この『思春期の子どもに何を語るか』は、子どもや親を目の前にして語られたものであり、理論書や評論とは異なる教育実践の記録です。思春期の特徴とその対処法について述べられたものは、心理学や教育学の分野などからいくつかの著作がみられます。しかし、このような思春期の子どもや子を持つ親に直接語りかけた教育実践は少なく、拙書を世に問う意味はあると考えます。朝会での訓話や学年通信、保護者会での挨拶という日々の目の前のハードルを越える時にも、常に普遍性を求め、理論と現場実践をリンクさせるよう心がけてきました。フランスで活躍した思想家ジャン・ジャック・ルソーは、その著『エミール』の中で、思春期の子どもを次のように描いています。「子どもは、これまで従順にしてきた声も耳に入らなくなる。まるで熱病にかかったライオンで、導き手に不満を持ち、もう指導されたくないと思うようになる」と。 可愛かった小学生の頃からは、想像もできないくらいの変貌を遂げるわが子に戸惑う前に、この書を読んでみて下さい。「死にたいと思ったことがある」という子どもは、小学生の高学年から増え始め、低くみても中・高校生では二〜三割にも達するという報告があります。この書は対処するためだけのものではなく、新しい価値観に出会い影響を受け、今まで考えることの無かった本質的な問いを発し、「自分探し」の旅を始めた思春期のわが子に積極的にアプローチするための書です。 拙文ではありますが、この書をわが子と一緒に読んだり、読んだものをかみ砕いて、折々に話してあげたりすることによって、多少なりとも親や教師の、子どもたちへのより積極的なアプローチの一助となれば幸いです。 子どもの問いに答えるためには、大人も思索を深めなければなりません。教師歴40年の著者が贈る「視野を広げ、真実を知る」「人間の生きざまに学ぶ」「子どもを理解するもう一つの視点」の三つのメッセージは、子ども・親・教師にとって新たな思索の道しるべとなるでしょう。
確かな自我の芽ばえ、異性との交流、恋愛感情、性の目覚め…、複雑になっていく思春期。男の子も女の子も最も不安定な成長期に入ったとき、周囲の大人たちは、その問題にどう対処すればいいのか?よりナイーブな時期だからこそ、知っておきたい正しい理解と心をケアする実践法がここにあります!ポイントを理解して家族全員で、対応していきましょう。
将来をたくましく生きぬく「心の強い男の子」って、どんな子!?競争に参加し次々と上の目標に向かえる子、まわりと違っても自分の意見をはっきり言える子、イヤなことがあってもへこたれずにやりぬく子。発見・信頼・フォローで男の子の能力は大きく花開きます。BOY’Sママ必読、これからの子育てに必要な「気づき」が満載です。
日本では赤頬思春期として知られるBOLBBALGANが最新ミニアルバムでカムバック!
<収録内容>
1. Chase Love Hard (Feat. Minhyun Hwang)
2. FRIEND THE END
3.Rome
4. How love turns into separation
5. Have a nice dream 0224.mp3
思春期の子どもの注意欠如・多動傾向と情緒の問題は、どのようなメカニズムで関連しているのだろうか。遺伝と環境の両要因の観点から、実証的に明らかにする。
社会への適応は,思春期青年期における重要な成長課題であり,社会は若者を大人へと成長させるために重要な役割を担っている。しかし,現代の日本社会では,その役割は必ずしも十分担われているとはいえず,それどころか,社会によって適応のあり方が歪められ,大人への成長を困難にしている側面がある。しかし,現代の日本社会に如何に成長阻害的な側面があるとしても,その中で大人への成長に取り組んでいる若者がいる。思春期青年期の支援を担う専門家には,彼らの取り組みを適切に支援する方法を模索し実践する責任がある。前号シンポジウムでの総論に続き,今号ワークショップでは具体的な取り組みを議論する。
●第30 巻記念特集「重要論文との対話2」
治療的な接近を模索して(小倉清)
解題:ひきこもり支援の道標として『治療的な接近を模索して』を読む(加藤隆弘)
精神科治療チームの機能不全徴候──Bionと松井の集団理論の臨床的応用(伊藤洋一)
解題:児童思春期専門病棟に於ける力動的入院治療(松田文雄)
誰にとっての課題か?(狩野力八郎)
解題「誰にとっての課題か?」──論文と対話することの勧め(白波瀬丈一郎)
●原著
グループセラピーにおける愛着に課題を抱えた思春期男子の成長──「甘え」からメンタライジングへ(木村能成・西村馨)
●合同委員会・編集委員会・子どものこころ専門医関連委員会報告
●会計報告
●日本思春期青年期精神医学会規約
●編集方針・投稿規定
●英文目次
社会への適応は,思春期青年期における重要な成長課題であり,社会は若者を大人へと成長させるために重要な役割を担っている。しかし,現代の日本社会では,その役割は必ずしも十分担われているとはいえず,それどころか,社会によって適応のあり方が歪められ,大人への成長を困難にしている側面がある。しかし,現代の日本社会に如何に成長阻害的な側面があるとしても,その中で大人への成長に取り組んでいる若者がいる。思春期青年期の支援を担う専門家には,彼らの取り組みを適切に支援する方法を模索し実践する責任がある。前号シンポジウムでの総論に続き,今号ワークショップでは具体的な取り組みを議論する。
●巻頭言
分断と対立を超える(生田憲正)
●第30 巻記念特集「重要論文との対話1」
第30巻記念特集「重要論文との対話」について(平野直己)
両親(親)ガイダンスをめぐって(皆川邦直)
解題「両親(親)ガイダンスをめぐって」(皆川,1993)(近藤直司)
児童精神科医からの学校への提言(齊藤万比古)
解題:学校教育と精神医学の接点(生地新)
行為障害の精神療法の可能性──非行臨床の経験から(生島浩)
解題:行為(素行)障害,そして,非行臨床をめぐって(生島浩)
●原著
孤独感を抱えた中学生女子へのグループセラピー──サブカルチャーから生の人間関係へ(那須里絵・西村馨)
●卒後教育
学校での自殺予防(川野健治)
●合同委員会・編集委員会・子どものこころ専門医関連委員会報告
●日本思春期青年期精神医学会規約
●編集方針・投稿規定
●英文目次
思春期……身体と精神が劇的に成長する10歳から30歳ほどの成長プロセスで起こる、壮絶といってよい身心の不安定さと変化、人に言えない悩みや問題に真正面から対峙してきた公認心理師の、思春期相談のズバリ解決本。「私ことイルカ博士は、40年間にわたってスクールカウンセラーとして、また公認心理師として3万人以上の方のご相談に耳を傾け、伴走してきました。その中から、よくご相談いただく内容のものを30項目選んで、文科省や厚労省のデータや見解もご紹介しながら、お答えを書かせていただきました」(本書「まえがき」から)というその中身は、性ホルモンの分泌によりそれが脳の神経細胞を活性化させ、人としての成長を促すというキレイ事の影で、子ども自信が内的にさらされるイライラや怒りはどこから来るか? 無鉄砲で衝動的な行動を起こさせる脳の側坐核、イライラや怒りを起こさせる扁桃体……この二つが活性化して起こる脳の暴走「バカヤロー!!」や「死ね!!」などの暴言や、限度をわきまえないで飲酒、急性アルコール中毒の問題。それらの背景による自殺は10代の死因の1位、そして事故死は2位。強い衝動性が関係してくる制御しにくい思春期の暴走と問題のよくある代表的な教育相談30項目の、具体的解決方法を教えてくれる書。本書で掲載した30の相談事例は、「イキイキと生きてほしい」「イキイキと生きていきたい」という著者の強い気持ちが込められた「思春期知恵袋」。
不登校の背後にあるのは思春期の自我体験である。この体験の深い意味は何か?サルトル『存在と無』の存在論的哲学によって解明する。
刊行にあたって●この領域は,対象の本質に規定されて,必然的に発達論的であり,正常と病態を統合的にとらえるという意味で,精神力動と精神病理の統合を指向せざるをえない。また実践的で治療的にならざるをえない。この意味で「思春期青年期精神医学」は,新しい統合的な精神医学を作り上げる上で最も適した舞台である(小此木啓吾)。
編集委員長●平野直己
編集委員●生田 憲正/池田 暁史/伊藤 洋一/生地 新/大西 真美/大矢 大/加藤 隆弘/川俣 智路/神庭 重信/菊地 秀明/黒木 俊秀/近藤 直司/齊藤万比古/生島 浩/白波瀬丈一郎/関谷 秀子/館 直彦/田中謙太郎/豊嶋 良一/中 康/中村 伸一/西村 良二/補永 栄子/増尾 徳行/松田 文雄/守屋 直樹/横田 伸吾/吉川 悟/渡部 京太
●第30回大会 ワークショップ「発達段階におけるアタッチメントの課題を捉える」
母子臨床とアタッチメント理論 ………………………………………………………………山下 洋
母子間アタッチメントへの治療的介入──母子デイケア実践を通じて …………………姜 英愛
乳児院における母親支援 ………………………………………………………………………佐竹 歩
討論記録 ……………………………………………………………………………西村良二・生田憲正
●第30回大会 教育講演
『絆』の比較発達心理学──『こころ』・『わたしたち』という幻想の適応価 ……………橋彌和秀
●第30回大会 市民公開講座
「子どもの心の安全基地を育む」報告 …………………………………………………………黒木俊秀
●原 著
思春期を対象とした精神科デイケアにおける不登校回復過程──2症例の検討 ………木下弘基
5年の治療経過で顕著な成長発達を遂げた自閉スペクトラム症の1例 ……………………公家里依
●国内事情
子どもの問題行動に対する児童心理治療施設筑後いずみ園の取り組み
──精神科病院との連携から言語媒介治療グループまで ………………堀川百合子・菊池清美
●合同委員会・編集委員会報告
●会計報告
●日本思春期青年期精神医学会規約
●編集方針・投稿規定
●英文目次
「我が子なのに、あの子の気持ちがわからない……」
そんな悩みをお持ちの親御さん、この本を開いて下さい、出来るだけ早くーー
不登校、引きこもり、非行、生活習慣の乱れ、無気力など……難しい年頃の子どもを持つ親御さんたちの不安と悩みに、ベテラン臨床心理士が認知行動療法の観点から丁寧に答える。
親子の間にできた溝を埋めるためのヒントが詰まった一冊。
【著者プロフィール】
安部 利ー(あべ・りいち)
1939年、島根県仁多郡奥出雲町横田にて出生
1961 年、島根大学教育学部卒業。島根県立保育専門学院助手
1963 年、島根県出雲児童相談所勤務
以降県内各児童相談所を歴任、1999 年、退職
現在、島根県教育委員会嘱託スクールカウンセラ一
医療法人「松ヶ丘病院」非常勤
「おちハートクリニック」非常勤
「島根県立石見高等看謹学院」非常勤講師
臨床心理士
島根県益田市在住
狂気でPOPなパンクバンド! 初の流通盤!!
2022年1月、元 パンクロックアイドル爆裂女子のメンバーりお(ex.凛茶魔)が学生時代の友人に声をかけ結成。
同年8月に始動。
2023年12月にベース脱退によりVo.GtりおとDr.のHiKO HiKOの2人体制になり
サポートベースを入れ活動中の狂気でPOPなパンクバンド!センチメンタル思春期の初の流通盤!
今回の作品はサポートベースに赤いくらげのベース、”まつな”が参加。
特徴的な声とどこか懐かしいサウンドでセンチメンタル思春期のテーマにある
青春Punkな曲やバンドの狂気的な部分を表す激しい曲などを収録した作品となっている。
また、Vo.Gt りおの改名後初の作品でもある。
始動2年を目前にメンバー脱退を経験したが全速力で走り続けるセンチメンタル思春期を見逃すな!!
●ワークショップ「さまざまな自立のかたち」では,多岐にわたる自立のあり方を,「自立とは何か」「自立の始まりと目標は何か」「依存と自立は対立するものではなく共存関係にあるのかどうか」について考えるなかで,「治療者としての自立とはどういうことなのであろうか」を考える。
●目次
第27回大会 ワークショップ「さまざまな自立のかたち」
若者たちの「働く」と「自立」に寄り添う(松田 考)
薬物依存症の回復支援施設から見た自立(森 亨)
自立の形よりも自立までの道のり(大嶋正浩)
討論記録(白波瀬丈一郎・平野直己・松田文雄)
●第27回大会教育講演
思春期青年期の母娘関係ー年齢による変遷を通して(馬場禮子)
●原著
グループの視点でとらえた思春期デイケアにおけるSSTの特徴と役割(奥山玲子・木下弘基・河合健彦)
●総説
ルーマニア孤児の追跡研究の展望(佐藤篤司)
●国内事情
兵庫県立光風病院・児童思春期精神科の現状ー兵庫・神戸の児童精神科の歴史を踏まえて(補永栄子・田中 究)
●国際事情
「新しい」アダルト・アタッチメント・インタビュー研修会に参加してー「アタッチメントと適応の力動ー成熟モデル(DMM)」とは何か(三上謙一)
●第27回日本思春期青年期精神医学会大会記録
一般演題
内的なひきこもりをめぐる治療状況がターニングポイントとなった思春期女子の一例(渡辺由香・他)
思春期統合失調症例に対する精神療法的関与に関する考察(宮崎健祐・他)
児童思春期デイケアにおけるスタッフの役割について(木下弘基)
森1 メソッドの試み(遠藤季哉・他)
青年期女性の女性性の発達と被養育経験との関連(脇坂陽子・他)
発達障害傾向のある女性との心理療法過程(住 貴浩)
自己愛の病理と自閉症スペクトラム障害の関連について(松岡恵里佳・他)
思春期における自己愛の病理と発達特性について(補永栄子・他)
就労困難に直面する若者について(岡アユ美・他)
学生相談における性別違和を持つ学生への支援(斉藤美香)
措置入院を経験した事で変化したと思われる思春期ケース(横田周三・他)
心理的虐待を受けた女児の治療経験(伊藤一之)
「根本的なところは寂しい」と訴える高校生男子の事例(後藤龍太)
前思春期の小学生女児との面接過程(奥山玲子・他)
思春期の男子とその母親を抱えること(堀江桂吾)
繋がることへの希求と破壊(松浦秀太)