言語を書き表す体系としての文字について、その役割、表音文字と表意・表語文字、表音の種類、歴史、文字使用の心理、文字の社会言語学などを総合的に扱った文字の言語学の入門書。インターネットによって文字によるコミュニケーションが飛躍的に増えていることもあり、文字の実際的な重要性は増し、文字とそれによる書き言葉は、言語の本質に影響を与えるものと考えられるようになってきた。本書はこうした観点から、アジアの主要言語に通じた著者ならではの豊富な事例を挙げながら、現代の文字論をわかりやすく俯瞰する。
身近な比喩と類義表現を例に使って認知言語学が学べるわかりやすい入門書。
本書は、人の行動が変化する過程を扱う学習心理学の領域と、言語の習得における機序を扱う言語心理学の領域とを扱っている。言語を操ることは人間の特質であると同時に、人間の行動とその変化とは人間心理を客観的に研究することのできる対象であり、心理学の中で基礎的な領域といえる。本書は、このような観点から人間の行動と言語、ならびに研究方法について概説するものである。本書のターゲットは、主に心理学を専攻し、心理学関連の資格を目指す読者であるが、心理学に関心を持つ人にとっても興味深い内容になっている。
1.位置づけ 2.対象(1)心理学から 3.対象(2)言語学から 4.対象(3)生物、生理、障害の観点から 5.目的と方法 6.生得的行動 7.レスポンデント条件づけ 8.オペラント条件づけ 9.弁別オペラント条件づけ 10.言語行動 11.知覚運動学習 12.観察学習 13.マルチメディア学習 14.動機づけと自己制御 15.言語習得
どんな構文も、私たちの「ものの見方」を反映している。所有格構文、分詞構文、have構文を取り上げて、使用上適格/不適格となる境界を緻密に検討。表現と結びついた人間の事態把握の構造に迫る。
本書は人名(キャラクター名、芸名、愛称)や会社名などのネーミングに言語構造・規則がどのように関わっているかを考察した本である。ハリー・ポッターやドラゴンボールといった人気の小説・漫画や、日常的な言い間違い、赤ちゃん言葉などから具体的な例を引いて、日英語のリズムや音節構造を解説した。
生成文法は、人間にとって意味ある単位を「語」ではなく「文」に求めるのだが、本書は、生成文法の手法と考え方をベースに日本語の基本的構造を明示することを目的にした、大学の学部レベル以上の言語学・日本語学・国語学・日本語教育のいずれの領域でも役立つ入門書である。また、日本語の現象とその記述を考察する際の基礎を提供するので、英語学の副読本としても活用できるはずである。
日本語と英語の対比と否定に関する意味のメカニズムを、認知言語学と語用論の視点から論じる。認知基盤、身体性、環境との相互作用等を手がかりに、対比と否定性を認知図式で統合し、発話行為やレトリックまで扱う。否定極性項目、メタ言語否定、反義語と否定性、量から質への意味変化、対比と強意語の関係、完全性の動機、広告表現と対比のレトリック、オクシモロンの基盤にある対比と反対物の一致の視点等を論じる。
わたしたちは言葉や行動をどうやって学んできたのか? ゆらぐアイデンティティを言語で確立するには? 変えたい行動はどうすれば変わるのか?--言葉は感情・行動・思考に大きな影響を与えていて、言葉がなければ感じることも考えることもむずかしい。にもかかわらず、言葉はまるで空気のように生活に浸透していて、言葉を定義するのはもっとむずかしい。
行動分析学、機能的文脈主義、関係フレーム理論、そしてACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)が、この難問に答えを与えてくれる。ありふれた日々の出来事、カウンセリング現場、そして働くことを題材に、謎がいっぱいの「言語」と「行動」をまなぶ。
公認心理師発展科目「学習・言語心理学」準拠、「言語」と「行動」をまなぶ心理学入門講義!
第1章 言語と行動の機能分析
ACT Matrixを使った行動のセルフマネジメント
第2章 関係フレーム理論
スキナーの言語行動の定義
関係フレーム理論
言語的自己概念
文脈的行動科学
関係反応を測定する(IRAPとFAST)
第3章 アクセプタンス&コミットメント・セラピーと関係フレーム理論
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)
関係フレーム理論とACT
第4章 ACTを用いた心理療法と心理教育プログラム
抑うつとACT
不安とACT
ACTを用いた心理教育プログラム(ACT Training)
第5章 ACTと働くということ
働くことの機能
キャリア教育
エントリーシートを活用する
改訂にあたって
序文
1.音声と音韻
1. 1 音声と音韻の違いについて
1. 2 同化(assimilation)
1. 3 音声と文字について
1. 3. 1 ヘボン式(標準式)ローマ字表記法
1. 3. 2 五十音図における文字と音の関係について
1. 4 高低アクセント(pitch accent)と強弱アクセント(stress accent)
2.語彙
2. 1 合成語における変音現象について
2. 1. 1 連濁
2. 1. 2 連声
2. 1. 3 音韻添加
2. 2 語彙の分類について
2. 2. 1 和語
2. 2. 2 漢語
2. 2. 3 外来語
2. 2. 4 混種語
2. 3 位相語
2. 3. 1 男ことば・女ことば
2. 3. 2 幼児ことば
2. 3. 3 武者詞
2. 3. 4 女房詞
2. 3. 5 遊女詞・廓詞
2. 3. 6 忌言葉
3.文法
3. 1 日本語の文法について
3. 2 アスペクトについて
3. 3 SOV 型言語
3. 4 言語類型論についてーとりわけ日本語の膠着性を巡ってー
4.文字
4. 1 日本語の文字について
4. 1. 1 六書
4. 2 文字言語と音声言語について
4. 3 文字の秘儀性
5.言葉と社会
5. 1 社会言語学について
5. 2 地域的変種について
5. 3 上下関係と連帯意識ーとりわけ二人称代名詞についてー
5. 4 言語変化について
5. 4. 1 欧米における言語変化の研究について
5. 4. 2 日本における言語変化の研究について
6.幼児の言葉の獲得について
6. 1 言葉を獲得するメカニズムについて
6. 2 生得説
6. 3 「生産性」(productivity)とはなにか
7.日本語の系統論ー日本語はどこから来たのかー
7. 1 代表的な系統論説について
7. 2 日本語とアルタイ諸語の関係
8.日本語学と言語学
8. 1 言語学(Linguistics)とは
8. 2 日本語学における言語学の受容について
9.「国語」の誕生とローマ字化運動
9. 1 「国語」の誕生
9. 1. 1 近代「国語」の黎明期とローマ字教育の状況
9. 2 国語国字運動の潮流
9. 2. 1 仮名文字論の潮流
9. 2. 2 ローマ字論の潮流
9. 2. 3 言語学的観点からみた仮名文字論とローマ字論について
9. 3 藤岡勝二著『國語研究法』におけるローマ字に関する言説
9. 3. 1 標準語について
9. 3. 2 仮名文字とローマ字の共通点
9. 3. 3 ローマ字教育の理論と実践ー専門教育と普通教育
註
引用文献
事項索引
人名索引
失語症患者における言語データの乱れ方は、じつに、「きれい」である。正しく、整然と、乱れている。脱落や誤りがあっても、きちんとその部分の復元ができるように自衛措置が施されており、脳の中に育った言語知識がそうやすやすと壊れないことを教えてくれる。また、障害を起こした脳といえども、そのはたらきがしなやかであることも教えてくれる。本書では、めざすべき目標を「失語症の言語分析」に絞り、そこに到達するのに必要な言語学の知識と知見を体系的に叙述した。
怪我をした教授に代わり、魔界でモンスターとの言語的&非言語的コミュニケーションの調査を任されたハカバ君。ガイドのススキと共に魔界を旅をする、新人研究者の苦悩と日常を描いたモンスター研究コメディ!
歴史と比較によって、言語の本質と構造がよりいっそう鮮明に描き出される。音論、文法、語彙と意味、比較文法、言語地理学、語源学など10章からなり、付録には練習問題と解答、印欧語根50選、関連の用語192個を解説した。