一夫一婦制度が確立した明治期から2010年代までの新聞・雑誌や文学を精読し、ときに「純粋な恋愛の遂行者」として知識人に称賛され、ときに「眉をひそめられる不道徳な存在」として排除された女性たちの存在に光を当てるフェミニズム研究の裏面史。
はじめに
第1章 明治の妾ーー一夫一婦の裏面の妾という存在
1 法制度からみる妾の位置づけ
2 妾の近代文化
3 文学に描かれた妾
第2章 戦前の愛人ーー恋愛をする人
1 近代日本フェミニズムの出発点ーー恋愛/一夫一婦/妾の否定
2 愛人の登場ーー一九一〇年代まで
3 一九二〇年代の愛人像ーー文学作品・婦人雑誌・新聞から
第3章 一九三〇年代の妻と妾ーー妻の嫉妬と閉塞感
1 「嫉妬する妻」の構築
2 一九三〇年代の「妻」「妾」の身の上相談
第4章 戦後の愛人ーー働く女性、性的存在、不道徳な存在
1 戦後愛人の原型ーー一九四〇年代後半から五〇年代
2 週刊誌のなかの愛人
初出一覧
おわりに
【お詫びと訂正】
本書の第1章の注番号に誤りがありました。
38ページの注番号(18)が抜けていました。校正時の確認不足で誠に申し訳ありません。
38ページの6行目の文章に注番号(18)を追加し、13行目の引用文に付してある現在の(18)以降の注番号の数字をすべて1つずつ増やしたものが正しい注番号です。
38ページ:6行目の文章に注番号(18)を追加。
小山が「観念論」と指摘している(18)ように、近代日本の婚姻制度の基盤が固まる状況でどのような観念(ジェンダー意識)が立ち上がっていたのかを考察するのに適した素材であるからだ。【以下の注番号がずれる】
なお、88ページから始まる第1章末の注は番号・内容ともにすべて正しく、本文の注番号を修正するとすべて合致します。
著者と読者のみなさまにご迷惑をおかけしたことを、心からお詫びします。
なお、本書の電子書籍版は、正しい注番号に修正してあります。
青弓社編集部 2023年3月17日
中流以上の白人女性を主たる対象としたホワイト・フェミニズムの陰で、有色人種やトランスジェンダーなどのインターセクショナル・フェミニストが既存の社会構造に連帯して立ち向かうことを提唱してきた。本書では、両者の議論を取り上げてフェミニズムの思想史を捉え直す。
本書に寄せて
序章 フェミニストの断層線
第一部 文明化
第一章 女性の権利とは白人の権利なのか?--エリザベス・ケイディ・スタントンとフランシス・E・W・ハーパー
第二章 白人の同情対黒人の自己決定ーーハリエット・ビーチャー・ストウとハリエット・ジェイコブズ
第三章 入植者の母親と先住民の孤児ーーアリス・フレッチャーとジトカラ・サ
第二部 浄化
第四章 優良な国家を産むーーマーガレット・サンガーとドクター・ドロシー・フェレビー
第五章 フェミニズムを路上へーーパウリ・マレーとベティ・フリーダン
第六章 TERFの門番とトランス・フェミニストの地平ーージャニス・レイモンドとサンディ・ストーン
第三部 最適化
第七章 リーン・インか連携かーーシェリル・サンドバーグとアレクサンドリア・オカシオ=コルテス
結論 ふたつのフェミニズム、ひとつの未来
謝辞
監訳者解説
原注
身体性に結び付けられた「女らしさ」ゆえにケアを担わされてきた女性たちは、自身の経験を語る言葉を奪われ、言葉を発したとしても傾聴に値しないお喋りとして扱われてきた。男性の論理で構築された社会のなかで、女性たちが自らの言葉で、自らの経験から編み出したフェミニズムの政治思想、ケアの倫理を第一人者が詳説する。
序 章 ケアの必要に溢れる社会で
第1章 ケアの倫理の原点へ
1 第二波フェミニズム運動の前史
2 第二波フェミニズムの二つの流れーーリベラルかラディカルか
3 家父長制の再発見と公私二元論批判
4 家父長制批判に対する反論
5 マルクス主義との対決
第2章 ケアの倫理とは何かーー『もうひとつの声で』を読み直す
1 女性学の広がり
2 七〇年代のバックラッシュ
3 ギリガン『もうひとつの声でーー心理学の理論とケアの倫理』を読む
第3章 ケアの倫理の確立ーーフェミニストたちの探求
1 『もうひとつの声で』はいかに読まれたのか
2 ケアの倫理研究へ
3 ケア「対」正義なのか?
第4章 ケアをするのは誰かーー新しい人間像・社会観の模索
1 オルタナティヴな正義論/道徳理論へ
2 ケアとは何をすることなのか?--母性主義からの解放
3 性的家族からの解放
第5章 誰も取り残されない社会へーーケアから始めるオルタナティヴな政治思想
1 新しい人間・社会・世界ーー依存と脆弱性/傷つけられやすさから始める倫理と政治
2 ケアする民主主義ーー自己責任論との対決
3 ケアする平和論ーー安全保障論との対決
4 気候正義とケアーー生産中心主義との対決
終 章 コロナ・パンデミックの後を生きるーーケアから始める民主主義
1 コロナ・パンデミックという経験からーーつながりあうケア
2 ケアに満ちた民主主義へーー〈わたしたち〉への呼びかけ
あとがき
参考文献
女性への抑圧はいったい何に由来するのか。著者は主婦・家事労働に着目しつつ、階級闘争でも性解放運動でも突破しえなかった、近代資本制社会に特有の女性抑圧構造を、理論的、歴史的に明快に論じてみせた。マルクス主義フェミニズムの立場を打ち出し、研究の新たな地平を拓いた記念碑的著作。
身体を切断され、キメラとして描かれもする少女表象に潜む「おぞましさ」に焦点を当て、その芸術的価値を照らし出す。現代の少女表象から、男性中心に構成されてきた社会への異議申し立てや私たちの価値観を揺さぶるアクチュアリティを析出する。
まえがき
序 章 おぞましさと戯れる少女との対峙へ
1 研究背景
2 フェミニズム美学の視点
3 少女研究
4 アブジェクシオン
5 本書の構成
第1章 少女/アブジェクト/フェミニズム美学
1 少女
2 アブジェクト
3 描かれた少女とフェミニズム美学
第2章 本田和子の少女論とアブジェクシオン
1 アブジェクト/アブジェクシオン
2 本田和子の少女論
3 「ひらひら」とした「徴」
4 本田和子とフェミニズム
第3章 「少女趣味」を引き継ぐ少女たち
1 少女が置かれた社会的背景
2 少女文化と「清純」
3 「周縁」の「少女趣味」--「ロマンス」を求めて
4 現代に描かれる「少女趣味」
第4章 日本美術で描かれる少女の変遷ーーフェミニズム・アートとの関連性の考察
1 少女の描かれ方の変遷
2 雑誌・広告の少女
3 アニメの少女から現代芸術の「アニメ的」少女へ
4 現代の少女の眼差し
5 少女の身体とその内側
6 食べ物を拒む身体
第5章 少女たちの自己主張ーー一九八〇年代から現代へ
1 コレクションとしての少女ーー澁澤龍彦の少女
2 少女の性の危険性
3 ファム・ファタールとしての少女
4 現代に引き継がれる「物体(ルビ:オブジェ)」としての少女
5 これからの少女
第6章 少女のアブジェクトと少女性ーー曖昧さの考察
1 境界をまたぐ存在
2 少女と死
3 怪物化する少女
4 不定形な世界で
5 曖昧な感覚を描く
6 曖昧さと少女性
終 章 少女のアブジェクトに耳を澄まして
参考文献
あとがき
男性特権にいかに向き合うか、「弱者男性」論は差別的か、自らの「痛み」を消さない男性学はあるかーー。
著者が近年さまざまな媒体で発表した、フェミニズムやトランスジェンダー、そしてメンズリブなどジェンダーに関わる重要な考察を一冊にまとめた、著者初の男性学批評集。
加害と疎外が複雑に絡み合う「男性問題」のジレンマを、丁寧に解きほぐす一冊。
◆目次◆
はじめにーーこれからの男性解放批評のために
【1】
男が男を省みるーー加害性と疎外の複雑なねじれ
「痛み」を消さない男性学を
男性特権にいかに向き合うか
澁谷知美+清田隆之編『どうして男はそうなんだろうか会議』を読む
【2】
私の性被害
村上春樹『女のいない男たち』を読む
村上春樹『街とその不確かな壁』を読む
「真の弱者は男性」「女性をあてがえ」--ネットで盛り上がる「弱者男性」論は差別的か?
インセルとは誰か?
批評と男性性ーー男性解放批評に向けて
渡部直己『子規的病牀批評序説』を読む
松浦理英子と男性解放批評
魯迅と暗黒男性批評
トランスジェンダー/フェミニズム/メンズリブーー『笙野頼子発禁小説集』に寄せて
日本的男性性とアパシーーー交差的な対抗運動のために
【3】
男性解放批評とは何か?--終わりに代えて
あとがき
◆著者略歴◆
杉田俊介 (すぎた しゅんすけ)
1975年生まれ。批評家。『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)でデビュー。以後、文芸評論や労働・貧困問題について著述。著書に『非モテの品格』『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』(ともに集英社新書)、『男がつらい!』(ワニブックス)、『宮崎駿論』(NHKブックス)、『糖尿病の哲学』(作品社)など多数。差別問題を考える雑誌『対抗言論』(法政大学出版局)では編集委員を務める。
売られたケンカは買い、連帯は国境や世代を超えて呼びかけるー。上野千鶴子の発言は、折にふれ共感、時に物議をかもしてきたが、背景にあるのは、自身の率直な思いと、女が女であるがままの解放をめざすフェミニズム思想。四〇年間、その最前線を走りつづけてきたフェミニストの、迫力のリアルタイム発言を一挙公開。
母性信仰や三歳児神話ーー「子育ては母親がするもの」という世間からの圧力を感じながら、保育所に子どもを預ける女性たち。彼女たちの意識はどのように変化していったのか? 母親、保育施設スタッフの両者の聞き取り調査を通して、フェミニズムの視点から捉える。
序 章 「母」というひどくつまらない存在
■第1部 フェミニズムの母性研究、再訪
第1章 データにみる、日本社会における「女性の母親業」
第2章 女性の母親業を水路づける二つの社会構造
第3章 フェミニズムによる母性主義イデオロギーの批判的研究
第4章 母親の実践への注目
■第2部 託児にふみきる
ーー認可外保育施設「子ども一時預かり施設 ばぁばサービスピノキオ」の実践から
第5章 調査の概要
第6章 「一時保育」をめぐる困難
第7章 親密圏の残骸を寄せあつめる
第8章 「移行期世代」の子育てから考えるピノキオの実践の近代性
第9章 託児にふみきる
■第3部 2000年代以降の変化をめぐって
第10章 「団塊ジュニア世代」と産み育ての個人化
第11章 母親の就労の増加と「専業主婦」をめぐる社会的認識の変化
■第4部 乳児をあずける
--認可保育所の「乳児保育」を利用する女性6名の語りから
第12章 調査の概要
第13章 「乳児保育」をめぐる困難
第14章 家族を運営する
第15章 「三歳児神話」を反復する、書き換える
終 章 ふたたび、「母」というひどくつまらない存在、
ならびにフェミニズムの主体としての母親の可能性をめぐって
長年フェミニスト・スタディーズを行ってきた著者が、孫娘に語るように綴ったカナダのケベック州における女性たちの歴史。
日本語版序文
序文
プロローグー1890年代頃の17歳の女の子たち
第1部 組織する女性たち 1893-1912
1.フェミニズムの誕生
2.全国カナダ女性評議会のモンレアルの女性たち
3.キリスト教フェミニズム
4.全国サン・ジャン=バティスト連盟
5.活動するフェミニストたち
第2部 選挙権を要求するフェミニストたち 1913-1940
6.モントリオール・サフラージュ協会と選挙権への反対
7.連邦議会選挙の選挙権
8.ケベックにおける初の試み
9.ローマ会議
10.新たな2つのフェミニスト団体
11.経済危機でも続く選挙権のための闘い
12.勝利のストラテジー
インターリュードー1940年代頃の17歳の少女たち
第3部 市民となった女性たちの参画への試み 1940-1969
13.第二次世界大戦の最中
14.女性のための政治的対立
15.1950年代にフェミニストはいるのか?
16.女性たちと「彼女たちの」静かな革命
17.ケベック女性連盟とAFÉNASの設立
18.バード委員会
第4部 沸き立つフェミニズム 1969-1980
19.新たなフェミニズムの出現
20.ラディカル・フェミニストたちの過激行動
21.ケベック女性連盟とその多様な現場
22.波を起こすフェミニズム
23.困難な状況にある女性たちの支援
24.フェミニスト意識を探究するアーティストたち
25.多様化し深化するフェミニズム
26.1980年州民選挙によって分断されるフェミニスト
第5部 世界を変えるための活動 1981年から今日まで
27.変化するフェミニズム
28.フェミニストの新たな目的
29.論調を変えるフェミニズムのメッセージ
30.アンチ・フェミニズムの台頭
31.エネルギーが活発化する選挙権獲得50周年
32.新たな行動の始まりの印、パンとバラのマーチ
33.2000年世界女性パレード
34.新たなフェミニズム論争
エピローグー2008年の17歳の少女たち
謝辞
訳者あとがき
引用元
参考文献
図版一覧
索引
トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。
性別を変えるには何をしなければならないのか。
トランスの人たちはどのような差別に苦しめられているのか。
そして、この社会には何が求められているのか。
これまで「LGBT」と一括りにされることが多かった「T=トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医療や法律をはじめその全体像をつかむことのできる、本邦初の入門書となる。
トランスジェンダーについて知りたい当事者およびその力になりたい人が、最初に手にしたい一冊。
◆目次◆
第1章 トランスジェンダーとは?
第2章 性別移行
第3章 差別
第4章 医療と健康
第5章 法律
第6章 フェミニズムと男性学
◆著者略歴◆
周司あきら(しゅうじ あきら)
主夫、作家。著書に『トランス男性による トランスジェンダー男性学』、共著に『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』。
高井ゆと里(たかい ゆとり)
倫理学者、群馬大学准教授。訳書にショーン・フェイ『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』、著書に『ハイデガー 世界内存在を生きる』。
一冊の本に何度でも出会い直し、人生の糧にできる我々はなんて幸福なんだろう。
ー松田青子(作家)
「私はフェミニストじゃないけど」って前置きにイラっとする人は全員読もう
ー小川たまか(ライター)
育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、
果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。
ある日、学生時代に読んだベティ・フリーダンの『女性学の神話』を再読し
感銘を受けた彼女は、母校でフェミニズムを学びなおす決意をする。
15冊の名著を授業形式でひも解き、
現代の女たちが生き延びるすべを探すエッセイ。
【本書に登場するテキスト】
メアリ・ウルフトンクラスト『女性の権利の擁護』
バージニア・ウルフ『私ひとりの部屋』
シモーヌ・ド・ボーボワール『第二の性』 ほか
【目次】
まえがき
第1部 発見
過去を振り返って理解する/フェミニズム再訪/最初の授業の日/アダムとエバと蛇/自然体の女性、不自然な世界/逃げることはできても、隠れることはできない
第2部 運命
ペルペトゥア/母親らしさについての考えを改める/女性の権利の擁護/結婚の運命/目覚め/元いた場所に戻る
第3部 分離
自分ひとりの部屋/第二の性/女らしさの神話/変革者の娘/「しあわせ」になる時間があるのは誰?/性の弁証法/フェミニストはどうやって洗濯するか?/奥さんが欲しい/性の政治学/オブジェクト・レッスン
第4部 欲望
飛ぶのが怖い/ドラ/もうひとつの声/レイプの後で/ジェンダー・トラブル/女性ブロガー、リバーベンド/前に向かって生きる
あとがき
謝辞
参考文献
索引
私は「男になりたかった」のではない。「女ではない」身体が欲しかっただけだ。フェミニズムとの共闘へ、クィアコミュニティの深部から放つ爽快なジェンダー論。
女性嫌悪(ミソジニー)を許さないフェミニストの必読書!
「根のないフェミニズム」とは、女性たちがあまりの女性嫌悪に「韓国を代表するフェミニスト戦士」にならざるを得なかったことを表現している。
メガリアという韓国のフェミニズム史に残る匿名の女性たちが自身の戦いを振り返るノンフィクション!
フェミニストにならなければ、私たちたち、生き残れなかった!
自分の怒りを信頼するというフェミニスト宣言
生き抜いてみせるし、勝ってみせる
メガリアが始めたこと:ポストイット運動、ミラーリング、ポルノサイト閉鎖、オンラインフェミサイドの公論化 脱コルセット運動
今の日本の女性たちにも必要な、生き残るための連帯!
権力はいかに言説のかたちをとって
身体・精神・欲望を形成するのか。
女と男の弁別が身体の自然に根ざすとする本質論的前提をくつがえし、
セクシュアリティ研究の方向を決定づけたフェミニズム/クィア理論の最重要書。
哲学、人類学、文学理論、精神分析の
テクストに折り重なる言説を縦横に扱いつつ、
ジュディス・バトラーは、ジェンダー化と本質論/ジェンダー化における
本質論の問題を鋭く見すえる。
ーーガヤトリ・C・スピヴァク
バトラーの才気喚発な議論は、
まさに可能性に満ちたトラブルを巻き起こし、
それによって、ジェンダーの階層秩序や強制的異性愛をささえる規範的虚構が、
文字通り信用するに値しないものであることをあばいていく。
ーーダナ・ハラウェイ
高度成長期より続く『わいふ/Wife』において、主婦というライフスタイルはどう問われたか。広義のフェミニズム運動として検証。
高度経済成長期、主婦というライフスタイルの一般化の一方、主婦論争、ウーマン・リブ、女性学等、女性のあり方の問い直しも活発化した。63年創刊の投稿誌『わいふ/Wife』というメディアをいかに女性たちが利用し、主婦を相対化するメッセージを受容したのか、言説を分析しつつ同誌がフェミニズム運動に与えた影響を検討する。
職場のパンプス・ヒール強制にNO!
ミソジニークソリプにNO!
愚痴ツイートが世界の注目を集める署名キャンペーンに発展!
「私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたいと思ってるの。なんで足怪我しながら仕事しなきゃいけないんだろう、男の人はぺたんこぐつなのに。」
1 #MeToo→#KuToo
1 #MeToo「私も。」
2 フェミニストであることをめんどくさがられたって
3 仕事でパンプスやヒールを強制されてしまう話 #KuToo
4 #KuTooに関わってくださったみなさんへ、感謝の気持ちを込めて
2 #KuTooバックラッシュ実録ーー140字の闘い
3 女の未来を変える#KuToo
インタビュー 内藤忍さん(労働政策研究・研修機構 副主任研究員)
東京新聞望月衣塑子と様々な分野の4人の女性との白熱トーク!!
〈やわらかいフェミニズム〉を考える
フェミニズムはどうなっているの? という問いかけがある。
フェミニズムの掲げた「反差別」「反性差別」「反暴力」「平等」「平和」を降ろすつもりはない。でも反教条的、反原理的、反強制的なフェミニズムを目指したい。
多くの段落を「?」にしたのは、正解はないと思うから。私の主張する〈やわらかいフェミニズム〉とはそういうもの。
自分との対話を始めてほしい。あなたのいるその場で何から始めようとやめようと自分の裁量で行ってください。
私たちは何が違っているのか、わからなければ話し合う。YES or NOでなく、想像力を働かせて支え合える関係を築きたい。時間は必要だろう。でも恐れずにそれを望みたい。
フェミニズムという言葉は知っているが、ちょっと距離を置いてきたとか、なんか厳しそうと、逡巡・疑問視している人にこそ手に取っていただきたい。
(はじめにより 河野貴代美)
はじめに(河野貴代美)
第1章 モザイク模様のフェミニズム(荒木菜穂)
第2章 差別する/差別されるという個人的体験
1 自分の物語から(河野和代)
2 在日朝鮮人三世という存在(高秀美)
3 差別について(河野貴代美)
第3章 次世代との交流におけるフェミニズム
1 インタビュー 子どもには自分の人生を生きてほしい(小川真知子)
2 インタビュー フェミニストも子育ては試行錯誤(加藤伊都子)
3 アメリカで起きていること(ゴードン美枝)
第4章 少女マンガに描かれたシスターフッド(小川真知子)
第5章 自由に、闊達に、謙虚に生きる
1 私が私になることと対男性との関係(河野和代)
2 女性たちはどのようにしてフェミニズムと出会うのか(加藤伊都子)
3 出会いを求めて(河野貴代美)
第6章 やわらかいフェミニズムの体験 執筆者座談会
終わりに(河野貴代美)
女性たちは何を願い、何と戦ってきたのか?廃娼運動、売春防止法、リプロ、レズビアン運動…その歴史の原点から、わかりやすく解説するガイドブック決定版!
アーレントは、フェミニスト理論にとっていったいいかなる今日性/関連性を持ち得ているのだろうか。ホーニッグ、ディーツ、ピトキン、ベンハビブ、カプラン、ディッシュら気鋭のフェミニストが「フェミニズムにおけるアーレント問題」に焦点を当て、身体、セクシュアリティ、アイデンティティ、欲望、差異、そして政治そのものに必要な諸条件を再考しようとする、刺激的な論集。
目次
日本の読者のみなさんへ ボニー・ホーニッグ
日本語版序文 ボニー・ホーニッグ
第1章 フェミニストによるハンナ・アーレント理解
メアリー・G・ディーツ
ハンナ・アーレントのジェンダー化
男根中心的なアーレント
女性中心的なアーレント
ジェンダーの二項対立の図式を克服すること
アーレントの政治を(脱)ジェンダー化すること
実存的に語ること
第2章 画一主義(コンフォーミズム)、家政、そしてブラッブの襲撃
──ハンナ・アーレントにおける社会的なるものという概念の起源
ハンナ・フェニケル・ピトキン
『人間の条件』における社会的なるものの概念
『ラーエル・ファルンハーゲン』における『社会』
社会的なるものの伝記における起源
ニューヨーク論文における「社会」
結論:母であるブラッブ
第3章 パーリアと彼女の影
──ハンナ・アーレントによるラーエル・ファルンハーゲンの伝記
ィッシュ
本訳書について(岡野八代)
あとがきにかえて(志水紀代子)
人名索引