オオワシ、タンチョウ、クマゲラ、シマフクロウ、ヤマセミ、シマアオジなど、北海道の森と原野、湿原、海にくらす鳥たちの生の一瞬。
収録の対象にした野鳥は、校庭に限定せず、学校をとりまく市街地や公園、河川、湖沼などの身近な環境に普通に見られる野鳥となっている。構成は3部から成り、とくに第2部では、全国各地に見られる野鳥206種をとりあげ、写真と共に、その形態・分布、繁殖などの特徴をコンパクトに解説。各種ごとに、学名、和名を示すとともに、和名の由来についても解説。巻末には、和名索引、学名索引、英名索引を付す。
都市という人工環境にすむ野鳥たちは、人との共存を通じて生態の不思議、適応の巧みさを教えてくれる。長年にわたって都市鳥の観察・研究を続けてきた著者が、そうした鳥たちのあり方をもとに、人と自然とのかかわり合い、二十一世紀における都市の環境問題に洞察をめぐらした好著。
本書は、著者の実体験から、日本の鳥類学や鳥獣保護の発展の歴史をつづったものである。
バードウオッチング。野外の空気に触れ、風の音、木の葉のざわめきに耳を傾けながら野鳥の鳴き声を探って自然の中に分け入る愉しみ。知らない鳥を見かけたら、本書で探そう。野に、山に、川に、海に、里に環境別に見かける日本の野鳥約200種を生態、特徴、鳴き声で検索できる。一目で鳥がわかる美しいイラスト入り、野鳥観察のガイドブック。
傷ついた鳥を発見し助けたいと思っても、いきなり鳥に近づけば、そのことだけで鳥を死なせてしまうこともあります。本書は、ケガや病気をした鳥をどのようにしてつかまえ手当をすればよいのかといったことから、やがて野生に帰す方法まで、さまざまなケースについてていねいに書かれています。
平安時代も中葉の末、寺奴の五郎次は出世を願い、千人の女と交われば願いが叶うという“千人供養”を始めた。ある夜寺の命令で墓守りをしていた五郎次は、抜群の神通力があるといわれる「外法頭」をもつ大臣の首を盗んで旅立ち、この首を餌にミコの股を盗み、また舌先三寸で信仰厚い女たちを騙して大願の成就へと近づいてゆく…。巻末に著者のライフワークの一端となる「偽造中国史&偽造日本史の全景」を収録。
自然へ愛情を注いだ『野草雑記・野鳥雑記』と風景論『豆の葉と太陽』、伝統的な遊びの意味を語った『こども風土記』、民俗学の先人の伝記研究『菅江真澄』。