本書は,トラウマ(PTSD)の治療に有効だといわれるコンパッション・フォーカスト・セラピー(Compassion Focused Therapy;CFT)と呼ばれる心理療法を基礎としている。CFTは自分自身に手を差し伸べ,支援し,励ますことを教え,私たちを実際に癒すことができる。
トラウマ経験に苦しみ,現在も苦痛を伴うフラッシュバックや記憶,感情に苦しんでいる人々を支援するために書かれた本書は,パート1ではトラウマ的な出来事の影響や反応,脅威を解説し,慈悲の心により脅威の感情を消すことがきること,子どもの頃に受けた思いやりの経験がセルフ・コンパッションの発達に影響を与えることを紹介し,パート2では,慈悲の心を養うために必要なスキルを取り上げ,パート3では,トラウマを抱えた心を癒すために慈悲の心の特性を用い,自らのライフ・ストーリーを振り返って,人生に対するより優しく慈悲的な見方を生み出し,前進させる手助けをワークシートを通して解説し,個人,あるいはセラピストと一緒に取り組めるように構成されている。
慈悲は人間のウェル・ビーイングにとって非常に重要なものであり,心の慈悲の性質が健康とウェル・ビーイングと同様に実際に脳や体,社会的な関係に影響を与えることを,近年の科学的な研究の結果が明らかにしている。
トラウマを抱えた人々と20年にわたり接してきた著者が,多くの事例とエクササイズを通して,過去のトラウマ体験やトラウマを克服し,望ましい人生と相応しい人生を手に入れるための実践的な方法を紹介する。
ブッシュの人生は『エデンの東』だった。『サラ、いつわりの祈り』はいつわりだった。プレスリーもスーパーマンもユダヤ系だった。などなど、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』に続く、「本当のアメリカ」がわかる最前線コラム100本。
萌えゲーの枠を超えた伝説の萌えゲー、完全小説化!
永遠に終わり続ける世界で、自給自足のハーレム生活をーー
「この顔も、この声も、この涙も、俺は忘れる。
だけど、約束だけは覚えていられるはずだ。祈りだから。
記憶を失っても祈り続けることは、きっとできるから」
目覚めると、そこは温泉宿を思わせる寮舎。俺のほかには4人の見知らぬ女の子。全員、記憶喪失。
周囲には青い山々と美しい海……そして、空の果てまでのびる用途不明の建築物。
「3ヶ月後、迎えにくる」という謎のメモを見つけた俺たちは、誰もいないこの場所で、自給自足の生活を始めることにーー。
『萌えゲーアワード』シナリオ賞受賞、驚愕の世界観で描かれる「はるくる」の衝撃と感動を、ぜひ!
イラスト:師走ほりお 笹井さじ
「大量虐殺」はなぜ起きたのか?闇に包まれた圧政者の生涯を追いながら、クメール・ルージュの蛮行と虐殺の真相、カンボジアが見た「悪夢」の実態に迫る。
アメリカの歴代大統領の大きな課題の一つに、対中東戦略が挙げられる。アメリカの同盟国であるイスラエルの安全をどう守っていくのか、石油をはじめとするエネルギーをどう確保していくのか、そして近年に入って過激化するテロ集団にどう立ち向かっていくのかー。トランプもまた、こうした課題に取り組まなければならない。しかし、新政権から声高に聞こえてくるのは、「イスラム・フォビア(反・嫌イスラム)」的な発現だ。イスラム世界に対する偏見やヘイトが、いかに世界を危うい方向に導く可能性があるかに着目すると同時に、これまで人類が時間をかけて築き上げてきた平和・民主主義・人権といった普編的価値の再考を促す一冊。
アウシュヴィッツ収容所で殺されたユダヤ人同胞たちをガス室から搬出し、焼却棟でその遺体を焼く仕事を強制された特殊任務部隊があった。奇跡的に収容所を逃れて生き残った著者が、その目で見た悪夢の惨劇を克明に語る衝撃の体験談。図版多数掲載。
歴史に顔を背ける者は、過ちを繰り返すーー。
日本人はなぜ「戦争」を選んできたのか?
現代の空気感は、かつて通ってきた道と似てはいないか?
日露戦争から日中・太平洋戦争にいたる30年の政治史をたどると、
日本学術会議任命問題の重大性がみえてくる!
仁とすれ違ったまま老舗旅館へ仕事に赴いた山田澄香。ここに「こりこり堂」と名乗る仁の偽者が出現し、山田はなぜか彼に口説かれてしまう。一方、旅館には孝や虎太郎の《過去》に絡む存在も秘密裏に集まってきて……。恋愛ゾンビ山田の恋は、やはりホラー展開か!?
シリーズ第七弾!
ホラー映画を見るとき、私たちの脳・心・身体で何が起こっているのか?
モンスター、暴力、トラウマ、音……さまざまな切り口から、脳科学や心理学で〈恐怖〉のしくみを解き明かす
もっと眠れなくなること必至の、ホラー映画×科学の世界!
私たちはなぜ、ホラー映画という“悪夢の燃料”を求めるのか?
私たちの脳や身体はホラー映画の何に恐怖を感じ、どのように反応するのか?
本書では、科学コミュニケーターとして活動する著者が多彩なホラー映画を例に、人が恐怖を感じ、脅威に対処するメカニズムを紹介。脳科学・心理学・神経科学・生物学の知見から、〈恐怖〉のさまざまな側面を明らかにする。
登場する映画は、『サイコ』『エクソシスト』など古典的名作から、『ヘレディタリー/継承』『アス』『クワイエット・プレイス』など現代のヒット作まで約300本。サイコ、SF、スラッシャー、スプラッター、クリーチャー、オカルトなどのサブジャンルを縦横無尽に扱いながら、ホラー映画の歴史もおさらい。いかに映画における〈恐怖〉が作り出されてきたのか、そして私たち観客はいかにそれを受け取るのかに迫る。
各章には、ひとつの作品を掘り下げるコラムと、映画の製作者や研究者へのインタビューも収録。尽きることのないホラーの魅力を存分に楽しめること間違いなし。
[本書に登場する映画]
『スクリーム』『サイコ』『ハロウィン』『エルム街の悪夢』『13日の金曜日』『ジョーズ』『エクソシスト』『サスペリア』『暗闇にベルが鳴る』『羊たちの沈黙』『悪魔のいけにえ』『エイリアン』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『ヘレディタリー/継承』『シャイニング』『アス』『ソウ』『リング』『仄暗い水の底から』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』『チャイルド・プレイ』『ムカデ人間』……など300作品以上!
[本書に登場する用語やトピック]
脅威/闘争・逃走反応/PTSD/ジャンプスケア/嫌悪感/ミラーニューロン/捕食・被食関係/不気味の谷/仮面/クモ恐怖/不協和音/周波数/叫び/恐怖記憶/認知発達理論/侵入思考/スポイラー/ホラー映画と犯罪の関係/脱感作/馴化/レーティング/妊娠ホラー/拷問/マンデラ効果/血や眼球にまつわる恐怖/ホラー好きは遺伝するか/刺激追求度/カタルシス説……ほか
最高のホラー映画とは、階段を歩いたり明かりを消したりするのが不安になるような映画だ。指のあいだから覗くようにスクリーンを見て、その晩は眠れなくなるような映画だ。
はじめに
第1章 恐怖を感じると、脳はこうなる
第2章 ホラー映画の歴史
第3章 モンスターの作り方
第4章 耳からの恐怖
第5章 恐怖が付きまとう理由
第6章 暴力的メディアと暴力行為
第7章 血、ゴア、ボディホラー
第8章 ホラーの変わらぬ魅力
あとがき
謝辞
訳者あとがき
参考文献
索引
プロフィール
年金だけでは暮らしていけない!平均的な年金支給、自宅を所有、ある程度の預貯金…それでも「老後破産」は防げない!なぜ起きるのか、その実態はどうなっているのか、予防策は?「予備軍」も含め、驚くべき現状を追った衝撃のルポ!
『われら』『メトロポリス』『すばらしい新世界』『動物農場』『一九八四年』『華氏451度』『蠅の王』『高い城の男』『猿の惑星』『ブレードランナー』『侍女の物語』『わたしを離さないで』『図書館戦争』『虐殺器官』『ハーモニー』『俺俺』『百年法』『帰ってきたヒトラー』『想像ラジオ』『ボラード病』『献灯使』『服従』『宰相A』『火星に住むつもりかい?』『消滅世界』『バラカ』『カエルの楽園』『ズートピア』『シン・ゴジラ』『地球にちりばめられて』……
超管理社会、核戦争、巨大災害、社会分断、ポスト真実……
理想(ユートピア)とは真逆の悪夢(ディストピア)に接近する現実を前に、創作は何ができるのか?
古典から話題作まで全方位読解!!
はじめに
■指導者■1 独裁者の言語─ヒトラーの政治宗教─
1 初めに言葉あり
2 ヒトラーの《摂理》信仰
3 ヒトラーの《黙示録》
■メディア1■2 映像の言語─党大会映画『意志の勝利』─
1 ナチスの政治的祭儀
2 レニ・リーフェンシュタールの『意志の勝利』
3 政治の美学化と罪責
■メディア2■3 教育の言語─ヒトラーの歴史教科書─
1 ヴァイマル時代の歴史教科書
2 ヒトラーの歴史教科書
3 ナチ統治下の抵抗教育
■民衆1■4 地下の言語─ジョークの中のヒトラー─
1 笑いの政治学
2 ナチ・ドイツの政治的ジョーク
3 ジョークの政治的役割
■民衆2■5 深層の言語─悪夢の中の《第三帝国》─
1 夢の社会心理学
2 悪夢の中のナチ体制
3 悪夢と罪責告白
あとがき
国際的に有名な核問題専門家のフランク・フォンヒッペル、カン・ジョンミン(姜政敏)、田窪雅文の3人は、本書をまとめることにより、重要な貢献を果たした。本書は、今日私たちが「プルトニウム時代」と呼んでいるものを歴史的かつ包括的に取り扱っている。著者らは、プルトニウム経済の危険性に関する彼らの考え方を明確かつ簡潔に示し、民生用燃料サイクルにおけるプルトニウムの分離と使用の禁止を提唱する。核拡散及び核セキュリティー上のリスクと経済的正当性の欠如に鑑みてのことである。
モハメッド・エルバラダイ
国際原子力機関(IAEA)事務局長(1997-2009年)
ノーベル平和賞受賞(2005年)
1960年代にあった「プルトニウム経済」という夢は、豊富な低コストのエネルギーをもたらすことにはならず、代わりに世界にもたらされたのは核拡散・放射能の恐怖と核テロの実際的な可能性だ。フォンヒッペル、カン、田窪は、力強く、明晰にこれらの危険を減らすにはどうすればいいかを説明する。国内の原子力研究開発機関が未だにプルトニウムの夢を追い続けている国々の政府は耳を傾けるべきだ。
エドワード・マーキー
核軍縮・核不拡散の第一人者
米国下院議員(1976〜2013年)及び米国上院議員(2013年〜)
著者らは、プルトニウムに関連したリスクに関する透徹した分析と、いかなる目的のためであれ使用済み燃料からプルトニウムを分離する活動を中止すべきという極めて説得力のある議論を一カ所にまとめることによって非常に貴重な貢献を果たしている。本書は核燃料についての考え方の発展の歴史をわかりやすく説明し、世界の原子力の現実を解き明かしている。そして、これが最も重要と言ってもいいかもしれないが、原子炉から生じる使用済み燃料を何十年、何世紀にも亘って扱うための明確な代案について論じている。
ロバート・ガルーチ
米国側対北朝鮮交渉責任者(1994年)
◆プーチンという「悪夢」の実相と教訓。ぜ戦争に? その終わりは? -いま試される「法」「政治」そして「思想」◆
世界と日本が直面する問題の核心に法哲学者、井上達夫が真正面から迫る。プーチンという「悪夢」の実相と教訓。ロシアのウクライナ侵略。なぜ戦争に? その終わりは? 我々は何をすべきなのか、何を学ぶべきなのか。いま試される「法」「政治」そして「思想」。「知の糧」への企て(法と哲学新書)第3弾。
幼なじみのシュンサクと再会して、大喜びのアサキ。早速、彼の姉・ミサオが出演するバレエ公演をみにいくことにした。ところが、ミサオは悪霊に…。オカルトチックミステリー。
確かに見た。怪異の影…確かに聞いた。霊魂の叫び…次々と襲い来る戦慄の怪奇世界。
第七コロニーに住むバリー・オトロン博士一家が誘拐された。目的は完全なパワーをもたらすといわれる、伝説のテグタニオ空間へ侵入するため、博士の知識が必要なのだ。一家を奪還すべく、連邦軍は特殊部隊SSを出動させる。重機甲服に身を包んだ兵士たちは最強を誇っていたが、超能力をもつパラサイバーの前に、ことごとく倒されていく。唯一の望みは、サイ能力を持つ“レイン”の復帰を待つのみだ。残された時間は少ない。“レイン”は何処に。果たして敵の野望は砕けるのか。そしてテグタニオの秘密とは。