近年の炭酸ガス濃度の増加は、地球温暖化・気候変動の原因として21世紀の最大の問題になりつつある。そこで、大きな注目を集めているのが水素である。水素は燃焼後、有害物質を排出せず、高効率の燃料であることなどの魅力的な化学的特性を備えている。近年の燃料電池のめざましい技術革新の背景には、そうした事情がある。燃料電池によるエネルギー革命の実態を、クルマを中心に考える。
「幸せ」と言って亡くなった真美ちゃん、「命」の詩を書いた由貴奈ちゃん、白血病を克服し医師を目指す盛田君…。長野県立こども病院に入院したこどもと家族、医師、院内学級の先生たちが体験した、「命」の物語。
ニッケル・水素電池のみならず、日本では昨今、リチウムイオン電池やキャパシタの実用化にも至り、まさに米国とは対照的に技術進化と実用化が拡大している。さらに燃料電池システムや燃料電池自動車でも日本が先頭に立ったことを考えれば、いかにこれらの領域の研究や技術水準が高いかが伺い知れる。本書は、このような日本の世界最高水準の研究や技術を体系的にまとめたもので、ここに集められた原稿からも、その技術的価値が読み取れる内容で構成されていると考える。
本書ではIT不況からの回復基調にのる、電池および電池構成材料界の現状と展望をまとめた。一次電池と二次電池の市場動向・メーカー動向、また、大容量・長寿命、小型・薄型・軽量などのニーズに対応する各電池材料の開発動向と市場動向をまとめた。また、今後が期待される、新しいタイプの電池(プロトン電池・ラジカル電池・光二次電池)、キャパシター、燃料電池の開発動向についても併せて解説した。
携帯用の電化製品だけでなく、自転車や歯ブラシなどの日用品にまで、電化の波はおしよせている。こうしたなか、使い捨てにしない、環境に配慮した携帯電源が強く求められている。本書では、さまざまな種類の電池について、発明や改良の経緯を交えて説明しました。種類ごとの材料の違いや特徴も解説。さらに、製品が待たれている燃料電池やキャパシターなどについても解説。話題のオキシライド乾電池にも触れている。電池の過去と未来が、この一冊でわかる。
豊富な図・表・写真により燃料電池の理論と実際をシステムとして解説している。
本書は、燃料電池の研究や事業を始めようと思う人が、最初に、そして必ず直面するであろうと思われる電気エネルギーと熱物質収支について、分かりやすくかつ詳細に解説すると同時に、燃料電池発電システムにおける熱物質収支を計算するための教科書、参考書、あるいは実用ハンドブックとしての役割を目的として書かれている。
本書では、教科書並びに技術者が基礎から見直すという観点から、燃料電池の基礎となる熱力学的な説明や電気化学反応の原理ならびに電気化学的測定法などの内容にまで言及した執筆になっている。