摂食嚥下障害のケアに携わるすべての管理栄養士の“実践力”を高める1冊。
【目次】
Basic編
1.専門管理栄養士をめざす! 摂食嚥下リハビリテーション栄養 入門
2.多職種に届け! 栄養診断(PES報告)の書き方
3.私にも書ける? 症例報告の書き方
Case Report編
Case 1 認知症高齢者における「口腔原始反射」に対する食支援ー認知症の進行に合わせて、多職種でかかわった経口維持支援の一例
Case 2 回復期リハビリテーション病棟において胃瘻を造設しない選択をした高齢女性の経過
Case 3 改善がむずかしい低栄養認知症高齢者への対応ー経口的栄養補助(ONS)や食事環境調整等により経口摂取が維持できた一例
Case 4 脳梗塞後遺症による高度摂食嚥下障害患者への対応ー患者の意向に寄り添ったチームアプローチが有効であった一例
Case 5 慢性腎不全を合併した延髄外側梗塞患者に対し、腎機能と嚥下機能に応じた食事指導が奏効した一例
Case 6 歯科医院に所属する管理栄養士が配食サービス施設管理栄養士と協働で栄養介入を行った在宅療養中のパーキンソン病患者の例
Case 7 多職種連携により嚥下機能改善手術につながった小脳梗塞後の在宅嚥下障害患者の一例
Case 8 ワレンベルグ症候群による嚥下障害の患者が経口摂取可能となり現職へ復職した一例ー患者自身の嚥下機能への理解と目標達成までの道のり
Case 9 嚥下障害を合併したCOVID-19感染後患者に対し、リハビリテーションと栄養管理で経口摂取が可能となった一例
Case 10 廃用症候群による摂食嚥下障害患者に対し、多職種協働と継続支援が有効であった一例
Case 11 服薬に起因した食欲不振で嚥下機能低下を引き起こした症例に対する食支援
Case 12 新型コロナウイルス感染症の重症化にともない嚥下困難をきたした患者が多職種連携により経口摂取に移行できた一例
Case 13 栄養に関連したアドバンス・ケア・プランニングの重要性を再認識した失語症を患った症例
Case 14 食道癌手術症例に対して術前から術後までのシームレスな介入により、合併症併発後も早期に経口摂取に移行可能となった一例
Case 15 食欲不振から胃瘻を造設後、1年を経過している特養の新規入居者に対し、多職種での介入が経口移行に対し奏効した一例
Case 16 介護・歯科・栄養の連携による嚥下機能維持への取り組みーVEによる食事介助技術向上と生活動作における歩行が嚥下機能に与える影響の一考察
Case 17 前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血後、経鼻胃管栄養法での栄養支援から完全経口摂取へ移行できた症例ー在宅・住宅型有料老人施設での支援
Case 18 食形態の調整に拒否的な低栄養患者が、ミールラウンドと多職種からの栄養指導によって自宅退院できた一例
・現在、リハビリテーション医学は、疾病や外傷で低下した身体的・精神的機能を回復させ障害を克服するという従来の解釈の上に立ち、“活動を育む医学”として、人の営みの基本である“活動”の賦活化を図っている。
・特に、高齢者や慢性疾患を抱える患者に対して地域社会全体で支える仕組みが求められ、リハビリテーション専門職だけでなく、一般の介護従事者や家族もリハビリテーション医療に関与する機会が増えている。
・本特集は、「治療技術の進化」「疾患別リハビリテーション医療の進化」「領域の拡大」の大項目に分け、それぞれの項目における最新のリハビリテーション医学・医療の動向や技術革新を紹介するとともに、今後の展望についてわかりやすく解説する。
■第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
・はじめに
●治療技術の進化
・リハビリテーション医学におけるバーチャルリアリティとメタバースの応用
〔key word〕メタバース、アバター、バーチャル、プロテウス効果、アバターワーク
・ニューロモジュレーションとリハビリテーション医療の融合
〔key word〕ニューロモジュレーション、非侵襲的脳刺激法、ブレインマシンインターフェース(BMI)
・ウェアラブル技術が切り開くリハビリテーション医療の未来
〔key word〕ウェアラブルデバイス、リハビリテーション医療、リアルワールドデータ、個別最適化
・ビッグデータが切り開くリハビリテーション医療の展望
〔key word〕科学的介護情報システム(LIFE)、レセプトデータ、臨床疫学、生活期リハビリテーション手法の標準コード
・外傷性脳損傷に対する幹細胞治療
〔key word〕外傷性脳損傷、再生医療、細胞治療
・脊髄損傷の再生医療ーー幹細胞治療
〔key word〕脊髄再生医療、細胞移植治療、リハビリテーション治療
●疾患別リハビリテーション治療の進化
・脳卒中リハビリテーション治療最前線
〔key word〕脳卒中、リハビリテーション治療、急性期リハビリテーション治療、生活期リハビリテーション治療、脳卒中治療ガイドライン
・COVID-19感染後のブレインフォグに対するrTMS治療
〔key word〕ブレインフォグ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)、脳血流
・誤嚥性肺炎に対するリハビリテーション治療の進化
〔key word〕誤嚥性肺炎、リハビリテーション治療、呼吸筋のサルコペニア
・関節疾患に対するリハビリテーション治療の進化
〔key word〕ロボット支援リハビリテーション(RAR)、人工股関節全置換術(THA)、大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)、鼠径部痛症候群
・スポーツ領域におけるリハビリテーション医療の進化ーーACL損傷予防の歴史・現状・展望
〔key word〕スポーツ傷害、傷害予防、リハビリテーション医療、前十字靭帯(ACL)
・骨転移に対するリハビリテーション治療の進化
〔key word〕骨転移、転移性骨腫瘍、リハビリテーション治療
●領域の拡大
・ICUにおける超早期リハビリテーション医療
〔key word〕集中治療後症候群(PICS)、ICU獲得性筋力低下(ICU-AW)、早期離床、早期リハビリテーション治療、せん妄
・術前リハビリテーション医療のエビデンスと展望
〔key word〕運動療法、合併症、栄養管理、抗炎症効果
・回復期リハビリテーション病棟の未来ーー地域包括ケアシステムでの役割
〔key word〕回復期リハビリテーション病棟、新たな地域医療構想、亜急性期医療、高度なチーム医療、地域包括ケア
・精神疾患に対するリハビリテーション医療の新たな領域ーー精神科理学療法への期待
〔key word〕精神医療、リハビリテーション治療、精神科理学療法、精神療養病棟
・神経発達症に対するリハビリテーション医療
〔key word〕神経発達症(NDDs)、早期スクリーニング、ニューロダイバーシティ
・誰一人取り残さないリハビリテーション医療の実現のためにーーアクセシビリティの課題と展望
〔key word〕アクセシビリティ、QOL(生活の質)、well-being
・高齢者への地域リハビリテーションにおける新たな側面ーーポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの連携
〔key word〕地域リハビリテーション、国際生活機能分類(ICF)モデル、住民主体フレイル予防、ポピュレーションアプローチ、ハイリスクアプローチ
・認知症予防の考え方と実践
〔key word〕認知症、予防、リスク因子、磁気刺激
・障害者に対する就労支援ーー医療福祉連携
〔key word〕障害者、就労支援、両立支援、障害福祉サービス、職業準備性ピラミッド
・災害リハビリテーション医療ーーJRAT
〔key word〕日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)、地域JRAT、地域リハビリテーション
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
不眠症研究・臨床の最新知見を各領域のトップランナーの医師・研究者がわかりやすく解説!
●不眠症は人口の2割前後の有病率を示すcommon diseaseであり、不眠症を診察したことがない医師はほとんどいないにもかかわらず、本質的に不眠症を治療できたと感じる医師・心理士がどれくらいいるであろうか。
●不眠は西欧では産業革命以前より認識されており、臨床的entityとしても長い歴史がある。もちろん不眠の病態、治療法開発に関する科学的研究の歴史も長く、弛まぬ進歩を続けているもののいまだ道半ばと言わざるを得ない。
●本書では、不眠症における最新の病態・治療研究に基づいた知見を広く紹介すると共に、不眠症臨床・研究の縦断的俯瞰を含め、不眠症の概略がこの一冊で把握できる内容としてまとめた。
【目次】
不眠症序論
1.不眠症の疾患概念の歴史的変遷
2.不眠症と加齢・性差
不眠症の病態仮説
3.不眠の経過を理解する─Spielmanの3つのPモデル
4.過覚醒と慢性不眠障害
5.睡眠状態誤認
不眠症の鑑別
6.睡眠・覚醒相後退障害,非24時間睡眠・覚醒リズム障害
7.むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害
8.薬剤性不眠とその周辺
不眠関連疾患
9.不安関連疾患と不眠
10.うつ病・双極性障害と不眠
11.統合失調症と睡眠
12.認知症と不眠
13.自殺と不眠
14.高血圧と不眠
15.糖尿病と不眠
16.睡眠時無呼吸・気管支喘息と不眠
【トピック】
17.COVID-19パンデミックにおける不眠
不眠症の最新治療
18.不眠症の薬物療法
19.不眠症の非薬物療法
20.不眠症の新世代治療
・一細胞解析に象徴される新しいオミクス技術が、大規模ヒトゲノム配列との統合を経て生命現象の解釈を可能にしつつある。ゲノム個別化医療・創薬の重要性は広く一般認識されるに至った。
・遺伝統計学も古典的な遺伝ー形質関連解析から脱皮し、分子細胞生物学、情報学、数理科学、疫学、臨床医学と自在に組み手を行う、さながら総合格闘技のような学問へと進化した。
・情報伝達技術の世界規模の普及は、サイエンスの変革も急速に加速した。ヒトゲノム研究をめぐる状況は特に著しい。本特集が新時代に立ち向かう若い研究者の一助になれば幸いである。
■第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流ーー新規創薬・個別化医療への挑戦
・はじめに
●遺伝統計学の理論と実践
・遺伝統計学の基礎理論
〔key word〕遺伝統計学、集団遺伝学、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、メンデルランダム化解析(MR)
・Polygenic risk scoreとゲノム個別化医療
〔key word〕個別化医療、ゲノム、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、一塩基多型(SNP)
・ヒトオミクスデータと深層学習
〔key word〕深層学習モデル、Transformer、Attention機構、Enformer
・シングルセル時代のシステム生物学ーーシングルセルマルチオミクスによる遺伝子制御ネットワークの推定
〔key word〕システム生物学、遺伝子制御ネットワーク、シングルセルマルチオミクス
・ロングリードシークエンス技術と難病ゲノム解析
〔key word〕ロングリードシークエンス(LRS)、構造多型(SV)、リピート伸長変異、Pacific Biosciences(PacBio【○R】)、Oxford Nanopore Technologies(ONT)
・ロングリードシークエンス技術と集団ゲノム解析
〔key word〕ロングリードシークエンス、構造多型(SV)、基準ゲノム配列、Telomere-to-Telomere(T2T)アセンブリ、パンゲノム
・アジアにおけるゲノム医学研究ーーGenomeAsia 100K Project
〔key word〕アジア人、ゲノム医学、遺伝的多様性、集団遺伝学
・琉球諸島の人々における集団ゲノム解析
〔key word〕琉球諸島、集団遺伝学、ゲノム、遺伝的多様性、集団形成過程
・縄文人由来変異が解き明かす縄文人と渡来人の混血過程
〔key word〕縄文人由来変異、ancestry marker index(AMI)、Jomon allele score(JAS)、集団平均ポリジェニックスコア(PA_PS)
・便中ヒトゲノム情報からの個人情報の再構築
〔key word〕腸内微生物叢、メタゲノムショットガンシークエンシング、ヒトゲノム由来配列、個人情報
●遺伝統計学と疾患オミクス研究
・眼科疾患における大規模ゲノム解析
〔key word〕眼科形質、多因子疾患、多遺伝子リスクスコア(PRS)、遺伝性網膜ジストロフィ(IRD)、遺伝子治療
・アルツハイマー病ゲノム解析の現状
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、APOE遺伝子、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、レアバリアント、ポリジェニックリスクスコア(PRS)
・整形外科疾患で最も注目される変形性関節症の大規模ゲノム解析
〔key word〕変形性関節症(OA)、大規模ゲノム解析、ゲノムワイド関連研究(GWAS)、シングルセルRNA解析(scRNA-seq)
・痛風・高尿酸血症の大規模ゲノム解析
〔key word〕尿酸値、尿酸輸送体、ゲノムワイド関連解析(GWAS)メタアナリシス、遺伝率、機能解析
・原発性アルドステロン症の遺伝的背景と高血圧への寄与
〔key word〕原発性アルドステロン症、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、高血圧、Wnt/β-カテニン経路
・希少難治性疾患・間質性膀胱炎の遺伝的背景
〔key word〕間質性膀胱炎(IC)、ハンナ型IC(HIC)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、HLA遺伝子
・中枢神経胚細胞腫の多層的オミクス解析
〔key word〕胚細胞腫、ゲノム解析、メチル化解析、ジャーミノーマ、ノンジャーミノーマ
・炎症性皮膚疾患における単層および多層的オミクス解析
〔key word〕アトピー性皮膚炎(AD)、乾癬、ゲノム解析、マイクロバイオーム解析、多層的オミクス解析
・自己免疫疾患の多層的オミクス解析
〔key word〕ゲノム、エピゲノム、RNA-seq、eQTL解析、B細胞受容体
・ゲノム解析による発がんメカニズムの探索
〔key word〕クローン進化、系統樹解析、発がん
・がん種・人種横断的なゲノムワイド関連解析
〔key word〕ゲノムワイド関連解析(GWAS)、遺伝的相関、乳がん、前立腺がん
●遺伝統計学とシングルセル解析
・シングルセルRNAシーケンスーー宿主と病原体の複雑な相互作用を明らかにする
〔key word〕感染症、細菌、シングルセルRNAシーケンス(scRNA-seq)、サルモネラ菌
・シングルセルレベルの空間トランスクリプトーム解析の新潮流
〔key word〕空間トランスクリプトーム解析、シングルセル解像度、シーケンス、イメージング
・1細胞解像度の細胞アイデンティティの定量とシミュレーション
〔key word〕モデリング、シミュレーション、遺伝子制御ネットワーク
・循環器疾患におけるシングルセル解析研究の実際
〔key word〕循環器疾患、シングルセル解析、分子病態
・がん領域におけるシングルセル解析
〔key word〕腫瘍微小環境、がん免疫療法、がん細胞、T細胞、シングルセルシークエンス
・リウマチ・膠原病疾患におけるシングルセル解析
〔key word〕シングルセル解析、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)
・新型コロナウイルス感染症におけるシングルセル解析
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、シングルセル解析、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、expression quantitative trait locus(eQTL)、
・自然免疫応答の遺伝的多様性を単一細胞分解能で理解する
〔key word〕シングルセル、ガウス過程、発現量・量的形質座位(eQTL)、自然免疫、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・脂肪組織のシングルセル解析はインスリン抵抗性の概念をどうアップデートするか
〔key word〕snRNA-seq(single nucleus RNA-seq)、脂肪細胞・脂肪前駆細胞の多様性、核ライブラリの特性、統合シークエンス解析
・Human Cell Atlasプロジェクトの軌跡と今後の展望
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)、バイオロジカルネットワーク、データエコシステム
●遺伝統計学とゲノム創薬
・大規模オミクス解析時代のゲノム創薬
〔key word〕ゲノム創薬、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、オミクス解析、薬剤転用
・人工知能を活用した創薬研究
〔key word〕創薬、人工知能(AI)、低分子医薬品、中分子医薬品
・製薬業界におけるゲノム創薬の活用
〔key word〕ゲノム創薬、臨床試験の成功確率向上、バイオバンク、eQTL(expression quantitative trait locus)、pQTL(protein quantitative trait locus)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・感覚器は受容器として、その構造をつかさどる高度に分化した感覚細胞群、その情報を伝達する神経系細胞群、そしてその構造を支持する組織細胞群などから構成されている。
・高度に分化した細胞群ではミトコンドリア機能などに支えられた活発な代謝系が動いているが、これらの細胞の可塑性については不明なところが多い。
・本特集では、ヒトが健康に生活するうえで大切とされている感覚器に関する基礎科学的な最新知見から未来の治療につながることを予見させる内容のエッセンスを網羅する。
■ 五感を科学する ─感覚器研究の最前線 8月第1土曜特集
・はじめに
●総論
・脳機能局在論から神経ネットワーク論へのパラダイムシフト
〔key word〕脳機能、機能局在論、神経ネットワーク論、覚醒下手術
・感覚器とフレイル
〔key word〕感覚器、五感、フレイル、アイフレイル、認知症
・COVID-19と五感の障害
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、五感、聴覚、嗅覚、味覚
●視覚
・網膜発生の分子メカニズムとヒト網膜疾患
〔key word〕網膜、細胞運命決定、マスター転写因子、シングルセルRNA-seq解析、エピジェネティックス
・糖尿病網膜症研究の新展開
〔key word〕糖尿病網膜症、黄斑浮腫、血管新生、ペリサイト、VEGF
・眼科におけるビッグデータ・AIを活用した先制医療
〔key word〕先制医療、眼科、ビッグデータ、人工知能(AI)
・体細胞を用いた角膜再生
〔key word〕角膜、培養粘膜上皮シート移植、培養角膜内皮細胞注入
・難治性眼疾患に対するin vivo遺伝子治療の最前線
〔key word〕遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)、ゲノム編集、視覚再建
・iPS細胞を用いた角膜上皮の再生医療
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、角膜上皮幹細胞疲弊症、培養上皮細胞シート、再生医療
●聴覚
・難聴の遺伝的要因と発症メカニズム
〔key word〕難聴、遺伝的要因、コルチ器、不動毛、モデル動物
・ヒト内耳オルガノイド研究の開発過程と今後の展望
〔key word〕内耳オルガノイド、ヒトES細胞(胚性幹細胞)、前庭、蝸牛、オルガノイドスクリーニング
・加齢性難聴とその予防
〔key word〕騒音下聴取、認知、酸化ストレス、補聴器、人工内耳
・人工内耳の進歩
〔key word〕遺伝子検査、両耳装用、残存聴力活用型人工内耳、IGF1、完全埋め込み型人工内耳
・難聴の遺伝子治療
〔key word〕難聴、遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)、内耳
●触覚
・Piezoチャネル、TRPチャネルと触覚
〔key word〕Piezoチャネル、TRPチャネル、感覚受容器
・触覚と中枢神経の関わり
〔key word〕体性感覚、受動的触覚(passive touch)、能動的触覚(active touch)、情動的触覚(affective touch)
・痒みの一次感覚神経サブセット
〔key word〕痒み、一次感覚神経、一細胞トランスクリプトーム、サイトカイン
・痒みの治療と創薬
〔key word〕痒み、アトピー性皮膚炎(AD)、痒みメディエーター、感覚神経、創薬
●嗅覚
・嗅覚の分子メカニズム
〔key word〕嗅上皮、嗅神経細胞、嗅覚受容体、嗅球、嗅皮質
・嗅覚の加齢変化と生命へ及ぼす影響
〔key word〕嗅覚低下、加齢、認知症、フレイル、生存率
●味覚
・味覚受容をつかさどる細胞分子機構
〔key word〕味覚、基本味、トランスダクション、受容体、シナプス
・味蕾オルガノイド研究の最前線
〔key word〕味細胞、幹細胞、オルガノイド、味覚受容体、センサー
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2021年末、3例のブタ腎移植が短期間であったが脳死患者に施行され、いわゆる超急性拒絶反応が、遺伝子を改変したブタからの臓器では回避できることが証明された。
・2022年にはブタ心移植も行われ、60日ではあるが生存を得ている。これらは紛れもなく異種移植研究の成果であり、躍進を物語っている。
・本特集は、世界の動向を紹介する目的で4人の先生方に欧米の主要大学の状況を、5人の先生方に日本での異種移植への取り組みと関連の研究を紹介していただく。。
■ 異種移植の現状と展望
・はじめにーー異種移植の現況
・臨床応用可能な3種異種抗原ノックアウトブタを用いたサルへの異種腎移植の長期生着
〔key word〕異種移植、腎移植、異種抗原
・ドイツにおける異種移植研究の現状
〔key word〕異種移植、心臓、膵島、医療用ドナーブタ、ゲノム編集
・アラバマ大学・Cooperグループの異種移植研究
〔key word〕異種移植、遺伝子組換えブタ、臨床応用
・異種移植研究の現況とコロンビア大学ジョンズホプキンス大学・山田グループの取り組み
〔key word〕異種移植、自然抗体、免疫寛容、胸腺移植、骨髄移植
・免疫隔離膜を用いたブタ膵島移植による糖尿病治療
〔key word〕膵島移植、異種細胞移植、免疫隔離膜、designated pathogen free(DPF)
・異種移植臓器ドナーとしての遺伝子改変ブタの開発
〔key word〕異種移植、遺伝子改変ブタ、多重遺伝子改変ブタ、クローンブタ、異種拒絶反応
・呼吸器分野における異種移植の現状ーー遺伝子改変ブタを用いた異種肺移植および脱細胞化気管・肺研究
〔key word〕異種移植、脱細胞化、肺移植、気管移植、遺伝子改変
・異種移植を可能にする抗体関連拒絶反応の克服
〔key word〕異種移植、抗体関連拒絶反応、マクロファージ
・循環器領域における異種移植の展望
〔key word〕重症心不全、循環器疾患、異種移植
●TOPICS
脳神経外科学
・頭部外傷診療におけるCOVID-19の対応
細胞生物学
・上皮組織の修復を促進する新規生体由来ペプチドJIPの発見
●連載
人工臓器の最前線
・11.人工腎臓
〔key word〕人工腎臓、血液透析(HD)、血液透析膜、尿毒素、血液透析濾過(HDF)
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・6.AI問診で実現する医療現場の働き方改革
〔key word〕AI問診、タスク・シフティング、医師の働き方改革、
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・8.アジアで探る、真の看護とは何か?
日本型セルフケアへのあゆみ
・17.がんのセルフケア:重粒子線治療の特徴と課題
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・HIV発見から40年が経過し、急速な発展を遂げた多剤併用療法はHIV/AIDSの臨床病態を大きく正の方向に変え、HIV/AIDSに対する人類の戦いは少なくとも初期的な勝利を収めたといってよい。
・予防内服による新規感染者の減少もみられるが、薬剤耐性HIVの出現、“薬害AIDS”患者の高齢化、 COVID-19による経済の混乱と停滞からHIV/AIDS対策資金は世界中で縮小するなどの新たな課題も出現している。
・2021年の新規HIV感染者はWHOの目標より100万以上多い150万人に上る。本特集では、これからの医療者のHIV/AIDSに対する戦いにかならずや資すると希って、新進気鋭の先生方にご執筆いただく。
■ HIVの発見から40年 ─医学はどう戦ったか,これからどう戦うのか 3月第1土曜特集
●巻頭カラー
・座談会『HIV/AIDS診療の過去・現在・未来ーー医学はどう戦ったか、教訓と残された課題』
・データで見るHIV感染症とAIDS
・はじめに
●HIV/AIDSとその治療の新展開
・HIV感染症の治療の原則とその進展
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、後天性免疫不全症候群(AIDS)、抗HIV療法、多剤併用療法、長時間作用型注射剤、カプシド阻害薬
・薬剤耐性HIVの現状と課題
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、薬剤耐性、遺伝子検査、
・HIV/AIDSの日和見感染症・AIDS非指標悪性腫瘍
〔key word〕免疫再構築症候群(IRIS)、ヒトヘルペスウイルス8(HHV-8)関連疾患、禁煙指導、医療連携
・HIV/AIDSと性感染症ーー代表的な性感染症に対する治療を中心に
〔key word〕男性間性交渉者(MSM)、淋菌感染症、クラミジア感染症、梅毒感染症、マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症
・HIVとウイルス性肝炎ーーA型肝炎・B型肝炎
〔key word〕A型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、性感染症、ワクチン
・HIV/HCV重複感染と肝移植
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、肝移植、血友病、適応
・HIV母子感染対策
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)母子感染、抗HIV療法(ART)
・女性・妊婦・小児・高齢者のHIV/AIDS診療
〔key word〕女性、妊娠、小児、高齢者
・HIV感染者におけるCOVID-19--予後と診断・治療時の注意点
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、重症化、後遺症、予防接種
・2剤レジメンと長時間作用型治療薬
〔key word〕1型ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)感染症、多剤併用療法(cART)、2剤レジメン、長時間作用型治療薬
・HIV感染症とsexual health--細菌性性感染症からヒトパピローマウイルスワクチンまで
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、曝露前予防(PrEP)、性感染症(STI)、男性間性交渉者(MSM)
・臨床開発のパイプラインにある新規化合物
〔key word〕抗ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)薬、抗レトロウイルス療法(ART)、長時間作用型薬剤、曝露前予防投与(PrEP)
・HIV/AIDS の“治癒”を求めて
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、HIV潜伏感染、リザーバー細胞、治療戦略
●HIV感染予防の新展開
・HIV曝露前予防内服 (PrEP) の新たな展開
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、予防、曝露前予防内服(PrEP)
・HIV/AIDSに対する中和抗体とワクチン開発の今
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)ワクチン、HIV中和抗体、HIV寛解、広域中和抗体(bNAb)
・HIV検査システムの構築と拡充・郵送検査
〔key word〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)検査、郵送検査、self-test、性感染症検査
●HIV/AIDSと市民社会
・HIV/AIDSへの対応ーー世界の現況
〔key word〕開発途上国、抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)療法、90-90-90ターゲット、95-95-95ターゲット、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック、ウクライナ侵攻
・エイズと報道ーー危機の時代の伴走者として
〔key word〕国連合同エイズ計画(UNAIDS)、グローバルファンド、キーポピュレーション、社会
・HIV/AIDSの予防とケアに係るNGOのあり方
〔key word〕バディ派遣、ネスト・プログラム、予防啓発、曝露前予防内服(PrEP)
●特別寄稿
・Cold Spring Harbor Laboratory Symposium Fifty Years of Reverse Transcriptase: 逆転写酵素50年の歴史
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ヒト細胞を利用した生体模倣システム(MPS)の利用法は、主に薬剤の安全性評価、有効性評価、薬物動態評価がある。安全性評価では薬剤の安全性を評価するため、有害性の評価と標的組織の生理学的な応答を評価する。
・従来の動物実験に代わる創薬研究において代替手段として注目され、MPSがどのように創薬支援に貢献するのか、またどのような技術的な進展があるのか、さまざまな角度から取り上げる。
・本特集が、動物モデルの代わりに創薬開発や個別化医療のためのMPSの使用が実現に近づいていることより、MPSの実用化・社会実装を医学に携わる方々に広く知っていただくきっかけとなれば幸甚である。
■生体模倣システム(MPS)の発展と創薬応用
・はじめに
・動物実験代替法に関する国際機関の動向
〔key word〕動物実験代替法、NAM(new approach methods)、生体模倣システム(MPS)
・生体模倣システムの医薬品の研究開発への活用ーーその価値と可能性
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、創薬、beyond animal model movement
・小腸と肝臓の生体模倣システム
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、小腸、肝臓、ヒトiPS細胞
・生体模倣システムを利用した薬物動態学研究
〔key word〕薬物動態、細胞透過性、薬物代謝、吸収上皮細胞、in vitro-in vivo translation
・薬剤性肝障害回避に向けた肝臓生体模倣システムへの期待
〔key word〕薬剤性肝障害(DILI)、生体模倣システム(MPS)、医薬品研究開発、新規モダリティ
・薬物の肝胆系輸送を担うトランスポーターの重要性と機能予測の現状
〔key word〕トランスポーター、肝胆系輸送、OATPトランスポーター、拡張クリアランスコンセプト、サンドイッチ培養肝細胞
・小腸上皮細胞を用いた生体模倣システム
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、organ on a chip、body on a chip、腸管チップ(intestine on chip)、gut on a chip、オルガノイド、自己組織化
・AMED-MPS事業
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、薬物動態、安全性評価、動物実験代替、社会実装
●TOPICS 疫学
・食の炎症性ーー食事性炎症指数(DII)と高齢者の生活の自立度
●TOPICS 細菌学・ウイルス学
・腸管感染性ウイルスの無症候性感染
●連載 医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(19)
・AIの目で心電図を読み直す
〔key word〕人工知能(AI)、心電図、ディープラーニング、心房細動、自動診断
●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(9)
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?--新型コロナウイルス感染症や熱中症に紛れている危険な感染症を見逃すな!
〔key word〕COVID-19、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、熱中症
●FORUM
・ものごとの見方、考え方ーーCritical Thinking、Critical Readingのすすめ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・女性の社会進出や環境変化に伴い、検診先進国の英国においてさえ国民検診を実施しないかぎり子宮頸がん死亡率は増加することが示されている。
・性交経験のある女性の8割以上にHPVが感染し、その9割は自然消退するものの、一部は持続感染化してがんとなる。多くは無症状であるため、検診を受けないかぎり子宮頸がんや前がん病変の発見は困難であろう。
・本特集では、このような状況に危機感を共有する専門家に集合していただいた。子宮頸がんに関する日本の現状、このままHPVワクチン接種が滞るとどのような不利益が発生するかについて報告する。
■ HPVワクチンと子宮頸がんHPV1次検診
・はじめに
・日本と世界の子宮頸がんの現状
〔key word〕ヒトパピローマウイルス(HPV)、子宮頸がん予防ワクチン、組織型がん検診、周産期医療、リプロダクティブ・ヘルス
・HPVワクチンの有効性と8年にわたる接種率の低迷がもたらす負の影響
〔key word〕子宮頸がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)、HPVワクチン、ワクチン勧奨
・HPVワクチンの副反応問題
〔key word〕ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、副反応、有害事象、紛れ込み
・思春期の子どもの機能性身体症状とその対応
〔key word〕機能性身体症状、心身症、変換症、起立性調節障害、接種ストレス関連反応(ISRR)
・子宮頸がん検診におけるHPV検査ーー細胞診・HPV検査併用法とHPV検査単独法
〔key word〕子宮頸がん検診、ハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)検査、細胞診・HPV検査併用検診、HPV検査単独検診
・子宮頸がんのない未来へーーWHOの世界的戦略
〔key word〕子宮頸がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)、予防接種、根絶
・子宮頸がん検診におけるHPV検査導入の意義と年齢別解析による効率化
〔key word〕ヒトパピローマウイルス(HPV)検査併用、子宮頸がん検診、年齢別解析
●TOPICS
腎臓内科学
・慢性腎臓病患者への生活食事指導は費用対効果に優れるーー腎臓病戦略研究(FROM-J)の結果から
社会医学
・海藻摂取と循環器疾患
脳神経外科学
・頭部外傷に対する神経集中治療
●連載
オンラインによる医療者教育
・17.Withコロナ時代のオンライン多職種連携教育ーー課題と展望
〔key word〕多職種連携教育、オンライン教育、COVID-19
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・15.クマムシ:極限ストレス耐性のメカニズムーーヒトへの応用を展望して
〔key word〕クマムシ、極限環境、ストレス耐性、乾眠、DNA防護
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・9.専門家会議ーーこれまでの背景と役割
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・2.スズランーー若芽をギョウジャニンニクやアマドコロなどの山菜と誤食すると
オンライン診療の二元論
・1.医療とデジタルーー診療報酬差額がもたらすもの
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の基礎から最新知見までを網羅!
感覚器研究の未来につながるエッセンスを凝縮!
●感覚器は受容器として、その構造をつかさどる高度に分化した感覚細胞群、情報を伝達する神経系細胞群、そして構造を支持する組織細胞群などから構成されている。
●高度に分化した細胞群では、ミトコンドリア機能などに支えられた活発な代謝系が動いており、これらの細胞の可塑性については未だに不明なところが多い。
●本書では、ヒトが健康な生活を送るうえで大切になる「感覚器」に関して、基礎科学的な最新知見から、未来の治療につながるエッセンスまで網羅して解説。
【目次】
総論
1.脳機能局在論から神経ネットワーク論へのパラダイムシフト
2.感覚器とフレイル
3.COVID-19と五感の障害
視覚
4.網膜発生の分子メカニズムとヒト網膜疾患
5.糖尿病網膜症研究の新展開
6.眼科におけるビッグデータ・AIを活用した先制医療
7.体細胞を用いた角膜再生
8.難治性眼疾患に対するin vivo遺伝子治療の最前線
9.iPS細胞を用いた角膜上皮の再生医療
聴覚
10.難聴の遺伝的要因と発症メカニズム
11.ヒト内耳オルガノイド研究の開発過程と今後の展望
12.加齢性難聴とその予防
13.人工内耳の進歩
14.難聴の遺伝子治療
触覚
15.Piezoチャネル、TRPチャネルと触覚
16.触覚と中枢神経の関わり
17.痒みの一次感覚神経サブセット
18.痒みの治療と創薬
嗅覚
19.嗅覚の分子メカニズム
20.嗅覚の加齢変化と生命へ及ぼす影響
味覚
21.味覚受容をつかさどる細胞分子機構
22.味蕾オルガノイド研究の最前線
・気管支喘息は、気道の慢性炎症と気道過敏性亢進を本態とする疾患で、変動性の気道狭窄、喘鳴や咳などの臨床症状で特徴付けられる。
・喘息の気道炎症は、2型炎症(好酸球性)と非2型炎症に大別され、2型炎症の誘導にはTh2とILC2から産生される2型サイトカインが重要な役割を担っている。
・喘息の遺伝的背景や病態、バイオマーカー、治療法の進歩に関し、最新の知見を紹介していただくべく本特集を企画した。毎日の診療や今後の研究の参考になれば幸いである。
■ 喘息の発症メカニズムと治療・管理 4月第1土曜特集
・はじめに
●疫学、遺伝、発症予防
・喘息の疫学
〔key word〕喘息、疫学、有症率、死亡率、重症喘息
・喘息と遺伝子
〔key word〕フェノタイプ、エンドタイプ、精密医療
・喘息の発症予防
〔key word〕気管支喘息、発症予防、ウイルス感染、受動喫煙、パリビズマブ
●病態
・喘息のフェノタイプと炎症
〔key word〕喘息、フェノタイプ、重症喘息、2型炎症、個別化治療
・アレルギー性炎症における好酸球の役割
〔key word〕アレルギー、好酸球、細胞外トラップ、喘息、組織障害
・喘息における獲得免疫系の役割
〔key word〕Th2細胞、濾胞ヘルパーT細胞(Tfh細胞)、B細胞、IgE
・2型自然リンパ球
〔key word〕自然リンパ球(ILC)、難治性喘息、ステロイド抵抗性、自然免疫、生物学的製剤
・マスト細胞と好塩基球
〔key word〕マスト細胞、好塩基球、IgE受容体(FcεRI)
・好中球
〔key word〕IL-17、3型自然リンパ球(ILC3)、終末糖化産物受容体
・上皮細胞、線維芽細胞
〔key word〕気道上皮細胞、線維芽細胞、IL-33、TSLP、IL-25
・気道平滑筋細胞ーー気流閉塞と気道リモデリングへの関与
〔key word〕気道平滑筋細胞(ASMC)、気道リモデリング、気道平滑筋収縮、細胞遊走
・ウイルス感染と喘息増悪
〔key word〕喘息増悪、ウイルス感染、気道上皮細胞、タイトジャンクション、インターフェロン(IFN)
・ステロイド抵抗性喘息
〔key word〕ステロイド抵抗性、グルココルチコイド受容体(GR)、GRα、GRβ、HDAC、炎症性転写因子、2型自然リンパ球(ILC2)
●診断と治療・管理
・喘息の診断
〔key word〕問診、気流制限、可逆性、気道炎症
・成人喘息の診断・管理のためのバイオマーカー
〔key word〕好酸球、呼気一酸化窒素(FeNO)、IgE
・喘息増悪の危険因子
〔key word〕喘息増悪、危険因子、予防と対策、好酸球性気道炎症、大気汚染物質
・『喘息予防・管理ガイドライン(JGL)2021』改訂のポイント;成人
〔key word〕喘息予防・管理ガイドライン2021(JGL2021)、日本アレルギー学会、治療ステップ、生物学的製剤、喘息
・最新の喘息ガイドラインのポイント;小児
〔key word〕小児喘息、呼気一酸化窒素(FeNO)、アレルゲン免疫療法、生物学的製剤、移行医療
・家庭での喘息症状および発作への自己管理ーーICS/ホルモテロール頓用を含めて
〔key word〕自己管理、喘息発作、家庭内
・気管支喘息の急性増悪の治療
〔key word〕気管支喘息、急性増悪、薬物治療、呼吸管理
・抗体医薬ーー2021-2022のアップデート
〔key word〕重症喘息、2型炎症、好酸球、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)、生物学的製剤
・喘息とCOPDオーバーラップ(ACO)/喘息と気管支拡張症オーバーラップ
〔key word〕アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)、気管支拡張症、胸部CT、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息
・咳嗽と喀痰への対処
〔key word〕咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019、咳嗽の適正化障害、CHS(chronic hypersensitivity syndrome)、transient receptor potential(TRP)、unexplained chronic cough(UCC)、P2X3受容体拮抗薬
●注目の話題
・COVID-19と喘息/喘息治療薬
〔key word〕喘息、吸入ステロイド薬(ICS)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・気管支サーモプラスティ─評価と課題
〔key word〕重症喘息、気道平滑筋、フェノタイプ
・喘息におけるアレルゲン免疫療法
〔key word〕アレルゲン免疫療法、ダニアレルギー、皮下免疫療法(SCIT)、舌下免疫療法(SLIT)、スギ花粉症
・N-ERD、NSAID-ERD、NSAIDs過敏喘息
〔key word〕AERD、N-ERD、システイニルロイコトリエン、重症喘息、好酸球性副鼻腔炎
・鼻炎、副鼻腔炎と喘息
〔key word〕one airway、one disease、united airways disease、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎(ECRS)
・アレルギー性気管支肺真菌症
〔key word〕真菌、IgE、好酸球、経口ステロイド薬、抗真菌薬
・肥満と喘息重症化
〔key word〕重症喘息、肥満、非2型炎症、全身性炎症、腸内細菌叢
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・糖鎖は腫瘍細胞の発生から進展、転移に関わり、さらには化学療法や放射線療法でみられる耐性の過程においても、重要な役割を果たしている。
・糖鎖あるいは糖鎖の改変や誘導体などを利用したがんなどの治療については、core fucoseを除去したADCC(抗体依存性細胞所外活性)の活性化を利用した薬剤や、接着分子の阻害薬などが開発されている。
・今後さらに、分子標的治療の応用についての発展が期待される。現在、がん治療でのトピックスのひとつである免疫チェックポイント阻害薬への糖鎖の応用や糖鎖抗体などを用いた治療法の開発も期待できよう。
■ 腫瘍と糖鎖 -糖鎖の基礎研究から腫瘍の分子標的同定に向けて
・はじめに
・がんとシアル酸重合体
・N-結合型糖鎖による細胞接着と上皮間葉転換(EMT)の制御
・細胞膜受容体と糖鎖
・細胞外小胞の糖鎖情報からみえてきたがんとの関連
・がんにおけるルイス糖鎖の生物学的機能
・腫瘍とコンドロイチン硫酸
・がんや前がん病変におけるヘパラン硫酸およびケラタン硫酸の機能
・免疫チェックポイント分子としてのSiglecファミリーとその腫瘍免疫への関与
・レクチン融合薬を用いた糖鎖標的がん治療戦略
●TOPICS
小児科学
・妊娠期の喫煙・生後の受動喫煙と子の喘息罹患との関連
免疫学
・STINGリガンドと抗CD47抗体の併用によるがん免疫療法
医療行政
・医薬品副作用被害救済制度の現状と課題
●連載
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・20.呼吸療法ーー酸素療法、非侵襲的換気、リハビリテーション
バイオインフォマティクスの世界
・9.疾患ゲノム解析II:GWAS解析
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・13.巻貝(テトラミン、テトロドトキシン)--見た目だけで有毒か無毒かを見分けることは困難
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・概日リズム(体内時計)は神経、内分泌、消化、代謝、循環など、さまざまな生命活動をコントロールしている。近年、これらの生体機能に加え、概日リズムによる免疫系の制御機構が明らかにされている。
・概日リズムが、リンパ球自身の生物時計や交換神経の活動、糖質コルチコイドなどを介してリンパ球のリンパ器官への集積を促し、免疫応答能を高めるというものである。
・今回の特集は概日リズムと免疫系の関係のみならず、概日リズムと免疫が関係する病態や疾患との関係性にも焦点を当てたものである。
■ 免疫系の概日リズム
・はじめに
・グルココルチコイドによる免疫応答能の概日制御
〔key word〕グルココルチコイド、IL-7R、Th2細胞
・交感神経を介する免疫細胞動態の日内変動
〔key word〕交感神経、免疫細胞動態、免疫応答、日内変動
・体内時計による免疫機能と癌の制御
〔key word〕生体リズム、時計遺伝子、癌、免疫
・アレルギー疾患と概日リズム
〔key word〕概日時計、アレルギー、IgE、マスト細胞
・体内時計による関節リウマチの制御
〔key word〕関節リウマチ(RA)、関節炎、炎症性サイトカイン、時計遺伝子
・関節リウマチの特徴を考慮した時間薬物療法
〔key word〕関節リウマチ(RA)、時間薬物療法、生体リズム、メトトレキサート(MTX)
●TOPICS
輸血学
・「血液製剤等に係る遡及調査ガイドライン」の一部改正について
脳神経外科学
・がん遺伝子パネル検査による脳腫瘍治療
再生医学
・日本の再生医療等安全性確保法に遵守した臨床用ヒトES細胞株の樹立とその現状
●連載
オンラインによる医療者教育
・23.コロナ有事における教員と学生のコミュニケーションーー名古屋大学の事例
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、医学部教育、カリキュラム、コミュニケーション
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・15.呼吸療法:侵襲的人工呼吸管理とECMO概論
バイオインフォマティクスの世界
・4.マイクロバイオームと臨床メタプロテオミクス:共棲細菌がチームで働く仕組みの解明
〔key word〕メタプロテオミクス、腸内細菌、質量分析、バイオインフォマティクス、タンパク質アミノ酸配列データベース
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・8.キョウチクトウーーアレクサンダー大王は遠征中に多くの兵を失ったと伝えられているが……
オンライン診療の二元論
・3.新規と既存ーーオンライン診療参入企業は何思う
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。