斉藤真琴は小学6年生。ある日、死んだはずの祖父・熊岡獅子之介から真琴の家に1枚のハガキが届く。そこには、今年の夏で旅館をやめる、とだけ書いてあった。不思議に思った真琴は、夏休みに一人で、九州の秘境にある祖父の旅館を訪ねることに。羽田から福岡への空の旅を経て、列車を幾度も乗り継いだあと、ハプニングが起きた。なぜか、祖父の旅館があるねじまき温泉行きの路線がなくなっていたのだ。
途方に暮れていた真琴は、いつしか祖父が若い頃の時代、今から38年前のねじまき温泉郷に迷いこんでしまう。
この温泉郷は、神秘の祭りである「臥龍の大祭」をやめてから人気が低迷していた。「この祭りの復活こそがこの町を救う!」-----子ども時代の父・虎之介とまちがわれているぼく・真琴は、同級生のツグミと共に大人たちを説得し、「臥龍の大祭」の復活に挑む。温泉郷の未来をかけた、子どもたちの町興し物語。
松川律は三十一歳の刑事で、シングルマザーの竹本澄音とつきあっている。澄音の五歳の娘・海音との距離も縮まり結婚を真剣に考えたところで、澄音から自分の父親には前科があると告げられてーー。ラーメン店を経営する姉一家との交流や同期刑事とのやりとりなどを小気味よく織り交ぜながら、若き刑事の二年の月日を描く。スカイツリーの見える東京・下町で繰り広げられる心温まる人生の物語。
【著者紹介】
小野寺史宜(おのでら・ふみのり)
千葉県生まれ。2006年『裏へ走り蹴り込め』でオール讀物新人賞を受賞。2008年、『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『みつばの郵便屋さん』シリーズ(全8巻)、『東京放浪』、『太郎とさくら』、『ライフ』、『天使と悪魔のシネマ』、『みつばの泉ちゃん』、『町なか番外地』(以上、ポプラ社)、『とにもかくにもごはん』(講談社)、『タクジョ!』(実業之日本社)、『片見里荒川コネクション』(幻冬舎)、『食っちゃ寝て書いて』(KADOKAWA)、『今夜』(新潮社)、『君に光射す』(双葉社)、『日比野豆腐店』(徳間書店)、『ひと』(2019年本屋大賞2位)、『まち』、『いえ』、『うたう』(祥伝社)などがある。
魔王(義父)攻略戦開始…!?ウブウブ夫婦に訪れる最大のピンチ!!
毒を撒き散らす魔界の姫・ラフィ。人間界を背負う不死の騎士・ロレン。ウブウブながらも着実に夫婦仲を進展させラフィの毒に即死しながらも楽しい日々を過ごしていた二人。しかし、ある日ラフィの実家に結婚の挨拶へと赴いたとき現・魔王にして彼女の父親からあることを命じられてしまい二人の思いとは裏腹に、一転離婚の危機が訪れる…!?政略結婚からはじまる新婚イチャコラ悶死(物理)ラブコメディ・完結!!
ナイジェリアの小さい町に暮らす四人兄弟。厳しい父が不在の隙に兄弟は学校をさぼって魚を釣りに行く。しかし川のほとりで出会った狂人は、長男が兄弟の誰かによって殺されると予言したーー九歳の少年の視点で生き生きと語られる、闇と笑いに満ちた悲劇の物語
冒険の果て、たどり着いた鉄塔はーー。
震撼のジュブナイル・サスペンス、クライマックス!!
アヤノはきっと、そこにいる…!
確信を抱き死体さがしを再開するイッシンたち。
だが、執拗に彼らを追う天狗男は殺意をむき出し暴走する!
因習「天狗おくり」の真実を闇に葬ろうとする巨悪に
少年らは抗うことができるのかーー!?
それはまるで、哀しい子供たちの墓標。
眩い青春と暗い欲望が交差する夏の物語、ついに完結…!!
ぼくのお気に入りのアコーディオンといっしょにおでかけすると
「ぷっぷぷぷー!」
とアコーディオンが伸びて大活躍します
ぷっぷぷぷー!
はしごみたいに伸びて、木の上のりんごをとったり
ぷっぷぷぷー!
穴の中に伸びていって、落ちた犬を救い出したり
「ぷっぷぷぷー!」という音の繰り返しと
ページをめくるたび増えていくキャラクター
大胆な構図、個性的なカラーリング
など、感覚で年齢問わず楽しめる絵本です
カバーと本体表紙のデザインが違うのも特長です
本体表紙には鍵盤が描かれていて
カバーを外して本を開いて持つと
ちょうど本がアコーディオンに見えるようになっています
第11回有田川絵本コンクール優秀賞受賞作
ぼくたちチーム。もーちゃんの近くにいる、もーちゃんしかしらない、もーちゃんの応援団!
もーちゃんのためなら、こわい思いをしてもがんばっちゃう、ユニークなキャラクターたちが魅力的です。
著者オリジナルの「おやすみのうた」がついています。
対象年齢3歳から。
トムズボックス土井章史氏プロデュース作品。
幼い頃受け取った“サンタクロースからの手紙”を心の支えにしている碧人は、本当の差出人を探すためフィンランドにきた。だが到着早々ひったくりに遭い、荷物を取り戻してくれた冴久という青年が経営する食堂に身を寄せる。厨房に立つ冴久の艶っぽい男らしさにどきまぎする碧人。不器用ながらも甘やかしてくれる冴久の虜になっていくが…?
イラン・イラク戦争の終末前後にイラクの化学兵器による攻撃をうけ、子どもを含め多くの人たちが亡くなりました。本書が語るのは、この時おとなたちの闘いの犠牲になった一人の少年アラームの短い生涯です。クルドの人びとや作者ジャミル・シェイクリーさんの体験が重ねられ描かれています。
新学期。2年生に進級した盾はクラス替えに期待するが、担任は鋼野でクラスメイトはいつもの勇者部のメンバー…。しかしそこには学年一の美少女の姿も! 一方、入部希望者が現れ、密着番組が放送されるなど勇者学は謎の盛り上がり! 勇者部ライフを満喫? する部員たちの進む未来とは!? 『ぼくのわたしの勇者学』ここに完結!!
『ウルトラQ』『ウルトラマン』『泣いてたまるか』の監督・飯島敏宏が自らの戦争体験をもとに、「少国民」と呼ばれた子どもたちの姿を鮮烈に描きだす、初の自伝的小説。
東京・本郷で生まれ育った弘は、悪ガキ仲間と毎日を謳歌していた。だが、戦争により日常は変わっていく。不気味な特高警察、姿を消した外国人の友人、代用品になったお菓子、軍国主義一辺倒の先生。そんな中でも、弘たちは未来を見ていた。しかし、1945年3月、中学受験のため疎開先から戻った彼らを襲ったのは、想像を絶する大空襲だったーー。終戦後の混乱の中、自分たちの道を探そうともがく子どもたちの姿を描く、著者渾身の書き下ろし中篇「心に花を持って」も収録!
おひさまと仲良くあそぶ「おやくそく」をおしえてあげる。
あの時代のこどもたちから、今を生きる、そして未来の子どもたちへ!
80年前、戦争は日常の一部だった。
戦前・戦中の東京の小学生はどのような毎日を過ごしていたのか。
当時の子どもたちが、当時の状況を現在の子どもたちに伝えるため、回想して記憶を語り合い執筆した4冊の私家文集から、率直な見方と臨場感のある文章を精選し、17編の文章として再編集。
遊び、食、学校、地域での日常生活から、戦争報道、空襲、疎開など戦時下ゆえの経験までを、市井の子どもの視点でいきいきと描くことで、過去と現在が地続きであることがわかり、現代の子どもたちにとっても戦争の現実が他人事ではなく、リアルなものとして伝わるだろう。
戦前・戦中を知る証言と貴重な歴史資料であると同時に、平和教育、地域学習、しらべ学習にも活用できる文集である。
『干物妹!うまるちゃん』作者最新作!
クール教信者先生(小林さんちのメイドラゴン)、はまじあき先生(ぼっち・ざ・ろっく)、絶賛!!!!!!!!!!
「さみしくさせると、せかい おわっちゃうよ?」
田舎でパパと2人暮らしのサミちゃんには秘密がある。
それは、寂しくなるとツノがニョキッと生える「半分“魔”な女の子」であること。
クラスメイト・じゅりの心ないひと言で、寂しさが限界突破したサミちゃん。
デモナイズ(悪魔化)した姿にパパは・・・!?
【編集担当からのおすすめ情報】
女の子の可愛さ、ワイワイガヤガヤとした楽しさはもちろん、寂しさや切なさ、田舎風景の気持ちよさを見事に描く、サンカクヘッド先生の新境地 第2集!
2集では、パパがサミのある真実に気づき、寂しさに向き合うため奮闘する様子が描かれ、さらに新キャラ「アシスタント・西」「コスプレJK・みすず」も登場します。
ますます盛り上がる『ぼくの魔なむすめ』2集、是非ご一読くださいませ!
「わたし」のめざめと、「みんなのために」と……
子どものこころの歩みを、音楽のように目で聴く、絵物語。
「あ、ぼくはかんがえている」、チュンチュン、ピーチク、さわがしく暮らしていた、むくどりのヘンリーが、ある日、ふと気づきます。「ぼくはヘンリーだ」。うれしさのあまり、「ぼくって、すごい」。
でも、この考えは怪物に食べられて、たちまち粉々に。そうだ、だれかさんの、ごはんになっただけだけだ。でも、ぼくにはしなきゃならないことがある、みんなのために。「みんな」のための「わたし」へ、親指ヘンリーの大冒険。
子どものコミカルな発想と行動を描いて、日本で評判を呼んだ前作『ぼくたちの いえは どこ?』に続く、イギリスの気鋭の絵本作家、ディーコンとシュワルツのコラボ作品。
もしもある日突然、慣れ親しんだ日常生活のすべてを奪われ、難民になってしまったら? 思いがけずそんな状況に置かれた子どもたちの、決してかなわぬ夢を描く切ない物語。世界各地で戦争が続く今、絵本で戦争と平和について考えてみませんか? 難民への深い共感にあふれた名作。ウクライナ難民との交流から生まれた物語。
★★★2024年度ボローニャ国際絵本原画展ファイナリスト選出作品★★★