次の時代をどのように見通すか。外資企業の中国進出開始から四半世紀、巨大な格差を抱えながら繁栄を謳歌する中国で2000年代以降の数年を日本の中堅・中小企業はいかに歩んだか。100を超える日系企業訪問をもとに「東アジア」の新たな関係を眺望する。“現場”の息吹をとらえた「同時代の証言」、20年の総括と新たな展望。
水の構造と性質、自然・人工の機能水、水を利用した今後の技術。わたしたちの体と生活に欠かせない水を解説。
地球上の生物の複雑多様な進化の謎は「自然淘汰」と「突然変異」のみで語れるのだろうか?答えは「否」!秩序ある生物世界に関しては、自然淘汰や突然変異も重要だが、これに加えて「自己組織化」が決定的な役割を担っている。すべての秩序は自然発生的に生まれる、と自己組織化理論は主張する。本書では、この理論に則って進化の様子を丹念に読み解いてゆく。さらにこの理論は、カンブリア紀の大爆発、生物のネットワーク、経済システムから、民主主義の生まれた所以にいたるまでを説明する。新しい視点からの理論的挑戦でわくわくできる一冊。
高山植物から感染症までー豊富な事例で明かされる緊急課題。温暖化と生物多様性はどのように関わっているのか。温暖化現象への知見に対して、進展が見られなかった温暖化と生物多様性の関係について、第一線の研究者たちの最新データ、生物多様性を守るための地域での実践事例を詳細に報告する。
マイケル・ホワイトの創始したナラティヴ・セラピーは、社会構成主義をベースにしながら、文化人類学、言語学、フェミニズム等を援用した画期的な治療アプローチである。本書には、ナラティヴ・セラピーを初めてわが国に導入した著者による実践と臨床の記録がまとめられている。第1章〜第6章の各章では、冒頭で事例を示しケースに適用した中心的会話技法が解説される。その後、心理療法における会話技術と関連する文学的価値を考察する。さらに、セラピスト側から治療の影響を患者に返礼する実践を試行することで「会話ー文学ー返礼」的視点を用いた記述の厚みづけが図られている。また、巻末にはナラティヴ・セラピー&コミュニティーワーク国際学会への訪問記録の詳述も付録されている。
「自己流保健指導」から「プロの保健指導」へ。サービスの質を高める評価・改善ツール満載。
ダム建設、サンゴ礁保護、放射性廃棄物、砂漠化、遺伝子組み換え作物、狩猟など、世界各地で起こっている環境問題から12の典型例を取り上げ、持続可能な社会に対する意識と態度を培っていく。
北アメリカで、17年や13年のサイクルで大発生する周期ゼミ。この周期ゼミの謎を解き明かし、生物界を“あっ”といわせた著者が、仮説やモデルを使った検証をもとに、周期ゼミ(素数ゼミ)の全貌を解き明かす本書は、生物進化についても衝撃的な展開が盛りだくさん。「生き残るための条件とは?」「メイトチョイスとは?」など、生物好きを夢中にさせること間違いなし。
花といえばその美しさだけが語られがちだが、じつは、植物の生存と繁殖を担う「生殖器官」なのだ。訪花動物による効率のよい受粉のために、大きな役割を果たしているのが花の「色」である。近年、化学的な分析により明らかになってきたさまざまな花の色発現のしくみとは?また、開花のしくみ、さまざまな環境への適応戦略など、知られざる花のふしぎと魅力を解き明かす。
自然環境保護と生物多様性保全のため企業とNGOの現場からの提言と活動報告。
世界の最富裕層500人の合計所得は最貧層4億1600万人の合計所得にほぼ等しい。世界の25億人は1日2ドル以下で暮らしている。格差を拡大した市場原理主義はソーシャル・キャピタルをも侵食し、人々の絆を断つ。アメリカ社会では親友喪失シンドロームにより、国民のおよそ4人にひとりは親友と呼べる人をもたない。持続可能な社会とは、何よりも人々が安心して暮らせる社会である。
緑(植物)の効用、緑の育成に関連する数々の手法、緑化推進のための具体例などをわかりやすく解説。
大学院数学専攻を目差す人のための位相空間論、代数トポロジー、微分トポロジーの参考書。
環境問題が起きるしくみから、自然改変と汚染の現状、身近な自然を保全し、よい環境を作るための政策まで。大きくてつかみどころのない環境問題の全体像が見える。