ジェンダー理論発展のてめに。科学的社会主義は、現代フェミニズムからの問題提起をどう受け止めるか。マルクス、エンゲルスの古典に立ち返り、史的唯物論の立場から家族やジェンダーの問題を明らかにする。
本書はフェミニスト地理学の代表的な欧米の論文を集めたアンソロジーである。論文の選定にあたっては、初学者にとってわかりやすいものを選んでいる。本書を通読することによって、フェミニスト地理学研究が多様かつ多彩な特色を持ち、従来の固定化された研究枠を打ち砕き、新たな理解へとわれわれを導くものであることを理解してもらえるだろう。
巻頭はLGBT理解増進法の論稿(三成)、特集1「性犯罪に関する刑法改正」は6本(島岡、伊藤、山本、後藤、雪田、松澤)、特集2「DV 防止法制の改革課題」は5本(井上、北仲、松村、宮園、高井(高ははしごだか))、が法改正の意義、必要な支援、司法の役割を論じる。「立法・司法・行政の新動向」は、選択的夫婦別姓(恩地)、同性婚訴訟(二宮)、女性差別撤廃委員会の翻訳(浅倉・黒岩)を掲載。
日本にはフランスにない政治権力のジェンダー表象がある!女帝、妻の座、皇后、戦争チアガール、高学歴専業主婦など、危うい主体化をなしとげてきた日本の女たち。「われ知らず」権力に同化してきた近現代の苦い歴史にも踏み込む。フランス女性思想を手がかりに、日本ジェンダー史像に迫る新鮮な試み。
親密なパートナーからの暴力、性的虐待、身体的・経済的・心理的虐待、テクノロジーを悪用した暴力、人身売買、女性器切除、強制的な児童婚など、女性や女児に対する暴力を撲滅するにはどうしたらよいか。OECD調査研究をもとに、この複雑な問題の根本的な解決に迫る。
序文
頭字語・略語
要旨
第1章 ジェンダーに基づく暴力の防止と対処が重要な理由
1.1 ジェンダーに基づく暴力は社会に蔓延している問題であり、政府にとって最優先すべき課題である
1.2 GBVの高いコスト
1.3 GBVに関してCOVID-19がもたらした特有の課題と機会
1.4 OECD GBVガバナンス・フレームワーク
1.5 本書の手法と構成
第2章 強固な法的枠組みの必要性とその構築
2.1 国際社会はGBVに関して基準となる重要な枠組みと指標を確立してきた
2.2 DVに関する国の法的枠組みの欠陥が女性をリスクにさらす
2.3 レイプに対し同意に基づく法的枠組みを採用することは、性的暴力に関する誤った考えを正そうとする国の意図の表れである
2.4 セクシャルハラスメントは公共の場、教育環境、職場での差別を永続させる
2.5 女性器切除と児童婚を禁止する法律は悪影響から女児を保護できる
2.6 政策提言
第3章 総合的かつ効果的な全政府的アプローチ
3.1 はじめに
3.2 GBV撲滅のための全政府的なシステムによるアプローチに向けて
3.3 政策提言
第4章 被害者/サバイバー中心のガバナンスとサービス文化
4.1 はじめに
4.2 OECD加盟国全体で被害者/サバイバー中心の文化を確立するために
4.3 危機下でも被害者/サバイバー中心の文化を維持するーーCOVID-19パンデミックから得た教訓
4.4 政策提言
第5章 親密なパートナーからの暴力への対応
5.1 IPVは統合的な対応を必要とする複雑な問題である
5.2 統合的政策はGBV撲滅のための全政府的枠組みの鍵である
5.3 統合的サービス提供とは?
5.4 統合的サービス提供はIPVへの対応でどのような役割を担うのか?
5.5 IPVに対処するためのサービス提供における機会と課題
5.6 政策提言
第6章 司法へのアクセスと説明責任
6.1 はじめに
6.2 被害者/サバイバー中心の司法へのアクセス経路に向けて
6.3 GBV事件の説明責任に対する解決手法とアプローチ
6.4 説明責任と評価はGBV対応の有効性向上に不可欠である
6.5 COVID-19パンデミック下でのGBVに対する司法の対応
6.6 政策提言
謝辞
グローバル金融危機以降の日系縫製企業による中国からバングラデシュへの国際的な移転をジェンダーの視点から分析することを通じて、日系縫製企業の国際移転の特徴と課題を明らかにする。
「政治と性/ジェンダー/セクシュアリティ」を統一テーマに開催された政治思想学会第31回研究大会の発表報告論文4本を中心に、公募論文10本と書評8本を収録。
社会をデザインするジェンダー視点。男女の性別役割を見つめ直し、明日の日本のあり方を選び取る。
親密性のゆらぎー多様化する“生”と“性”。
「女らしさ」「男らしさ」にとらわれていませんか?ジェンダーの視点でみた、法律、言語、心理学、国際政治、マーケティング、高齢者問題、NGO、NPO。
荻野吟子は、明治時代、近代医師養成制度のもとで試験に合格して医師になった最初の女性です。さまざまな困難を乗りこえ、14年もかけてその道をきりひらきました。キリスト教とであって、社会活動にも力を注ぐようになりました。かたい信念のもと、苦しむ人びとに寄りそいつづけたその生涯を吟子自身が語ります。
1 わたしの少女時代 0歳〜17歳
2 結婚、そして…… 17歳〜19歳
3 女性医師をめざす 19歳〜22歳
4 学問にはげむ 22歳〜24歳
5 東京女子師範学校時代 24歳〜28歳
6 医学校入学、ついに医術開業試験に合格! 28歳〜34歳
7 キリスト教とのであい、そして社会運動へ 34歳〜38歳
8 理想社会建設の夢 38歳、39歳
9 愛のかたち・結婚 39歳〜45歳
10 一開拓民として生きる 45歳〜62歳
荻野吟子略年表
索引
結婚して21年目、3人の息子を育てた「婦婦」が「新しい家族の形」を国に問題提起した!
大学におけるキャリア支援は近年ますます重要性を増している。
本書は、キャリア支援の歴史分析とともに、16年間4度にわたる大学生の意識調査から、
学生のライフコース展望・意識を分析。
特に、女子学生の特徴をつかんだジェンダー分析は示唆に富み、
今後のキャリア支援へのジェンダー視点導入の重要性を説く。
学生のライフコース・キャリアをいかに支えていくか。大学運営に必読の書。
序 章 大学のキャリア支援に必要な視点とは何か
第1章 戦後日本の大学におけるキャリア支援の歴史的展開
第2章 女子学生に対するキャリア支援の歴史的展開
第3章 大学生調査:実証分析の方法と理論の検討
第4章 女子学生の「女性性」意識に関する実証的研究ーライフコース展望,
入学難易度との関連に注目して
第5章 伝統的なジェンダー観を支持する女子学生の特性
第6章 女子学生の家庭志向は高まっているのか
第7章 男子学生は将来のパートナーにどのような生き方を望んでいるのか
第8章 現代大学生のキャリアとジェンダーー女子学生と男子学生の意識の関係性の分析
終 章 有効なキャリア支援への示唆ージェンダーの視点の重要性
啓蒙期の科学は解剖学的な差異と精神性を関連させ、男女は身体的のみならず能力や性格においても本質的に異なるというジェンダー観を成立させた。このジェンダー観は、近代社会の形成にあたって規定的な力として作用し、人びとの居場所や役割、行動規範を定めるとともに、政治・経済・社会のさまざまな制度のなかに組み込まれていく。本書では、知の専門化、参政権運動、協会活動、母性福祉、社会保険、戦争という歴史事例をとりあげ、ジェンダーの構築と変容の過程、構造をつくりだす力としてのジェンダーの作用、そしてヨーロッパの女たち、男たちが近代のジェンダー化された社会をどう生きたのかを描きだす。ヨーロッパ諸国における女性史とジェンダー史をめぐる動向も合わせて考察。
西洋中世世界のジェンダー構造について、とりわけキリスト教における性の観念に注目し、男装と女装、レイプ・売春、マスキュリニティ(男性性)といった観点から、一般読者にもわかりやすい語り口で詳述する。現代のジェンダー問題への示唆にも富む一冊。