お茶くみや受付係、秘書等の補佐的な仕事をさせられる、リーダーとしての経験を積ませてもらえない……。
そんな「性役割に関するハラスメント」、すなわちジェンダー・ハラスメントを防止する研修をおこなってきた著者が、組織におけるジェンダー・ハラスメントの実態を分析し、対策方法を説く。
セクシュアル・ハラスメントという言葉は社会的に浸透しており、「性的な欲求に起因するハラスメント」であることはある程度理解されている。
一方ジェンダー・ハラスメントも少しずつ認知されてきてはいるが、具体的な定義はあまり理解されていない。
ジェンダー・ハラスメントは多くの職場で発生しているものの、加害者/被害者ともにハラスメントであることを気づかないケースも多い。
本書ではハラスメントの具体例や、研修後のアンケート、落語研修の台本など、研修の意図と内容を丁寧に紹介しているので、読みながら自身の偏見に気づき、対策を講じていけるはずである。
著者は特に「自分には偏見があることに気づいていない」状態のアンコンシャス・バイアス(潜在的ステレオタイプ)に着目して研修プログラムを作成している。
その研修プログラムはジェンダー・ハラスメントだけでなくあらゆる差別解消にも効果が期待できるため、今後ぜひとも広がっていってほしい。
内閣府男女共同参画局や連合が近年アンコンシャス・バイアスを紹介するようになったが、「自分の考えが偏見にあたることに気づいていない」といった誤った意味で使用しており、著者はその問題を指摘している。
10代にとっての性は、二次性徴だけではありません。
多様なセクシュアリティの存在に目を向けること、差別から目をそらさないこと、
バウンダリー(自分と他者とを区別する境界線)や性被害への対応まで
さまざまな課題に関心を持ち、対応を知っておくことが自分のためにも友人のためにも大切です。
〈1 性の多様性〉
1 性的指向って何?
・人を好きになるってどういうことだろう?
2 性自認ってなに?
・目の前にいる人の性別、決めつけてない?
3 身体的性(DSDs)
・女の子も男の子も、体はいろいろ
4 性的マイノリティに対する偏見と差別
・無意識のうちに差別をしないために
〈2 ジェンダーに基づくあなたらしさ?〉
5 社会が勝手に決めちゃった、
・よい見た目」の基準
・見た目に正解なんてない
6 ジェンダーバイアスについて知ろう
・女子の方が料理が上手って、本当?
7 性差別
・「性別に基づく差」、当たり前のこと?
〈3 コミュニケーション〉
8 対等な関係ってなに?
・私たちを取り巻くさまざまな力関係
9 相手も自分も大切にするコミュニケーション
・自分も相手も傷つけないために
10 性的同意
・雰囲気よりも大切なもの
11 カミングアウトする自由、しない自由
・自分の性、いつ、誰に、どのように伝える?
12 アウティング
・秘密は勝手に言わないで
13 親しいパートナー間の暴力
・「一心同体」に潜む罠
14 セルフ・コンパッション
・自分を大切にするってどういうこと?
〈4 バウンダリー〉
15 バウンダリーと性的自己決定権
・自分と他人の見えない境界線
16 あなたと私のバウンダリー
・安心安全な関係を築くカギ
〈5 性と暴力〉
17 性暴力って何だろう?
・遊び…? 誰かをイヤな気持ちにさせていたとしたら
18 被害にあったら
・何ができる?どうしたらいい?
19 身近な人が被害にあったら
・何ができる? 何をやってはいけない?
20 誰かを傷つけてしまったら
・相手を傷つけない言動を知る
21 第三者介入
・性暴力を防ぐために、みんなでできること
22 性暴力と法律
・他人事じゃない、性犯罪に関する法律
〈6 情報と社会〉
23 正しい性の知識を得るには
・セックスについて知りたいとき
24 LGBTと法律
・すべての人に結婚の自由を!
25 ジェンダーと司法
・法律や司法は男女平等じゃないの?
26 規則・法律は変えられる
・社会のルールを決めるのは誰?
27 この社会をよりよくするために
・世界を変えていけるのは、私たちだ!
ジェンダーの視点で見ると,はじめて「社会」が見えてくる。基礎知識から最新動向まで,軽妙な講義調でバランスのとれた解説と,論理的思考が魅力の入門書。初版刊行後の動きに対応し,統計データ・法制度も更新してさらにパワーアップ。性差別・性暴力のない社会へ。
第1章 ジェンダーとの遭遇──私たちは〈分類〉する
第2章 「女」「男」とは誰のことか──性分化とインターセックス
第3章 性別という壁を乗り越える人々──トランスジェンダー
第4章 ジェンダーは性と愛をも枠づける──同性愛と異性愛
第5章 「男なんだから,男らしくすべき」は論理じゃない──性差と性役割
第6章 科学や数学は女には向いていない?──生物学的性差
第7章 ジェンダーの彼方の国はどこにある──メディアと教育
第8章 男が少女マンガを読むのは恥ずかしい?──恋愛と性行動
第9章 〈被害者〉の視点と〈加害者〉の視点──性暴力(1)
第10章 「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか──性暴力(2)
第11章 「女性差別は終わった」という残念な妄想──性別職務分離と統計的差別
第12章 ワーク・ライフ・バランスを阻むものは何か
──性別役割分業,ホモソーシャル,マタニティ・ハラスメント
第13章 女は子どもを産んで一人前?──母性愛神話,リプロダクティブ・ヘルス&ライツ,生殖テクノロジー
規範や権力作用という視点を軸にして、基礎概念からジェンダー論の核心、ポジショナリティなどの新たな概念までを、豊富な具体例を用いて平易に説く。ジェンダー論を学ぶ「はじめの一歩」にとどまらず、二歩目、三歩目を力強く後押しする画期的な入門書。
はじめにーージェンダー論に向き合うこと
第1章 ジェンダーを考えること:1--ジェンダー論の前提
1 ジェンダー論と生活経験
2 ジェンダー論の前提になる諸概念
3 「女性問題」という問題
解説1 構築主義とネイション
解説2 ミソジニー
第1章をより理解するためのブックガイド
第2章 ジェンダーを考えること:2--ジェンダーのポリティクス
1 ジェンダーをめぐる駆け引き
2 脱ー自然化
3 ジェンダーカテゴリーと規範権力
4 性差別をめぐる事実判断と価値判断
第2章をより理解するためのブックガイド
第3章 制度か心かーーフェミニズムが問題にしてきたもの
1 フェミニズムとジェンダー論
2 リベラルな視点による制度への問題提起
3 第2波フェミニズム:1--私的領域への注目
4 第2波フェミニズム:2--性支配
5 第2波フェミニズム:3--労働への注目
解説3 リベラリズム
解説4 良妻賢母
解説5 戦争、そしてボーヴォワールとフーコーの影響
第3章をより理解するためのブックガイド
第4章 差別/区別と自然化
1 差別の順序
2 徹底した差別、すなわち区別
3 区別論の効果
4 自然化と自然の構築
解説6 先史時代の性別役割分業
解説7 ジェンダーと“最新の科学”
第4章をより理解するためのブックガイド
第5章 男もつらいよ?--男たちの欺瞞のポリティクス
1 責任転嫁と「加害者の被害者化」
2 ポジショナリティと男性の利益
3 男もつらいよ?
4 男性内の配分の問題(複数性の問題)
解説8 相殺法
第5章をより理解するためのブックガイド
第6章 ジェンダーと社会的結合
1 男性たちの社会的結合
2 異性愛での社会的結合
3 近代家族の社会的機能
4 制度ということの意味
解説9 母性
解説10 晩婚化・非婚化・少子化は女性の責任?
解説11 イエとカイシャ
第6章をより理解するためのブックガイド
第7章 ジェンダーと権力作用
1 交換という社会的結合
2 代理行為と模倣
3 強制された共犯性
4 ポストコロニアルなジェンダー権力
解説12 学習性無力感(learned helplessness)
第7章をより理解するためのブックガイド
文献表
おわりにーーみる前に跳べ
園生活で起こり得る15のケースをジェンダーの視点で見つめ、その問題点や見直しのポイントを解説します。全ての子どもたちが「女らしさ・男らしさ」ではなく「自分らしさ」をのびのびと発揮できるために、学び考えていける1冊です。
序章 マンガでわかる『ジェンダー』ってなに?
1章 日常の保育から考える
2章 行事・発表会から考える
3章 職員や保護者の姿から考える
Q&A
ジェンダーに関するチェックリスト
ジェンダーについての理解が深まる本や映画
ジェンダーに関連する用語の解説
「女子は理系が苦手、男子は文系が苦手」「男子は青系が好き、女子はピンク系が好き」って誰が決めたのでしょう? 10代が直面するジェンダーの問題を、過去・今、そして未来に向けて考察します。自分らしさとは何か、バイアスとは何かを自分ゴトとして考えた先に、多様性を認め合う社会をつくるヒントが見えてきます。
企業中心社会、それは大企業の利害が個人や社会の利益よりも優先される社会である。長時間労働、過労死、福祉の貧困……。戦後の社会政策論は繰り返し企業中心社会の弊害を指摘してきたが、そこでは女性と男性が直面する現実の違いが忘れられていたのではないか。大企業中心の社会が作り出す歪みと痛みを、ジェンダーの視点から捉え直した先駆的著作。
「帝国」は人種、ジェンダーにおける見えない障壁、ヴェールを土台にして自らを構成している。例えば黒人に貼りつく孤立や苦しみが、白人の側からは不可視のままになっているように。ヴェールに隠された人間の叫びに応答するための、ラディカルな幕開けの書。
まえがき[編者]
序文 人種資本主義(レイシャル・キャピタリズム)序説ーーBLM運動が投げかけた世界史的問い[貴堂嘉之]
1 帝国としてのアメリカにおける人種とジェンダーの交錯
第1章 帝国建設において人種とジェンダーはどのように関係しているのかーーアメリカ帝国主義についての省察[ルイーズ・M・ニューマン(荒木和華子訳)]
Column 1 「真の女性らしさ」イデオロギーとアボリショニストによる解放民援助活動[荒木和華子]
第2章 一九世紀アメリカにおけるフリー・ラヴ思想ーーロマンティック・ラヴの理想と結婚制度[箕輪理美]
第3章 黒人女性が経験した人種差別の交差性ーーファニー・ルウ・ヘイマーのスピーチを通して[西崎緑]
第4章 ポストコロニアルからポストヒューマンへーー人種、ジェンダー、種の交差[丸山雄生]
Column 2 イヌとヒトの不穏な関係から考える人種と植民地主義[丸山雄生]
2 ポストコロニアリズムの時代におけるジェンダー・セクシュアリティをめぐる運動と批評
第5章 クィア理論入門ーー鍵概念の定義[ニシャン・シャハニ(土屋匠平・荒木和華子訳)]
Column 3 ままならない身体、ままならない情動ーージュディス・バトラーの「パフォーマティヴィティ」と「プレカリティ」[五十嵐舞]
第6章 都市での安全ーーインドにおけるゲイ向け観光と世界化のポリティクス[ニシャン・シャハニ(箕輪理美訳)]
第7章 FGM廃絶をめぐる歴史プロセスと新たなアプローチの可能性ーー『母たちの村』とナイース・レンゲテによる「男制」への着目[荒木和華子・土屋匠平]
3 東アジアにおける帝国とポストコロニアリズム
第8章 東アジアにおける「帝国」の構造とサバルタン・ステイトーー韓国と台湾を中心に[陳柏宇]
Column 4 ポストコロニアル研究の可能性ーー歴史学からの解説[渡辺賢一郎]
第9章 朝鮮人新聞の歴史からたどる日本と朝鮮の「結びつき」--一九世紀後半から二〇世紀中葉に至るコロニアルな関係、その内実と展開[小林聡明]
第10章 法と人権ーー「治安維持法」から「国家保安法」へ[権寧俊]
第11章 「裏日本」脱却のヴィジョンーー自立共生を目指す新潟の動きをもとに[小谷一明]
Column 5 脱「裏日本」の夢を「環日本海」に見た[櫛谷圭司]
第12章 基地引き取り運動とは何か?--無意識の植民地主義からの脱却を目指す草の根の応答[福本圭介]
35
Column 6 私たちが「困難な歴史」とともに生きていくために[川尻剛士]
あとがき[編者]
事項索引
人名索引
◆実務と研究を架橋し、新たな共生社会を拓く【ジェンダー法学】の専門誌◆
第11号では、「特集1:日本のジェンダー平等指数はなぜ低いのか」を各学問分野から(三成、大山、川口・野田、小玉、白井)、「特集2:トランスジェンダーの尊厳」は、はしがき(二宮)+6論稿(大山、臼井、永野、石橋、立石、渡邉)、大谷恭子の遺稿と浅倉による「小特集:性売買をめぐる法政策」、「立法・司法・行政の新動向」(黒岩)を掲載。今号より責任編集者として三成美保が加わる。
【発売前に増刷決定!】
《Xでも話題沸騰》
「科学vs.イデオロギー」──不毛なジェンダー論争に終止符を打つ。
気鋭の性科学ジャーナリストが、生物学、脳科学、進化心理学、神経科学の知見をもとに、ジェンダーをめぐる通説を検証する、必読の科学ノンフィクション。
リチャード・ドーキンス(進化生物学者。ベストセラー『利己的な遺伝子』著者)
「本書を強く推薦する。[...]われわれはこの反撃を支援する必要がある」
スティーブン・ピンカー(ハーバード大学心理学教授。『人間の本性を考える』『21世紀の啓蒙』著者)
「セックス(性別)とジェンダーは常に興味深いテーマであり、『ジェンダーの終焉』も期待を裏切らない。デブラ・ソーは、男性と女性に関する最新の科学と政治について明快に説明している。そして、『平等を推進する唯一の方法は、生物学、言語、常識を混乱させ、従わない者を脅迫することである』という考えに、彼女は恐れることなく反撃している」
ダグラス・マレー(ジャーナリスト。『大衆の狂気── ジェンダー・人種・アイデンティティ』著者)
「デブラ・ソーの新著『ジェンダーの終焉』は、私たちが現在陥っている行き詰まりの理由だけでなく、どうすればそこから抜け出せるのかを見事な筆致で明らかにしている」
ヘレン・プラックローズ(『「社会正義はいつも正しい』共著者)
「とても、とても素晴らしい。非常にフェミニスト的で、非常にリベラルで、非常に思いやりがあり、徹底的にエビデンスに基づいており、完全に合理的だ」
アビゲイル・シュライアー(ジャーナリスト。『トランスジェンダーになりたい少女たち』著者)
「『ジェンダーの終焉』の最も勇敢なテーマの一つは、デブラ・ソー自身の幼少期の性別違和についての議論だ。[...]デブラ・ソーのように勇敢になろう」
性差、性自認、性的指向、トランスジェンダー──
現代社会を揺るがすテーマを、科学の視点で鋭く読み解く。
はじめに 生物学に対する戦い
第一章「生物学的性別はスペクトラムである」という神話
第二章「ジェンダーは社会的構築物である」という神話
第三章「ジェンダーは二つだけではない」という神話
第四章「性的指向と性自認は無関係だ」という神話
第五章「性別違和の子どもは性別移行すべき」という神話
第六章「トランス女性と生来女性に違いはない」という神話
第七章「女性はセックスや恋愛で男性のように振る舞うべき」という神話
第八章「ジェンダーニュートラルな子育ては有効だ」という神話
第九章「性科学と社会正義は相性がいい」という神話
おわりに 学問の自由の終焉
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【書評掲載】
「週刊金曜日」2023年10月13日号 武田砂鉄さん
「朝日新聞」2023年12月2日 山内マリコさん
【著者インタビュー・寄稿続々掲載!】
「週刊文春」2023年10月26日号
「毎日新聞」2023年10月28日
「朝日新聞デジタルRe:Ron」2023年11月1日
「朝日新聞」2023年11月22日
「日経新聞」2023年12月2日
【そのほかメディア出演】
YouTube「ポリタスTV」2023年9月11日、10月30日
音声番組「なんかIWAKAN!」2023年7月31日
音声番組「わたしたちのスリープオーバー」2023年11月3日
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コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、
バリエーションの少ない「デキる男」像。
公共空間にあふれる広告を読み解き、
「らしさ」の呪縛に抵抗する。
広告と経済の関係を考え、私たちのものの見方が、どれほどそれらのイメージから影響を受けているかを理解することは、消費社会の中で私たちがどのように生活しているのか振り返ることにつながるはずです。(まえがきより)
1 広告観察を始める前に
2 広告観察日記 2018-2023
3 脱毛広告観察 脱毛・美容広告から読み解くジェンダー・人種・身体規範
4 「デキる男」像の呪縛を解くために
5 性感染症予防啓発は誰のため?:広報ポスターから考えるこれからの性教育
6 対談:広告だけに文化のすべてを担わせてはならない 笛美×小林美香
7 対談:広告と公共性 消費者教育のためのメディアリテラシー 尾辻かな子×小林美香
8 「写真歌謡」試論
多様性の国・オーストラリア発、「自分らしさ」を受けいれて、自分を好きになるためのレッスン‼ 「男なんだから」「男なのに」……。そんな押し付けで子どもを苦しめていませんか? からかっていませんか? どんな「好き」も「弱さ」も尊重されるべき個性です。学校では教えてくれない、本物の道徳の授業をお贈りします。
翻訳された言葉には必ずわたし達の社会があらわれ、
そして翻訳されたものは社会に影響を与える。
翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されていることがあります。翻訳と社会とわたし達の密接な関係を読みとき、性差別をなくすための翻訳、社会に抗する翻訳の可能性を探る一冊。
「はじめに」より一部抜粋
翻訳には、それまでにあった古い考えにとらわれない、新しい言葉を生み出す可能性があります。そして、社会の中に存在しなかったり、埋もれたりしている概念を言葉によって「見える化」したり、それまでの偏った見方を変えたりする力があります。
【目次(一部)】
はじめに
『プラダを着た悪魔』の主人公はどんな話し方をする?
「ハリー・ポッター」のハーマイオニーには友だちがいない?
小説はフィクション、わたしたちはリアルな存在
[……]
第一章 小説の女たちはどう翻訳されてきたのか
日本語への翻訳とジェンダー
日本語の女ことばと男ことば
翻訳の中の女性はもっとも典型的な女ことばを話す?
翻訳小説の女性の話し方vs現実の女性の話し方
児童文学ではどうなる?
児童文学は保守的。児童文学の翻訳はもっと保守的。
翻訳者が再現しようとすること
汚いとされる表現にも意味がある
[……]
第二章 女たちのために自分たちで翻訳する
一九七〇・八〇年代に、自分でいる力をくれた翻訳があった
女性の健康のバイブル『Our Bodies, Ourselves』
わたしのからだは自分のもの。自分のからだをよく知ろう。
自分を大切に生きる権利は、みんなにある
『Our Bodies, Ourselves』の時代ー個人的なことは政治的なこと
『女のからだ』の時代ーウーマン・リブ
『からだ・私たち自身』の時代ーウーマン・リブからフェミニズムへ
フェミニスト翻訳の三つの具体的な方法
『女のからだ』のフェミニスト翻訳の方法
『からだ・私たち自身』のフェミニスト翻訳の方法
[……]
第三章 これからのために翻訳ができること
これから考えられる三つの変化
1一律の女らしさから、それぞれの個性へ
2ネガティブなイメージのない性器の名称へ
3「彼」と「彼女」だけでなく、インクルーシブな代名詞を
人は生物学的に男女に二分できないことが科学的に明らかになってきている。性別とは何か。なぜ性別で差別や不利益が生じるのか。解決のための理論・方法とは。生涯にわたる発達を解明する「発達科学」の視点からジェンダーをめぐる多様な課題に迫る。
*心理学から教育学、社会学、経済学、政治学まで、第一線の研究者が学際的・分野融合的にアプローチ。
*ジェンダー研究、教育実践、心理的支援、社会政策に携わる人に。
ジェンダーについての理解が急速に深まりつつある現在、日本語学の視点から、どのような知見が提供できるだろうか。男ことば・女ことばとはなんだったのか。実際の言語行動とジェンダーの関係はどのように分析・解釈されるのか。地域言語・歴史的言語を含めた言語実態の観察をベースに、日本語のジェンダー研究をアップデートする一冊。
執筆者:石川慎一郎、遠藤織枝、荻野綱男、尾崎喜光、加藤大鶴、上林葵、金水敏、小磯花絵、甲田直美、佐竹久仁子、高木千恵、田中牧郎、日高水穂、三宅和子、森山卓郎、森山由紀子、森勇太
はじめに
第1部 「女ことば」「男ことば」とジェンダー
第1章 〈女ことば〉文末詞の規範化ー明治中期から昭和前期 佐竹久仁子
第2章 ジェンダーに関わるステレオタイプ的な表現の文法論的・文体論的検討 森山卓郎
第3章 ことばが肉体を越えるとき 金水 敏
第4章 寿岳章子 ジェンダーの視点による女のことば研究の先駆者 遠藤織枝
第2部 現代日常会話とジェンダー
第5章 埋め込まれる声ー話法とジェンダー 甲田直美
第6章 コーパス基盤型性差研究の方法論ー男女大学生の会話に見る性差をめぐって 石川慎一郎
第7章 終助詞に見られる男女差の実態とその経年変化ー『昭和話し言葉コーパス』『日本語日常会話コーパス』 を活用して 小磯花絵
第8章 聞き手に対する敬語行動の男女差 荻野綱男
第9章 LINEの中のジェンダーー若者の言語意識と実態 三宅和子
第3部 地域言語とジェンダー
第10章 方言使用地域における文末表現と自称詞の男女差の今ー岡山市と鶴岡市の場合 尾崎喜光
第11章 高知県幡多方言の呼称のバリエーションと性差ー高年層話者の談話を資料として 高木千恵
第12章 ジェンダーの視点からみた大阪若年層の言語実践ー文法項目を対象に 上林 葵
第13章 親族語彙の変容から見る地域社会のジェンダー観とその再構築 日高水穂
第4部 古典語とジェンダー
第14章 平安貴族の言葉遣いにおける傾向的性差ー「な〜そ」の用法の歴史社会語用論的解釈の試み 森山由紀子
第15章 『今昔物語集』における「女」と「男」の非対称性 田中牧郎
第16章 近世後期洒落本から考えることばの性差ー自立的機能語を中心に 森 勇太
編者・執筆者紹介
「体育嫌い」はあなたのせいじゃない!誰ひとり置き去りにしない体育の姿とは?「ジェンダー・セクシュアリティの視点」から「体育の当たり前」を問い直す!
NHKのEテレで放送され、大反響の続く番組の書籍化。アイは野球少年の一方、手芸などカワイイものが大好き。でもそれは「男らしくない」と思っています。それがユウに知られたのではないかと心配でたまりません。シッチャカとメッチャカと一緒に、「ココロのでんわ」で、ユウの本音を聞くことができました。
prologue ありふれた声を求めて
WAY TO WORK 出勤一日目
ほら見ろ、これが女性たちの人生だぞ。
WAY TO WORK 出勤二日目
私たちが働いていないだと?
WAY TO WORK 出勤三日目
男尊女卑からフェミニズムまで
WAY TO WORK 出勤四日目
ここは都会と違うんです
WAY TO WORK 出勤五日目
今日も出勤する女性たち
Epilogue
彼女たち一人一人が、一冊の本だった
近年の最新論点を網羅した「新しい」判例批評。経産省事件(最三小判2023年7月11日)、目黒区女児虐待死事件(東京高判2020年9月8日)など時事的判例を多数収録。日本社会の現実に対峙し、道を切り拓こうとする当事者、弁護士、研究者、市民の思いが込められた判決を編む。
そもそもジェンダーとは何なのか。性別との違いは何なのか。話題のノンバイナリーやトランスジェンダーという言葉の意味は? この両者にはどんな違いがあるのか。わかっているようで意外に難しいジェンダーの基礎知識について、イラストマンガの形でわかりやすく伝えます。本来は多様であるジェンダーが「男」「女」という二元論に括られるようになった歴史的背景から解き明かし、「男らしさ」「女らしさ」に束縛されている現状の問題点を批判します。スティーブン・キングの小説『IT』やマーガレット・アトウッドの『侍女の物語』、映画の「007」「ロード・オブ・ザ・リング」「ゴーストバスターズ」、テレビドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」など身近なエンタメを引用しながらジェンダーについて説明する、最適の入門書。