「経済大国」への軌跡と新しい構造を解明。
本書では、まず、「どうしても消費税率アップがねらい」とする増税攻勢の動向を分析し(第1部)、ついで、「メイン・タックスに致命傷」を抱えている日本の税金の問題点を解明する(第2部)。主題である税制改革のあり方については、「日本改革の基本提案」として「公正と正義を貫く税制」をめざして、その改革理念を明示しながら具体的に提示した(第3部)。
給与所得者、すなわちサラリーマンの給与はすべて、概算された所得税額を源泉徴収した上で支払われている。そして勤務先が国を代行する年末調整によって過不足分が清算される。煩わしい年度末の確定申告の計算から解放される便利なシステムだが、このような税制の仕組みが国民の納税者意識を低くしてはいないだろうか。意外に知られていない納税システムの歴史的経緯を辿りながら、税金論議の前提となる諸問題を読者に提起する。
家計に直結!これからどうなる、日本の税金。気になる減税の話から、税金をめぐる政治・経済の動き、脱税事件の裏側まで、生活に密着した税金のニュースをやさしく読み解き、揺れ動く情勢を的確につかむ知識を満載。
自分のお金は自分で守れ!日本版ビッグバン本番で、多種多様の金融商品が登場し、投資のチャンスが広がる一方、リスクも増大。さらに、2001年4月1日から、いよいよ「ペイオフ」が実施されるーリスクに備え、チャンスを活かす、自己責任時代の資産管理・運用の心得。
日本経済は本当に大丈夫なのか?「脱・不安」のための処方箋。
最近の動きを見るにつけ、選挙制度を含めた政治改革、情報公開などの必要性がますます大きくなっていると思われる。財政赤字の累積に不安を感じながら、まだ財政改革にも希望を捨てきれないでいる多くの読者に対して、本書が、日本の財政問題・財政政策に経済学の視点から考えるヒントを提供することができるだろう。
財政構造改革は急務の課題となっている。しかし、九七年の財政構造改革法の失敗があるため、思い切った改革はできず、既得権益にも切り込めないまま、赤字を隠す方策にとどまる可能性は高い。景気対策の名のもとに積み上げられた巨額の債務は果たして返せるのか。本書では、持続可能な財政建て直しの構想を示し、さらには、IT革命が進む中での租税国家の行方そのものを問う。
人生楽ありゃ苦もあるさ。ピンチの時にこの1冊!人生の酸いも甘いも噛み分けた交通工学の権威が語るエッセイ集。
第二次大戦中、手っ取り早く戦費を調達するために考え出されたイレギュラーな税制が、なぜ戦後もサラリーマン税制として残されたのか?それは戦後民主主義にどのようなダメージを与えたのか。綿密な取材とデータで謎と問題点に迫った本書は、具体的な政策提言であると同時に巧まざる歴史ノンフィクションともなっている。
日本の財政赤字は、国と地方を合わせると666兆円に達するという。日本は、この大量の公債発行で問題の解決を先送りしてきた。なんでもかんでも政府に依存することによって、放漫財政を生じてしまったのである。本書では、真の財政再建を実現するために、現在何がもっとも必要であるかを、量的改革と質的な制度改革の両面から提言する。
本書は、北海道・江別の酪農学園大学で「環境問題と租税」というテーマで行なわれた第十二回日本租税理論学会の報告と討議を収録するものである。
あなたの身近にある“理不尽価格”を取り上げ、徹底糾弾する。
歳入不足が表面化するなかで、抜本的な見直しを迫られる税制。負担の水平的公平を図った消費税導入をはじめ、戦後税制の修正過程を詳述。
経済・金融の実態を熟知した気鋭の経済学者が、マクロ政策の幻想・誤解の呪縛を解き、事業転換の促進を提言する。
酒もたばこも上がり、控除はカット、消費税アップも検討される大増税時代!これら庶民を直撃する税金の嵐の中を生き抜いていく方法はこれしかない!面倒で複雑で自分には関係ないと思われていた税金の知識を、わかりやすい図説でスルスルと理解。これからは「知っている」ことを武器に、「払わなくていい税金は払わない」で生き残る!話題を呼んだ国民全員の節税対策、ついに文庫で登場。