風土記には、古事記とも日本書紀とも異なる、日本古代の神話が語られている。あめつちの始まりと八百万の神々の活躍を綴る、「もうひとつの日本古代史」。
いま、あらゆる国で、議論の膠着化が見られる。多くの政治指導者が怒りを煽り、不信感を蔓延させ、二極化を深刻にして、建設的な行動を起こさず、課題が放置されるという悪循環が起きている。移民、貿易、成長、不平等、環境といった重要な経済問題に関する議論はどんどんおかしな方向に進み、富裕国の問題は、発展途上国の問題と気味悪いほど似てきた。経済成長から取り残された人々、拡大する不平等、政府に対する不信、分劣する社会と政治…この現代の危機において、まともな「よい経済学」には何ができるのだろうか?よりよい世界にするために、経済学にできることを真っ正面から問いかける、希望の書。
巨匠マズア&イスラエル・フィル
期待のベートーヴェン・プログラム
2012年ライヴ、交響曲第7番&劇音楽『エグモント』
ドイツを代表する巨匠指揮者クルト・マズアが、85歳を迎える2012年に終身名誉客演指揮者を務めるイスラエル・フィルを指揮して、ベートーヴェンの交響曲第7番と劇音楽『エグモント』を演奏したコンサートの模様をライヴ収録したアルバムが登場します。
【マズアのベートーヴェン】
マズアによるベートーヴェンの交響曲といえば、まず思い起こされるのが1970年から96年までカペルマイスターを務めたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と完成させたふたつの全集録音でしょう。マズアがカペルマイスターに就任して間もない時期の1972年から73年にかけてドレスデンのルカ教会で行った1回目のセッション録音と、さらに同ポストの仕上げ段階を迎えた1987年から93年にかけてライプツィヒの新ゲヴァントハウスで行った2回目のセッション録音とは、いずれもゲヴァントハウス時代の重要な業績として高い評価を獲得していました。
このほかにもマズアは、音楽監督在任中(1991〜2002)のニューヨーク・フィルを指揮して、1992年に第5番のセッション録音や、1999年のジルヴェスター・コンサートにおける第9番のライヴ録音を行っていましたし、2002年11月には音楽監督に就任後のフランス国立管を指揮して第2番と第6番を演奏したシャンゼリゼ劇場でのライヴ録音を発表していたことからも、マズアにとってベートーヴェンが重要なレパートリーであることがよくわかります。
【マズア指揮のベートーヴェンの第7番と『エグモント』】
マズア指揮によるベートーヴェンの第7番は、上記のゲヴァントハウス管とのふたつの全集中の録音が、1972年11月と1990年11月に行われていたので、第1回目の録音から29年、前作から11年ぶり、このたびのイスラエル・フィルとの演奏はマズアにとって3種目の内容ということになります。
いっぽう、マズアは『エグモント』について、1973年にゲヴァントハウス管を指揮して序曲をセッション録音していたほか、1992年にニューヨーク・フィルを指揮して序曲を含む全曲をセッション録音していました。ここでは第8曲メロドラマを除いた、全9曲での演奏となっています。
なお、会場のスモラルツ・オーディトリアムは、テルアビブ大学内にあるホール(座席数1200)。1957年の開設より半世紀を経て改修工事中の本拠マン・オーディトリアム(座席数2760)との音響条件の違いも興味深いところです。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ベートーヴェン:劇付随音楽『エグモント』 op.84より
序曲
第1曲:クレールヒェンの歌『太鼓をうならせよ』
第2曲:間奏曲第1番
第3曲:間奏曲第2番
第4曲:クレールヒェンの歌『喜びにあふれ、また悲しみに沈む』
第5曲:間奏曲第3番
第6曲:間奏曲第4番
第7曲:クレールヒェンの死
第9曲:戦いのシンフォニー
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
シャロン・ロストルフ=ザミール(ソプラノ)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
クルト・マズア(指揮)
録音時期:2012年3月31日
録音場所:テルアビブ大学、スモラルツ・オーディトリアム
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
=マズアによるベートーヴェン:交響曲第7番 トラック・タイム=
・イスラエル・フィル(2012年) I.12:26+II.8:32+III.9:06+IV.8:46=TT.38:50
・ゲヴァントハウス管(1990年) I.14:04+II.8:33+III.9:16+IV.7:53=TT.39:46
・ゲヴァントハウス管(1972年) I.12:03+II.8:35+III.8:44+IV.6:41=TT.36:03
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