本書は、世界史の5000年余りの大きな流れをつかむための本である。初心者でもとことん読みやすいように書かれているので、大人の学び直しのテキストとしても、大学受験の勉強をはじめる前の手引書としても、有益である。
世界史の授業では「あれもこれも」と詰め込みすぎるため、うんざりした人も多いのではなかろうか。これに対し本書は、つぎの方針で書かれている。
(1)こまかい年号や名詞にとらわれない。
(2)各時代におおいに繁栄した「中心」といえるようなメジャーな国をおさえることに徹する。「中心」とは、たとえば古代ギリシア、ローマ帝国、秦・漢などの中国のおもな王朝、イスラムの帝国、ルネサンス以降のヨーロッパ(とくにイギリス)、そしてアメリカといった国・地域。
(3)これらの「中心」の移り変わりを追いかけていくと、世界史の大きな流れがみえてくる。
そして、「新しい繁栄の中心」は従来の「中心」の「となり」に移るという、いわば「となり・となり」の関係にあるとし、この視点で世界史をみわたすと、一つのつながった物語になるというのである。
『一気にわかる世界史』を改題の上、大幅に加筆・修正してわかりやすさ・読みやすさを追求した文庫版。作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏が、「世界史の本質をつかめる素晴らしい作品。『中心』の変遷から世界史を動的にとらえる秋田史観は、面白く、役に立つ」と絶賛している。
直木賞作家・葉室麟がデビュー前に書いた小説が見つかった。
織田家中の男が、信長本人も知らなかった出生の秘密に迫っていく中編小説「闇中問答」である。
大胆な発想をもとに、のびのびとした筆致で描かれており、文芸評論家の末國善己氏も、「習作のレベルを超えている」と太鼓判を押す。
この作品で著者は、信長の謎めいた出自について、乳母や家臣、一族の者らの証言をもとに明らかにしていくのだが、そこには著者の創作活動を知るうえで不可欠な要素を随所に見ることができる。
著者の信長観が垣間見えるエッセイや読物を併せ読むことで、天下人・信長を読み解ける、ファン必読の書。
解説:末國善己。
文庫オリジナル。
父の汚名を晴らすため江戸に住む笙之介の前に、桜の精のような少女が現れ……。人生のせつなさ、長屋の人々の温かさが心に沁みる物語。
「心に静けさを持つ」といった長所がある一方、「政治家が政府から学ぼうとしない」「短期的、効率的な方法を好み、長期的、漸進的な方法を苦手とする」などの短所も見られるーー。マハティール・元マレーシア首相などエリート33人が日本人の特徴を語り、日本の停滞が続く理由を真摯に考える。
さらに日本出身でフロリダ州政府で働いた経験を持つ著者が、過去の日本の経済成長と、現在の停滞の要因である日本独特の価値観「ジャパニズム」を論じる。
【アンケートに真摯に答えた33人のエリートたち】
●アメリカーー元フロリダ州予算管理官、元弁護士、ハーバード大学ロースクール元客員教授など計9人
●ヨーロッパーーフランス財務省高官、ポルトガルの大学教授、イギリス財務省高官など計6人
●アジアーーマハティール・マレーシア元首相、日本で大学院を修了し中国・日本で事業を展開している中国人、バングラデシュ政府役人など計10人
●アフリカーーマラウイ政府高官、南アフリカ共和国財務省職員、ソマリアの政府職員など計4人
●日本ーー国連PPP(官民連携)推進局コンサルタント、外務省系組織勤務など計4人
【目次より】
●日本人の礼儀正しさの背景に見えるもの
●専門分野を持たない低レベルな政治家・政府職員
●傷口に絆創膏を貼るだけの政治
●アメリカのように官の仕事にもノルマを
●マハティール元首相のビジョンと世界観
●提案1 ウッドペレット生産によるエネルギー政策
●提案2 原発をLNG(天然ガス)発電にコンバート
●提案3 災害準備対策機関・JEMAの設立
黒柳徹子さんが「人生」について語る。
子どものころの思い出、元気のもと、「徹子の部屋」でのこだわり、100年後の子どもたちに伝えたいことなどをインタビュー形式でまとめた、言わば「トットちゃんの人生論」です。
読み終わったあと優しい気持ちになり、「人間には、何よりも愛が大事なんだ」ということを教えてくれる1冊です。
【目次】
●第1章 志高く生きる
●第2章 テレビ女優への道
●第3章 生放送の現場で
●第4章 情熱がなければ伝わらない
●第5章 人間はみんな一緒なんだよ
※本書は、NHK BSプレミアムにて、2011年8月6日に放送された番組「100年インタビュー/女優・黒柳徹子」をもとに原稿を構成し、2014年8月にPHP研究所から刊行された『本物には愛が。』を改題し、文庫化したものです。
『コンビニてんちょう ネコイチさん』に続く第2弾!
どうぶつさんたちのコンビニ「ニャニャマート」は、ほしいものがなんでもあるのがじまんです。今日は大人気のおべんとうまつりで、ネコイチてんちょうのおすすめのおべんとうがならびます。
最初にやってきたのは、こゾウさんです。「今日はみんなでピクニックにいくの」と言って、「フルーツのじゅうばこべんとう」を選びました。1段目のりんごの形のおべんとうには、リンゴフライやリンゴサンドイッチ、2段目のバナナの形のおべんとうには、ふんすいバナナやバナナゲットなどが入っています。
次にやってきたのはパンダさんの親子です。7つのササ料理、ササさしみやササステーキ、ササまきたまごなどが入っている「サササササササべんとう」を買いました。
それからも、タヌキさんやカメレオンさん、ラッコさんなどがおべんとうを買いにきました。そして、最後にこトラくんがやってきて……。
いったい なにもの!?
ある夜のこと。空から、まっしろでもふもふの何かが落ちてきました。見つけたおばけたちがふしぎそうに見ていると……むくり! もふもふした何かが起き上がりました。おばけたちは「わたしたちにそっくり!」と、次々と質問をします。しかし、もふもふは自分の名前やおうちを忘れてしまったようで、「おうちにかえりたい」と泣き出してしまいました。心配したおばけたちは、「きっといちにんまえのおばけになればおうちにかえれるよ」と、もふもふが立派なおばけになるための特訓をしてあげることになりました。
おばけとしての規則正しい生活に、おばけになりきる練習、おどろかす練習……。たくさん特訓をしたら、あとは人間をおどろかすだけ……。ところが、女の子が現れて!?
心がほっとあたたまるハートフルな結末に、やさしい気持ちになれる絵本です。
≪いかにデスペレイトな戦いであろうと、駆逐艦乗りは忠実に、そして泰然と荒海にのり出していく。豪快さなどかけらもなく、栄光もない。どこまでつづく死の行進。多くの人間が血を流した戦争という残酷な歴史の上を、いままた敗残の部隊がよろめきながら一かたまりとなって進んでいく。このうえ、歴史に何を書き加えようというのか。悲惨をか。徒労と犠牲をか。憤怒をか。あるいはまた、人間の愚劣をか。≫本書「フィナーレ」より抜粋
「本書を、戦いぬいた全駆逐艦乗りに捧げたい」--昭和史の語り部といわれ、歴史探偵と自らを称した著者による渾身の戦史ドキュメントを、装いを新たにして刊行。解説は、大和ミュージアム館長の戸高一成氏。
本書の「まえがき」で、決戦前の劣勢といえる状況にもかかわらず、日本海軍の水雷戦隊が、対するアメリカ艦隊を完全に打破。見事な逆転劇を演じることになった「この海戦と、それに参加した八隻の駆逐艦の生涯を描こうと試みた」と著者は述べている。
ルンガ沖夜戦で、高波、陽炎、黒潮、親潮、江風、巻波、涼風、長波に乗った駆逐艦乗りはもちろんのこと、命を懸けて祖国のために戦った方々への敬意を表しつつも、そうした尊い命を奪い去る戦争への怒り、憎しみを晩年に強く訴え続けた著者と、生前に親しかった解説者の戸高一成氏は、こう述べる。「(半藤氏が)こうした作家として初期に書いた戦史ドキュメントの底流にも、その非戦の思想、静かな怒りのようなものが、脈々と流れていることを読者の方々にはぜひ読み取ってもらいたいと思う」と。
[構成]
●プレリュード
●1 命令
●2 出撃
●3 魚雷
●4 航進
●5 敵機
●6 信号
●7 直衛
●8 敵情
●9 重巡
●10 豪雨
●11 サボ
●12 挿話(エピソード)
●13 戦闘
●14 突撃
●15 手記
●16 発射
●17 命中
●18 避退
●19 救援
●20 戦訓
●フィナーレ
【特集】
『人魚が逃げた』発売記念
魅惑の青山美智子作品への招待
【インタビュー】青山美智子
●小説書きとしての覚悟が得られた作品
【ブックガイド】心あたたまる傑作揃い
●連作短篇の名手による、一歩前に進むための13作品…瀧井朝世
【期待の新連載】
●高瀬乃一 露の宿り1 一話 露の一滴 突如めし屋を継ぐことになった娘が、己の幸せも諦めず奮闘する時代小説。
【連載小説】
●高殿 円 せどりの女王3 遠火は新たな配信で、嫌がらせによって母親の事業が崩壊した過程を語る。
●篠田節子 ホテル・ボルネオ4 ホテル建設計画が実現に向けて動き出す中、アバスが失踪してしまう。
●中山七里 武闘刑事7 米軍は郡山を解放せず、事態が膠着する中で冴子は起死回生の一手に出る。
●和田はつ子 汚名 伊東玄朴伝8 牛痘実現に奔走する玄朴たちに、漢方医たちが様々な妨害を仕掛けてくる。
●あさのあつこ おいち不思議がたり 誕生篇14 和江らと出かけたおいちは、風鈴の音を聞き、嫌な気持ちに襲われる。
●宮本昌孝 松籟邸の隣人27 第二十三話 恩讐の大磯(前編) 危機を乗り越え、大磯で寛ぐ天人の許に、怪しげな外国人が姿を現す。
【リレーエッセイ】わたしのちょっと苦手なもの15 澤村伊智 同世代の酔っ払い
作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏が、自著のなかで「説明が丁寧でわかりやすく、この本のおかげで哲学の入り口を間違えずに済んだ」と紹介。以来、入手困難な稀覯書として注目を集めていた名著を復刊。
ソクラテス、プラトンから、デカルト、カント、ヘーゲル、そしてマルクス、サルトルまで。哲学史に多大な影響を与えた15人の大哲学者の思想、生涯、著作、時代背景を平易に解説。西洋哲学の歴史がわかる「第一編 哲学思想史」や、巻末の用語解説も充実。教養のベースとなる哲学の基礎知識と思考法が1冊で身に付く、哲学入門書の決定版! また、知る人ぞ知るロシアの哲学者・チェルヌィシェフスキーについて1章をさいて解説しているという点でも貴重な1冊である。
「本書では15大哲学者の個性をつうじて、その前後とその背後の時代思潮をつかむことができるように留意した。こうすることによってはじめて、15人のべつべつな哲学者としてではなくて、2000年の哲学史を代表する15の偉大な哲学体系として理解することができよう。さらに、哲学というものの概要、哲学の短い歴史、哲学上の重要用語の解説をつけた。これによって、もともと哲学には関心はあるけれども、かんたんに哲学問題に深いりできなかった人々に道をつくったつもりである」(本書「序」より抜粋)
「実は、この本は、私が初めて買った哲学書で、その後も人生の伴侶となっている本だ。あちこち線を引いて、書き込みをしたので、ぼろぼろになってしまった。今回、解説を書くために本書を再読した。現在の水準で考えても、素晴らしい入門書と思う。思いつきを、筋道をたてて整理して、きちんとした考えにまとめるためには、哲学的な基礎訓練が不可欠だ。そのような基礎訓練のために本書は役に立つ」(「復刊によせて(佐藤優氏)」より抜粋)
大人気『青鬼』ジュニアノベルシリーズ、第3弾!
「この病院の地下になにがあるか、知っても大丈夫だな?」突如、出入り口が封鎖された真夜中の病院で見たものとは……!? 病院の地下にひそむ、シリーズ≪最 大 級≫の怪物に立ち向かえ!
二度もおそろしい化け物におそわれた卓郎、美香、ひろし、たけし、そしてタケル。もう危険な場所には絶対に近づかない……決意を新たに平和な日常を過ごすタケルだったが、お父さんが倒れ、入院することに! 昼間はお見舞いに行けないタケルのために、ひろしたちは「TOA作戦(タケルを お父さんに 会わせる 作戦)」を決行しようと、夜の病院に向かう。地下になにがあるかも知らずに……。
心配ごとや不安は自分で作っていることに気づいて取り除けられれば、ずっと楽に生きられる。禅語を道しるべに、豊かになる生き方を解説。
門倉多仁亜さん、柳沢小実さん、美湖さん、金子由紀子さん、辰巳渚さん、小松易さん、石阪京子さん、ダスキンさんといった、いわば「暮らしの達人」たちの「片づけ術」を集めた、いいとこ取りでおトクな一冊! 誰にでもできる「ちょっとしたコツ」、性格や生活スタイル別の片づけ方法、「1カ所片づけ」や「3日間片づけ」などなど、最新の「片づけの極意」を一挙にご紹介。これなら、あなたにぴったり合った片づけ方法が、きっと見つかるはず。この本でご紹介している「片づけ術」に共通する特徴は、モノを捨てられない人、普段片づけ慣れていない人でも、今すぐに難なく、楽しみながら実践できるという点。見るだけで憂鬱になりそうな散らかった部屋、洋服や衣装ケースであふれかえったクローゼット、友だちを招待することもできないリビング……そんな生活とは、今日でさようなら。ステキな暮らしと幸せが、あなたのもとに訪れますように!
管理職1年目の多くは、プレーヤー感覚から抜け切れないまま終わる。
2年目は「会社の数字」を意識して動く。3年目は「会計思考」で戦略を練る!
管理職が意識すべき「会社の数字」とは、言うまでもなく会計上の数字。
会計というと、多くの人は決算書やそれを作るための制度を思い浮かべるはずだが、それは「財務会計」と言われる分野であって、学んでも管理職の意思決定には役立たない。
管理職に本当に必要なのは、マネジメントのための「管理会計」である。
管理会計は、経営計画や財務管理などを行う際に指針となる社内向けの会計である。これらを通じ、メンバーの「努力の方向性」を示すことができる。
本書では、これから管理職になる人、なったばかりの人が、会社の数字に強くなるためのクイズを出題する。ロジカルかつ定量的に意思決定をするために必要な「管理会計の思考法」とは何か。
月刊誌『PHP』に掲載され、好評を博したインタビューをまとめて書籍化。
日本の平均寿命が延びて、80歳を超えて長生きをすることが珍しくなくなった今ーー。80代を迎えてなお、若く元気に生きる識者たちの言葉を集めました。
「『楽』になる生き方」「人生、山あり谷あり」「笑いが運を引き寄せる」の3章立てで、16名のインタビューを収録。
五木寛之(作家)、養老孟司(解剖学者)、佐藤愛子(作家)、高木慶子(上智大学グリーフケア研究所名誉所長)、加藤一二三(棋士九段)、加藤諦三(日本精神衛生学会顧問)、石井ふく子(プロデューサー、演出家)、藤城清治(影絵作家)、加藤登紀子(シンガーソングライター)、杉 良太郎(歌手、俳優)、野村克也(野球評論家)、柳田邦男(ノンフィクション作家)、大村 崑(喜劇俳優)、伊東四朗(喜劇役者)、林家木久扇(落語家)、毒蝮三太夫(俳優、タレント)と いった豪華な面々が、80代を素敵に生きる秘訣を教えます。
プログラミングの経験がなくても、この1冊でPHPの基礎をしっかりマスターできる!
睡眠とは単なる休息ではなく、あらゆる生命現象の基盤であるーー。
大ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』を著し、「睡眠負債」という概念を日本に紹介した、睡眠研究の第一人者・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長が、日本人が知らない正しい睡眠常識を紹介する。
睡眠のメカニズムの基本から、睡眠時間と寿命との関係、体内時計の整え方、枕の選び方、女性・子ども・高齢者の睡眠問題、知らないと危ない「睡眠障害」や「睡眠薬」まで、眠りにまつわるさまざまな事象を、科学的根拠を示しながらやさしくコンパクトに解説。
最高のコンディション維持、病気予防、ボケ防止……、あなたを守る理想の眠り、熟睡への決定版!
『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』を改題の上、最新の研究成果に基づき、加筆・修正して文庫化。
【目次より】
●第1章 間違いだらけの睡眠常識
●第2章 「睡眠負債」をいかに解消するか
●第3章 生体リズムが熟睡のカギ
●第4章 「仕事中の眠気」の恐るべきリスク
●第5章 女性、子供、高齢者のための睡眠常識
●第6章 熟睡できる環境のつくり方
●第7章 「睡眠障害」について知っておきたいこと
●第8章 「睡眠薬」との賢いつきあい方
話題の『青鬼』新シリーズ第2弾! 廃校で再び、怪物との命がけの鬼ごっこが始まるーー!!
亡き父のあとを受け、森岡恭平が社長を務める森岡人形は、低迷する売上、高齢化した職人の後継者不在、果ては社長自身の婚活……と、問題が山積。
そんなある日、職人たちが足繁く通うパブで働くクリシアというフィリピン人女性が、社屋を訪ねてきた。
職人の一人が、酔った勢いで「俺の弟子にしてやる」と、彼女に約束したと言うのだがーー。
老舗人形店を舞台に繰り広げられる人情味いっぱいの、笑って泣ける人生讃歌。