特別支援教育の視点を取り入れたことによる学校全体の変化、1人ひとりの生徒のニーズに応じた指導の具体等、私学における特別支援教育の新たな可能性を示す。
1.私学における特別支援教育をめぐる現状と課題
2.特別支援教育への注目による私学の変化
3.どのクラスでもすべての生徒が対人関係面・行動面のニーズへのサポートを受けられる仕組みづくり
4.1人ひとりの生徒へ学習面の支援を保障する
5.学校全体での支援体制構築と教員の意識変化
6.1人ひとりのニーズに応じた指導を求めて
7.私立学校に期待されるもの
8.私学どうしの横のつながりを目指して
9.私学における特別支援教育の新たな展望
「色覚多様性」という言葉が、21世紀になってから生物学の研究者たちから提案されました。
わたしたち一人一人が、少しずつ(ときには大きく)違う見え方をしていて、誰もが違う多様性の一部だということです。
ならば、その違いを知りたいと思いませんか?
ーー《序章「色覚の違い」に橋をかける》より
「私たちは全員、違う色を見ている!?」……かつて、職業選択制限などの差別を受けてきた「少数色覚(色覚異常)」。近年の知見では、色覚とは単純に「異常/正常」に分けられるものではなく、もっとスペクトラムな多様性ある概念だと知られつつある。とはいえ、現在でもSNSなどで「肉が焼けているか分からない人たち」などといじられることもしばしば。この問題に早くから取り組んできた著者が、「色の世界の科学的最新情報とその多様性のリアル」に接近するべく、今回アプローチした方法のひとつが、少数色覚当事者たちへのインタビュー。画家、アナウンサー、臨床検査技師、編集者、教師……多彩な分野で活躍する少数色覚者たちの率直な声をお届けする。
《目次》
序章 「色覚の違い」に橋をかける
第0章 ヒトの2色覚と3色覚
第1章 CUDOの二人に聞くーー2色覚はどんな色の世界?
第2章 画家・黒坂祐の色をめぐる冒険
第3章 2色覚の臨床検査技師とスーパーソニック(超音波)ワールド
第4章 辞典編集者が見た「色覚」の世界
第5章 少数色覚のアナウンサーが「色の情報」を伝えるとき
第6章 色覚マイノリティの先生たち
終章 誰もが色覚多様性の中にいる
◎コラム1 色覚をめぐる言葉の整理
◎コラム2 眼科医を訪ねる
◎コラム3 2色覚者は赤と緑の夢を見るか
【補遺】ヒトの色覚多様性と検査について知っておくべきこと
《著者プロフィール》
川端裕人(かわばた・ひろと)
1964年生まれ。小説家・ノンフィクション作家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務を経て作家活動に入る。小説作品として『銀河のワールドカップ』『空よりも遠く、のびやかに』(いずれも集英社文庫)ほか、ノンフィクション作品として科学ジャーナリスト賞2018・第34回講談社科学出版賞受賞作品『我々はなぜ我々だけなのか』(海部陽介監修、講談社ブルーバックス)、『「色のふしぎ」と不思議な社会 2020年代の「色覚」原論』(筑摩書房)、『ドードーをめぐる堂々めぐり』(岩波書店)ほか多くの著作がある。また、共著作として科学ジャーナリスト賞2021受賞作品『理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!』(西浦博との共著、中央公論新社)など。2024年『ドードー鳥と孤独鳥』(国書刊行会)で第43回新田次郎文学賞を受賞。
スキルや態度、倫理、学びの「場」づくり、コンフリクトなど、協同学習のファシリテーションにおける重要ポイントを取り上げ、文化的多様性を学びに活かすヒント、実践の向上につながる具体的な方法を提案する。組織のファシリテーションの事例も紹介する。
教室の中には、たくさんの当たり前があることを知る一冊。
好き嫌い、ジェンダー観、家庭環境、過ごしやすさなど、人それぞれいろんな性質や考え方があると気づけます。
難しい内容はなし!イラストたっぷりでわかりやすい、子どものための絵本図鑑です。
【絵本のように読める図鑑 】
ここはいつもの教室。けれど、小さな“モヤモヤ”をかかえる人が、ひっそり隠れているみたいです。
すると、そこに小鳥がやってきました。クラスのメンバーはその小鳥に連れられて、ちがいを知る「旅」にでかけます。
絵本ページも図鑑ページもイラスト満載で、見ていて楽しいレイアウト。眺めるうちに新しい価値観に触れられます。
【多様性について理解が深まる】
「ふつうとは何か」を考えることから始まり、好きなもの、ジェンダー、性、体、ルーツや文化、家族、過ごしやすさ、学びやすさなど、とても幅広いテーマを取り上げています。自分の考えが当たり前ではないということ、そして、一人ひとり決して同じ人はいないんだということ感じることができます。人や社会に対して、思いやりをもてるようになる一冊です。
・はじめに
・旅のしおり 〜ふつうって何?〜
1.すきなもののちがい
2.ジェンダーのちがい
3.性のちがい
4.身体機能のちがい
5.ルーツや文化のちがい
6.家族のちがい
7.すごしやすさのちがい
8.学びやすさのちがい
・あとがき
ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ=ポリコレ)という正義の名のもとに、新たな次元の支配システムが、アメリカを、そしてこの日本を蝕んでいる。
BLM、LGBTQ……「人種差別やジェンダーによる差別をなくし、多様性を認めよ」という掛け声のもと、「新しい正義」が謳われ、その正義の基準に沿わないものは、全メディア総出で、逃げ場なき集団リンチのごとく手酷く批判され、社会的に抹殺される。キャンセル・カルチャーや批判的人種理論が幅を利かせるアメリカ。尻尾を振ってそこを追いかけようとする日本のメディアが、日本を誤った道に連れて行こうとしている。
森喜朗元首相たたきもそうだった。仮に失言はあったにせよ、異様なのは、その後の「全メディア挙げての集団リンチ、吊るし上げ」であり、反論さえ許さぬモンスター的人格攻撃だ。「差別をするな。多様性を認めよ」と叫びながら、その実「自分にとって都合の悪い多様性は一切認めようとせず」「新たな差別を創造する」流れは、今後さらに増加し、極端化し、過激になっていくと思われる。それでいいのか? 防ぐ方法はないのか?
多様性とは、自らと違った立場の意見を尊重し、相互に認め合うことのはずなのに、逆に「不寛容」ばかりが増し、企業も学校も社会も息が詰まっていく。
ポリコレ先進国・アメリカの悲惨さを見よ。非キリスト教徒に配慮するという大義名分のもと、すでに「メリークリスマス」という言葉は奪われ、性差別への配慮として、「お父さん」「お母さん」も公式の場では使えなくなってしまった。カリフォルニアでは、LGBTQに配慮するため、結婚式の際、「夫」とも「妻」とも言えないのだ。狂気だ。
日本は1日も早く先行するアメリカの過ちに気づき、本当の自由と平等を取り戻す努力を始めなければいけない。「機会の平等」でなく、「結果における平等」を保証することは、「新たな不平等を創造」するだけ。そこには絶望しかない。
今や、日本の学校では「あだ名」をつける事さえ、一律に禁止されようとしている。
「言葉狩り」や「#MeToo」、「マスク警察」や「ワクチン警察」、「お母さん食堂」へのいちゃもんなどに代表される動きが、今後さらにエスカレートし、モンスター化し、一方的なレッテル貼りをすることで、人々のつながりが分断され、冤罪事件を生んだり、暴力や殺人など、新しい深刻な差別を生む日も遠くないのでは、と不安を感じている人も多いように感じられる。
忠実で丹念な取材力を基本に、多くのノンフィクション作品で高い評価を得てきた著者が、「ポリコレ」という新たな敵の正体を見出し、追い詰めていく。
現状のまま進めば、日本もジョージ・オーウェルの『1984年』のような全体主義管理社会というディストピアにどんどん近づいていく。
なんとかそれを阻止したいとの強い思いが本書を書かせた。
「昭和」には生きるヒントが詰まっている!
「生きていれば、きっといつかいいことがあるはずだ」--人々が楽観的かつ貪欲で、明日へのエネルギーに満ちた「昭和」という時代は、世界の歴史の中でも特に興味深い時代だったとヤマザキマリは語る。先を見通せない不安と戦う今、明るく前向きに生きるヒントが詰まった「昭和」の光景を、様々な角度から思い出しながら丁寧に綴った考察記録。ヤマザキマリ流・生き方指南。巻末に「ヤマザキマリ年表」付き。
「私にとっての昭和がサバンナだったとすると、そこで培ったエネルギッシュな精神はその後イタリア、シリア、アメリカといったそれぞれまったく要素の違う国々に移り住んできた私の、世の中なんでもあり、という適応力につながったと言っていい。様々な不条理と向き合わされ、孤独に打ちひしがれてもなんとか頑張ってこられたのは、あの時代の人々の暮らしや漫画やテレビなどからタフに生きることの重要性を学習できていたからだろう。
移り変わる時代の中で、ときどき、過去の人々の思想や社会のあり方が現状の問題解決に対しての良いヒントとして活かされるように、昭和にもそういう要素はいくつもあるはずだ」──あとがき「昭和というサバンナ」より
はじめに・・・・・・3
1 おやつに問われる創造力
--ジャンクな菓子に胸が躍った時代・・・・・・15
2 昭和的「自分の演出」
--手作りで着たいものを作った昭和・・・・・・29
3 懐かしい風景
--昭和の下町商店街には人情があった・・・・・・47
4 家に魅せられて
--昭和は家に気兼ねなく人が集まった・・・・・・59
5 「おおらか」がいい
--昭和は道端にエロ本が落ちていた・・・・・・75
6 CMの創造性
--昭和のCMには遊びや知的教養があった・・・・・・87
7 昭和のオカルトブーム
--童心大人から勇気をもらった・・・・・・99
8 憧れた大人のかたち
--前に進んだ昭和一桁世代の女性・・・・・・113
9 私とエンタメの世界
--昭和の点が線につながっていく・・・・・・127
10 大気圏の中で生きる
--貧しくても裕福でも、生き方は人それぞれ・・・・・・145
11 地球人類みな兄弟
--昭和は多様性社会だった・・・・・・155
12 昭和流のいじめ
──いじめっこのバックグラウンドが見えた時代・・・・・・167
13 24時間、働けますか
--昭和の仕事人・・・・・・175
14 孤独を自力で支える家族
--離れていてもつながっている共同体・・・・・・193
15 幸せは待っているだけでは訪れない
--人生100年時代の老後、終活・・・・・・213
16 不条理と向き合う生き方
--孤独を味方にしていた昭和漫画の主人公たち・・・・・・227
昭和というサバンナーーあとがきにかえて・・・・・・241
ヤマザキマリ年表・・・・・・244
足で葉を叩くドラミングで、チョウは味見し、産卵できる植物かを見分けるーーアゲハチョウ研究の最新の成果による解説と美しい写真から、分子生物学や種の多様性の最先端に迫る。アゲハチョウを入り口に、最先端の成果による解説と、昆虫写真の第一人者による約150種のアゲハチョウの美しい写真によって、分子生物学や「種の多様性」への理解を深めていく。
生物多様性について、小中学生を対象にわかりやすく解説するシリーズ。国際的な調査データや身近な自治体や企業の事例で、客観的・具体的な学習に役立ちます。第5巻では「未来と生物多様性」について、国際目標から最新の取り組みまで、自分たちのこととして学びます。
憲法学の基層から、根源的な権利を追求し続けた、憲法研究者としての50年にわたる軌跡の集大成。憲法・比較憲法・ジェンダー法学など広範な著作をテーマ別に編集。第6巻は、日仏憲法原理の比較から「ブルジョア革命論」や「女性人権史」の学問領域を構築し、「新しい人権」を標榜。
自然界を彩る色素の中で、カロテノイドが占める割合は多く、多種多様である。植物の光合成や動物の視覚に必要不可欠であるほか、抗酸化、抗腫瘍、免疫の賦活化など、さまざまな機能が注目されており、現在まで、天然から850 種以上のカロテノイドが見つかっている。
本書は、動物、植物、微生物等におけるカロテノイドのさまざまな機能と生理活性を中心に、生合成経路とその遺伝子・酵素、存在状態、基礎的な反応機構、天然での分布、分離・分析方法まで、カロテノイド全般をわかりやすく紹介する入門書である。
本書に出てくるカロテノイドにはすべて統一番号を記し、巻末にその名称と構造式を一覧にすることで読者が使いやすいように配慮した。また、半体系的命名法やおもなカロテノイドの吸収スペクトル、参考書籍など、付録も充実させた。
増補版では、初版刊行以降の研究の進展などを約100 ページにまとめて巻末に掲載して増補し、目次や各種の索引なども全面的に作りかえた。
1.カロテノイド
2.植物における機能と生理活性
3.動物における機能と生理活性
4.生合成経路とその遺伝子
5.分離・分析方法
「性の多様性」とりわけ性的指向と性自認(SOGI)の視点から、社会のさまざまな領域・構造を読みとく、はじめての入門書。
性の多様性の視点は、性的指向や性自認が流動的で非二元的であること、マジョリティを標準とする何気ない制度や規範が誰を周縁化しているかに意識を向ける。この視点から社会領域をつぶさに読みとくことで、社会の諸制度が内包している課題を俯瞰的に理解するとともに、多様性と包摂を基軸として再構築する方向性を学ぶ、基本の1冊。
はじめにーー「性の多様性」から社会を読みとくとは[釜野さおり・杉浦郁子]
第1章 家族ーー家族からの排除と家族としての包摂[三部倫子]
第2章 教育ーー学校での困難[藤原直子]
第3章 職場ーーSOGIに関わる職場のハラスメント・差別的取扱い[神谷悠一]
第4章 スポーツーー選手たちが遭遇する困難[來田享子]
第5章 社会保障・社会福祉ーー排除される性的マイノリティ[濱畑芳和]
第6章 医療ーーケアの現場からみた性の多様性に関わる困難[藤井ひろみ]
第7章 宗教ーーSOGIと対峙する宗教[宇治和貴]
第8章 社会運動ーー可視化と連帯[本郷正武]
第9章 政治ーー性的マイノリティの抱える課題に対する政治の取り組み[新ヶ江章友]
第10章 社会階層ーーSOGIにもとづく社会経済的不平等[平森大規]
第11章 量的調査ーー性的マイノリティについて知るためのひとつの方法として[釜野さおり]
第12章 質的調査ーー性的マイノリティ研究の日本における展開[杉浦郁子]
索 引
編者・執筆者略歴
人間は物事を理解するために、まず分類をする。だから自然界に境い目などないのに、人間は世界を理解しようとしてさまざまな境界線を引いて分類をしてきた。厳密に見える分類の仕方は実は人類の都合でしかなく、知見を重ねながら分類のものさしは変わってきた。そうまでしても枠に収まらないのが自然界であり、多様性なのだ。多様性を理解するのは大変だ。だが、多様性は美しい。
【登場する生物・植物(一部)】イヌ、ネコ、クジラ、イルカ、パンダ、ミドリムシ、イチゴ、オオバコ、ワスレグサ、ツメクサ。精緻で親しみのある挿画を豊富に掲載(イラスト点数:約30点/イラストレーター:金子貴富)
開学10周年を迎えた京都の公立高校には、全国から視察が相次ぐ。不登校や発達障害のある生徒も、自分のペースで安心して学べる「学びアンダンテ」を掲げる清明高校。公立校の枠を超えた革新的な取り組みと理念の全貌に迫り、未来の教育の可能性を描く。
大推薦!
ーー苫野一徳さん(哲学者、教育学者/『「学校」をつくり直す』著者)
ーー村中直人さん(臨床心理士/『〈叱る依存〉がとまらない』著者)
序
第1章 筆者と清明高校の出会い
第2章 資料調査によってわかったこと/わからなかったこと
ティーチャーズバイブルに見る清明高校の4つの理論的支柱
利休七則に着想を得た「つばめ七則」の指導理念
理念を行動にーー清明高校『ティーチャーズバイブル〜実践編〜』
生徒をリスペクトするーー清明高校の最高理念
コラム1 生徒をリスペクトする[川畑由美子]
第3章 設立準備と最初の数年間ーー構想と試行錯誤
山口修一教諭・特別支援教育コーディネーター
塩見匠教諭・中間M年次部長
福田智幸教諭・学習支援部長
山下大輔教諭・生徒支援部長
渡邊比加里教諭・卒業G年次担任
コラム2 できる。[山下大輔]
第4章 親鳥となって羽ばたくーー天の時、地の利、人の和
越野泰徳先生ーー学校改革の立役者
山口修一教諭(その2)
塩見匠教諭(その2)
福田智幸教諭(その2)
山下大輔教諭(その2)
渡邊比加里教諭(その2)
コラム3 彼女にとって「清明高校」はどのような場所だったのだろう?[山口修一]
第5章 受けつがれる改革
人生はたこ焼きだ! すぐやる、まずやる、ざっくりとやるーー越野泰徳前校長の教育思想
子どもの権利条約が学校に届くまでーー川畑由美子現校長の場合
私自身の教育観はどんどん変化していきましたーー磯部勝紀副校長の場合
みずから希望して清明高校にやってきたーー教育相談コーディネーター藤田真澄教諭の場合
コラム4 教育のフルフラット[越野泰徳]
第6章 進化をやめない学校
「シン・会議」--学校改革のためのエンジン
清明高校はどんな場所だったかーー卒業生たちの証言
対人援助の専門家から清明高校はどう見えているのかーースクールカウンセラー綾野文さんの語り
清明高校でいじめが起こりにくい理由
第7章 ワーキンググループ見学報告
清明ワーキンググループの始動
ワーキンググループ体験日誌
コラム5 取り戻した“じしん”[小鳥遊隆]
第8章 授業風景と在校生たち
清明高校の授業見学記(その1)
清明高校の授業見学記(その2)
在校生たちの思い
コラム6 場所を変えて私も変わる[山奥知華]
第9章 保護者の声、トップたちの思い、筆者が考えること
保護者たちの声
変化を止めないーートップたちの思い
筆者が考えること
コラム7 どの学校も清明高校みたいな感じで良いんちゃう?[九条優花]
おわりに
縄文人ってスゴイ!
クリやドングリをアク抜きしてクッキーをつくったり、イヌやイノシシを飼ったり、クリ林を長期間にもわたって管理して大型建物をつくったり、インフラさえも整備していた。さらには、特産品や鉱山を開発し、特産品は水上交通を利用して遠隔地まで運び、交易していた。
みな定住生活がもたらした産物である。
縄文人と縄文文化、変化する暮らしと「いのり」「まつり」が意味する精神世界を紐解く。
第一章 縄文文化と縄文人
縄文時代とはどのように定義されるのか?/縄文人とはどのような人びとか
第二章 土器の登場と生活の変化
縄文土器とは何か?/定住生活の開始と定住革命への胎動
第三章 高度な動植物利用─定住革命の進展・その1
低地遺跡の調査からわかってきたこと/動植物管理技術の発達
第四章 ムラと「ムラのネットワーク」──定住革命の進展・その2
縄文時代の集落/縄文ネットワークの発達
第五章 墓から読み解く縄文社会──定住革命の進展・その3
縄文時代の墓/複雑化してゆく社会
第六章 精神文化の発展──定住革命の進展・その4
縄文人のいのり/縄文のまつりーー祖霊祭祀の発達
いかにして一人一人の尊厳を守る「多様性を包括する学校教育」を実現し、現場のリアルに寄り添いながら「実践研究の新たなかたち」を描き出すか。その切実な問いに教育方法学の視座から応える。
第1部:教育方法学が問う学校教育
1 学校教育の展望と教員養成の刷新
--「セルフデザイン型学修」による学びの再構築
梅津正美/藤原伸彦
2 経験の省察による教師アイデンティティの形成
--多様性を志向する教員養成カリキュラム改革の方途
八田幸恵
3 まなざしの再定義
--学校現場の危機と授業づくりの課題
竹内 元
4 子どもたちと問い合う学校のジェンダー
--「ウェルビーイング」とインターセクショナリティの観点から
山田 綾
第2部:実践研究から教育方法学を問い直す
1 「実践研究」の「問い方」を問う
鹿毛雅治
2 教育実践研究とは何か
--全国社会科教育学会の歩みから考える
溝口和宏
3 福祉資源としての学校をつくる
--「『生きる』教育」と学力保障
小野太恵子
4 学びの履歴としての教育実践記録
--大村はま教室の「学習記録」を手がかりとして
幾田伸司
第3部:教育方法学の研究動向
1 多様な背景のある学習者に対する教育方法の研究動向
吉田茂孝
2 アメリカ合衆国における書くことを通した人間形成論
--表現・自伝・アイデンティティをめぐる研究動向の整理
森本和寿
多様性教育の原則をふまえ、個人から出発して社会に働きかける学習活動を、安心と傾聴・わたしとあなた・文化的多様性・バイアスを見抜く・バイアスに立ち向かうの5章構成で紹介する。日本の実態にあわせて創ったガイドブック
子どもの多様な性の世界へ
1人ひとりが異なる性のありようを描く子どもたちの姿を、どのように理解すればよいのか。園・学校や地域社会における性の多様性を尊重する環境づくりと、アイデンティティの観点に立った子どもたちへの支援とは。子どものジェンダーとセクシュアリティの発達に関して、基本的な理解と支援のあり方を丁寧に解説する。
序章 性的マイノリティのカテゴリー
第1章 心理的性の発達
第2章 性の多様性を尊重する園・学校,地域社会
第3章 セクシュアル・アイデンティティ支援
第4章 ジェンダー・アイデンティティ支援
第5章 医療的身体介入を求めている子どもへの支援
生態学の問題から生まれた数学が,純粋な理論としても発展しながら,さらに物理学,情報科学,経済学,社会学といったさまざまな分野で用いられる可能性を秘めていたーー
生物多様性の定量化に対する圏論的な研究から発展した,奥深い数学の世界を味わう.
「多様性の尺度がみたすべき性質は何か」「その性質をみたす関数はどんな形をとらねばならないか」という公理的なアプローチによって,Shannonエントロピーを出発点に,Renyiエントロピーやq対数的エントロピー(Tsallisエントロピー),そして生態学におけるHill数,アルファ多様度,ベータ多様度,ガンマ多様度といった概念を展開していく.
その中で,「どんなときに多様性は最も大きくなるのか」という問題には,圏論的な不変量であるマグニチュードという概念が関わることが明らかになる.また最終章では,エントロピーの圏論的な起源を探り,純粋数学の心臓部にもエントロピーが現れることを見る.
本書では,ほかにも関数方程式,情報理論,幾何学的測度論,確率論,数論といった,数学の幅広い分野が取り上げられている.一方で,初等的な解析学さえ知っていれば本筋を追うことができるよう注意が払われている.
[原著]Entropy and Diversity: The Axiomatic Approach (Cambridge University Press, 2021)
第1章 基礎的な関数方程式
第2章 Shannonエントロピー
第3章 相対エントロピー
第4章 Shannonエントロピーの変形
第5章 平均
第6章 種の類似度とマグニチュード
第7章 価値
第8章 相互情報量とメタ群集
第9章 確率的手法
第10章 情報損失
第11章 素数を法とするエントロピー
第12章 エントロピーの圏論的起源
付録A 予備的事実の証明
付録B 条件の要約
兵庫県は、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の旧国=「五国」にまたがる。
広域にわたる県域の各地では、多様な歴史・文化が育まれてきた。
一方、「五国」のヒト・モノは交流を持ち、相互に影響を及ぼし合ってきた。
本書は、「多様性と交流」をキーワードにして、古代から近現代までの兵庫県の歴史を「五国」という枠組みから捉え直し、兵庫地域史研究の新しい地平を切り拓く。
序文(久保田昌希)
刊行にあたって(大会成果論集刊行特別委員会)
1 公開講演
博物館と地方史 - ひょうご歴史研究室の一〇年 -(藪田貫)
西摂地域からみた「ひょうご近世史」への視角(大国正美)
ー 都市と村を結ぶ交通・人流・物流を手がかりに -
2 共通論題
古代ひょうごの駅制(中村弘)
中世播磨の内陸交通路(前田徹)
兵庫における中世城館の変遷(山上雅弘)
3 近世の物流と交流
近世地方書肆による書籍流通 - 播磨国姫路の本屋灰屋長兵衛を事例に -(石橋知之)
近世後期における明石藩蔵米と灘酒造業(加納亜由子)
近世後期、幕領における支配所間の資金融通と郡中備銀制の成立(尾崎真理)
ー 大坂谷町代官・久美浜代官支配所間の融通を中心に -
4 近現代の都市化・工業化と地域形成
近現代兵庫県の人口と都市化・工業化(吉原大志)
兵庫県の地域形成に関する一試論 - 近現代の明石地域を事例に -(本井優太郎)
第七四回(兵庫)大会の記録(大会成果論集刊行特別委員会)
執筆者紹介