本書は、ジェンダーを「男性」「女性」という二項対立の構造および/または、その関係性としてとらえ、各々の論考をすすめている。その理由は、人間のありようや社会現象を理解しようとする際に、近代の学問が、あまりにも「ジェンダー無視」であったことを反省し、批判し、その上で新たな分析手法を構築しようとする姿勢に充ちているからであるといえるだろう。
本書は、ジェンダー上の不平等な事象を多角的に取り上げ、いまだに女性差別がほとんどの社会で存続していることを、詳細なデータとその鋭い分析によって告発する。
「入居資格は伝統的家族制度に挑戦する家族であること」友朗が住む地園田団地は、設立者の大富豪の意向で、主夫のいる逆転家族や血縁のない契約家族、同性愛カップルなどが住む実験団地だった。そんな風変わりな場所に今度引越してきたのが小田島博士一家。しかし博士は到着早々何者かに誘拐されてしまった!友朗と団地住人たちは、博士の娘の美宇を助けて真相解明に乗り出すのだが…不思議な街のユーモアミステリ。
意志決定や労働分担の面から世帯に焦点をあて、女と男のニーズの違いを明らかにする。生活改善のための実際的ジェンダー・ニーズと自立のための戦略的ジェンダー・ニーズの区別が、ジェンダーに対処した開発計画をすすめる場合いかに有効か、その根拠を示す。福祉、公正、貧困撲滅、効率、エンパワーメントの5アプローチからジェンダー計画を分析する。ジェンダー診断やWID/GAD政策表の分析ツールを下にジェンダー政策の実践手順を示す。ジェンダー政策を実施する機関・部署・部門の問題を政治・制度・組織面から考察する。ジェンダーに対処した開発を行うための手法とそこで生じる様々な制約に注意を促す。開発スタッフ向けのジェンダー・トレーニング法とその具体的実践メニューを紹介する。家庭、地域、国、世界の様々なレベルの接近法を第三世界の女性NGOの活動から学ぶ。
佐賀には、ジェンダーを知らない人は、もういない。初の全国公募でやって来た、県立女性センター「アバンセ」の館長のことばを、確実にとらえたのだ。出会いを慈しみ、地域に根差し、世界にネットワークを結んで、女と男の平等な社会をめざして紡ぎ出されることばは、勢いに乗って、はるか県境を越える。
新しい女性像を確立するために。女性史・女性学の成果。「女らしさ」とは何か、文化として形づくられた女性像を問い直し、男性中心の思考法を再検討する。
21世紀の先駆的役割を果たすべく日本フェミニズムの思想的課題をラジカルに問い直す。
女性の視点で「アメリカ研究」を変える。フェミニズム/ジェンダー研究の立場から合州国の歴史、政治、経済、法律…文化活動を取り上げた、総合的・学際的入門書。
「国民基金」政策に次いで登場してきた「自由主義史観」。「慰安婦」問題をめぐる90〜97年の働きを検証し、性暴力の視点から戦争責任を問う。
目次
序章 性と侵略ーー『福岡日日新聞』『門司新報』にみる「からゆき像」
第1章 「自由主義史観」批判
「慰安婦」の「強制」とは何か
今、耳傾けて記憶に刻むときーー「従軍慰安婦」削除派のトリック
「自由主義史観」は時代遅れの男権主義である
セカンド・レイプにほかならない
歴史の歪曲「慰安婦」攻撃を許さない
第2章 日本軍「慰安婦」問題の現在
責任者処罰と「慰安婦」問題
「慰安婦」問題と戦後賠償運動
「慰安婦」問題と戦後日本社会
「慰安婦」問題と国際連帯
国連・クマラスワミ報告書(「戦時の軍事的性奴隷問題に関する報告書」)の意義
日本軍「慰安婦」(性奴隷制)問題は「国民基金」では終わらない
日本軍「慰安婦」(性奴隷制)問題の新段階と反「慰安婦」キャンペーン
終章 戦争責任とジェンダーーー「国民年金」を主に
あとがき
初出一覧(巻末)
序章 性と侵略ーー『福岡日日新聞』『門司新報』にみる「からゆき像」
第1章 「自由主義史観」批判
「慰安婦」の「強制」とは何か
今、耳傾けて記憶に刻むときーー「従軍慰安婦」削除派のトリック
「自由主義史観」は時代遅れの男権主義である
セカンド・レイプにほかならない
歴史の歪曲「慰安婦」攻撃を許さない
第2章 日本軍「慰安婦」問題の現在
責任者処罰と「慰安婦」問題
「慰安婦」問題と戦後賠償運動
「慰安婦」問題と戦後日本社会
「慰安婦」問題と国際連帯
国連・クマラスワミ報告書(「戦時の軍事的性奴隷問題に関する報告書」)の意義
日本軍「慰安婦」(性奴隷制)問題は「国民基金」では終わらない
日本軍「慰安婦」(性奴隷制)問題の新段階と反「慰安婦」キャンペーン
終章 戦争責任とジェンダーーー「国民年金」を主に
あとがき
初出一覧(巻末)
女性固有の利害関係が政治世界に与えるインパクトをアメリカの現代政治史を通して分析する。
市民によるメディア・ウォッチ。メディアは男女の役割や家族をどう描いているか。日独の人気テレビドラマ、アニメ、CM、新聞、雑誌、小説など身近な題材をウォッチングし、ジェンダーの平等と市民のメディア・リテラシー(読みとく力)を推し進めるために何が必要かを説く「ジェンダーとメディア」の研究成果。