幾多の思想家を触発してきた稀代の言語学者エミール・バンヴェニスト(1902-76年)。『一般言語学の諸問題』第1巻の邦訳(みすず書房)から30年の時を経て、待望の第二論文集、完訳なる。
対人関係を良好に保つためにはひとはことばをどう使うのだろうか。また、文化によって違いがあるのだろうか。たとえば、日本人の謝罪の仕方や不賛成の意見の表わし方は、欧米人とどのように違うのだろうか。こうした異文化間におけることばの使い方の問題を理論と具体的な調査研究の両面から取り上げる。また、調査研究のためのデータ収集の手法も紹介する。
日本語教育に関わる心理学的な知識を学ぶための入門書。日本語を教えるときや、学習者の考え方や行動を理解したり悩みの相談に乗ったりするときにも役に立てよう。プレタスク・本文・確認・ポストタスク・読書案内からなる全12章で構成され、半期の授業で使える。
本書はエヴァンズ博士によるThe Language Mythの全訳である。ここでいう Myth(神話)とは根拠のない仮説が広まり通説となったもの、とりわけ言語生得説や言語普遍説などを指す。筆者は、言語は独立した本能として存在するのではなく、実際の運用を通して文化的に学習・継承されるものであること、すべての言語を超越した抽象的な普遍文法なるものは存在しないことを、具体的な言語事実と最新の諸科学の知見をもって多角的に論証していく。
本書は人名(キャラクター名、芸名、愛称)や会社名などのネーミングに言語構造・規則がどのように関わっているかを考察した本である。ハリー・ポッターやドラゴンボールといった人気の小説・漫画や、日常的な言い間違い、赤ちゃん言葉などから具体的な例を引いて、日英語のリズムや音節構造を解説した。
\発売前重版決定!!/
登録者数17万人超! 大人気YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」初書籍!
第3回JAPAN PODCAST AWARDSにおいて、ベスト ナレッジ賞とリスナーズチョイスのW受賞を達成!
ニッチな内容であるものの身近なテーマを深掘りしていきます。
*言語の面白さは、フェルマーの最終定理と同じ
*「やまかわ」と「やまがわ」の違い
*ロボット犬aiboは1体?1匹?
*「あかさたな」と声に出して気づくこと
*「えーっと」と「あのー」は違うもの
*言語習得のてがかりはオノマトペ?
*1文字に人生を賭ける学者
*「を」のニュアンス
など
あなたも言語沼にハマること間違いなし!
※発売日は前後する可能性がございます
言語学は難解な学問ではない。言葉を楽しく学ぶための指針を示すものである。わかりやすい解説、時にユーモアを交えた筆致は、必ず読者を次なる韓国語の世界へと誘う。日本語教育者にも必携書。
心を開かせることばがあり、関係を壊すことばがある。言語とこころの関係の不思議に迫る心理言語学の多彩な世界を歴訪し探検する、入門ガイド。
友だち同士の軽口とはなにが違うのか。あだ名はどういう時に問題になるのか。悪口を言うことはなぜ面白い感じがするのか。言葉の負の側面から、その本質を知る。
1 悪口はどうして悪いのか(人を傷つけるから悪いのか;悪意があるから悪いのか;人のランクを下げるから悪い ほか);2 どこからどこまでが悪口なのか(口が悪い;お互い様;あだ名と悪口ライセンス ほか);3 悪口はどうして面白いのか(笑いと悪口;悪口の脳研究;狩猟採集民の悪口 ほか)
“travel”(旅)と“travail”(苦労)とは同じ語源のことば。多少の苦労は厭わずに、「ことばの世界」に旅立とう。不思議で興味深い世界が、そこにある。
主要な統語現象が,どのように分析・説明されるのかを概観する。生成文法,特に極小主義理論の基本的概念と枠組を紹介。〔内容〕語彙範疇と句の構造/機能範疇と節の構造/A移動/Aバー移動/照応と削除
○生成文法,特に最小主義理論の基本的概念と枠組みを紹介するとともに,英語の主要な統語現象がどのように分析・説明されるかを概説する.
1.語彙範疇と句の構造(田中智之)
2.機能範疇と節の構造(縄田裕幸)
3.A移動(寺田 寛)
4.Aバー移動(中川直志)
5.照応と削除(樗木勇作)
収録項目数七万七千五百。「文法」欄を新設。判型・紙面を刷新し、いっそう見やすく。新「常用漢字表」に完全対応。形容詞項目を全面的に見直し。生きたアクセント辞典。便利な「かぞえ方」「運用」「表記」の各欄。さらに使いやすくなった巻頭の「漢字索引」。
「言語学とは何か」。日本語をはじめとする豊富な例で学べる入門書。基礎を学び、整理できる11のチャプター。学習効果を高め、楽しめる20の「コラム」。
豊富な図・グラフ・表を用いながら、音声コミュニケーションのシステムを紐解く待望の書。序章・調音音声学・音響音声学・知覚音声学・終章から構成。掲載図表約150点、楽しめる「コラム」約60点、理解を深める「練習問題」、「主要用語索引(付、英語訳)」。
カートグラフィーとは、統語構造を地図(cartography)のように詳細に描き出すプロジェクトである。本書は、カートグラフィーのプロジェクトが、どのように誕生し、どのような研究がどのような手法でなされるのか、さらには今後どのような発展の可能性を持つかについて解説している。言語事実としては、英語を中心としながらも日本語やほかの言語にも目を配りながら、カートグラフィーの得意とする詳細な言語事実に焦点が当てられている。
●各事例ごとに,評価結果の解釈に基づき,どのように支援
を組み立てるかが具体的に記載されている.
●長期指導例が多く,発達の経過や予後を知ることができる.
知的障害
自閉症スペクトラム障害
言語発達障害
読み書き障害
脳性麻痺
言語学者・門田修平教授監修の「1単元の理解→2リピート音読→3問題演習」という最適なステップで英文のつくり方が確実に身につく。例文・解説はツイッターで人気の英語学習アカウント複数名と初心者目線で厳選して掲載。
本書は統語論に関する主要理論について、概要、提唱者、鍵となる用語/概念(キーターム)が手短に理解できるように編まれた用語集である。二人の著者がイタリア出身、メキシコ出身であって、新旧両世界の伝統を汲んでいること、英語で書かれているが、著者の母語がロマンス語であり、類書に見られる英語偏重を免れていること、それと関係して、多様な言語から例を挙げていて、幅広い言語事実に触れられることが大きな特徴である。