「フツーの生活」とは何か。「フツーの人」とは誰か。「フツー」というふわふわした普遍的な事象について、立ち止まって考える。自己の存在を肯定しながら、周りの人々と共に在ることを願い、そのような共生の生き様をコミックを通して言祝ぐ一冊。
はじめに
フツーのコロナ生活
電車の中で その1/電車の中で その2/ガマンの限界/路上のくしゃみ/オンライン生活の果てに/スーパー銭湯にて/不信の時代/もとに戻れない/副反応が怖い/マスクと私/〈コラム〉「フツー」がフツーでなくなった毎日
フツーのゲイ
今どきの若いゲイの話/結婚話の次は/同僚じゃないんですけど/コミュニティスペース/自己紹介
〈コラム〉コミュニティスペースの今/フリートーク
フツーの23才
実家に帰省中/親戚の集まり 新年会/親戚の集まり 法事/〈コラム〉「イエ」制度と23才のジレンマ/学会にて/永遠のトイレ問題/〈コラム〉トイレとジェンダー問題
フツーのレズビアン
運動/シンデレラ/酔っ払いとコンタクトレンズ/酔っ払いとアイスクリーム/コンビニの前での考現学/〈コラム〉フツーのレズビアン
フツーのシングルマザー
手づくりじゃないおやつ/ゲーム機との戦い/ケンカの仲裁/2万回のごめんね/永遠のように思える哀しさ/〈コラム〉フツーのシングルマザー みつよさん編/温泉にいきたい/なんとなくさみしい/なんとかなる/写真/〈コラム〉小さな国とコミュニティ
あとがき
性暴力、セックスレス、エイズ、同性愛、性同一性障害、男女共同参画などの今日的問題を、映画・音楽・アートも含めた身近な話題を通して、マイノリティの視点から包括的に捉えなおす。ジェンダー/セクシュアリティの新しい展望をきりひらく、斬新でクィアなエッセイ集。
欲望の着地点をどこに求めればいいのか。ゲイの性愛、恋愛、パートナーシップについて、「タックスノット」の大塚隆史氏、『G-men』元編集長の長谷川博史氏、「ISLANDS」のラクさんの愛の3賢人が語りおろした座談や、小浜逸郎・藤本由香里らが語り合った「恋愛脅迫の時代」など、欲望の先にあるゲイの恋愛とパートナーシップを考えてみた。2005年夏に行われた「東京レズビアン&ゲイパレード」の写真集も掲載。
■■QJr Special SEX, LOVE&PARTNERSHIP
あなたに恋人ができない理由 関係が続かない原因
●欲望の着地点をどこに定めるのか○文 伏見憲明
●それぞれのパートナーシップの形
カップルの食卓○文・写真 田辺貴久
●愛の賢人会議[座談会]○大塚隆史/長谷川博史/ラク
●性愛、パートナーシップについてどう考えますか?[アンケート]
●出会いの可能性としてお見合いの再発見
お見合い[企画・ルポ]○森村明生/うっちい/佐藤智砂
●37年間育んできた愛[インタビュー]○トーマス・ソング
●エイズに逝ったパリの恋人
生きぬいて 愛したい[ルポ]○文・写真 及川健二
●なぜゲイは浮気するのか○文 玉野真路
●恋愛強迫の時代[座談会]○小浜逸郎/藤本由香里
●黄色、緑、廻転燈[小説]○ぼせ
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■■大パレード写真集
●TOKYO Pride gallery 2005
東京レズビアン&ゲイパレード2005
第9回レインボーマーチ札幌
●パレード会場 100人の笑顔
パレードの肖像○写真 森 栄喜
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●ポスト「マッキー世代」のリアリティ[座談会]○カズ/田辺貴久/バルバラ高尾/ぼせ
●ゲイの肖像○文・写真 田辺貴久
ひろゆき○「家族」の名をもつ輪に囲まれて
●QJr AD
バディ/G-men/Hearty Cafe/MAD/ルミエール
甘納豆入りのお赤飯を生みだした光塩学園創設者・南部あき子のおいしさに溢れた料理と物語。
クィア批評を、日本映画史に刻み込むーー
映画監督が残したクィアな痕跡を辿り、作品の積極的な読み替えを通して、異性愛規範によって声を奪われてきた観客の視線を提示/共有する、クィアな「観客」による映画批評の実践!
「本書は、現代を生きるクィアな観客の一人として、今や忘れ去られた映画監督の一人である木下惠介の映画作品に対してクィア批評を施す。それは自分が存在しなかった戦前から戦後にかけての過去を振り返り、その場にいたかもしれない想像上のクィアな観客として、その過去に潜在したかもしれないクィアな欲望の再創造/再想像を意味する。それは、一九四〇年代から一九五〇年代、かつて日本のどこかの映画館で木下映画を観ていたかもしれない「私」が映画スクリーンに見出した欲望を浮き彫りにし、読み解く実践にもなりうるかもしれない。本書が探求する木下惠介のクィアな感性とは、現代を生きるクィアな観客としての私と過去を生きたクィアな観客としての「私」とを時空間を超えてつなぎ合わせるポータルと化すのだ。」
「私は日本国内を研究拠点とする映画研究者の一人として、自らのセクシュアリティを通じて得た経験を映画分析の記述に含めていく姿勢を本書だけでなく、今後も重要視したいと考えている。私自身のセクシュアリティや欲望を一人の観客・研究者として隠蔽することは、二十世紀を通じて異性愛中心主義的な物語と表象に隠蔽され続けてきたクィアな観客の映画体験をさらに奥深くへ消し去ってしまいかねないからだ。私のセクシュアリティや欲望の固有性を日本映画史の再構築や映画分析の実践に刻み続けることで、私を含むクィアな観客の存在を曖昧にせず、再び見過ごされ抹消される可能性に対する抵抗を目指したい。」(「はじめに」より)
■著者紹介
久保 豊(くぼ ゆたか)
1985年、徳島県生まれ。専門は映画学、クィア批評。京都大学大学院人間・環境学研究科にて修士号と博士号を取得。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助教を経て、現在、金沢大学人間社会学域国際学類准教授。編著に『Inside/Out--映像文化とLGBTQ+』(早稲田大学演劇博物館、2020年)、論考に「SOMEDAYを夢見てーー薔薇族映画「ぼくらの」三部作が描く男性同性愛者の世代」(『クィア・シネマ・スタディーズ』晃洋書房、2021年)、“Fading away from the Screen: Cinematic Responses to Queer Ageing in Contemporary Japanese Cinema”(Japanese Visual Media: Politicizing the Screen, Routledge, 2021)、「エヴァの呪縛に中指を突き立てるーー『シン・エヴァンゲリオン劇場版 』にみる成長の主題」(『シン・エヴァンゲリオン』を読み解く』河出書房新社、2021年)など。
復讐を誓った青年の心の旅を雄大な映像で綴った
スティーヴ・マックィーン主演の傑作ウエスタン!
●オリジナルネガからのフルHDスキャンによるニューマスター版で初Blu-ray化
●吹替音声はDVD版に加え、TV放映版(「ゴールデン洋画劇場」版)を初収録 ※DVD未収録
※TV放映版吹替音声は、放送時にカットされた部分を追加収録したノーカット版です。
●脚本家C・コートニー・ジョイナー(『クラス・オブ・1999』)らによる音声解説を初収録 ※DVD未収録
スティーヴ・マックィーンが絶頂期に主演した異色のウエスタン。復讐に取りつかれた若者の成長劇が多彩な人間模様を交えて描かれる。
製作・監督は『西部開拓史』『勇気ある追跡』など西部劇の演出にも定評のあるヘンリー・ハサウェイ。
音楽は9度のオスカーに輝いた名匠アルフレッド・ニューマン、原案・脚本を『裏窓』『知りすぎていた男』など
50年代のヒッチコック作品を支えたジョン・マイケル・ヘイズが手がけ、助演陣にはカール・マルデン、ブライアン・キース、スザンヌ・プレシェット、マーティン・ランドーらの演技派が集結。
※収録内容は変更となる場合がございます。
LGBTQの歴史的経験はアメリカに何をもたらし、いかにアメリカそのものを形成してきたか。周縁化されてきた視点から再解釈する。
植民地期から現代に至るまで、アメリカ史の基本的叙述においてジェンダー/セクシュアリティ規範とその撹乱・変容がいかに密接不可分であったか。クィア的視点からとらえ返した〈アメリカ〉を描き、人種やジェンダー・セクシュアリティを歴史叙述の不可欠な構成要素に位置づける。ラムダ文学賞およびストーンウォール図書賞受賞作。
【原著】Michael Bronski, A Queer History of the United States(Beacon Press, 2011)
日本語版の読者のみなさまへ
著者の覚書
凡 例
序
言語とアイデンティティ
歴史が教えてくれること
第一章 迫害社会
見知らぬ土地の見知らぬ人びと
ピューリタニズム─個人と共同体
純粋さと危険
第二章 性的にあいまいな革命
奴隷にされた人びとと市民
ピューリタニズムから啓蒙思想へ
アメリカの男を創造する
ただの友人
革命的なジェンダー
第三章 クィアなアメリカを想像する
西部への膨張
コミュニティのはじまり
新しい国民的文化を記述する──東部
同性間の欲望と人種の民主化
第四章 死と芸術の民主主義
南北戦争
男らしさを演じる
自由に演じる
政体のための新しい身体
政治と詩論
第五章 危険な純潔
政治の語彙
抵抗を概念化する──労働、人種、セックス
言語の政治
第六章 舞台上の生/都会の生
大都市の中で一緒にひとり
ジェンダーについての新しい考えを嗜む
私的/公的文化の出現
第七章 ジェンダーの生産とマーケティング
男らしさを生産する
男らしさを消費する
最初の赤狩り──そして改革
第八章 塹壕でのセックス
戦争、ジェンダー、セックス
恋人たちの軍隊
戦争を家に持ち帰ること
第九章 目に見えるコミュニティ/目に見えない人びとの生活
セックスとひとつの運動の始まり
紙面で公に
丸見えの場所に「隠れて」
ともに成長し、袂を分かつ運動
第一〇章 反乱/バックラッシュ/抵抗
反乱のなかのアメリカ
解放、社会的純潔、バックラッシュ
AIDS──不屈さと抵抗
エピローグ
歴史としてのニュース、ニュースとしての歴史
謝 辞
訳者あとがき
原 注
索 引
ジェンダー、セクシュアリティ、クィア・リーディングを学び、文学批評で実践するための、前著『愛の技法』に続く絶好の入門書。執筆者は大田美和、岸まどか、石川千暁、米谷郁子、ヴューラー・シュテファン、長島佐恵子、黒岩裕市、森岡実穂、清水晶子という気鋭のジェンダー、セクシュアリティ、クィア理論の実践者たち。取り上げるテクストは、笙野頼子、松浦理英子、シェイクスピア、ブロンテ、スタイン、トニ・モリソン、イヴ・セジウィックなど現代日本から英国、米国、アイルランドに及び、ジャンルは小説、日記、演劇、文学理論と幅広い。文学テクストを読み直す興奮と革新性に改めて目覚めさせてくれる、愛と連帯の文学論集。
<主要目次>
第一章 ヨークシャーの女たちの物語
ー『シャーリー』、『アン・リスターの日記』、『ミス・マイルズ』をつなぐ
第二章 世話するひとたち -ガートルード・スタイン『三つの人生』と修復的読解の鍛錬
第三章 身体に根ざしたエロティックな力 -ネラ・ラーセン『パッシング』からトニ・モリソン『スーラ』へ
第四章 内なる異郷への旅 -『テンペスト』の翻案を読む
第五章 「私は私ではない」とは誰に言えることなのか -否定性批判として笙野頼子『皇帝』を読む
第六章 エマ・ドナヒュー『フード』(Hood)の饒舌なクローゼット
第七章 松浦理英子『裏ヴァージョン』と女子プロレス
第八章 動物たちのナイトクラブ -ビエイト演出《妖精の女王》におけるセクシュアリティ表象について
第九章 ビサイドのクィアネス -イヴ・セジウイックにおける接触
ヒトの性的指向を決定するものは何か。選択か?生まれつきか?遺伝子、ホルモン、ストレス、脳、認知心理学、行動学的心理学、精神分析ー性的指向を扱う科学理論を網羅的に取りあげ、その限界と意義を検証する。
製作60周年ーー
スリルと興奮の脱走劇を完全映画化した不朽の名作が
4Kニューマスター+吹替“完全”初収録でよみがえる!
コレクターズ仕様の本編ディスク+特典映像満載のSPECIALディスクの 2 枚組愛蔵BOX
大戦中にドイツ軍の捕虜になったポール・ブリックヒルの実録小説を、『OK牧場の決斗』『荒野の七人』の名匠ジョン・スタージェス監督が映画化。
●オリジナルネガより4Kレストアされたニューマスター版
●一部セリフが欠落していた日本語吹替音声(フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版)を完全復元し初収録
●別バージョンの日本語吹替音声(テレビ東京「木曜洋画劇場」版)を初収録
●2 種類の音声解説(1キャスト&スタッフ/22007年版キャスト)を収録
●オリジナル劇場予告編収録(2分40秒)
●特製アウターケース仕様
●初公開も含む特典映像(190 分)を収録した SPECIAL ディスクとのセット仕様
※収録内容は変更となる場合がございます。
大きな影響力を持つ三人の女性神学者の思想を精査し、フェミニズム(神学)とクィア(神学)に共通する課題と断絶の双方を明らかにする。「クィア神学」の多様な内実、その課題と可能性を展望する。類書に乏しいクィア神学に関する本格的な研究書。
第一章 クィア神学の歴史と課題
第一節 「クィア」をめぐって
第二節 クィア神学の歴史
第三節 クィア神学とフェミニスト神学
第二章 力としてのエロティックーーカーター・ヘイワード
第一節 思想的背景
第二節 「力」の転換を目指して
第三節 力としてのエロティック
第四節 神ーー内在する超越
第五節 キリストーー現在進行形のプロセス
第六節 批判的考察
第三章 キリスト教とはクィアなものーーエリザベス・スチュアート
第一節 思想的背景
第二節 「ゲイ神学・レズビアン神学」への批判
第三節 「クィア神学」の定義
第四節 アイデンティティをめぐって
第五節 神、キリスト、サクラメント
第六節 批判的考察
第四章 下品な神学ーーマルセラ・アルトハウス=リード
第一節 思想的背景
第二節 「下品な神学」とは何か
第三節 バイ/キリスト
第四節 クィアな神
第五節 神学ーー地図を持たない旅
第六節 批判的考察
第五章 クィア神学者たちの挑戦ーー比較考察
第一節 神とキリスト
第二節 フェミニズムとクィア
第三節 神学とその主体
第四節 クィア神学の課題と可能性
製作60周年ーー
スリルと興奮の脱走劇を完全映画化した不朽の名作が
4Kニューマスター+吹替“完全”初収録でよみがえる!
大戦中にドイツ軍の捕虜になったポール・ブリックヒルの実録小説を、『OK牧場の決斗』『荒野の七人』の名匠ジョン・スタージェス監督が映画化。
●オリジナルネガより4Kレストアされたニューマスター版
●一部セリフが欠落していた日本語吹替音声(フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版)を完全復元し初収録
●別バージョンの日本語吹替音声(テレビ東京「木曜洋画劇場」版)を初収録
●2 種類の音声解説(1キャスト&スタッフ/22007 年版キャスト)を収録予定
●オリジナル劇場予告編収録(2 分 40 秒)
※収録内容は変更となる場合がございます。
「ジェンダー」って、おもしろい!
大橋洋一、清水晶子から中堅・若手研究者による気鋭の論考!
『プリキュア』やレディー・ガガなど親しみやすい題材や新しいトピックスも
俎上に載せ、アート、社会を横断し、ジェンダー論の基礎から、クィア研究の
最前線まで網羅。
多様な切り口が展開するジェンダー研究の深く刺激的な世界!
★一橋大学連続講義「ジェンダーから世界を読む」を書籍化!
『ジェンダー表象の政治学』(彩流社、2011)の第二弾!★
はじめに
■第1部 ジェンダーの理論
第1章 フロイトのセクシュアリティ理論とジェンダー問題
(藤野 寛)
第2章 性的差異の二律背反(中山 徹)--
カント、フロイト、ラカン派精神分析
第3章 ポストフェミニズムと第三波フェミニズムの可能性
(三浦玲一)--『プリキュア』、『タイタニック』、AKB48
第4章 核家族の男たち(越智博美)
冷戦期アメリカにおけるリベラリズムと組織からの逃走
第5章 彼女はなぜ去っていったのか(中井亜佐子)--
コスモポリタニズムと移民女性
■第2部 リベラリズムとジェンダー
第6章 デモクラシー、メリトクラシー、女性の暮らし
(河野真太郎)--20 世紀イギリスのリベラリズムとジェンダー
第7章 主体化、ジェンダー化(井川ちとせ)--
家父長制資本主義体制下のイングランドとアイルランド
第8章 船乗りの物語を紡ぐ女性(吉野由利)--
ジェイン・オースティン『説得』再考
第9章 アメリカン・アダムと戦後(早坂 静)--
ティム・オブライエンのヴェトナム戦争記述における
リベラリズムとジェンダー
■第三部 クィア・スタディーズ
第10 章 男性性とセクシュアリティの教育(町田みどり)
──ヘンリー・ジェイムズ「巨匠の教え」
第11 章 エイズ・アートとセクシュアル・マイノリティの
政治(藤田淳志)--
『フィラデルフィア』、『レント』、『ザ・ノーマル・ハート』
第12 章 市民社会と表現の可能性(山田創平)--
dumb type による『S/N』
第13 章 Qの欲望(大橋洋一)--
現代の映画とクィア批評
第14 章 「ちゃんと正しい方向にむかってる」( 清水晶子)
ーークィア・ポリティクスの現在
アフリカで生まれ11歳で誘拐されて奴隷として海を渡ったオラウダ・イクイアーノ(1745頃〜97)。環大西洋奴隷貿易がピークにあった時代、はたして彼は、どのように生き、どのように自由を獲得したのか。波乱に満ちた元黒人奴隷の生涯を描いた自伝文学の傑作にして、のちの奴隷文学の原型。オルタナティヴな英文学の“興味深い”物語。本邦初訳。
本書は性的少数者の視点から試みられた新しい神学であり、伝統的な三位一体論の枠組みを大胆に読み替えて「クィア」なものとしての福音の本質を鮮明に打ち出している。現代人の信仰と神学への格好の入門書。
ジェンダー、セクシュアリティの現在を問う画期的アンソロジー!映画に描かれたレズビアン・ゲイ・クィア・イメージを読み解く。
巻頭言[伏見憲明]
「第1特集」 変態するサラリーマン
座談会「私はコレで会社を辞めました」[ラグ×早瀬陽一×junchan*児玉蒔]
queers in office Yちゃんの場合……ゲイが退職するとき
ゲイであることから見える会社とは?[大門秀作]
queers in office 大槻潤さんの場合……職場で「男」を降りるとき
レイボーカラー・ワーカーズ[川西由樹子]
queers in office 志木令子さんの場合……レズビアンが働くとき
クィア・マニュアル〜会社員篇〜[森村昌生]
アンケート「ゲイであることと、サラリーマンであること」
「セクシュアリティはプライベートなものである」とは言えない[砂川秀樹]
queers in office 岡崎孝さんの場合……ゲイが上司に恋するとき
オカマ女子大生就職記[肉乃小路ニクヨ]
宮台真司インタビュー「組織、共同体との付き合い方」
photo by shinobu shimomura model by TAKUJI
「第2特集」表現のセクシュアリティ
インタビュー 吉田秋生の世界
虹の向こうにおわすあなた(三輪明宏讃)[平倫太郎]
表現をめぐるある論争ーー美術展におけるゲイ・アートに沿って[穂積俊彰]
座談会「三島由紀夫からゲイ文学へ」[柿沼瑛子×西野浩司×伏見憲明]
榊山保(三島由紀夫?)作品「愛の処刑」
DRAG--私的「女流」論[シモーヌ深雪]
ホモフォビッグなホモ、愛ゆえのレイプ、そしてクィアなレズビアンーー最近のやおいテキストを分析する[溝口彰子]
breathe in and out Onan's Dream photo by shinobu shimomura
買春改革論ーー松沢呉一「売買春肯定論」のあとで[渋谷知美]
売買春撲滅論[小谷野敦]
[小説]BANG BANG--連作『異性愛者たちより』[北丸雄二]
編集後記