実体化する「境界」に抗して、さまざまな言語・民族・宗教が混在するロシア。その広大な風土のうえに、どのように文学が生まれたのだろうか。
民族や国家の枠組みを超え、交錯する人と言葉を軸に、ロシア文学の広がりと世界へのつながりを詳しく紹介する。各項目の冒頭に作品やテーマの鍵となる原文とその日本語訳を掲げ、最新の知見にもとづき『イーゴリ軍記』からドストエフスキーを経てアレクシエーヴィチまでの作家・作品研究とテーマ研究を見開き2頁で解説。本書は読者を、ロシア文学の「現場」にーーその多様な作品・作家・事象へと誘う。「国民文学」の境界を超えて、「ロシア」を世界へ、「文学」を時代や状況へとひらく新しい入門書。
19世紀パリに生まれた印象派は、新しい芸術潮流の息吹に敏感な諸外国の芸術家たちにより世界中に広まった。西ヨーロッパ、北米、北欧、東欧、ロシアそして日本で印象派に触発された画家を多数紹介し、その魅力を再発見する。
死後501年、浮かび上がる新しいレオナルド・ダ・ヴィンチ像
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)が死して501年。21世紀の今、我々はその作品に魅了されながら、「万能の天才」に対してどのようなイメージを抱いているのだろう?
その姿を求めて美術批評家の著者は旅に出た。
パリ、ロンドン、ミラノ、フィレンツェ…、節目の年に開催される大がかりな展覧会やゆかりの地を巡る。
美術史・文化史からのアプローチにとどまらず、解剖学や工学などの視点からも作品を見ることで浮かび上がってきたダ・ヴィンチの新しい姿とは?
●『最後の晩餐』→使徒たちの腕の動きが意味するものは?
●『受胎告知』→マリアの腕はなぜ長い?
●『モナリザ』→左腕が2本、描かれている?
●『モナリザ』の微笑み→顔のパーツそれぞれは笑っていない
●ミケランジェロ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、ウォーホルとダ・ヴィンチの意外な関係
【目次】
第1章 2005年、イタリア、ドイツ、フランス、ロシア ……ダ・ヴィンチ全点踏破を目指す旅
第2章 2017年、フィレンツェ、ミラノ ……ダ・ヴィンチ若き日の絵画
第3章 2019年・夏、ロンドン ……ダ・ヴィンチの手稿
第4章 2019年・冬、ロンドン、パリ ……ダ・ヴィンチの絵画
第5章 パリ、501年目の『モナリザ』への旅
【著者略歴】
布施英利(ふせひでと) 美術批評家・解剖学者。1960年生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。同大学院博士課程修了(美術解剖学専攻)。学術博士。
その後、東京大学医学部助手(解剖学)などを経て、解剖学と美術が交差する美の理論を探究し続ける。
著書は、28歳の大学院生のときに出版した『脳の中の美術館』を皮切りに、『構図がわかれば絵画がわかる』『遠近法がわかれば絵画がわかる』『色彩がわかれば絵画がわかる』、さらに『ヌードがわかれば美術がわかる』(インターナショナル新書)、『人体 五億年の記憶』『子どもに伝える美術解剖学』など約50冊を数える。
○開いただけで旅気分になれる地図帳。心いやされる美しき日本の旅へ!
○旅情あふれる特集ページを巻頭に掲載。
○大好評! 迫力ある鳥瞰図を多数掲載。
○旅の途中で立ち寄りたい観光スポットをテーマ別に紹介。
○美しいイラストとワンポイント解説で、観光スポットが一目瞭然!
レトロ&モダン、洗練の港町。新規オープン&リニューアル、最新情報をアップデート!新しい顔を見せる赤レンガ創庫、山下公園。ホテル、アリーナのオープンも続々。
一歩、また一歩、わたしたちは何万年も旅してきた。
進化の過程による移動の歴史や、のりものの発明による手段の変化、探検、戦争、避難、巡礼、刊行…様々な目的によって、海底から山のてっぺん、空から宇宙まで、時に迷い、方向転換をし、歩んできた。風や水は自由に境界を超え、動物たちは地図もコンパスもなしに移動する。動くことにより、あたらしい世界をひらいてきたわたしたちの物語。
ウクライナの作家による、万物の移動を描いた絵本。
ここではない、どこか。そこに私が待っているーー。
新人漫画家の鈴ヶ森ちかは、ネームを持ち込む度に全ボツを食らっていた。
心が折れかけた彼女だが、唐突に旅に出ることを思い立ちーー。
ざつな旅だからこそ癒やされる、究極旅コミック!
本書では、恋愛、仕事など様々な「縁結びの神様」として知られる主祭神「大国主大神」のご利益や、出雲神話の神々についての予備知識をはじめ、参拝方法から大社宮域の詳細ガイド、末社・摂社の紹介はもちろん、お社の建築様式、祭事、関連博物館、出雲大社ゆかりの神社や史跡まで、「出雲大社参拝」を徹底解説します。
さらに、門前町ガイドから、地元ゆかりのグルメ、外せない観光スポット、宿泊施設まで周辺観光コンテンツも豊富に紹介していきます。
自然豊かな、古き良き魅力にあふれる古都を歩いて旅しませんか。京都一周トレイル、鎌倉・衣張山グルメ三昧のんびり歩き、遙かなる時を感じる奈良・大台ケ原の旅などを紹介します。『ランドネ』掲載を再編集し新規取材を追加。
【推薦】武田砂鉄さん(ライター)
歴史は常に今を問いかけてくる。
聞かれるのを待っている声は、
誰のもとにも在るのかもしれない。
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戦地から届いた当時の手紙は、想像もつかなかった戦時中の暮らしを生き生きといまに甦らせた。
家業を「不急不要」とされ、祖父は軍事研究の道へ。
大叔父は若き陸軍将校としてアジア各地を転戦し、沖縄へ──。
人類学者が、自身の家族史をひもときながら、その足跡を訪ねて紡ぐ、等身大の〈昭和と戦争〉。
01 裏山のほとりで
02 蔵の中
03 科学と動員
04 水底の魚
05 縁側の椿
06 絹糸のひかり
07 オルガンの歌
08 埠頭にて
09 遠い島影
10 月と海鳴り
11 物語の外で 1
12 物語の外で 2
13 竹林と夕星
14 雲の行方
あとがき
これは小さな紙の舟が大海原を超えていく旅を描いた、文字のない絵本。
鬱蒼と生い茂る森を抜け、葉っぱの影をくぐり、氷山の間を、魚たちの集団を通り抜け、嵐や大波に飲まれそうになりながら、恐ろしい海の怪物たちの間も抜けて進む小舟。
小さな舟はいつも独りぼっち。
でも、独りだからこそ、波の上にも下にも広がる驚異的な自然の美しさ、素晴らしさに気づくことができる。
大人の読者も子どもの読者も、成長することや学ぶこと、そして人生のアップダウンや苦楽についても、この静かで力強い物語から大いなるインスピレーションを得られるだろう。
最高の「旅の体験」をそっくりそのままデータでお届け。それが「無名旅行人」のお仕事!
クロアチアの路地裏、雄大なエアーズロック、アイスランドに煌めくオーロラ、、、。
ポンコツ先輩としっかり後輩が織りなす無名旅行人女子2人旅、依頼人の声に応えて世界中を繋げてみせます!
台北食べまくり!シリーズ最新刊はエリア別
2019年に刊行した初の著書『台北日帰り弾丸旅 食べまくり! 1年12回』で、
「日帰り」という新しい旅&12か月分の1日食べまくり黄金ルートを提案。
おいしそうな店ばかりで参考になると大ブレイク!
テレビ番組の美食ツアーガイドも話題になりました。
50回以上弾丸旅をした台北に、著者は3年間行けませんでした。
2023年、待ちに待った久々の台北旅の楽しかったこと!
新たな本を作り、最新の台北を伝えようと心に決めました。
この本に掲載するのは、短い旅にも長い旅にも有用なエリア別のルート構成&最新情報。
台北中心地・8エリア、それぞれに門司紀子特選ルートを紹介+厳選おすすめ店多数。
短期出張時、宿泊ホテルから効率よく回りたいとのリクエストにも応えました。
1 台北車站〜忠孝新生・中山周辺
2 松山〜南京復興、中山國中周辺
3 永康街・中正記念堂・公館周辺
4 迪化街周辺
5 雙連〜民権西路周辺
6 台北101・代案・忠孝敦化周辺
7 龍山寺・西門周辺
8 中山國小・行天宮・松江南京周辺
今回は、MAPを大きく読みやすく探しやすく工夫しています。
何度行っても楽しい台湾へ、ぜひ!
【編集担当からのおすすめ情報】
台北の食に絞って、50回以上リピートする著者。
紹介する店はすべて著者が食べて選んだ店ばかり。
「こんなに食べられない」と思うかもしれませんが、
最新パイナップルケーキやお土産関係など、参考になる情報がいっぱい。
一度でコンプリートはできませんから、何度も繰り返し、ご愛用ください。
食べる合間に、台北の街を散策して、
ご自分で見つけた店を、大きめエリアMAPに書き加えて、
自分なりの満喫旅BOOK作り上げていただいたり。
親子でご夫婦で、会話を盛り上げるネタになると嬉しいです!
シリーズ累計270万部突破の大ヒット「迷路絵本シリーズ」のポケットサイズ版。小さくなったので、おでかけ先に持っていって、ちょっとした合間や待ち時間に楽しめます。
「水族館」や「巨大魚の国」などにある迷路を通り抜け、かくし絵を見つけよう! 水の生き物の名前から分類や生態まで、遊んでいるうちに自然と知識が身につきます。また、一つの場面には、3歳くらいから楽しめる「かくし絵」探しや、難易度の高い「ロングめいろ」まで様々な設問があり、家族みんなで夢中になって遊べます。各場面に登場する「シズクリスタル」や誰かが流した「ビンのメッセージ」など何度も楽しめる仕掛けがいっぱい!
水の生き物たちが住む水の世界へ冒険の旅に出発だ! 「水族館」→「川と池の国」→「熱帯魚の国」→「海岸の国」→「回遊魚の国」→「クラゲの国」→「サンゴ礁の国」→「深海の国」→「光る生き物の国」→「寒い海の国」→「巨大魚の国」→「水の妖精の城」
大学に入学してから長期休みが来るたびに日本全国の町や秘境、廃集落や温泉街などを歩いてきた。日本は狭いようで実に広い。どこに行っても魅力的な場所との遭遇が絶えない。まだまだ多くの場所に行きたいとうずうずしていた。そして平成最後の夏、学生最後の夏。大学4年の男子学生が、中学1年の頃から夢見ていた日本一周に挑んだ。この夏も数えきれないほどの素晴らしい場所と出会うことができた。その時の感動を、その時の景色を、その時感じたままの言葉でまとめたのがこの本だ。行き先は秘境駅、温泉、廃墟、廃集落、ディープな宿等だ。お金に余裕がない貧乏学生の、短い期間での日本一周強行大旅行。あの夏の一人旅は、もう二度と繰り返せない最高の思い出で溢れていた。
世界を代表する観光地を一冊にまとめたビジュアルマップ本。世界中から絶景写真、詳細地図を集めました。鳥瞰図、イラストマップのほか、旅に欠かせないスペシャルな体験、名物グルメ、豆知識を紹介。見ているだけで楽しくなるような情報が満載+人気・定番エリアを網羅した充実の全224ページ。今年度高校「地理」必修化にあたり副読本として、大学の授業の教材としてなど、様々なシーンでご利用頂けます。
【注目1】旅を誘(いざな)い、旅を思い出す本です!
コロナ禍と円安で、なかなか海外旅行に出かけられない日々が続いています。今だからこそ、お家時間にパラパラめくって世界旅行が楽しめる本を作りました。立教大学観光学部名誉教授、溝尾良隆氏監修。
次、どこへ行こうかな?と思った時に、パラパラと。
あの景色、どこだったかな?と思った時に、パラパラと。
フォトジェニックな一度は訪れてみたいという景色ばかりです。眺めているうちに世界一周の気分が味わえます。今までに行った事のある景色を見つけるのも楽しみのひとつ。使い方は十人十色です。
【注目2】昭文社の地図の実力
昭文社のベストセラー『なるほど知図帳』『グローバルマップル』の地図クオリティに、観光要素を追加。
世界遺産は地図とリストで完全網羅。
都市図は、立体建物のイラスト付きマップで見やすい。
空撮写真などを多用し、観光スポットを鳥瞰的に紹介する試みをしています。
【注目3】エリア特集も充実。旅に重要な航空会社・ホテルの情報も
巻頭特集:世界の美術館めぐり(4ページ)、世界の高さ比べ(2ページ)
エリア特集:ヨーロッパの憧れホテル/音楽家たちのゆかりの地/アジアの絶景遺跡/アジアンリゾート/アフリカの国立公園/アメリカのスポーツリーグ/ホノルルの楽しみ方
巻末特集:海外旅行の達人による執筆 [航空アライアンス、ホテルチェーン]
●収録エリア
ヨーロッパ/アジア/アフリカ/南北アメリカ/オセアニア
旅の目的はおいしいもの!
「おいしい情報はこの人に聞いたら間違いない」と絶大な信頼を誇る人気料理家arikoさんに、大人が行きたい”まだまだ日本のおいしい旅話”を教えてもらいました。
別府:おんせん県の地獄蒸しプリン
京都:舞妓中華は春巻きを
松本:民藝の街のシュークリーム
香川:うどん県の人生No.1ラーメン
箱根:ひとりで気楽なフルコース
鎌倉:餃子の皮を買いに
湯河原:完璧な朝ごはんの宿へ……
おいしいお店の探し方、喜ばれるおみやげの選び方、足の疲れの取り方、熟睡のためにしていること、旅先でのミニマム美容など、「おいしい旅のコツ」もご紹介。
子育ても一段落。仕事も多少は融通がきく。コロナ禍も落ち着いた。大人世代は今こそ改めて旅に出るタイミング! 意外と知らない「おいしい日本」をご紹介するエッセイです。
1967年、ヨーロッパの中世美術への憧れを胸に、手帖とスケッチブックを片手に歩いた二ヶ月余のヨーロッパ旅行。ページをめくるたびに広がるのは、鋭い観察眼が捉えた異国の風景とかの地の人々との温かな交流。染色家・柚木沙弥郎が綴った「旅の記憶」。
「旅行では出来る範囲を充分楽しむこと。
それ以上は又今度に譲る。
生涯のやり方をこれと同じでやったらいい。
同時よりもその時々が大切であろう。
又今度!
それが出来なくても何ともない。
だから今を大切に」
ーー 柚木沙弥郎
一九六七年四月一四日の日記より
目次
出発
エジプト
トルコ
ギリシャ
イタリア
スペイン
フランス
フィンランド
スウェーデン
デンマーク
帰国
出発
エジプト
トルコ
ギリシャ
イタリア
スペイン
フランス
フィンランド
スウェーデン
デンマーク
帰国
本棚に仕舞われたままの、色褪せたが大切にしてきた本。ふと読み返し、目を閉じて作品の世界に思いを馳せるー。初老に至った私にできること。思い出の本を片手に作品の舞台となった地を巡り、人生を見つめ直して「暮らしを深く味わう」ことではないか。12人の作家とその作品が心に染みる“文学思索紀行”。