本書は、事業者によって計画されながらも、様々な事情によって未完成に終わった鉄道路線を対象として扱っている。
海中では、どんな生物が、どんなドラマを繰り広げているのだろう?その疑問に答えるのが「音」である。航海技術に始まり、水産・海洋、そして海の環境問題に貢献する音響計測技術を紹介する。
故郷に生きる誇りを守るため、住民はいかにして“原発”に勝ったのか。1986年から、2000年の白紙撤回までの、芦浜原発をめぐる地元住民の闘いの記録。
カヌーツーリストとして日本各地の湖と“対話”しつづける著者が綴るロマンあふれる紀行文。
「ゼロ戦」-その優美で繊細なスタイルに加え、戦争末期の特攻の主役となった悲劇的最後は、日本人の心情を強く揺さぶるものがある。“名優の栄光と凋落”、それを目のあたりに演じて見せたのがゼロ戦であった。人々の心の中にいつまでも生き続けるであろうその名優の生い立ちと演技の過程を、愛惜をこめて振り返ってみたい。本当にゼロ戦は名機だったのか!証言と資料を駆使して“最優秀戦闘機”の生涯を辿った決定版。
関ヶ原大戦前夜、日本の各地で奇妙な手まり唄が、人々の口から発せられるー『天下分け目の大戦。太閤殿下がよみがえる。辞世の歌に聞きなされ。日本がくつがえる…』。いったい誰が、何の為に流布したものなのか?動揺する戦国武将たちの混乱を受け、徳川家康の密命を帯びた二人の忍びが、真相究明の為、阿波へ向かう。一方、手まり唄から秀吉の辞世句に秘密があることを見抜いた伊達政宗は、その秘められた暗号の解読に乗り出すが…。天下の覇権を巡り、様々な思惑が入り乱れるなか、太閤秀吉の仕掛けた驚天動地の暗号が解き明かされる!歴史暗号ミステリの最高傑作、ついに刊行。
2歳児の子どもは、指先で物をさわったり、指をさして物の名前を言ったり、自分で絵をかき始めたり、自発的に手を使って何かをし始め、好奇心旺盛なこの時期に、目と手の協応作業の訓練をすることが知能の発達にとても大切である。本書では、迷路の道幅からはみ出さないように線をひく練習や、直線、折れ線、曲線、簡単な物の形をかく練習、生活の中での初歩的な認識遊びなどの練習をする。
「人類学的アプローチ」と「霊長類学的アプローチ」-故今西錦司は、人間社会を解明する道として、この2つのアプローチを提起した。ブッシュマン研究は、この「人類学的アプローチ」の典型として、日本が世界に誇るユニークな学問、生態人類学の発展をリードしてきた。その35年の研究史の上に立ちながら、食物獲得、社会構造、無文字文化における年代記の再生、国家や植民地主義といった近代との関わりの中での社会変容まで、幅広いテーマで、今日のブッシュマンの姿を紹介する。
恋人を惹きつけ、病気を防ぎ、精神をリラックスさせる-ハーブに隠された魔力を明らかにする。煎じ薬、化粧水、湿布薬、お守りや不思議な力をもたらすおまじないなど、50種類におよぶ実用的レシピが載っている。ヤロウ、アンゼリカ、タラゴン、チャイブ、ローズマリー、バジル、タイム…25種類以上のハーブの効能を解き明かす。詩や伝統的なことわざ、そして植物学者の本など多彩な文献から、ハーブに関する神話や伝承を紹介する。
有害な化学物質を避け、健康な赤ちゃんを産み育てるには、どうすればよいか。もっとも重要な妊娠3カ月前から生後2歳までの時期に焦点をあて、暮らし全般にわたって解説する。
古代都市ポンペイを襲ったベスビアス山噴火のごとくドイツの都市を壊滅させた連合軍の重爆撃機群。大戦末期、欧州の空で祖国の安泰と騎士鉄十字章の誇りにかけて、連夜の邀撃戦を勝ちぬいた若き飛行隊長の戦いードレスデン、ルール工業地帯の上空に絢爛たる火花を散らす夜間防空戦闘を活写した感動の空戦記。
「海には、不思議な力がある。海に潜ると、自分の体のなかに、ずっと眠っていた何かが、目覚めるのだ。海は人をハッピーにする」。死体、電脳、美術解剖学などを独特の切り口で語る異色の作家が、ダイビング体験を通して読者の心をゆさぶり、魅惑の海へと誘う。
テストも成績表もない。学校に子どもを行かせる義務もない。そんなデンマークに向けて1人の主婦が3人の子どもと旅立ったー。
隠居後五十歳から天文学を始め、七十一歳まで日本地図作成に人生を費やした伊能忠敬。妻子との死別など迷い苦しみながらも作り上げた「大日本沿海輿地全図」は、新国家の礎となっていく。夢に向かって第二の人生を歩んでいく男の生きざまを描く。
欧州と太平洋の航空戦で圧倒的な勝利を収めてわずか五年後、米航空部隊の自信は“朝鮮戦争”の勃発で打ち砕かれたー。航空機の性能不足と政治的制約の下、熾烈な対空砲火とMiGの群れの待ち受ける北の空へ出撃していった米空軍・海軍パイロットたちの戦いを幾多の証言から精密に再現する“忘れられた戦争”の記録。