古今の器を知り尽くした四人の骨董商が、毎日の食卓でつかいたい現代陶芸家の皿や鉢を紹介。
メディアと芸術は、深いかかわりをもちながら発展してきた。十五世紀の印刷技術や十九世紀の写真・映像技術の出現は、当時の芸術に大きな影響を与えた。そして今日のデジタル技術の発達は芸術表現に革新的な変化をもたらし、六〇年代のコンピュータ・アートから、現代のインタラクティブで人間の五感を拡張するアートまで、新たな美のスタイルを生み続けている。また、かつての古典の名作も現代のデジタル処理によって、メディア・アートに進化しつつある。こうした現象は人間の感性にどのような影響を与えていくのか、私たちは今日のデジタル化社会にアートをどう捉えていくのか。さまざまな視座から論じる。
江戸川乱歩が生んだ世紀の怪盗「怪人二十面相」。日本で最も名の知れた怪盗の謎に包まれた素顔が今、明かされる!彼の魔法のような奇術は元サーカスの天才・丈吉が世間を観客に見立てた「芸術」であった。次々と披露される鮮やかな変装の舞台裏、明智小五郎や小林少年との華やかな対決、二代目二十面相の誕生など、乱歩のオリジナルでは決して味わうことができなかったおとなの冒険奇談。
本書は、偏見と差別にさらされてきたお尻とその穴について、医学的・文化史的に考察した世界でも初めての書である。この肉体の最も秘められた部位は、古代エジプトに専門医がいたほど医学的に注目されてきたばかりでなく、文化的にも重要な意味を与えられてきた。その快楽は「ソドミー」と呼ばれキリスト教の最大のタブーとなったが、古代ギリシャ・インド・中国では性的快楽の器官として愛され、また中世・近世においても、サド侯爵といった特別な反逆者だけでなく、浣腸を愛したフランスの貴婦人たち、芸術家や英国の紳士たちにも、密かに愛されつづけたのである。古代エジプトの「アヌスの羊飼い」から、ルイ十四世の切れ痔、そしてマリリン・モンローの浣腸まで、隠されてきたもう一つの肉体の歴史が、初めて明らかにされる。
よく使う基本単語約1000語を厳選。フランスの社会と文化がわかるバラエティーに富んだ楽しいテーマ。英訳、語源、同義語、反義語を記憶して、単語力アップ。フランスをより深く理解することができる興味深いコラム満載。トピック、単語とその日本語訳をネイティブの発音でCD2枚に収録。辞書代わりにも使えるフランス語付き日本語索引。楽しいイラスト満載で学習効果がアップ。
芸術を否定したプラトンの「イデア」概念が、中世・ルネサンス・マニエリスム・古典主義と、様々に姿を変えながら、ヨーロッパの芸術理念の中心を占めるに至る芸術思想のドラマを描く。
西洋音楽の歴史と日本音楽・アジアの音楽の歴史を見開きに配置して比較対照できるようにした音楽年表。
建築家という人生を選択したい君たちへ、美しい建物の写真とともに届けられた、プロフェッショナルからのメッセージ。
ものが壊れる-古代から人類を悩ませ続けたこの現象は、化学が発達するとともに、どう変化してきたのか?ものが壊れる原因を「いつ」と「なぜ」にわかりやすく区別し、広い視点で検証する。
異色探偵・三影潤が挑む難事件!「くれないの文字」「夢魔の爪」などの初期代表作に加え、著者自身による作品メモも収録!意外に知られていない、仁木悦子の奥深い世界。
テロリスト殲滅のプロフェッショナル、ガブリエル・アロン。報復の手が妻子に及び、男は過去を捨てた…だが、ふたたび下される機関からの皮肉に満ちた指令。ガブリエルは標的ー彼の家族に手をかけた怨敵を追い、大陸を越えて暗躍する!いま最も注目を浴びている米ミステリ作家のひとり、ダニエル・シルヴァが放つ、諜報サスペンス・シリーズ長編第一弾。
「正しい日本語」なんて存在しない!現代思想から文学・辞書・方言・ダジャレ・翻訳まで、日本語ブームにとどめをさすオモシロ言語学入門。
日常、身近に見聞きするあらゆる物を高精細にイラスト化し、2か国語で(部位)名称を表示した待望のイラスト和・英辞典!総テーマ数=22(サブテーマ数=約500)。
ラジオの配線図をめぐっての謎解きが秀逸な長編「殺人配線図」、タイプライターのトリックが意表をつく「死の花の咲く家」、謎が謎を呼ぶ身代金誘拐事件を描いた「乳色の朝」など、本格推理小説全5篇。犯人当て懸賞付き小説「みずほ荘殺人事件」には、話題となった評論家・平野謙氏との論争や、江戸川乱歩氏のコメントも掲載。著者自身による貴重な作品ノートももれなく収録、吉村駿作シリーズの全てを網羅した決定版。
フィボナッチ数、黄金比、シンメトリー、透視法…あの名画にしかけられた美の法則が次々と明らかに。しかもそれは自然界の至るところに隠されていた。レオナルド・ダ・ヴィンチの美の法則に迫る。
芸術とは論じるものでなく、行なうものだ。この持論に基づき、六〇年代のネオダダ、千円札事件から八〇年代の超芸術トマソン、路上観察へ。絶えず人々を挑発し続けてきた著者が、ついに到達した侘び寂の境地にて最も根源的に「芸術」を再定義する試み。既成概念に風穴を開ける、赤瀬川流脱芸術の原点を示す名エッセー。
人気の高い100シリーズの室内楽編。いくぶん地味なジャンルだが、100シリーズで美味しいところをピック・アップして並べると、実にお洒落な雰囲気が室内に広がる。EMIの擁する一流演奏家による名演集。
2006年夏。再生を果たした『明日の神話』。メキシコの地で原爆をテーマに描かれたこの作品には、まぎれもなく岡本太郎からの強力なメッセージが込められている。彼はいったい何を叫んでいるのか。修復完成以前から『明日の神話』と向き合い、その再生を見守ってきた者たちは、誰ひとりとして、この作品を単なる反戦のメッセージとは受け取らなかった。彼らは何を感じ、何を思ったのだろうか。岡本太郎「明日の神話」修復960日間の記録。
子育てに命をかけるトゲウオ、ジュゴンとウミガメの恋…自然界は「驚き」と「感動」で満ちている。