特別支援教育の視点を取り入れたことによる学校全体の変化、1人ひとりの生徒のニーズに応じた指導の具体等、私学における特別支援教育の新たな可能性を示す。
1.私学における特別支援教育をめぐる現状と課題
2.特別支援教育への注目による私学の変化
3.どのクラスでもすべての生徒が対人関係面・行動面のニーズへのサポートを受けられる仕組みづくり
4.1人ひとりの生徒へ学習面の支援を保障する
5.学校全体での支援体制構築と教員の意識変化
6.1人ひとりのニーズに応じた指導を求めて
7.私立学校に期待されるもの
8.私学どうしの横のつながりを目指して
9.私学における特別支援教育の新たな展望
どんな人も排除せず、ともに支え合う共生社会の実現に貢献する人材育成の観点から、男女共同参画、インクルーシブ教育など多分野の専門家により編まれた初学者向けテキスト。
第1章 共生社会(ソーシャル・インクルージョン)とは
コラム 相模原障がい者施設殺傷事件(津久井やまゆり園事件)
コラム 共生社会実現への第一歩を踏み出す
第2章 我が国における地域共生社会の展開
コラム 地域共生社会と災害ーー「日常」と「非日常」の連続性を考える
第3章 子どもの相対的貧困、シングル・マザー就労支援
コラム 情報デバイドとフィランソロピー
第4章 高齢者福祉と共生社会
コラム 認知症とともに生きる人と介護者にやさしい社会に向けて
第5章 障害児・者の心理・福祉・教育と共生社会
コラム 障害者支援室とは?
第6章 多文化共生の過去と現在
第7章 男女共同参画と共生社会(ジェンダー平等)
コラム ジェンダー・ダイバーシティ
第8章 共生社会学の予見的考察
コラム 実証研究の構成と方法
第9章 インクルーシブ教育の実践(幼児期について)
コラム インクルーシブ保育幼稚園からのメッセージ
第10章 インクルーシブ教育の実践(小学校・中学校・義務教育学校)
コラム 「市民科」とインクルーシブ教育
第11章 インクルーシブ教育の実践(特別支援教育)
コラム 授業のユニバーサルデザイン
第12章 基礎教育保障と共生社会
コラム 映像で伝える夜間中学の存在意義ーードキュメンタリー映画「こんばんは2」
第13章 地域共生社会へのコミュニティ心理学的アプローチ
コラム 支援者の「共生」をどのように考えるか
「昭和」には生きるヒントが詰まっている!
「生きていれば、きっといつかいいことがあるはずだ」--人々が楽観的かつ貪欲で、明日へのエネルギーに満ちた「昭和」という時代は、世界の歴史の中でも特に興味深い時代だったとヤマザキマリは語る。先を見通せない不安と戦う今、明るく前向きに生きるヒントが詰まった「昭和」の光景を、様々な角度から思い出しながら丁寧に綴った考察記録。ヤマザキマリ流・生き方指南。巻末に「ヤマザキマリ年表」付き。
「私にとっての昭和がサバンナだったとすると、そこで培ったエネルギッシュな精神はその後イタリア、シリア、アメリカといったそれぞれまったく要素の違う国々に移り住んできた私の、世の中なんでもあり、という適応力につながったと言っていい。様々な不条理と向き合わされ、孤独に打ちひしがれてもなんとか頑張ってこられたのは、あの時代の人々の暮らしや漫画やテレビなどからタフに生きることの重要性を学習できていたからだろう。
移り変わる時代の中で、ときどき、過去の人々の思想や社会のあり方が現状の問題解決に対しての良いヒントとして活かされるように、昭和にもそういう要素はいくつもあるはずだ」──あとがき「昭和というサバンナ」より
はじめに・・・・・・3
1 おやつに問われる創造力
--ジャンクな菓子に胸が躍った時代・・・・・・15
2 昭和的「自分の演出」
--手作りで着たいものを作った昭和・・・・・・29
3 懐かしい風景
--昭和の下町商店街には人情があった・・・・・・47
4 家に魅せられて
--昭和は家に気兼ねなく人が集まった・・・・・・59
5 「おおらか」がいい
--昭和は道端にエロ本が落ちていた・・・・・・75
6 CMの創造性
--昭和のCMには遊びや知的教養があった・・・・・・87
7 昭和のオカルトブーム
--童心大人から勇気をもらった・・・・・・99
8 憧れた大人のかたち
--前に進んだ昭和一桁世代の女性・・・・・・113
9 私とエンタメの世界
--昭和の点が線につながっていく・・・・・・127
10 大気圏の中で生きる
--貧しくても裕福でも、生き方は人それぞれ・・・・・・145
11 地球人類みな兄弟
--昭和は多様性社会だった・・・・・・155
12 昭和流のいじめ
──いじめっこのバックグラウンドが見えた時代・・・・・・167
13 24時間、働けますか
--昭和の仕事人・・・・・・175
14 孤独を自力で支える家族
--離れていてもつながっている共同体・・・・・・193
15 幸せは待っているだけでは訪れない
--人生100年時代の老後、終活・・・・・・213
16 不条理と向き合う生き方
--孤独を味方にしていた昭和漫画の主人公たち・・・・・・227
昭和というサバンナーーあとがきにかえて・・・・・・241
ヤマザキマリ年表・・・・・・244
スキルや態度、倫理、学びの「場」づくり、コンフリクトなど、協同学習のファシリテーションにおける重要ポイントを取り上げ、文化的多様性を学びに活かすヒント、実践の向上につながる具体的な方法を提案する。組織のファシリテーションの事例も紹介する。
ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ=ポリコレ)という正義の名のもとに、新たな次元の支配システムが、アメリカを、そしてこの日本を蝕んでいる。
BLM、LGBTQ……「人種差別やジェンダーによる差別をなくし、多様性を認めよ」という掛け声のもと、「新しい正義」が謳われ、その正義の基準に沿わないものは、全メディア総出で、逃げ場なき集団リンチのごとく手酷く批判され、社会的に抹殺される。キャンセル・カルチャーや批判的人種理論が幅を利かせるアメリカ。尻尾を振ってそこを追いかけようとする日本のメディアが、日本を誤った道に連れて行こうとしている。
森喜朗元首相たたきもそうだった。仮に失言はあったにせよ、異様なのは、その後の「全メディア挙げての集団リンチ、吊るし上げ」であり、反論さえ許さぬモンスター的人格攻撃だ。「差別をするな。多様性を認めよ」と叫びながら、その実「自分にとって都合の悪い多様性は一切認めようとせず」「新たな差別を創造する」流れは、今後さらに増加し、極端化し、過激になっていくと思われる。それでいいのか? 防ぐ方法はないのか?
多様性とは、自らと違った立場の意見を尊重し、相互に認め合うことのはずなのに、逆に「不寛容」ばかりが増し、企業も学校も社会も息が詰まっていく。
ポリコレ先進国・アメリカの悲惨さを見よ。非キリスト教徒に配慮するという大義名分のもと、すでに「メリークリスマス」という言葉は奪われ、性差別への配慮として、「お父さん」「お母さん」も公式の場では使えなくなってしまった。カリフォルニアでは、LGBTQに配慮するため、結婚式の際、「夫」とも「妻」とも言えないのだ。狂気だ。
日本は1日も早く先行するアメリカの過ちに気づき、本当の自由と平等を取り戻す努力を始めなければいけない。「機会の平等」でなく、「結果における平等」を保証することは、「新たな不平等を創造」するだけ。そこには絶望しかない。
今や、日本の学校では「あだ名」をつける事さえ、一律に禁止されようとしている。
「言葉狩り」や「#MeToo」、「マスク警察」や「ワクチン警察」、「お母さん食堂」へのいちゃもんなどに代表される動きが、今後さらにエスカレートし、モンスター化し、一方的なレッテル貼りをすることで、人々のつながりが分断され、冤罪事件を生んだり、暴力や殺人など、新しい深刻な差別を生む日も遠くないのでは、と不安を感じている人も多いように感じられる。
忠実で丹念な取材力を基本に、多くのノンフィクション作品で高い評価を得てきた著者が、「ポリコレ」という新たな敵の正体を見出し、追い詰めていく。
現状のまま進めば、日本もジョージ・オーウェルの『1984年』のような全体主義管理社会というディストピアにどんどん近づいていく。
なんとかそれを阻止したいとの強い思いが本書を書かせた。
教室の中には、たくさんの当たり前があることを知る一冊。
好き嫌い、ジェンダー観、家庭環境、過ごしやすさなど、人それぞれいろんな性質や考え方があると気づけます。
難しい内容はなし!イラストたっぷりでわかりやすい、子どものための絵本図鑑です。
【絵本のように読める図鑑 】
ここはいつもの教室。けれど、小さな“モヤモヤ”をかかえる人が、ひっそり隠れているみたいです。
すると、そこに小鳥がやってきました。クラスのメンバーはその小鳥に連れられて、ちがいを知る「旅」にでかけます。
絵本ページも図鑑ページもイラスト満載で、見ていて楽しいレイアウト。眺めるうちに新しい価値観に触れられます。
【多様性について理解が深まる】
「ふつうとは何か」を考えることから始まり、好きなもの、ジェンダー、性、体、ルーツや文化、家族、過ごしやすさ、学びやすさなど、とても幅広いテーマを取り上げています。自分の考えが当たり前ではないということ、そして、一人ひとり決して同じ人はいないんだということ感じることができます。人や社会に対して、思いやりをもてるようになる一冊です。
・はじめに
・旅のしおり 〜ふつうって何?〜
1.すきなもののちがい
2.ジェンダーのちがい
3.性のちがい
4.身体機能のちがい
5.ルーツや文化のちがい
6.家族のちがい
7.すごしやすさのちがい
8.学びやすさのちがい
・あとがき
生物多様性について、小中学生を対象にわかりやすく解説するシリーズ。国際的な調査データや身近な自治体や企業の事例で、客観的・具体的な学習に役立ちます。第5巻では「未来と生物多様性」について、国際目標から最新の取り組みまで、自分たちのこととして学びます。
縄文人ってスゴイ!
クリやドングリをアク抜きしてクッキーをつくったり、イヌやイノシシを飼ったり、クリ林を長期間にもわたって管理して大型建物をつくったり、インフラさえも整備していた。さらには、特産品や鉱山を開発し、特産品は水上交通を利用して遠隔地まで運び、交易していた。
みな定住生活がもたらした産物である。
縄文人と縄文文化、変化する暮らしと「いのり」「まつり」が意味する精神世界を紐解く。
第一章 縄文文化と縄文人
縄文時代とはどのように定義されるのか?/縄文人とはどのような人びとか
第二章 土器の登場と生活の変化
縄文土器とは何か?/定住生活の開始と定住革命への胎動
第三章 高度な動植物利用─定住革命の進展・その1
低地遺跡の調査からわかってきたこと/動植物管理技術の発達
第四章 ムラと「ムラのネットワーク」──定住革命の進展・その2
縄文時代の集落/縄文ネットワークの発達
第五章 墓から読み解く縄文社会──定住革命の進展・その3
縄文時代の墓/複雑化してゆく社会
第六章 精神文化の発展──定住革命の進展・その4
縄文人のいのり/縄文のまつりーー祖霊祭祀の発達
兵庫県は、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の旧国=「五国」にまたがる。
広域にわたる県域の各地では、多様な歴史・文化が育まれてきた。
一方、「五国」のヒト・モノは交流を持ち、相互に影響を及ぼし合ってきた。
本書は、「多様性と交流」をキーワードにして、古代から近現代までの兵庫県の歴史を「五国」という枠組みから捉え直し、兵庫地域史研究の新しい地平を切り拓く。
序文(久保田昌希)
刊行にあたって(大会成果論集刊行特別委員会)
1 公開講演
博物館と地方史 - ひょうご歴史研究室の一〇年 -(藪田貫)
西摂地域からみた「ひょうご近世史」への視角(大国正美)
ー 都市と村を結ぶ交通・人流・物流を手がかりに -
2 共通論題
古代ひょうごの駅制(中村弘)
中世播磨の内陸交通路(前田徹)
兵庫における中世城館の変遷(山上雅弘)
3 近世の物流と交流
近世地方書肆による書籍流通 - 播磨国姫路の本屋灰屋長兵衛を事例に -(石橋知之)
近世後期における明石藩蔵米と灘酒造業(加納亜由子)
近世後期、幕領における支配所間の資金融通と郡中備銀制の成立(尾崎真理)
ー 大坂谷町代官・久美浜代官支配所間の融通を中心に -
4 近現代の都市化・工業化と地域形成
近現代兵庫県の人口と都市化・工業化(吉原大志)
兵庫県の地域形成に関する一試論 - 近現代の明石地域を事例に -(本井優太郎)
第七四回(兵庫)大会の記録(大会成果論集刊行特別委員会)
執筆者紹介
多様性=ダイバーシティが今、組織に問われています。
ですが、日本の組織はなぜかダイバーシティが進みません。
特に苦手なのが、ジェンダー平等。企業を取材して分かった
「多様性に欠ける組織によくある言い訳ベスト5」は、これです。
1位「女性だけ特別視する必要あるの?」
2位「D&Iやって、経営が上向くのか?」
3位「管理職に該当する女性がいない」
4位「多様性はOKだが、女性活躍はNG」
5位「女性がみんな、バリバリ働きたいとは限らない」
それぞれの問いに、50のデータで答えていきましょう。
【読みどころ】
◎今さら聞けない…なぜ「多様性」が組織に必要なのか!?
◎50のデータで裏付け! D&Iが企業の成長につながるわけ
◎リーダー必読!経営戦略が成功したすごいダイバー推進企業事例
◎新コーポレートガバナンスで企業が対応すべき6つのこと
\何からやればいい? に答えます/
【多様性早見表】【女性活躍4タイプ】でチームのダイバー推進度を判定!
★推薦コメントも続々!★
「言い訳ばかりの上司に、必ず読ませてください。」
ーーサイボウズ社長 青野慶久
「多様性のある企業こそ成長する。その証明となる一冊だ。」
ーーアクセンチュア社長 江川昌史
「多様性は未来を突破する切り札だと、豊富な分析から確信しました。」
ーー日本総合研究所理事長 翁百合
「性の多様性」とりわけ性的指向と性自認(SOGI)の視点から、社会のさまざまな領域・構造を読みとく、はじめての入門書。
性の多様性の視点は、性的指向や性自認が流動的で非二元的であること、マジョリティを標準とする何気ない制度や規範が誰を周縁化しているかに意識を向ける。この視点から社会領域をつぶさに読みとくことで、社会の諸制度が内包している課題を俯瞰的に理解するとともに、多様性と包摂を基軸として再構築する方向性を学ぶ、基本の1冊。
はじめにーー「性の多様性」から社会を読みとくとは[釜野さおり・杉浦郁子]
第1章 家族ーー家族からの排除と家族としての包摂[三部倫子]
第2章 教育ーー学校での困難[藤原直子]
第3章 職場ーーSOGIに関わる職場のハラスメント・差別的取扱い[神谷悠一]
第4章 スポーツーー選手たちが遭遇する困難[來田享子]
第5章 社会保障・社会福祉ーー排除される性的マイノリティ[濱畑芳和]
第6章 医療ーーケアの現場からみた性の多様性に関わる困難[藤井ひろみ]
第7章 宗教ーーSOGIと対峙する宗教[宇治和貴]
第8章 社会運動ーー可視化と連帯[本郷正武]
第9章 政治ーー性的マイノリティの抱える課題に対する政治の取り組み[新ヶ江章友]
第10章 社会階層ーーSOGIにもとづく社会経済的不平等[平森大規]
第11章 量的調査ーー性的マイノリティについて知るためのひとつの方法として[釜野さおり]
第12章 質的調査ーー性的マイノリティ研究の日本における展開[杉浦郁子]
索 引
編者・執筆者略歴
地球環境リスクという新たなリスクにより既存の経営管理体系の見直しが必須に! リスクと機会を見極め、どのように整理・対応すべきかを解説。自然資本経営の実践法を指南。
生態学の問題から生まれた数学が,純粋な理論としても発展しながら,さらに物理学,情報科学,経済学,社会学といったさまざまな分野で用いられる可能性を秘めていたーー
生物多様性の定量化に対する圏論的な研究から発展した,奥深い数学の世界を味わう.
「多様性の尺度がみたすべき性質は何か」「その性質をみたす関数はどんな形をとらねばならないか」という公理的なアプローチによって,Shannonエントロピーを出発点に,Renyiエントロピーやq対数的エントロピー(Tsallisエントロピー),そして生態学におけるHill数,アルファ多様度,ベータ多様度,ガンマ多様度といった概念を展開していく.
その中で,「どんなときに多様性は最も大きくなるのか」という問題には,圏論的な不変量であるマグニチュードという概念が関わることが明らかになる.また最終章では,エントロピーの圏論的な起源を探り,純粋数学の心臓部にもエントロピーが現れることを見る.
本書では,ほかにも関数方程式,情報理論,幾何学的測度論,確率論,数論といった,数学の幅広い分野が取り上げられている.一方で,初等的な解析学さえ知っていれば本筋を追うことができるよう注意が払われている.
[原著]Entropy and Diversity: The Axiomatic Approach (Cambridge University Press, 2021)
第1章 基礎的な関数方程式
第2章 Shannonエントロピー
第3章 相対エントロピー
第4章 Shannonエントロピーの変形
第5章 平均
第6章 種の類似度とマグニチュード
第7章 価値
第8章 相互情報量とメタ群集
第9章 確率的手法
第10章 情報損失
第11章 素数を法とするエントロピー
第12章 エントロピーの圏論的起源
付録A 予備的事実の証明
付録B 条件の要約
足で葉を叩くドラミングで、チョウは味見し、産卵できる植物かを見分けるーーアゲハチョウ研究の最新の成果による解説と美しい写真から、分子生物学や種の多様性の最先端に迫る。アゲハチョウを入り口に、最先端の成果による解説と、昆虫写真の第一人者による約150種のアゲハチョウの美しい写真によって、分子生物学や「種の多様性」への理解を深めていく。
日本という“共同体”そのものが揺らぎはじめた今
「コミュニティ」の存在が新たな潮流と融合する!
元ソニーの上席常務として、AIBOやCDの開発に携わってきた著者が、まったく新しい視点から日本全国の「コミュニティ」を巡ることで見えてきた、新しい社会構造への考察と提言。作家生活40周年を迎える金字塔的な作品。
(本文「むすび」より)
本書(改訂版)を出発点とする一連のシリーズ本は、「多様性」の大切さだけは守りますが、本来は神の領域である「次世代社会」への統一的なビジョンは一切出さない予定です。
もちろん、個々のコミュニティが、新しい社会実験に積極的にチャレンジしていただくことは大歓迎で、それが社会全体の「多様性」を支えることになりますが、そのどれが主流になっていくかということは、「人間の分際」でコントロールしようとしないで、自然の流れに任せます。
全体を眺める立場としては、「多様性」が損なわれないように注意すること、インディゴなどの進化した人類の居場所が確保されているか、それが人々によく知られているか気に掛けること、コミュニティ間での交流や自由な行き来が滞っていないか、そしてつまらない誹謗中傷が発生していないか注意すること、「社会的病理」の隠蔽がないように啓蒙すること、それぞれのコミュニティが「閉鎖的」「独善的」「排他的」に陥らないようにウオッチすること、などに留意し、あとは一切のコントロールを廃し、社会が自然に進化・発展することを神にゆだねる方針です。
まえがき
第1章 プロローグ
第2章 心の闇の力学
第3章 社会的病理と人類の意識の進化
第4章 「降りてゆく生き方」と「美しい物語」
第5章 老舗コミュニティのストーリー
第6章 意識レベル向上へのアプローチ
第7章 カウンターカルチャーの遺産
第8章 「集合的一般常識」と「社会に共通な認識様式」
第9章 コミュニティを深堀りするフォーラム
第10章 コミュニティ・ソースのダイナミズム
むすび
文献
「多様性の尊重」と「凝集性の確保」の両立は、いかにしてなされるか。
共生社会をめぐる問題系を明らかにし、社会制度のありようを考える。
*
多様性の尊重が掲げられるなかで、なぜ対立と分断に拍車がかかるのか。
「まとまり」への志向は、なぜ容易にナショナリズムに回収されるのか。
シニシズムとナショナリズムをかいくぐり、
共生社会を支える「凝集性(まとまり)」の
新たな創出に向かう理路を検討する。
本書のねらい──シニシズムとナショナリズムを掻い潜る◉岡本智周
第1章 共生をめぐる論点──社会的凝集性を問う理由◉岡本智周
1. 共生の語られ方
2. 共生の概念規定
3. 共生をめぐる今日的論点
第2章 社会的凝集性の系譜──社会学における概念史◉秋葉亮
1. 集団を自然化、理想化する危険性
2. 社会的次元において凝集性を見る
3. いかにして、社会学は国民国家を自然な社会とみなしたか
4. 国民国家の自然化、理想化を乗り越えて
第3章 「共生」の英語訳を考える──現実の人間社会に根差して◉坂口真康
1. 日本社会以外を想定した「共生」の英語訳
2. 英語圏における「多様性の尊重」と「社会の凝集性」
3. 現実の社会における人びとの「共生」を想定したさいの英語訳
4. 英語圏の個別具体的な事例でみる“living together”
5. 不安定な社会状況のなかで“living together”としての「共生」がもつ意味
コラム1 共生社会と「対話」◉笹野悦子
第4章 多文化共生言説の構造──外国人の排除はいかにして生じるか◉永島郁哉
1. 非共生的な多文化共生政策?
2. 主体・中心たる日本人と、客体・周縁としての外国人
3. 道具化される多様性
4. 多文化共生概念の隘路と可能性
第5章 「国民」概念の見直しがもたらす共生の可能性──沖縄「先住民族論争」を事例に◉熊本博之
1. ネイションをめぐる葛藤
2. アイデンティティをめぐる沖縄の歴史
3. 先住民族論争から見えてくるもの
4.「国民」「国民国家」の見直しによってもたらされるもの
コラム2 知識は他人と共有するからこそ意味がある◉岡本智周
第6章 「選抜の機会」としての学校教育を問いなおす──メリトクラシーの諸問題◉津多成輔
1. 選抜・配分が強化された社会
2. 日本のメリトクラシーの問題
3. 共生社会論に照らしたメリトクラシーの問題
コラム3 「学校選択の自由」と高校白書づくり運動◉池本紗良
第7章 社会的凝集性をどう確保するか──公設フリースクールの事例から◉小山田建太
1. 問題の所在──社会的凝集性を事例から問う
2.「むすびつくば」と親子の姿
3. 保護者は「むすびつくば」をどうとらえたか
4. 凝集的な共生関係を考える
おわりに──本書の結論と次なる課題◉岡本智周
「ヨーロッパ」とは何か。言語も文化も異なるのになぜひとつの地域とみなされるのか。本書では、グローバリゼーションとナショナリズムが交錯する時代のなかで、「アイデンティティ」をキーワードに歴史をたどり、多様性のあるヨーロッパを理解するためのヒントを提示します。
第1部 「ヨーロッパ」とは何か
第1章 「ヨーロッパ」の基盤ーー古代と中世,そして近代 (伊藤玄吾)
第2章 ひとつのヨーロッパという思想ーーその形成をめぐって (中嶋洋平)
第3章 「ヨーロッパ」と「非ヨーロッパ」--植民地主義を中心に (水谷智)
第4章 ヨーロッパの現代ーー第1次世界大戦後の変動と課題 (立石洋子)
第5章 ヨーロッパと「連帯」--過去と現在,そして未来 (石井香江)
第2部 「ヨーロッパ」の多様性
第6章 フランス (中嶋洋平)
第7章 ドイツ,オーストリア,スイス (穐山洋子)
第8章 オランダ,ベルギー (見原礼子)
第9章 イタリア (柱本元彦)
第10章 イベリア半島 (ペレス・リオボ アンドレス)
第11章 北欧諸国 (青木加奈子)
第12章 東欧諸国 (福元健之)
第13章 バルカン半島 (門間卓也)
第14章 エストニア,ラトヴィア,リトアニア (小森宏美,重松尚)
第15章 ウクライナ,ベラルーシ,ロシア (立石洋子)
第16章 イギリス,アイルランド (尹慧瑛)
「企業・行政・地域・専門家が一体となり、滋賀県の生物多様性保全に挑む生物多様性びわ湖ネットワークの取り組みは、全国に誇れる先進的なモデルです。」(日本トンボ学会会長 苅部治紀)--外来種が侵入しにくい企業の敷地内には、予想以上に希少なトンボが数多く生息している。敷地内の生息調査と環境整備にはじまり、滋賀県内各地のトンボ調査、博物館と連携した展示や報告など、県内に事業所を置く企業メンバーによる10年にわたる活動を紹介。
はじめに
プロローグ 生物多様性びわ湖ネットワークの設立
第1章 メンバー企業の取り組み
1 ダイハツ工業の取り組み
2 ダイフクの取り組み
3 旭化成の取り組み
4 積水樹脂の取り組み
コラム 生物多様性の保全に向けた取り組み
5 トンボの保全活動で見えてきた企業の凄さ
第2章 滋賀県内各地でのトンボ調査
1 なぜ指標種にトンボを選んだの?
2 トンボのすごさと滋賀県のトンボの現状
3 まずはこのトンボを知っておこう!
4 高島市でのヒメサナエ・グンバイトンボ調査
5 幻のムカシトンボを探しに
6 びわ湖バレイでのアキアカネ調査
7 県内のトンボ調査
コラム 減り続ける湿地
第3章 トンボ調査結果の発信
1 琵琶湖博物館での活動展示
2 インスタグラムの活用とトンボフォトコンテスト開催
3 協働が実らせた受賞への歩み
4 伊吹の子供たちに 伊吹薬草の里文化センター
5 多賀町立博物館との連携
6 日本トンボ学会大会での発表
エピローグ 保全のための新たな取り組み
おわりに
技術の急速な進化に伴い変化する情報流通環境ーー。その法制度はどうあるべきか? 「媒介者」の役割とは?
海賊版サイトやAIをめぐる著作権法上の諸問題、コンテンツモデレーション規制等々の問題については、法整備が進む一方で訴訟提起も次々行われており、プロバイダやプラットフォーム事業者(「媒介者」)がどのような義務を負い、どのような責任を問われるのか、国内外で活発に議論されています。
本書では、生成AIを含む様々な「媒介者」に特に焦点を当て、これらの近時の動向と今後の情報流通環境における法制度を考察します。
日本の著作権法を中心としつつ、比較法や実証研究、さらには憲法・民事訴訟法等の他の法分野も含め、あらゆる論点について総合的検討を行った論文集。
第1部 著作権法と媒介者をめぐる基本的視座
第1章 変革期にある情報環境と著作権法制ーー本書の概要と見取り図 金子敏哉
第2章 「媒介者」論の意義 酒井麻千子
第3章 著作権制度変更に関する実証研究のレビュー 新井泰弘 = 山内勇
第4章 著作権法の萎縮効果 田中辰雄
第2部 著作権侵害と媒介者の法的責任
第5章 著作権法における侵害者と「媒介者」 上野達弘
第6章 著作権侵害の幇助と背後者の損害賠償責任 高野慧太
第7章 アクセス・プロバイダーの著作権間接侵害に関する米国の最新状況ーーSME v. Cox 事件を題材に 奥邨弘司
第8章 著作物流通の媒介者に対する刑事罰の適用状況 谷川和幸
第3部 情報流通に係る主体の多様性と媒介者による利害調整
第9章 著作権侵害コンテンツの差止めおよびモデレーションと事前抑制の法理 成原慧
第10章 EUにおける著作権コンテンツモデレーション規制と基本権の保障に関する考察ーーデジタル立憲主義の観点から 比良友佳理
第11章 サイトブロッキングをめぐる法的課題の再検討 今村哲也
第12章 プラットフォーム事業者に対する知的財産権侵害の申告と不正競争行為該当性 渕麻依子
第13章 発信者情報開示手続における発信者の手続保障ーー令和3 年のプロバイダ責任制限法改正での検討と民事訴訟法における当事者識別情報秘匿制度新設を受けて 佐瀬裕史
第14章 特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律の現状と課題ーーEUのDSA・DMAとの比較 寺田麻佑
第15章 プラットフォームの責任ある行動義務ーーカナダと日本の違法・有害情報法制の比較 丸橋透
第4部 AI時代の著作権法制と情報流通のあり方
第16章 「メディア」としての生成AI 小島立
第17章 AI生成物と著作物の識別困難性 栗田昌裕
第18章 AI事業者の媒介者責任におけるフェアユース法理の展開と著作権法の変容 潮海久雄
第19章 生成AIの生成・利用による著作権侵害責任の所在 前田健
第20章 大規模言語モデル(LLM)時代におけると情報法制の課題と新たな制度構想ーー憲法・著作権法・政策論からの考察 木下昌彦
神経発達症など発達に特性のある児童生徒は学校で様々な苦労をしている。認知・行動・コミュニケーションのスタイルや興味関心の対象などに定型発達児とのギャップがあり、少数派であるがゆえに多数派である定型発達児に合わせることを強いられ精神的な不調や過剰適応を生じることもある。発達に特性のある子どもたちが安心して活動できる学校とはどのようなものか。本書では、通常の学級における望ましい児童生徒と教師との関係や教室環境、学校の中で安心して過ごせる場所、特別な教育の場での児童生徒の特性やニーズに合った活動、学校を拠点とした卒業後まで続く余暇活動支援などについて、神経発達症の当事者や教員養成の視点なども含め多面的に論じ、真にインクルーシブな未来の学校の姿を描き出す。
目次より
第1章 発達に特性のある子どもの学校生活の問題と支援
第2章 学校や教室に穏やかな心地よい風をー「こうあるべき」の呪いからの解放
第3章 ⼦どものやる気スイッチ探します!-科学する通級指導教室
第4章 多様な子どもたちがいることを前提とした学校づくりをめざして
ー 困りごとを研究する「自分研究」をベースとした通常の学級と特別支援の連携
第5章 「2.5プレイス」としての保健室を拠点とした支援
第6章 卒後の余暇活動支援・生涯学習支援ー「若竹ミュージカル」の実践から
第7章 当事者の視点から学校環境を調整する
第8章 発達支援マインドをもつ先生になるために大切なこと