日本をはじめさまざまな国で高等教育の新たな「改革」が進みつつある。なかでも教養教育のあり方が問われている。本書では「教養教育」が生まれたヨーロッパでの教養教育の進化過程を念頭におきながら、現在進行中の高等教育改革「ボローニャ・プロセス」で揺れるヨーロッパ諸国とロシアの教養教育、「リベラル・アーツ」の伝統を持つアメリカ合衆国の教養教育の歴史と現在、植民地支配を受けたメキシコ、フィリピンや台湾などのアジア諸国と日本での高等教育における教養教育の受容と位置付けを考察する。
町では凄惨な殺人事件が頻発。そしてすべての根源となる存在との対決の時が迫っていた
西側ジャーナリストとして初めてIS領内を取材。戦闘員や警官、医師へのインタビュー、民衆の生活の記録など第一級のルポ。ISの内側とIS戦闘員の内面を描き出す。写真多数。
★ブッシュの人生は『エデンの東』だった。★『サラ、いつわりの祈り』はいつわりだった。★プレスリーもスーパーマンもユダヤ系だった。★南北戦争で勝ったのは南軍だった?★セックスとドラッグに溺れるアーミッシュ。★ネオナチ美少女双子デュオ!★グーグル社員はブログするとクビ?・・・etc、「本当のアメリカ」がわかる最前線コラム100本!
学者としての最盛期を迎えつつあったハートは、渡米先で、フラーとの論争やケルゼンとの公開討論、ロールズとの出会いを経験し、帰国後は『法における因果性』や『法の概念』といった記念碑的著作を次々と完成させる。やがて衰えを感じ始めた彼を、後継者ドゥオーキンとの確執や妻のスキャンダル報道などの苦難が襲うーー。法哲学界の巨人の人物像を、豊富な資料に基づいて浮き彫りにし、話題を呼んだ評伝の邦訳がここに完成。
第3部 黄金時代(続き)
第八章 イギリス人の目を通して見たアメリカ法理学ーーハーヴァード大学一九五六ー五七年期
第九章 哲学という視座からみた法ーー『法における因果性』と『法の概念』
第一〇章 西と東、カリファルニアとイスラエルーー『法・自由・道徳』、「ケルゼン訪問」、『刑法の道徳性』
第一一章 規律、刑罰、責任
第4部 講座を退いた後で
第一二章 年老いた改革者と旧弊家の若者たちーーベンサムとブレイスノーズ
第一三章 悪夢、そして高貴な夢
訳者あとがき
注
文 献
本書に登場する人物の伝記的詳細
人名索引
20世紀を代表する法哲学者、H.L.A・ハート。しかし、華々しい成功の影で彼の内面は常に不安に責め苛まれていた。日記やメモ、手紙などを駆使して、彼の思想と形成過程、波乱に満ちた人生を描いて話題を呼んだ評伝。上巻では、ユダヤ移民の子として生まれたハートが、弁護士、MI5職員を経て、日常言語学派の哲学を法学に移植し、法哲学を刷新していくまで。
謝 辞
アプローチと情報源にかんする伝記作者の覚え書き
序 章 内部のアウトサイダー
第1部 北と南
第一章 ハロゲイト、チェルトナム、ブラッドフォード
第二章 オックスフォードの奨学生
第三章 敗北から勝ち取った成功ーーロンドンと法曹界
第2部 変化と継続性
第四章 ジェニファー
第五章 法曹学院から軍情報部へーーMI5、結婚、そして父親になる
第六章 フェンスの向こう側からのオックスフォード
第3部 黄金時代
第七章 法律家に哲学を売るーー法理学講座
注
◆The chain is only as strong as its weakest link
--鎖の強さはその最も弱い輪によって決まる
(イギリスの格言。今回のコロナ禍の本質を突く言葉として本書では用いる)
◆パンデミックが起き、世界全体に拡大し、未曽有の経済災害となったのは、グローバル経済のエコシステムにウィーク・リンクがあったのではないか。世界的な供給体制、都市への集中、人やモノの移動速度と複雑な混じり合い、政治や宗教による対立や断絶が、パンデミックを起点とした世界的な経済危機にどのようにつながったかをダイナミックに描く。
◆取り上げるテーマは日本よりも、世界に焦点を当てる。コロナウイルス危機のクロノロジーを描き、グローバル・エコシステムの最弱点に問題が起こり、それが弱いリンクを通していかに破壊的な力をもっていったかを解説する。
◆著者は日本経済の長期停滞やリーマン・ショック、ユーロ危機などについて、内外の情勢をすばやく集め、ノンフィクション的な筆致やアカデミックな知見を織り交ぜながら数々の名著を執筆してきた経済学者。2019年からは経済財政諮問会議の民間議員も務めている。
序 章 世界システムの創造と崩壊
第1章 スペイン風邪と新型コロナ
第2章 ソーシャル・ディスタンシング
第3章 自信過剰(Hubris)
第4章 デジタル・デバイド
第5章 中国
終 章 「新冷戦時代」という神話
ソ連軍にその進路を絶たれ、総統命令により撤退さえも許されなかった孤立した6万余のドイツ軍兵士たちが見たものとは…ウクライナの大地を流れるドニエプル川の支流グニロイ・ティキチェ。1944年1月、この小流に面したチェルカッシィにおいて、コルスン・ポケットと呼称される包囲戦が展開した。それは戦局の流れを大きく左右するものではなかったが、ドイツ地上軍兵士たちにとって悪夢の出来事となった。米陸軍出身の著者による長年の調査と、生還した数少ない兵士たちのインタビューをもとに構成された独ソ戦秘話。
石ノ森章太郎(監修)×沼正三(原作)による戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』のコミック化第二巻を復刻(初版は1984年「辰巳出版」より)。
「日本書紀」、「古事記」に登場する天照大神の正体は未来世界からやってきた白人女性であった─日本史を覆す想像力の極地。
●あらすじ
196×年、西独逸。翌春に挙式を控えた日本人留学生・瀬部麟一郎(麟)と東独逸の名家の娘・クララは一挺の航時艇(空飛ぶ円盤)の墜落を目撃する。結婚を控えた二人の関係は、この出来事を境にまったく違うものになっていく。二人にとってこの墜落事故は悲劇の始まりなのか、それとも歓喜の祝砲なのだろうか、それはまだ、解らない─。
墜落した円盤から謎の女性・ポーリーンを救けたことをきっかけに、彼女が暮らす2000年後の未来世界、イース(EHS=The Empire of Hundred Suns)を訪れた二人。だが、イースでは二人の「恋人」という関係は成立し得ないものであった。イースは徹底した女権社会であり、白人=人間、黒人=半人間、黄色人種=家畜という明確な人種階級制の国だったのだ。二人の関係は支配者と家畜以外にありえない。
「人間」クララはその地位から、イースの高度な文化・文明を享受し、戸惑いながらも少しずつイースに馴染んでいく。一方、「家畜」麟は文化・文明の材料として、人体改造を施され、困惑を深める。逆上した麟はクララと心中をはかるも、失敗。これをきっかけについにクララは、麟を「家畜」と認識し、自らの家畜として飼うことを決意する。
ポーリーンが自分の代わりに子を宿す「子宮畜」の購入の相談のため、古代地球の航時探検家にして前地球都督アンナ・テラスを訪問するのに同行したクララ。
ポーリーン一行は歓待を受け、雪上畜に乗って黒奴狩りに興じ、子宮畜の養成機関・フジヤマ飼育所を訪れた。そこでは優秀な子宮畜候補を集めて羞恥に満ちた選定が行われる。ポーリーンの子宮畜に選ばれたのは、入所から二年半を経た優秀な候補生・カヨであった。
その道中にクララは自分の生きてきた二十世紀以降の人類の歴史を知る。第三次世界大戦、黒人の台頭、白人の宇宙移民と地球の「奪還」、そして黄色人種の退化……。荒唐無稽な未来を素直に信じられるほどにクララはすでにイースを受け入れていた。そしてさらに、アンナ・テラスから日本の神話の秘密を聞かされる。それは日本書紀・古事記に語られる日本の神々は全て白人であり、彼女こそが天照大神だという衝撃的な事実であった。
その間の全てを、クララが身に付けていたブローチを通して麟は見聞きしていた。彼の最後のプライドであった民族的自尊心は瞬く間に破壊された。にもかかわらず、彼は混乱しつつも不思議と、自然にそれを受けいれていた─。
イースの世界、真の日本史、多様なヤプーたち……。次々と衝撃の真実が明らかになる第二巻。しかし、麟とクララの「正しい」関係が顕になるのは、まだ先の話で…
コルスン・ポケット(包囲陣)とも称されるチェルカッシィ包囲戦。それはモスクワやスターリングラード、クルスクなどで展開した攻防戦と比べスケールは小さいが、独ソ戦史を語る上で決して忘れることのできない戦闘の一つである。東部侵攻開始以来、破竹の勢いで善戦し続けたドイツ軍だったが、ソ連軍の猛攻によって戦局は一変。1944年1月末、グニロイ・ティキチェ川に沿ったチェルカッシィで6万のドイツ将兵が包囲される。気温マイナス20度を超える極寒の中、彼らがそれまでに経験したことのなかった過酷な消耗戦により、実に2万の兵士の命が失われたのである。長年にわたる著者の研究と生還した兵士たちのインタビューをもとに構成された禁断の独ソ戦秘話、待望の邦訳。上下巻合わせ250点にも及ぶ貴重な記録写真・地図掲載。
この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。
爆薬とそれが生み出す“死のエネルギー”に魅せられた著者が、第一次大戦〜現代に生み出された「悪魔の機械」=陸戦用武器の用法とその効果を思い入れたっぷりに描いた雑学イラスト集。
「預金が尽きる前に、死んでしまいたい」「こんなはずじゃなかった……」年金だけでは暮らせない。金が無いので病院にも行けない。食費は 1 日100円……。ごく普通の人生を送り、ある程度の預貯金もある。それでも、病気や怪我などの些細なきっかけで、老後の生活は崩壊してしまう。超高齢化社会を迎えた日本で、急増する「老後破産」の過酷な現実を、克明に描いた衝撃のノンフィクション。
腐らないトマト、サソリの遺伝子を組み込んだ猛毒キャベツ、二倍の速さで成長する怪物サケ、ヒトの母乳を出す牛、抗ガン剤になるタマゴ、光る豚……。こんな“モンスター”たちが、最新の遺伝子組み換えテクノロジーによって、すでに開発されていることをご存じでしょうか? 本書では、その戦慄の真実をみなさんにお伝えするとともに、世界の舞台裏でひそかに進行している“闇の支配者”の「食糧支配計画」を暴きます。
スティーヴン・キング研究の第一人者、風間賢二によるキング論の集大成!
「関心のあるパートから読んでいただいて一向にかまわないが、冒頭から順番に読み進めることで、キングの作家としての成長ぶりやテーマ、書法の変換過程が見えてくるような構成になっている。」アメリカン・ベストセラーを牽引し続けている作家の作品世界が浮き彫りに。キングをより深く理解したい人に送る、キング批評・作品論の決定版。
〈首都・東京を48時間で制圧する!〉深夜、正体不明の3人の男が、突如、破壊活動を開始した。東京証券取引所、築地中央市場を擁し、新幹線を含む交通大動脈の走る日本の経済・情報・生活の心臓部ー中央区を、彼らは集中的に攻撃し始めたのである。いったい彼らの目的は何なのか?その正体は?苦悩する政府・警察首脳。そして自衛隊の治安出動ー戒厳令を布く刻が迫りつつあった……。