あの懐かしいヒーローたちが、酒ビンを抱えて帰ってきた。でも、懐かしんでばかりはいられない。彼らの“現在”は、私たちが見失ってしまった〈大切なこと〉を、ガツン!と思い出させてくれた。
kamiproの大人気コーナー「変態座談会」が一冊の本になった!
政・財・官がもたれ合い腐敗を生む日本型権力構造の核心に現役官僚が本音で迫る。『週刊ポスト』で大反響の連載企画を単行本化。
私小説の完成を担った『奇蹟』の新早稲田派、第三・四次『新思潮』から文壇に登場した知的エリート群、『近代文学』を発端とする労働文学の旗手たち。実作家に親炙した人々の語る大正文学完成期の記憶。本巻は「葛西善蔵・広津和郎そのほか」「菊池寛と芥川龍之介」「春夫・万太郎・犀星・浩二など」「大正期の社会主義文学」。
自然主義文学を乗り越えるべく結成された白樺派が理想とヒューマニズムを追求する一方、耽美派と称された作家たちは華やかな美と官能の世界を構築した。本格的な小説確立期を、大正文壇の諸相と作家の実生活のさまをまじえて語り合う。本巻は「有島武郎」「武者小路実篤」「永井荷風」「谷崎潤一郎」。
明治から大正への過渡期、数々の成熟した作品が生まれた。時代と文明を批判した漱石は文学の一大山脈を築き、志賀ら若い個性は『白樺』を世に送り出した。「小説神髄」を起点とする小説形式の完成期を時代背景の分析とともに語り合う。本巻は「夏目漱石」「明治の大衆文学」「明治から大正へ」「志賀直哉」。
大正期の詩歌壇には多数の俊英が現れた。白秋、光太郎、茂吉らの『アララギ』派。俳壇は『ホトトギス』が一大勢力を築く。演劇界では逍遙の文芸協会、小山内薫の自由劇場が設立され新劇運動の礎を築いた。本巻は「大正期の詩歌」「大正期の演劇」「大正期の思想と文学」、巻末に全巻を通じた「人名索引」「事項・作品索引」を付す。
新聞・雑誌のあいつぐ創刊のもとに読者層はひろがり、明治文学はここに隆盛期をむかえる。座談会出席者たちの舌鋒は、一葉、晶子をはじめ文学者の実像に深く迫る。数々のエピソードに彩られた出色の文学史。第2巻は「『文学界』から『明星』へ」「明治の社会文学」「国木田独歩と島崎藤村」「田山花袋と徳田秋声」。