プロボクサー・シナリオライターとして活躍してきた青年が、突如、三度目の変身。作家への野望に燃えて世に問う力作三編。ひたむきに、純情に生きる男の姿をときに軽妙に、ときに重厚に描き出すー。
オウム事件が突きつけた“現実”を見よ!法を無視した権力の横行、それに追随する商業主義的宗教。いま我々に明らかにされた現代ニッポンの実態を徹底論戦!1億2千万人の狂騒のなかで見失われたものは何か 捜査・報道・宗教を問いなおし、日本社会の病理を鋭くえぐりだす。
不当な差別を受けつづけてきた浦島重工の社員・木原高志。社会に復讐と出世を誓う木原は、副社長令嬢と結婚、同時に矢沢恵理とも関係し、社内外の情報を集めはじめる。だが、浦島重工合併の機密を知った直後、恵理が崖から転落死した!脅迫電話、空転する合併問題、そして第二の殺人事件。復讐に燃える男と行く手を阻む陥穽を迫真の筆致で描いた非情小説。
歴史家は、自らの体験を後世に伝える現代の語り部たるべきである…戦中・戦後の激動の時代を生きた著者が、折にふれて発表してきた歴史随想50編を収む。歴史家の透徹した眼が、時代の一断面を鮮烈にとらえている。筆者一流の辛辣とユーモアで語る歴史エッセイ。
ほぼ1000年周期で起きている山崎断層地帯の大地震、次はいつ起きてもおかしくないと言われている。そのとき、どの地域にどのような被害が及ぶのか、「昭和59年山崎断層地震」をはじめ過去の地震は、実に多くのことを私たちに教えている。
“活断層の巣”長野県を徹底ルポ!地震予知のために過去の傷跡を検証。悠久の大地に潜む“事実”を明らかにする。航空写真と地形図の対比でビジュアルに。