本は、本屋は、これからも大丈夫ーーそのように思わせてくれる一冊である。
本屋「Title」店主・辻山良雄さん推薦!
鳥取の定有堂書店は、いかにして地域の文化拠点となり、日本中から本好きや書店員が足を運ぶ「聖地」となっていったのか。名店の店主が折に触れつづった言葉から、その軌跡が立ち現れる。〈本の力〉が疑われる今まさに、手に取るべき一冊。
鳥取に根を下ろし、一から自分の仕事を作りあげてきた奈良さんの言葉には、時代と地域を超えた普遍がある。それはとてもシンプルなことで、「本が好き、人が好き」。いつの時代も定有堂書店は本と人とのあいだにあり、そうした素朴なスピリットが、その店を全国から人が集う「聖地」たらしめたのだ。
いま、本の力を疑いはじめた人にこそ読んでほしい。本は、本屋は、これからも大丈夫ーーそのように思わせてくれる一冊である。
本屋「Title」店主・辻山良雄
はじめに 身過ぎ世過ぎは草の種
第一章 町の本屋という物語
楽しい本屋は可能か/“夢を託す”ということ/どうして素人が書店を始めることになったかと言うと……/日常の可能性/本のことは井狩春男さんに教わった/本を並べる/本屋の愉しみ/ブック・カバーへの思い入れの話/定有堂から/人文書で、もうおともだち
/町の本屋の物語
第二章 「書店」と「本屋」
「本屋」論/ザ・ブックマン/本屋は「舞台」なのだ/本の紹介は楽しい/本屋のカスタマイズ/「本屋アジール」論/本の泉/「書店」と「本屋」/ウェブ、そして町の本屋/町の本屋から生まれた本──『伝えたいこと』出版のこと
第三章 「身の丈」の本屋
人に教わり、本に教わる/座敷わらしの荒ぶる魂/本屋の学校/本屋を歩く/なぜ人文書なのか/本屋ですから/希望/本屋の源泉/スタンダードとカスタマイズ/京都書店研修会へいく/永六輔さんトーク&サインの会顛末記/朋有り遠方より来る/ノアの箱舟/バーチャル書店/町の書店に未来はあるか
第四章 本屋の青空
書と戯れる/就職しないで生きるには/脱個性/徳俵/一周遅れのトップ/書の底力/町に生きる/再生力/本屋と個性/本のビオトープ/好きだからやる
第五章 定有堂書店の生成変化
本屋の未来を創造する/定有堂書店の生成変化
附録 定有堂書店の本棚 往来のベーシックセオリー
あとがき 一冊の本の衝撃
編者後記 三砂慶明
奈良敏行・定有堂書店略年譜
日本全都道府県を完全網羅、わかりやすく紹介・解説。第2回『京都・大阪・奈良』は、「羅生門」「大文字」「浦島伝説」「葛の葉物語」「役行者」など全50話。
奈良・万葉を知り尽くした歴史学者・直木孝次郎が、「花」の季節の散策にすすめるとっておきの14コース。味わい深い達意の文章と豊富な写真で、自ら歩いた全コースを道案内。歴史散歩に役立つ付録も満載のガイドブック。
古代日本における天皇の側近とは、いかなる存在だったのか。都造りなど天皇周辺の事業から手がかりを探り、藤原・阿倍氏らが担った内臣の職の起源と展開を軸に、聖武天皇・光明皇后を中心とした人間関係などを読み解きながら側近の具体像に迫る。天皇家と律令制の構造の中で側近たちが果たした役割を位置づけ、彼らを通して古代国家像を描く。
側近とは何者かープロローグ/日本古代史における側近の可能性(平安初期の政局と側近たち/律令官僚制と側近のあいだ)/側近のてがかりー天皇周辺の事業から(古代の都造り/都造りに動員される人々/造営官司と官人たち)/側近の具体像・内臣(内臣とその淵源/八世紀の天皇家産と藤原氏/仲麻呂と紫微中台)/側近の諸相(称徳女帝の側近たち/側近になるメリット/ある側近の人生)/内臣の変質と新しい側近の姿(新しい王統と側近の展開/平安時代への展開)/側近からみた日本の古代国家ーエピローグ
大正五年、陸軍軍医総監の職を退いた鴎外は、一年半後、帝室博物館総長に任ぜられ、度々奈良に滞在する。在任中の歌で編まれた「奈良五十首」は、『明星』大正一一年一月号に一挙掲載されたもので、茂吉は「思想的抒情詩」と評し、石川淳はそこに鴎外晩年の「物理的精神的な軌跡」を見ようとした。総体としての五十首に込められた本当の含意とは。
各自治体別の最新試験情報と独自の地域情報を収録。論作文の課題例からあなたが執筆すべきポイントを解説。過去問を分析して作成した演習問題による教養試験対策。
奈良大和路に、近代文学の舞台を訪ねる。
定評ある老年学教科書の改訂第5版。高齢者への理解を深めるため、加齢や老化にはどのような生理的、機能的、精神的な背景があるかを解説。さらに医学的知見だけでなく、社会学的、経済学的に高齢者へアプローチする。最も頁を割いている「第3部 高齢者に特徴的な症候と疾患」では、高齢者に特徴的な病態、治療上のポイントなど、重要事項に的を絞ってまとめる。昨今、問題となっている高齢者の自動車運転についても触れている。
高い寺格を有し歴史上重要な役割を果たしてきた総本山仁和寺。前書に引き続き、所蔵する多数の史料のうち室町?江戸時代の約300点の貴重な古文書を翻刻し刊行する。室町時代の寺領関係文書や書状、僧位僧官関係文書、さらに仁和寺と公家や武家との関わりを窺える文書類を収める。宗教史や中世政治・社会経済史、古文書学の研究に必須の史料集。
近年、相続や遺言に関する相談は以前よりも多様化・複雑化し、一人の専門家では対応しきれないケースが増え、多くの分野の知識と幅広いネットワークが求められています。
本書は、法律・税金・登記・不動産評価・信託等の相続の専門家が遺言の実務を行ううえで必要な知識をQ&A形式でわかりやすく解説。
3訂版では、自筆証書の方式の緩和や自筆証書遺言保管制度、税制改正などを最新の情報に改め、さらに充実した内容になっています。
『改訂版 相続相談標準ハンドブック』(平成31年1月発行)と併読すれば、知識がより深まります!
●基礎編
●作成編
●見直し編
●相続発生後編
泥まみれで地中から見つかる文字の書かれた木片、木簡。歴史に新たな光を当てる貴重な情報を秘めている木簡から、どんなメッセージを、いかにして読み取るのか。日々最前線で調査研究に携わるエキスパートたちが、様々な切り口から研究の醍醐味を語り、木簡の世界の面白さ、奥深さを分かりやすく紹介する。バラエティ豊かな木簡写真を多数収録。
はじめに 木簡へのいざない
1 木簡とはなにか?
1 地中の文字は何を語るか
2 樹種、書風、形──多彩な荷札
3 花かつおか笹の葉か
4 木簡使用のはじまり
5 木簡の世紀の幕開け
6 『日本霊異記』にみえる木簡
7 平安時代に消える荷札と削屑
2 木簡の発見! 歴史の発見!
8 木簡の重要性を決定づけた発見
9 ゴミ捨て穴が「標本棚」に
10 明治や戦前に見つかったものも──木簡研究前史
11 『日本書紀』の修飾を見破る──「郡評論争」と木簡
12 藤原京の造営過程を解き明かす
13 長屋王宅の決め手となった役所の手紙
14 「奈良京」が見つかった
3 木簡の使われ方
15 文書を巻き付ける「軸」も木簡
16 削って使い尽くされた
17 転用の道は便所や祭祀にも
18 犬、鶴、牛乳も登場
19 見えてきた古代の文書主義
20 正倉院が守った木簡たち
21 木と紙の違いとはなにか
4 あれも木簡? これも木簡!
22 くじか、ゲームか、占いか
23 日々の業務を伝える題籤軸
24 曲物に残る職人と役人の目線
25 木の特性と木簡のはたらき
26 まじないの意味を探る
27 薄板に書かれた「こけら経」
28 大乗院の将棋の駒の木簡
5 木簡を深読みする
29 ブランドワカメは昔も今も
30 韓国アワビに聖武の思い
31 文字の形は時代を語る
32 役人と薪の意外な関係
33 古代米は赤米?
34 記されなかった年代を探る
35 都の外の荷札は何を語るか
6 木簡からみえる古代人の日常
36 薬の荷札やラベルが語るもの
37 失われた大宝令を解き明かす
38 ずる休みの言いわけも木簡で
39 書きぶりににじむ役人たちの素顔
40 お願いの手紙の書き方──下級役人の教養
41 出部さん、真慕さんって誰? ──珍しいウジ名
42 平城宮の仏事を垣間見る
7 木簡を未来に伝えるために
43 水替えの夏、出会いの夏?
44 保存と活用の間で──実物をお目にかけたい
45 赤外線は万能か?
46 木簡と年輪年代学の出会い
47 年輪で木簡を読み解くために
48 木簡をつなぐ木目のバーコード
49 年輪から木材の産地に迫る
おわりに 彼らが生きた証として
参考文献
あとがき
執筆者紹介
京都府、大阪府、兵庫県、奈良、滋賀県、和歌山県。
田辺青蛙、三輪チサ、COCO、他、関西在住作家、怪談師が集結、書き下ろし100話。
大和に伝わる民話を、編者自身の家で伝承していた話を軸に、民話採訪の先人たちの業績も摂取し、3地域に分けて編集・再話する。
目次
まえがき
国 中(北和・中和)
ヒチコとハチコの伊勢詣り
ノミとシラミの伊勢詣り
ひばりと麦刈り
阿弥陀さんのぼたもち
大根と人蔘と午蒡
オオカミの玉
お月さんと日りんさんの判じくらべ
ママ子とホン子
屁こきばあ
カラスとニワトリ
うたよみ(一)
うたよみ(二)
どびんとちゃびん
竹の子と鯉の話
ポイトコナ
狐の恩返し
なまけ半助
長い名前
動物の伊勢詣り
白いスズメ
雪ん子
もるぞおそろし
ママ子の昼めし
とんび不孝
イヌの足
いうなの地蔵
大安寺八幡マメの宮
犬の脚(「笑」の字)
地獄めぐり(閻魔の失敗)
猫とネズミ
閑古鳥
宝物のとり替え
タカ坊主
ヘビ女房(嫁とり橋)
加賀の金沢かねどころ
蓑丸長者
北林のタヌキ
三輪山で力くらべ
子育て幽霊
土ぐも退治
猫とカボチャ
鷲の育て子ー良弁杉
瘤取り爺さん
不思議な尺八
三段御作
惚れぐすり
大和のカエルと河内のカエル
牛になった奉公人
蚊のおこり
猿の聟入り
石抱いてた若もん
左手は棒じゃった
山 中(東大和)
鶴の塔
おりゅうの森
松尾長者のミイさん
猫タタキの如来
物忘れの宿屋
カニとナマコ
くつぬぎの天女
滝の尾長者の千枚田
夢の蜘蛛
鐘にはフシの木
オオカミの恩返し
縁起直しの狂歌
三尺のワラジ
鬼が笑うた
貧乏神
イワシの頭も信心から
お亀ヶ池
大歳の客
女房の智恵
ママ子花
サルの尻なぜ赤い
カラスの予告
カエルの目玉
麦のフンドシ
蛇と蛙
ばくち打ちのモズ
ほととぎす兄弟
ゆっくりツバクロ
ワラビとゼンマイの腰
狐のお産
吉 野(南和)
竜宮からのみやげもの
つり鐘とママ母
ママ子とハッタイ粉
ママ子にお頭付き
運定めー虻にちょんの
お染と久松
粟しとっとん
ヨモクとゴモク
食わず女房
ハエとノミ
モノいう宝もの
売り声の失敗・チャックリカキフー
だれナラよ
サルカニ合戦
フクロの紺屋
スズメを呑んだ爺
三輪素麺の由来
子供衆が見たらカエルになれ
長柄の人柱
叩かぬ太鼓・鳴る太鼓
化けくらべ
この尻で千尻(水の神の文使い)
カニの報恩(蛇聟入)
三枚のおふだ
金を屁るネコ
ババア汁
草刈った(臭かった)
賢い嫁の歌
ヨメノナミダ(ママコノキ)
ヨキを忘れた木こり
モズの銭勘定
親不孝なアカショウビン
仏さんとネブカとダイコの芝居見物
竹切り爺
金の橋・銀の橋
お天道さんの金の綱
難題聟
おやじの文(話千両)
旅は学問ー朱椀朱石
舌切りスズメ
煎り豆と鬼
お辰っはんの墓
ガタロの恩返し
洞川のめくら蛇
蟻通明神
猟師と子熊
猟師と一本足の怪物
わらべ唄
奈良のみやこはまもなく遷都1300年。自然と、神仏と、人々に守られた優れた土地、美しいみやこ、「まほろば」の奈良はいまなお花の盛りです。