世界経済フォーラムが発表する「ジェンダー平等指数」の2023年版で、日本は146ヶ国中第125位と低位に沈みました。大きな政治部門のギャップが主要因です。本特集に寄せられた論文・報告のポイントは、第1に、地方議会に女性が進出するとどのような変化が起こるかという積極的な側面です。それは本来の代表民主制の姿から現実の議会を再定義する試みです。第2に、この流れは女性議員が比較的少なかった地方にも波及し、女性議員を増やし、議会に変化をもたらそうとする政治塾や政策勉強会も立ち上がってきています。第3に、従前の議会にはジェンダー平等を阻害する要素があったことです。数や比率より、実質的に決定に参画できるかが重要で、変わるべきは、議会や選挙、ケア負担の文化や制度であり、クオータ制も含めて今後議論が深められるべきでしょう。
◇直言 コロナ禍を経て考える、教育旅行の新たな方向性 ●田開寛太郎
◆特集 真の民主主義のためにー地方議会とジェンダー平等
特集にあたって ●柏原 誠 6
巻頭言 地方議会を「ジェンダーに配慮した議会」へ ●三浦まり
東京都・杉並区 女性が増えて議会が変わった? ●山名奏子
東京都・杉並区 連帯し、前に進む。〜新人議員の闘い〜 ●小池めぐみ
女性の議員活動を阻むもの─ハラスメント問題を自分ごととして考える ●ハラスメント問題を考える会 西谷知美・下村千恵・田平まゆみ
長野県 女性議員を増やして地方議会を変えよう ●寺島 渉
九州発 女性議員ネットワークの可能性 ●前田隆夫
福岡県女性議員ネットワーク30周年 ●平山ひとみ
FOCUS 第33次地制調における地方自治の姿 ●榊原秀訓
FOCUS 「ふるさと納税制度」の本質的問題を問う ●平岡和久
「GovTech東京」は東京都と区市町村に何をもたらすか ●稲葉多喜生
【連載】
人つながる32 自民でも維新でもない私たちの選択肢、女の架け橋フェミブリッジ! ●菱山南帆子
続・津久井やまゆり園事件を人権の視点から考える 優性思想と人権保障 第4回(最終回)優生思想に抗うために ●松原洋子
くらしと自治と憲法と 第26回 辺野古裁判・9月4日最高裁判決と地方自治 ●山田健吾
自著を語る 『医療・公衆衛生の法と権利保障』 ●伊藤周平
@NEWS 埼玉県 虐待禁止条例法案撤回 ●城下のりこ
ローカル・ネットワーク
Jつうしん 岩手地域総合研究所 ブックレット「岩手の再生」発行 ●小松勝治
自治の風ー京都から 第1回 住民がまちづくりに主体的に参加する東山 ●前田直人
編集後記
表紙写真 ●大坂 健
スケッチ ●芝田英昭
「ジェンダー秩序」とは、本書においては、「男らしさ」「女らしさ」という意味でのジェンダーと、男女間の権力関係である「性支配」を、同時に産出していく社会的実践のパターンを意味する。本書において呈示したいことは、まさにこの、ジェンダーと「性支配」が、ジェンダー秩序に沿った社会的実践の持続によって、同時的に、社会的に構築されるということにある。
男女の文化的・社会的性差は、マクロ的な政治社会のあり方にどのように関わっているのかー政治学研究にジェンダー的視点を導入し一石を投じるパイオニア的考察。
『ジェンダーで学ぶ生活経済論』(2010年)の全面改定版。現在の新しい個人、家族、世帯のあり方を的確に捉え、現実の「暮らし」における重要テーマにジェンダーの視点から鋭く迫る。消費生活、労働環境、アンペイドワーク、家計、貧困や格差問題など、実生活に密接にかかわる諸課題に対し、主体的に考え、対応する知識と力を身につけることをめざす充実のテキスト。
ジェンダー政策、緊急事態法、
これらは社会にどのような被害をもたらすのか?
すでに大変なことになっている北米から、日本国民に向けて、警鐘を鳴らす1冊。
カナダ在住YouTuber「やまたつ」氏による書籍第2弾。
現在、北米社会(アメリカ・カナダ)を根底から揺るがしているのが「少数者を利用したポリコレ」「行き過ぎたジェンダー政策」である。
ジェンダー政策を悪用する左翼や犯罪者、手術で子どもを犠牲にする医療業者が跋扈するアメリカとカナダの実情とは?
そして、カナダ政府による「緊急事態法」と市民運動「フリーダムコンボイ」とは?
北米在住の著者が現地取材・報道・公式情報をベースに、日本メディアがまったく伝えないリアルな実情をレポートする。
<本書の内容>
第1章 LGBTビジネス 左翼が社会を破壊する手法
第2章 被害者の声 元トランスキッズからの教訓
第3章 見せかけの自由 カナダの現実から学ぶ日本の未来
第4章 フリーダムコンボイ 失うことで学んだ“自由”の大切さ
第5章 亡国の危機 恐怖をコントロールする手口
やまたつ
1991年生まれ。愛知県出身。カナダ・バンクーバー在住。2017年にカナダに渡り、極北地域のユーコン準州の日本人がひとりだけの小さい村で可愛い猫2匹と生活し、2019年に永住権を取得。日本メディアが伝えないニュースがあまりにも多いことに気づき、日本国民にとってマイナスだと考え、YouTube番組『カナダ人ニュース』を立ち上げ、情報発信を始める。現在登録者数15.7万人。2022年12月に初の著書『左翼リベラルに破壊され続けるアメリカの現実』を上梓。
性別(ジェンダー)を越えて(トランスして)脱男性し、正常と異常の境界を越えて自己解放し、表層的現実から深層へ太古へ、夢・幻想・神秘の異世界へと越境を続けると?「男性学」の提唱者として知られる心理学者が、異端の知を結集し語る奇妙な冒険と文化論。
本書は、ジェンダーを「男性」「女性」という二項対立の構造および/または、その関係性としてとらえ、各々の論考をすすめている。その理由は、人間のありようや社会現象を理解しようとする際に、近代の学問が、あまりにも「ジェンダー無視」であったことを反省し、批判し、その上で新たな分析手法を構築しようとする姿勢に充ちているからであるといえるだろう。
本書は、ジェンダー上の不平等な事象を多角的に取り上げ、いまだに女性差別がほとんどの社会で存続していることを、詳細なデータとその鋭い分析によって告発する。
「入居資格は伝統的家族制度に挑戦する家族であること」友朗が住む地園田団地は、設立者の大富豪の意向で、主夫のいる逆転家族や血縁のない契約家族、同性愛カップルなどが住む実験団地だった。そんな風変わりな場所に今度引越してきたのが小田島博士一家。しかし博士は到着早々何者かに誘拐されてしまった!友朗と団地住人たちは、博士の娘の美宇を助けて真相解明に乗り出すのだが…不思議な街のユーモアミステリ。