昭和39(1964)年から翌年にかけて「文芸春秋」に発表した「日本語は乱れていない」と「泣いて明治の文豪を斬る」は国語問題の大論争に発展する。この二つの論文を収めた『新日本語論』(1966年刊、のち1983年刊『日本語セミナー6』に再録)と、その続編『日本語への希望』(1976年刊)、そして『日本語セミナー3日本語の使いかた』(1983年刊)を収録。
日本語の音韻・語彙・文法論の集成。「国語動詞の一分類」(『言語研究』1950年)、「不変化助動詞の本質」(『国語と国文学』1953年)などの論文と『日本語セミナー2 日本語のしくみ』(1982年刊)、『日本語の特質』(1981年刊)を収録。
新書版の『日本語』(1957年刊:のち新版として1988年刊)と、『日本語セミナー5 日本語のあゆみ』(1983年刊)を収録。あらゆる角度から光をあて、日本語を具体的に解明する。
春夏秋冬の移り変わりや月日のながれをひとつのことばに託して語る『ことばの四季』(1955年)と『ことばの歳時記』(1966年)、そして方言の魅力を説く『日本語セミナー4 方言の世界』(1983年刊)を中心に編集。交遊・追悼の文集「忘れがたき人々」を併録。
前半生をユーモアを交えてつづる『わが青春の記』(1994年刊)、ほかに『父 京助を語る』(1977年刊)、『垣通しの花』(1980年刊)、『ケヤキ横丁の住人』(1983年刊)、『自然と人生』(1991年刊)を収録。
日本語の音韻について、著者の中核的な考えを記した「音声と音韻」をはじめ、「高さのアクセントはアクセントにあらず」「里親と砂糖屋」など、金田一音韻論の集成『日本語音韻の研究』(1967年刊)を収録。他に「連濁の解」「方向観による平安朝アクセント」「国語アクセントの地方的分布」の三論文を収めた。
著者のライフワークとなった日本語のアクセント・方言論の主著『国語アクセントの史的研究』(1974年)と『日本の方言』(1975年)を収録ーアクセント研究の方法を示し、日本語のアクセントの系統を明らかにする。他に「味噌よりは新しく茶よりは古い」など三論文を収めた。
方言研究四十年の成果『日本語方言の研究』(1977年刊)、他に「音韻・アクセントによる日本語の方言区画」、「東京アクセントの特徴は何か」など六論文を収録。
真言宗に伝わる声明『四座講式』から鎌倉時代の日本語アクセントを再現した画期的労作。
「補忘記の研究、続貂」「移りゆく東京アクセント」(ともに1942年)、「埼玉県下に分布する特殊アクセントの考察」(私家版、1948年)から「朗読 源氏物語」(1986年)までー単行本未収録のものを中心に20編の論文を収めた。少壮学者として取り組んだアクセントの史的研究、そして音韻論。日本語研究半世紀の思索の跡。
ライプニッツ・ヴォルフ学派中最大の哲学者バウムガルテンによる美学史上の名著。「感性的認識の完全性」として美を規定することによって、人間の全体性の中で美の占める位置を、また、美を対象とする学として美学を規定することによって、哲学体系内部で美学の占める位置をそれぞれ明確にすることによって、カント、ヘーゲルに至る近代美学に決定的な展望を開いた。そこに示された、理性類似者による中項飛越という考えは、美の合理性と直接性を同時に説明しようとする試みである。原書はラテン語で書かれ、本訳書は世界初訳。
昭和39(1964)年から翌年にかけて「文芸春秋」に発表した「日本語は乱れていない」と「泣いて明治の文豪を斬る」は国語問題の大論争に発展する。この二つの論文を収めた『新日本語論』(1966年刊、のち1983年刊『日本語セミナー6』に再録)と、その続編『日本語への希望』(1976年刊)、そして『日本語セミナー3日本語の使いかた』(1983年刊)を収録。
日本語の音韻・語彙・文法論の集成。「国語動詞の一分類」(『言語研究』1950年)、「不変化助動詞の本質」(『国語と国文学』1953年)などの論文と『日本語セミナー2 日本語のしくみ』(1982年刊)、『日本語の特質』(1981年刊)を収録。