勉強を強制するのでなく、子どもの自主性を尊重する日本の学校教育の方針は、世界の潮流に逆行しているのか? 教育施策の決定に影響力をもつ教育心理学が「自律的な個人」をモデルにすることで、社会階層差の拡大など社会全体のマクロな問題が見過ごされてしまうのか? これら最近の教育改革をめぐる議論を考えるために重要な鍵になるのは「やる気」すなわち「動機づけ」の捉え方である。▼本書では心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れのコンパクトな解説に加えて、勉強方法との関係、文部科学省による学習指導要領などの問題点をめぐる、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏との徹底討論も収録。▼さらには「充実・訓練・実用・関係・自尊・報酬」の六つのポイントから「やる気」の志向を分類する著者独自のモデルも紹介されており、私たち一人一人が勉強や仕事への「やる気」を高めて維持するためにも、大いに参考になる内容である。
●第1章 動機づけの心理学を展望する ●第2章 和田秀樹氏との討論 ●第3章 苅谷剛彦氏との討論 ●第4章 自分のやる気を引き出す環境づくりと意識づくり
たったの数分。簡単にできる台所の知恵!肉、魚、野菜、果物、加工食品、おかず…。これで安心。
仕事術、MBA的ビジネス・スキル、思考・発想法、そして自分の心のマネジメントの四つを盛り込む。「大衆化するビジネス・スキル」では差別化できない!外資系コンサルタントが15年の修業成果をもとに送る骨太のメッセージ。
うつ病や不安障害など、心の病は脳内の神経伝達物質のインバランスによって発生する。薬を服用すれば症状は改善するが、薬には副作用がある。脳に恒久的なダメージを与えてしまいかねない。薬に頼らない治療法はないものかー。本書は、心の病を正しい食生活、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸をうまく摂取することで治す「分子整合精神医学」という方法を紹介する。なぜフライドポテトはダメなのか?なぜ精製白パンよりもライ麦パンのほうがいいのか?健全な精神は健全な食事でつくる。
ベストセラー「刑事・鳴沢了」シリーズの著者が、新たな刑事を生み出した。▼雨の横浜ーー「猟犬」と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる!▼連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれ、深手を負い青井の逃走を許してしまう。手がかりのないまま一カ月が経ち、退院した真崎は、捜査に復帰を願うも、担当からははずされており、休暇を命じられてしまう。ならばと、独自に捜査を開始した真崎だったが、青井が次に狙ったのは意外な人物であったーー。▼真崎、赤澤、青井、三人のそれぞれの過去が明らかになるにつれ、複雑に絡み合った事件の真相も明らかになっていく。容赦なくつきつけられる「過去」を「過去」として受け入れ、魂のやすらぎを得られる日は真崎に訪れるのか?▼警察小説の名手が描く、緊迫の長編サスペンス。シリーズ第一弾。
美少女探偵ちあきとコウスケのコンビが、町や学校で起こるどんな難事件も解決。急逝を惜しまれた作家の幻の名作が、待望の文庫化。
仕事に意味を感じるか、本当にやりたいことか、自分で考え、決定しているか。日本で唯一の「やりたいこと探し」専門の心理カウンセラーが、あなたが本当にやりたいこと、幸せになれる働き方を教えます。
日本中の人々が、不安、苦悩、孤独感にさいなまれている。「日本は再生できますか?」-親鸞聖人の思想、幕末の志士たちの生き様、関東大震災の教訓…私たちの歴史を振り返ることで見えてくるものは何か。ユーラシア大陸東端に位置する日本の地政学的な可能性、そして「原子力という火」と対峙する近代主義者としての覚悟。「絶対他力」からはじめて自立自尊の大切さが浮かび上がる。いま本気で考えるべきことは何か。真の復興構想と新しいエネルギー戦略を掲げる『世界を知る力』待望の続編。
仕事で無茶な要求をされたり、いわれのない責任を押しつけられたりして、理不尽な気持ちを抱いている人は多いかもしれない。▼神戸製鋼でラグビー日本選手権7連覇を達成し、ラグビー日本代表監督、日本サッカー協会理事を歴任した著者。その陰には、不登校、『スクール・ウォーズ』の舞台ともなった伏見工業高校での他の部員との軋轢、日本代表監督でのプレッシャーなど数々の試練があった。▼著者は、理不尽な状況に直面した時、どのように乗り越えてきたのだろうか? 内容例を挙げると、◎媚びない、キレない、意地を張らない ◎妥協せず、折り合いをつける ◎「怒らない」と「怒れない」はまったく違う ◎「自分だけ」と思い込むな ◎瞬間瞬間にすべてを賭けてすべてを出し切る等々▼また、著者は「理不尽」を経験するからこそ、人は磨かれ成長する、と言う。そしてリーダーとして選手や部下に「理不尽」を与えるならば、必ず成果に結びつけろ、と言う。ビジネスマン必読。
北方領土問題など対ロ外交の最前線で、情報(インテリジェンス)活動を行ってきた「知の怪人」が、対人術の要諦を大公開!▼「正しい情報を取るための二つのルール」「天に宝を積む」「人間として失ってはいけない大切な感覚」「相手についている『見えない値札』を見抜く」「オウム返し話法とお金の哲学」など、15のテーマを対話形式でわかりやすく解説。▼情報の収集、分析、読書術、交渉時のかけひき、お金との付き合い方、人脈を広げるコツから活かし方まで、具体的事例を交えながら、対人関係の中で自分の能力を高めるノウハウを伝授する。▼「ほんもののエリートとして必要とされる胆力は、人間関係によってしか鍛えることができない。そのための教科書として本書を活用してほしい」と著者は言う。▼自己のインテリジェンス能力を高め、相手の内在的論理をとらえる。そして相手を惹きつけ、意のままに情報を引き出し、活用するーーこの対人術はきっとビジネスでも役立つはずだ。
よしもとばなな氏、推薦!! 「自分とお金の関係性がいつのまにかくっきり見えてくる魔法の本です」▼お金が紙くずになるXデーに備えよ! 金持ちゾウさんと貧乏ゾウさんが繰りひろげる、笑いと感動のビジネス寓話。▼昔、炭鉱で栄えたカネー村。そこに降って湧いた投資話に、村のゾウたちが次々と巻き込まれていく……。謎の投資商品「ヘッジホント」が引き起こすバブルの熱狂。ある日、キリギリシャ国の財政破綻と、子どもの一言がきっかけとなって、カネー村からお金が一瞬にして消えてしまう。ゾウたちのお金は一体どこに消えたのか?▼もし、あなたのお金が一瞬にして価値を失っても、生活や経済は止まらない。大切なことは、人やお金、チャンスの豊かな流れに身を置くこと。愛のある人間関係の鍵を見つけること。▼「お金と幸せ」がライフワークの著者による、作家デビュー10周年の記念作、待望の文庫化!▼『あなたのお金はどこに消えた?』を改題。
本当の理系思考とは「前提を問う力」だーー。森博嗣(工学)、藤井直敬(脳科学)、鈴木健(複雑系)、須田桃子(新聞記者)と共に考える。
日常のなかでふと覚える違和感。
恐怖と笑いが紙一重で同居するエッセイ集。
小さな子供と大きな犬が遊んでいるのを見るのがこわい。
自分以外の全員は実は……という状況がこわい。
「よそんち」の不思議なルールがこわい。
赤ちゃんを手渡されると、何をするかわからない自分がこわい……。
ユーモア満載で可笑しいのに、笑った後でその可笑しさの意味に気がついたとき、ふと背筋が寒くなる。そんな42の瞬間を集めた、エッセイ集。
第33回講談社エッセイ賞受賞作。
ぜひ、カバーを触ってみてください! 本当に「鳥肌が」立ってます。
解説:福澤徹三
男性服飾評論の第一人者が、初めてスーツを身につける人から着慣れている人まで、誰にでも取り組めるお洒落の要諦を徹底解説。
大人への過渡期にあり、難しい年頃の10代の子どもたち。浮き沈みの激しい変化の時期だからこそ、親がしっかりと子どもを見守ってやることが大切なのです。▼本書では、150万部のベストセラーとなった『子どもが育つ魔法の言葉』のドロシー博士が、10代の子どもを育てるポイントをアドバイスします。「危険から子どもを守る方法」「注意するなら、それとなく」「信頼される親になるには」「ルールは親子で納得してつくる」「子どものコンプレックスを取り除いてやる言葉」など、この年頃の子どもを持つ親がぶつかる問題に具体的に答えます。▼大きくなったように見えても、子どもはまだ、親を必要としています。反抗したり、親の矛盾をつついたりしていても、心の奥では、親のまなざしと世話を求めているのです。▼親子の絆を大切にしながら、バランスよく手を放すことができれば、子どもは着実に自立してゆくことができます。子育ての悩みを解決する一冊。
●プレッシャーをかけすぎると、子どもは疲れてしまう ●厳しいルールを押しつければ、子どもはルールを破る方法を探す ●好き勝手にさせると、子どもは人の気持ちに鈍感になる ●失敗を繰り返すと、子どもは自信を失う ●約束を破られると、子どもは失望を味わう ●否定されると、子どもは苦しむ ●ひとりの人間として大切にされれば、子どもは思いやりのある人間になる ●親を信頼できる子どもは、本当のことを話してくれる ●大らかな家庭に育てば、子どもは考える力をはぐくむ ●先のことを考えて行動できれば、自分の行くべき道が見える ●責任感を育てれば、子どもは自分で考えて行動できるようになる ●親が身体にいい習慣をもっていれば、子どもも自分の身体を大切にする ●支えてあげれば、子どもは自分に自信をもつようになる ●表現できる場をもてば、子どもは本当の自分を出せる ●愛してあげれば、子どもは人を愛することを学ぶ ●子どもを信じて見守れば、子どもはよりよい世界を目指して歩いてゆける
『風姿花伝』は能の大成者・世阿弥が著した、日本最古の能楽論である。『花伝書』の名称でも知られる本書は、「花」と「幽玄」をキーワードに、日本人にとっての美を深く探求。体系立った理論、美しく含蓄のある言葉、彫琢された名文で構成される、世界にも稀な芸術家自身による汎芸術論である。原文の香気が失われぬよう、かつ自然な現代語としてスラスラと読めるよう、工夫を凝らした現代語・新訳として提供する。▼七歳から年代順に具体的な稽古要領を記した「年来稽古條々」、物真似の本質を把握し表現する「物学條々」、Q&A形式の「問答條々」。そして、「花」の本質を説いた「別紙口伝」。章立て・語り口はあくまで明快、シンプルである。大陸伝来の文化から袂を分かち、日本人自ら育て、咲かせた最初の美しい「花」--。風姿花伝は700年を経た今日でも、広く表現に携わる方々はもちろん、人生訓としても読める懐の深い名著である。
●第1章 年来稽古條々 ●第2章 物学條々 ●第3章 問答條々 ●第4章 神儀に云わく ●第5章 奥儀に讃歎して云わく ●第6章 花修に云わく ●第7章 別紙口伝
この本は、そろばんは見るのも初めてというところから検定試験3級まで、ステップを踏んで進むようになっています。
「腕を磨く」だけでは活躍できない時代が始まった。「ウェブ革命」の時代のプロフェッショナルは、ビジョン力やコンセプト力、メッセージ力やムーブメント力など「7つのシンクタンク」へと進化しなければ、活躍できない。では、その「7つの力」を身につけ、進化するためには、何を為すべきか。本書では、ネット革命とウェブ2.0革命の「6つの革命」の本質を解き明かし、それらの革命を“追い風”とする「進化のための6つの戦略」を語る。
多くの人の人生観を変えた『生きがいの創造』。刊行以来、9年の歳月を経て書かれた本書は、『生きがいの創造』がいかにして生まれたのか、いわば『生きがいの創造』の誕生秘話である。本書を読んで「こんなことはあり得ない」「これはファンタジーだ」という人もいるだろう。しかし、「心の眼」を大きく見開いて本書を読めば、時代が変わる瞬間を直観するだろう。そして、あなたは歴史の証人になるのである。