高校を卒業し、会社員となって十年たった頃、ふと目にした「日本そば大学講座」という新聞記事が著者の運命を決定した。それから栃木県「一茶庵」で修業に勤め、一人立ちして東京南長崎で「翁」を開店。ほどなくそば好きの間で名声を得、山梨県長坂へ移転し、超人気店となり、遂に広島県豊平へ移住したそば打ち職人の繁盛記。
アワ、ヒエ、キビ、モロコシ、シコクビエ、ハトムギからアマランサス、キノア、そして食通が心躍らせる本格ソバまで、その由来、栽培方法、脱穀・精白などの調製技術、先達の工夫と知恵がこもった食べ方を、最新の情報をもとに収録。伝統的な農具と技術、先端の健康機能性まで雑穀の魅力フル装備。
ふいに、ぼくはくぎづけになった。ひづめの音と、耳をつんざくような、いななきがきこえた。やみのなかをゆらりとやってくる!まちがいない、あいつだ!ぼさぼさの黒い口ひげのうすきみ悪いこと、キバや光る目がなくてもじゅうぶんだ。ぜったいに、やつの正体をあばいてやる!
「ソバ屋好き」にも二種類ある。ひたすらソバの神髄へと突き進む求道型と、ソバ屋でのリラクゼーションを乞い願う悦楽派と。江戸風俗研究家・杉浦日向子と「ソ連(ソバ好き連)」のメンメンは、紛う方なき後者の代表。自分の足と財布と舌で各地に発見したオアシス、101軒!一杯の酒と一枚のソバに心ときめかせるあなたも、そう、「ソ連」ですよね。(全店地図・データ・索引付き)。
酒はうまいが料理が不味い、Hanako族がうるさくてゆったりと飲めないとお嘆きの諸兄諸姉に捧げる、92-93年度版本格派の店100軒を紹介。
静岡県内をはじめとして山梨・長野、そして東京周辺の100店の店主が教えてくれるそばの味と魅力。そのほか、そばの歴史、そば打ち道場ガイド、そばミニ辞典、など…。
江戸風俗研究家杉浦日向子さん他メンバーによる、書き下ろし「ソバ屋憩いガイド」。
そばの「更科」、鮨の「二葉鮨」、鰻の「野田岩」、天ぷらの「天一」、フランス料理の「帝国ホテル」、甘味処の「若松」、バーの「門」などなど…。日本の“味の老舗”を、各分野から紹介、系譜や老舗度、地図などを用い「隠し味の秘密」に迫る。「なぜそばに更科が多い?」「店の伝統を味わう一品は?」「ご主人の料理哲学」など、素朴な疑問から、深い楽しみ方のお誘いまで。とにかく、おいしい本。
この店には行っておきたい最新の全国名店ガイド。北海道から九州まで蕎麦も酒も肴も旨い厳選の62軒を紹介。
本書は、東京23区を中心に東京とその近郊の、老舗の名店から味にこだわる穴場の店まで、そばのおいしい店をまとめたものである。
オールカラーの写真とイラストを豊富に使い地産地消の食文化、ふるさとの味、日本のおいしさを知るビジュアルブック。
そばの「三たて」とは、「挽きたて」「打ちたて」「ゆでたて」のことで、旨いそばの条件。「打ちたて」は、すぐというわけではなく“1時間以上、2時間以内が美味”との意見もある。しかし「ゆでたて」には誰も異論はない。清廉で潔いそばの醍醐味を、ゆでたてで。