ギリシア古典の権威が、法律から落書までを徹底的に調べ上げ、古代ギリシアの同性愛の謎にせまる。同性愛と異性愛はどのように共存していたのか。道徳の問題、美的感覚の問題、そして同性愛の作法まで克明に描きだす。
儒教的慣習や一人っ子政策の下での女児殺害といびつな男女比、独身男性や自殺する女性の多さ、アイデンティティの表明としての纏足や辮髪、同性愛や異性装をめぐる価値観の変遷ー。政治や法、医学、芸術、スポーツまで、西洋的概念では捉えきれない、性の視点から見渡す伝統中国から近現代中国への変化。
同性愛と家族とが交差したとき、そこに何が浮上するのか。スティグマを押された人を前にして、私たちは何ができるのか。親にカムアウトする子ども、子どもからのカミングアウトを「カムアウト」する親ー「カムアウトする親子」の語りから、同性愛と家族をめぐる問題経験を掘り起こし、日本社会を問い直す。
一人の心理臨床家の生いたちと、その展開と、その到達点。「自閉」が論じられ、「治療者の迷いや困る能力」、「あいまいさを愛する能力」などが考案され、自身の経験や、研究の結果や、臨床例なども、適宜に織りこんでいる。
本書は、初心者ゲイの社会的、心理的プレッシャーを軽減させることが目的で編まれた入門書ですが、すでにゲイライフに歩み出している人たちにとっても、今の自分の置かれた状況を大きな流れの中で確認し、今後を展望することができるだけの情報が盛り込まれています。また、当事者の家族や研究者など、同性愛について知りたい、考えたいという人たちにとっても、過去から現在までのゲイシーンを概観できるような内容となっています。
どこの学校にもいるセクシュアルマイノリティの子どもたち。当事者の視点から「人権と共生の教育」に新たな一歩を刻む。
男でもなく、女でもない、人の性は身体のどこで、どのように、生成されるのか!?生物学者が案内する新たな性の編成へ。
ヒトの性的指向を決定するものは何か。選択か?生まれつきか?遺伝子、ホルモン、ストレス、脳、認知心理学、行動学的心理学、精神分析ー性的指向を扱う科学理論を網羅的に取りあげ、その限界と意義を検証する。
ルネサンス時代の驚きの事実!太古の昔からあった男性同性愛は、いつしか忌まわしいものと思われるようになった…。現世の欲望の解放の時代といわれるルネサンスのなかで、呪わしい悪業として恐れられながらも各地に遍在した男色行為が近代初頭にむかえた変貌とは?
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルの人たちの生きている世界。
第1部は「心」です。心はどこにあるのでしょうか?心を見つめることは私たちにとって、どのような意味があるのでしょうか?臨床心理学の礎となる理論をもとに学んでいきましょう。第2部では「身体」の側面から、自分という存在について考えてみましょう。はじめに「心」と「身体」のつながりについて学びます。そしてその後は、私たちにとって自分の身体性がとくに強く感じられる「性」にも目を向けて見ましょう。第3部は、「心の病と健康」です。心身のバランスが崩れるとき、私たちにどのような変化が生じるのか、またそれを予防するためのちょっとしたコツも学んでいただけたら良いと思います。
同性愛にたいする偏見と差別が同性愛者を見えにくくし、生きにくくしている。同性愛者も異性愛者も互いにわかりあい、共に生きるための入門書。