動物たちの〈声〉を聞く
なぜ動物たちは人間に抵抗するのか、いかに抵抗するのか、何のために抵抗するのかーーこれらの問いを分析することで、動物たちの抵抗を政治的・社会的文脈に位置付け、その背景にある構造的不正を明るみに出す。自由を求め人間社会の既成秩序を揺さぶる行為主体としての動物たちの声を聞く、ポスト・ヒューマン時代の動物論。
1999年12月に誕生、日本初の人工飼育に成功したホッキョクグマのピース。人工哺育での最長飼育期間を更新し続け、この12月に20歳を迎えた。成長してもなお愛らしいピースの日常の姿を収める2冊目の写真集。
うんちを知れば動物がもっと好きになる!
動物を知りつくした著者が小学生の読者に向けてやさしくうんちくを語り、集めに集めた写真とともに動物のうんちを紹介するちょっと変わった図鑑です。
「ウォンバットの四角いうんち」「シマハイエナの黄金うんち」
「バクは水洗トイレでうんち」「離乳食になるコアラのうんち」など、
見た目や出し方、使い方にびっくりのうんちが盛りだくさんです。
うんちを知ることで、動物の新たな一面がみえてきます。動物がもっと身近に、もっと好きになることまちがいなしです。
【編集担当からのおすすめ情報】
動物園勤務歴40年、上野動物園の園長も務めた著者が、その経験から得た確かなうんちくをお子さま向けにやさしく語ります。紹介する約70種の哺乳類のうんちは、すべて写真つきです。これだけの写真が載っている本はほかにはありません。調べ学習やお子さまとのコミュニケーションに、ぜひ本書をご活用ください。総ルビにしていますので、低学年から読んでいただけます。
ドードー、ステラーカイギュウ、リョコウバト…。近代以降、ヒトによる発見から驚くほど短期間で姿を消した動物たちの足跡を求め、著者は世界各地を訪ね歩いた。そこで耳にした、彼らの声なき声とは? 絶滅という現象を悲しみ、いなくなった彼らの「復活」を試みる我々ヒトとは何者なのか? 愛すべき動物と、ヒトの未来の物語。
はじめに おしゃべりな絶滅動物
第一章 「絶滅」を知らない時代の絶滅ーー一八世紀、ステラーカイギュウ
コラム❶ ステラーカイギュウは日本のカイギュウ?--日本で見る大型海牛類の進化
第二章 「人為の絶滅」の発見ーー一九世紀、ドードー、ソリテアからオオウミガラスへ
第三章 現代的な環境思想の勃興ーー二〇世紀、生きた激流リョコウバト
コラム❷ リョコウバトと日本人画家と野口英世
第四章 絶滅できない!--二〇世紀、フクロオオカミ(タスマニアタイガー)
第五章 それでも絶滅は起きるーー二一世紀、ヨウスコウカワイルカ(バイジー)
第六章 ドードーはよみがえるのかーー二一世紀、「脱絶滅」を通して見えるも
終 章 絶滅動物は今も問いかけるーー「同じ船の仲間たち」と日本からの貢献
謝辞など
注
古事記、日本書紀、風土記のなかから、いきものが登場するエピソードだけを集めた初の書籍!
犬や鹿、ウサギなど、私たちもよく知る動物と、神様(や人間)のかかわりの物語は、
ストーリーが飲み込みやすく、神話にふれるきっかけにぴったりです。
動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。
わたし、みく。どうぶつが大好きな小学5年生!
もうすぐクリスマス。お願いするプレゼントは決まってる。
そう、今年こそは……子犬がほしい。
でも、お母さんに「ダメ」って反対されて、納得いかないよ!
たくさんのかわいい犬・猫たちと暮らしている、
あこがれのあやさんの家に、相談にきたんだ。
「飼う前に、どうぶつの本当のきもちを知ってほしいな」って、
あやさんとペットたちの出会いを聞かせてくれることに!
けれどそれは、幸せな物語ばかりではなくて……?
【ペットたちの気持ち、きみは想像できる?】
飼い主に捨てられてしまった犬・モモ、
暗闇で生まれ育った犬・小梅、
被災してはぐれた猫・月子……。
切ない涙と笑顔に、心あたたまる5つの感動ストーリー。
人から観る日本史を、動物との関係から眺めてみると、歴史上の大 発見ができるかもしれません。縄文人の狩りのパートナーだったイヌが、農耕が栄える弥生時代には食料になり、現代では人の心をいやすペットに。そんなビックリする人と動物の歴史が満載です!
累計約1400万部の原書シリーズ「Who Would Win ?」から5巻をセレクトした「シン・動物ガチンコ対決」シリーズ。とっておきの武器や習性を徹底分析。巨体対決や似た者対決など、さまざまな組み合わせを楽しめるシリーズです。第2戦は、陸上に住むほ乳類の巨漢No.2とNo.3の対決。ともに草食動物ですが、水場をめぐって戦ったとしたら…。結末を想像しながら、さまざまな情報を楽しく学習することができます。
サイについて知ろう/カバについて知ろう/どんなサイがいる?/どんなカバがいる?/シロサイはどこにすんでいる?/カバはどこにすんでいる?/サイの食べもの/カバの食べもの/サイの骨のつくり/カバの骨のつくり/サイと小鳥/カバと魚/サイのひづめ/カバのひづめ/サイの武器/カバの武器/サイの皮ふ/カバの皮ふ/サイの耳/カバの顔/サイのスピード/カバのスピード/サイのおしり/カバのおしり/さあ、ここからはガチンコ対決だよ!/どっちが強い? チェックリスト/さくいん
本書は、主に春に美しい姿をみせる27種類の花と、かわいい動物をモチーフにした塗り絵ブックです。
左ページにはお手本を、右ページには実際に色を塗れる線画を載せています。
お子さんから大人の方まで楽しめる一冊です。
Part1 春の訪れ
Part2 春らんまん
Part3 夏を待つ花
動物学者ってどんなお仕事か知っていますか?
エサのミノムシ採集や、ヤマネコのウンチ集めに走り回る毎日。
研究に出かければ、ジリスに弁当をうばわれ、テントの外にはまさかの……クマ!?
失敗だらけでトホホ。
だけどとっても楽しい今泉先生の動物調査!
小説よりもすごい、ホントの話。
みなさんにこっそり教えちゃいます……!
特集:野生動物のエピジェネティッククロック -DNAメチル化を指標とした年齢推定
動物にとって「老化」とは何だろうか?
さまざまな野生動物の中には,ヒトと寿命が大きく異なる種や,老化の速度が異なる種が存在することから,その正確な年齢の情報は,絶滅危惧種や水産資源種の生態の理解や保全繁殖に画期的な進歩をもたらすと期待されている。
本特集では,野生動物の「エピジェネティッククロック」,つまりDNAのメチル化率の経時変化を指標とした年齢推定法について,研究者たちが巻頭グラビア付きで分かりやすく解説する。
近年まで困難であった,採血ではなくフンや羽毛の細胞など非侵襲的に採取したDNAを用いた研究や,哺乳類をはじめ両生類・鳥類・水産動物など多様な種での年齢推定の方法を紹介し,年齢を知ることの意義についてぜひ考えていただきたい。
ほか寄稿や各連載も必見(「令和5年度(2023年)スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会より」「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「大学初年次における生命科学実験」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」)。
あなたが最後に泣いたのは、いつだったか覚えていますか?
本書は日々の生活で疲れているあなたに、一粒の涙を届けるために作られました。
収録されているのは、感動して泣ける珠玉の短編。あなた好みのストーリーがきっと見つかるはず。
本書では「動物」にまつわるエピソードを掲載しました。
「君を愛する」「君に愛される」…そして絆を作られる。
動物とのさまざまな思い出のエピソードを収録しています。
<掲載エピソードの一部>
「パパとおべんとうとごくらくちょう」
ママを亡くしたパパとまゆの物語。2人で遊びに行った動物園にはドーム型の鳥舎がありました。そこで開いたお弁当箱にはパパが作ったおにぎりとおかずがぎっしり。まゆはそれを頬張りながら言いました。「飛べたらお空の国に行けるでしょ。そしたらママにも会えるでしょ」と…。
「家族の十戒」
純は華やかな世界に生きる俳優の父を持つが、常に女性との噂が絶えることがなく嫌気がさしていた。家族の関係に悩む純は、公園で1匹の子猫を拾う。やせ細って衰弱したその子猫に自分を重ね合わせて行く純。動物病院で教えてもらった「犬の十戒」が、家族の姿を変えていく…。
「未来へと続く旋律(メロディ)」
高校卒業目前で交通事故に遭い失明した奏出美波。パピーウォーカーの経験がある奏出家では、そんな美波のために盲導犬を受け入れることにした。そしてやって来たその犬は、盲導犬になるために自分たちが送りだしたメロディだった。パートナーを得た美波に新しい人生が訪れる…。
<執筆陣>
溝口智子 「パパとおべんとうとごくらくちょう」
浅海ユウ 「お姉ちゃんと黒猫」
烏丸紫明 「家族の十戒」
杉背よい 「七日目の秘密」
矢凪 「未来へと続く旋律(メロディ)」
猫屋ちゃき 「いつか虹の橋を渡るまで」
鳴海澪 「チーちゃん、ハイ!」
神野オキナ 「ちゃかちゃか」
石田空 「君がくれたひだまり」
水城正太郎 「僕の死なない犬」
貴船弘海 「ムクドリ∞インフィニティ」
溝口智子 パパとおべんとうとごくらくちょう
浅海ユウ お姉ちゃんと黒猫
烏丸紫明 家族の十戒
杉背よい 七日目の秘密
矢凪 未来へと続く旋律(メロディ)
猫屋ちゃき いつか虹の橋を渡るまで
鳴海澪 チーちゃん、ハイ!
神野オキナ ちゃかちゃか
石田空 君がくれたひだまり
水城正太郎 僕の死なない犬
貴船弘海 ムクドリ∞インフィニティ
動物たちの「地政学」や「共存の論理」が人類に呼びかけるもの。
私たちの視線と行動を大切なほうへと向き直させてくれる5つの「追跡」の物語
南仏の放牧地に突如襲来した狼、アメリカのイエローストーン国立公園に生息する灰色熊(グリズリー)、キルギスの山頂付近に棲むユキヒョウ……手探りで獣道を進み、崖沿いの険路を踏み越えながら、南仏出身の哲学者バティスト・モリゾは、野生動物を「追跡」する。そのたくましい体つきは、哲学者というよりも探検家を思わせる。
本書は、著者が経験した五つの追跡の物語を巡る作品だ。追跡という言葉が表す通り、道しるべとなるのは動物が残した痕跡である。モリゾは足跡の形や糞の状態をもとに、動物の行動を思い描く。この動物はこの地でどのように暮らしているのか。この動物は他の生物とどのように共存しているのか。モリゾは動物の論理を学び、その行動の意図を理解し、動物が知覚しているものを突き止めようとする。追跡は徐々に、動物の世界を理解しようとする哲学的な思索へと移行していく。
モリゾが疑問に付すのは、西欧的な「自然」の概念だ。西欧的な自然観は、生物を自然という言葉でひとくくりにし、意志を持たない受動的な存在とみなしている。ところがモリゾが実際に出会う動物たちは、強大な捕食者からミミズに至るまで、実に多様な方法で棲み家を築いている。モリゾはそのような出会いから、西欧の自然主義的な世界観と決別し、生物との関係性に富んだアニミズム的世界観を構築しようと試みる。生物と同じ地平に立ち、共存のための外交関係を築くことはできないかと問いかける。追跡の物語を通して、人間と他の生物との関係性や、生物としての人間のあり方が語られていく。
交互に織り込まれた追跡の物語と思索は、見事な一枚絵をなしている。冒険譚としても哲学書としても楽しめる、世界の見方を一変させてくれる作品。(まるやま・りょう 仏翻訳家)
動物は詩歌の友だちなのだ。斎藤茂吉の馬、宮沢賢治のこおろぎ、谷川俊太郎のかっぱ……現代の代表的歌人が、詩歌に詠まれた動物を、その生態、行動、歴史とともに、縦横無尽にユーモラスに読み解く。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作の105篇の名コラム。
「あの世の闇」すら光り照らす猫の眼を敬い、蛇の脱皮する姿に「復活」を想起し、糞玉を押す黄金虫に太陽を運ぶ神を想う……。ナイルの恵みで農業国として繁栄したエジプト中王国ー新王国時代。時に神と崇め、時に恐れ敵対した動物たちとエジプト人との関係や、動物ミイラの作り方、当時の社会や宗教観まで活写した、異色歴史書!
内容一部紹介
◎古代エジプト人と猫の暮らし◎
*夢に大きな猫が出たら吉兆。大豊作になる。
*猫女神バステトは出産の神。新婚夫婦は欲しい子供の数だけ、護符に猫の絵を描く。
*火事になったら火を消すよりも猫を助けよ。
*飼い猫が死んだら家族全員、眉を剃って喪に服す…等
序 文
第一章 猫
世界最古の家猫図/オシリス神話/女神バステト/猫の聖地ベニ・ハッサン/パケト信仰/猫のミイラと棺/闇を退治する眼/ネフルよ、ネフルよ/ブバスチスの「猫王」/バステトの祭り/猫の墓/エジプト人の愛猫心
第二章 犬
アヌビス信仰/西方の者/絵画と彫像/『二人の兄弟の物語』/エジプト犬のミイラ
第三章 蛇
二つのエジプト/『難破船水夫の物語』/悪蛇アポピス/翼ある蛇
第四章 ライオン
大スフィンクス/王たちとライオン/ライオン狩り
第五章 黄金虫
スカラベと太陽神/『死者の書』の図像/記念スカラベと印章スカラベ/護符スカラベ
第六章 鰐
ナイルの暴れん坊/ソベク神殿/オシリスを救う神
第七章 ハゲワシ
白い女神ネクベト/王冠飾りと棺の飾り/ハヤブサとトキ
第八章 牛
雄牛の神/雌牛の神
第九章 驢馬、馬、駱駝
砂漠と不毛の神/夷狄のもたらしたもの/戦場の主役/奉仕のみの動物
学術文庫版解説 河合 望(金沢大学古代文明・文化資源学研究所所長 金沢大学新学術創成研究機構教授)
古代エジプト略年表
本書は『古代エジプト動物記』(文藝春秋 1984年刊)を改題したものです。
現在では差別的とされる表現が含まれていますが、本書が執筆された時代環境を考え、また著者が故人であることから、そのままにしてあります。差別の助長を意図するものではありません。
宇宙にいった犬のライカ、「絶滅」を教えてくれたゾウガメのロンサム・ジョージ、科学の進歩の証となった羊のドリー、そして、忠犬ハチまで! 地球上でともに暮らす、すばらしい存在、動物たち。かれらは人間の想像を超える行動で、私たちを驚かせたり、喜ばせたり、時に問題を考えさせてくれる存在です。そんな“すごい”エピソードをもつ、50の動物たちの生き方を描いた伝記絵本。1動物1見開き展開のオールカラーページで、美しい挿絵とともに楽しく読み進められる一冊。贈り物にも最適です。
●伝書鳩シェラミ/戦艦を救った猫サイモン/兵士熊ヴォイテク/クジラを救ったイルカのモコ/スマトラ津波から少女を救った象ニンノン/軍曹犬スタビー/シカゴ動物園で少年を助けたゴリラのビンティ・ジュア/9.11の救助犬トラッカー/負傷兵を運んだロバのダフィー/長寿のゾウのリンワン/宇宙へ行った犬ライカ/オオカミ王ロボ/パリの人気者キリンのザラファ/世界初気球にのった羊モントシエル/3年間放浪したカバのヒューベルタ/血清をリレーで運んだハスキー犬バルト/大脱走牛エミリー/イギリス陸軍のマスコット山羊ビリー・ウィンザー/ヨーロッパを長年旅したサイのクララ/スーパースターになった象ジャンボ/最後のゾウガメ、ロンサム・ジョージ/計算できる馬クレバー・ハンス/野生に戻ったライオンのエルザ/野良猫ボブ/森林火事を生きのびた熊スモーキー/女王とよばれた虎マッチェリ/世界中に愛されたホッキョクグマのクヌート/ロンドン育ちのライオン、クリスチャン/介助犬エンダル/森林火事から救い出されたコアラのサム/世界初のクローン羊ドリー/人間を信用したチンパンジーのデビッド/人間と話せたオウムのアレックス/手話で会話ができたゴリラのココ/盗まれたFIFAワールドカップトロフィーを見つけた犬ピクルス/おす同士で子育てしたペンギンのロイとシロ/驚異的な早さで瓶の蓋をあけたタコのオジー/人間に育てられたチンパンジーのニム/人工尾びれをもらったイルカのウィンター/絵を描くチンパンジーのコンゴ/亡くなった主人の墓によりそいつづけた犬グレーフライアーズ・ボビー/映画スターになったシャチ、ケイコ/クマのプーさんのモデル熊ウィニペグ/オリックスを守ったライオン、カムニャック/人間の言葉をまねるアザラシ、フーバー/全米を沸かせた競走馬シービスケット/セントラルパークの人気鷹ペールメール/群れのリーダーゴリラ、タイタス/9年9か月15日先生を待ちつづけた犬ハチ/最後のおすのキタシロサイ、スーダン
『動物の箱舟』から始まったPHOTO ARKシリーズ第4弾は、これまでで最も多い460種を収録。
ナショジオの写真家がレンズを通してとらえた、珍しい生き物たちの色、形、模様、表情や仕草。
地球上にきらめく生命の豊かな多様性を祝福する、渾身の写真集。
生き物を絶滅から救うため、彼らの存在を写真を通して知らしめたいーー
人間の飼育下・保護下にあるすべての種を撮影するという壮大なプロジェクト「PHOTO ARK(フォト・アーク)」は、
長年ナショジオで活躍する写真家、ジョエル・サートレイが2005年に立ち上げた。
四半世紀をかけ、トータルで2万種を撮影する予定で、
機材トラブルやコロナ禍といった多くの困難や動物たちの気まぐれに翻弄されながらも、
世界中を駆け巡り、これまで実に1万5千種の生き物たちを撮影してきた。
動物たちのポートレート写真は、背景がすべて白か黒。
わたしたち見る者と目が合い、向き合える写真を撮ることで、
その種の存在を知り、彼らを絶滅から守るために何ができるかを考えるきっかけにしてほしいという、
写真家の願いが込められている。
PHOTO ARKと名付けられたこの箱舟には多種多様な生き物が乗り込んでいるが、
その独特な造形や色、模様に、どれとして同じものはない。
同時に、生物学的にはかけ離れた種に、驚くほどの類似性が見られることもある。
地球上に生きる多様な生命の豊かさと複雑さに圧倒され、その美しさに息をのむ、唯一無二の動物写真集。
◎本書の売り上げ1冊につき50円をPHOTO ARKプロジェクトに寄付。
◎絶滅危惧種など希少な種を多数掲載。
◎国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによる分類を記載(2023年11月現在)。
◎巻末に索引、撮影場所のデータを収録。
◎『動物の箱舟』『鳥の箱舟』『消えゆく動物』に続く、PHOTO ARKシリーズ第4弾。
◎2024年秋には、『昆虫の箱舟(仮)』を刊行予定!
食べられ、貯められ、くっついて……。動物に託されたタネの行く末とは?
タネまく動物と植物はどのように進化してきたのか? 生態系における動物と植物の相互作用の象徴的な現象である「種子散布」に関する最新の研究をわかりやすく紹介。ツキノワグマやサル、コウモリなど哺乳類のほか、カラスやヒヨドリ、海鳥の仲間、ナメクジ、糞虫、ワラジムシなど、20種類以上の多種多様な動物が登場。各分野の研究者が監修した図解イラストも掲載。
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動物×植物 - タネを介したつながりは複雑緻密
種子散布にかかわる動物と植物の関係について近年次々と明らかになる新事実。
日本の自然を形作ってきた動物と植物の、意外でディープな関係を解き明かす!
〜動物散布の意外な真実とは〜
・リスは状況に応じて貯食場所を変える
・ひっつき虫は大陸をも渡る
・海鳥が運ぶタネとは?
・カタツムリもワラジムシもタネを運ぶ
・ネズミと糞虫の絶妙な働きが芽生えを支える
・アリとタネはWin-Winなカンケイ
・鳥の種子散布はやっぱりすごかった
◎生態系における動物と植物の相互作用の象徴的な現象である「種子散布」に関する最新の研究を、わかりやすく紹介する科学読物です。
◎日本のフィールドに着目し、そこに暮らす動物による種子散布研究で何がわかっていて、何がわかっていないのか、調査・研究の第一線で活躍する研究者が執筆。
◎動物がどのように植物のタネをまくのか、植物はどのように進化を遂げたのか、各分野の研究者が監修した図解イラストも掲載し、内容をイメージして理解しやすい構成となっています。
◎ツキノワグマやサル、コウモリなど哺乳類のほか、カラスやヒヨドリ、海鳥の仲間、ナメクジ、糞虫、ワラジムシなど、20種類以上の多種多様な動物たちによる種子散布を紹介します。
◎海外の種子散布の事例や、有毒植物や「ひっつき虫」などの話題についてはコラムで解説。
動物の感情世界をめぐる科学は昨今大きな進歩を見せていますが、
彼ら彼女らが自身の死、また飼い主との別れについてどう認識しているのかという、
私たちを悩ませる最大の問題については、明確な答えは出ていません。
また、飼い主が動物との別れにどう向き合えばいいのかという
「最期のとき」にまつわる問題も、難しい課題です。
それらの問いについて、動物の心の問題の第一人者が、
動物と人間の多種多様な交流の例を通して核心に迫ります。
<目次より>
はじめに 死の天使との遭遇
序論 人間は動物の死を悼む動物である
1 人間と犬は一心同体か
2 ただひとつの欠点ーー別れが突然すぎること
3 輝きが消えるときーー犬の最期
4 猫は最期を知っている
5 別れのとき
6 野生の友を悼む
7 悲しい別れーー子供とペット
8 友を食するべきか
9 世界の路上で生きる犬たち
10 絶えゆく光に向かってーー悲嘆の心理
11 もう犬も猫も迎えない……つもりだったけれど
12 癒しの儀式ーー亡き動物たちを刻む
結論 果てない悲しみを抱いて