小学校四年生で学ぶ漢字202文字。新学習指導要領対応。
❶戦火が収まりを見せないロシアのウクライナ侵攻。
「ひらく」は、テレビやマスコミに氾濫しているロシア軍の戦略やプーチン政権内部の表層的な解説とは一味違います。
ロシア人の心の奥底に迫り、文明論・文化論から「ロシアの本質」を感じていただくために、「3つの論文とインタビュー」を揃えました。
若手の女性研究家で注目されている浜由樹子さん。
2024年で引退することを表明した日本を代表する指揮者である井上道義さん。
いずれもロシア人の本質に迫る素晴らしい内容です。
❷《保守の精神》は、佐伯啓思と大澤真幸が縦横に語る、痛みと懐かしさに包まれた対話篇で始まります。「保守の心」を巡る、誰もが納得する日本文化論です。
他に、日本古典の大家・三浦佑之。
アメリカ保守思想に通暁する会田弘継。切れ味鋭い論説が人気の中野剛志など、今を生きる内外の保守思想のあり方を、分かりやすく読み解きます。
❸本目の特集は、「ロシア帝国の美術」。
ロシア美術研究の第一人者、籾山昌夫さんによる、おそらく初の本格的なロシア美術史論考のお目見えであると自負します。
大地と宗教に裏打ちされたロシア人の美意識と、ロシア絵画の美しさの本質に迫ります。
この他、一般論考には面白く楽しい作品を並べてあります。
・片岡義男さんの「僕の戦後」は、昭和史の傑作。
・荒川洋治さんの「初期の『新世界』」は、芥川賞論として読める優れた文学論です。
・広井良典さんの「『火の鳥』2022」は、画期的な日本文化論の野心作。
・吉岡 洋さんの「美学のアップデート」は、いつもながらエスプリ溢れる語り口に惹き込まれます。
・イザベラ・ディオニシオさんの「日本文学の恋模様」は、日本文学を愛してやまない研究家による軽妙なエッセイ。イタリア女性にいにしえの日本人男女の恋はどう映るのでしょう。太鼓判の一編です。
無縁社会の何が悪いのか。遁世も悪くない。「ポジティブ」がそんなに善いのか。格差是正なんて欺瞞だー。権利や豊かさや便利さを追求し「幸せになるべき」と刻苦勉励してきたはずの日本人が今、不幸の底に堕ちている。大震災、政権交代、「正義論」ブームなど近年の出来事を稀代の思想家が厳しく見つめた時、偽善の殻に包まれたこの国の正体が露わになる。柔らかい筆致の中に、日本人の禍福の真理が詰まった至高の啓蒙書。
西洋古典学研究の一歩がここにある
専門的な思考へと導く論集
本書は1994年度から2019年度のあいだ、東京都立大学に勤められた大芝先生の退職を記念して編纂された論文集であり、本書の執筆者は東京都立大学で西洋古典学の研究や教育にたずさわった者で構成されている。
ラテン文学のみならず、ギリシア文学や哲学が論文の主題となっており、対象とする時代も古代から現代に至っている。
はじめに
大芝芳弘先生の略年譜
大芝芳弘先生の業績一覧
大芝芳弘先生の研究業績説明
略号表
序
ー第1部 西洋古典学の基礎づけー
第1章 エポードスとエポーディー
ー第2部 叙事詩ー
第2章 『イーリアス』第12巻におけるアカイア勢の防璧をめぐる戦い
ー「ゼウス計画」とヘクトールの武功ー
第3章 物語の連続性と語り手の技巧
ーオウィディウス『変身物語』第10巻86-209行ー
第4章 ウェルギリウス『アエネーイス』とフェルデケ『エネアスロマーン』におけるアンナ
ー第3部 抒情詩・エレゲィア詩ー
第5章 隣友にして守護者
ーピンダロス『ビューティア第8歌』58-60行ー
第6章 プロペルティウスのアッポロ詣で
ープロペルティウス第2巻第31歌ー
第7章 プロペルティウス第3巻の詩作構想
ー第9, 11歌を中心にー
ー第4部 ギリシア悲劇ー
第8章 イーオーとプロメーテウスの邂逅
ー『縛られたプロメーテウス』におけるイーオー像をめぐってー
第9章 エウリーピデース『ヘレネー』と『ヘーラクレース』における帰還と歌舞
ー第5部 哲学ー
第10章 哲学と文学の対話
ープラトンの『政治家』篇のミュートス(268d5-274e3)
第11章 アリストテレスのファンタシアー概念と虚偽の現われ
第12章 ギリシア哲学の東漸と越境
ー最果てのヘラスを巡ってー
第13章 ムーサの霊感と表現の構造
ー第6部 修辞学ー
第14章 キケロー『ブルートゥス』における実演actioの批評と, 後代におけるその利用についてー
人名年表
人名・事項索引
原典箇所索引
2000年前の営みから蘇る古代ローマのリアル
古代ローマの人々は、どのような生活を送っていたのだろうか。本書ではローマが大きく発展した共和政末期から帝政初期に生きていた50人の人々(ときどき神様や伝説上の人物、動物も含む)に焦点を当て、彼らの碑文などの資料から当時の庶民の暮らしをひもといていく。
取り上げる50人は、ほぼ無名の一般人だ。クリーニング屋の店主、居酒屋の女将さん、人気のパン屋、美食家、マンションの管理人、美容師、戦車競走の賞金王、兵士、ジュエリーデザイナー、モザイク職人、大理石取引業者、ガラス職人、配管工、小学校の先生、図書館司書、助産師など。彼らはカエサルやアウグストゥスといった、ローマの統治によって歴史を彩った有名人物ではない。しかしその暮らし・人生を一片一片集めることで、巨大なモザイク画のように古代ローマがリアリティをもってよみがえる。
★写真多数!カラー口絵16ページつき
第1章 ローマのはじまりの歴史
第2章 衣・食・住事情
第3章 日常生活をのぞき見る
第4章 働く人たち
第5章 学術・技術の担い手
三年生で学習する漢字200文字を、「生き物や植物に関係する部首の漢字」など部首の種類別に分類しました。一つ一つの文字の象形文字から現在の形までの変化を示し、「どうしてこんな形しているんだろう?」に答えます。
「文明の破綻としての経済危機」に再々襲われる不安定な世界にあって、本書はそれをもたらした理由を明確に示す。そのうえで「豊かさ」に関する価値観に転換を求め、「脱成長社会」への道を説いていく。グローバルな大競争時代において、破局を避ける方向を見いだすために、本書が説く論点は決定的に重要である。
[特集]日本人と信仰する心
仏教・八百万の神・天皇、日本人の奥底に息づく生と死の古層を探る
[特別鼎談]斎藤幸平×佐伯啓思
対極の論者が、時代を撃つ「資本主義」への異論のススメ
[特別鼎談]多和田葉子×岡田利規×塩田千春
小説家、演劇作家、アーティストの世界的に活躍する3人が、「恐れを形にする」というテーマで語りあう。
[巻頭アートシーン]世界的デザイナー、廣川玉枝が見つめる「皮膚のデザイン」とは
マドンナやレディー・ガガといった世界的著名人に衣装を提供した経験がありながらも、
あえてファッションデザイナーという呼称を避け、デザイナーと名乗って活躍する廣川玉枝。
[巻頭言]佐伯啓思
[巻頭アートシーン]
世界的デザイナー、
廣川玉枝が見つめる「皮膚のデザイン」とは インタビュアー=林信行
[特集]
日本人と信仰する心
[特集論考]
佐伯啓思 仏教と日本人の信仰心
佐藤弘夫 わたしたちの周囲にある小さなカミの眼差し
前田英樹 命に信仰の宿ること
三浦佑之 稗史『古事記』と正史『日本書』
大澤真幸 「“空気”の“空気”」を超えて
[特別対談]対極の論者が、時代を撃つ
斎藤幸平×佐伯啓思 「資本主義」への異論のススメ
[アート]
籾山昌夫 ロシア帝国の美術❷
[寄稿]
村上康文 mRNAワクチン接種は科学的に見直すべき
河崎 環 “青髭公”ジャニー喜多川の秘密の城
会田弘継 E・マクレランと江藤淳の『こころ』
泉 麻人 石立鉄男という人生
前田速夫 読むことは、書くこと
イザベラ・ディオニシオ 逍遥する日本文学
[特別鼎談]
多和田葉子×岡田利規×塩田千春 Shaping y/our fears 構成=押金純士
[アート]
松竹京子 私と小早川秋聲
[音楽対談]
岡田暁生×新保祐司 クラシック音楽は、賞味期限切れなのか
[論考]
末木文美士 世俗/カルト/霊性
長谷川三千子 道元を読む㊈
片岡義男 僕の戦後 その3
荒川洋治 いまも流れる最上川
苅谷剛彦 「大衆化」した大学と「中流」のゆくえ
吉岡 洋 美学のアップデート その6
先崎彰容 本居宣長の世紀㊇
平川祐弘 日本近代の歴史思想 第㊃回
[書評]
小田原慎治 努力の実現 荒川洋治著『文庫の読書』
[コラム]
寺下滝郎 トラジック・リアリズム
大畑峰幸 バイロイト音楽祭の二人の巨匠
芦澤泰偉 デザイン修行は味噌汁作り
赤津孝夫 日本列島の自然
われわれはいま「幸福」か。「自由」を手にするとはどういうことか。ポストモダンの価値相対主義を超えて長谷川三千子、佐伯啓思、竹田青嗣、小浜逸郎が「自由」を語り合う。各氏がすすめる「人間の自由を考える本」も収録。
◎不自由なものとして生まれ死ぬ人間
◎プラトンの「根源的不自由」の追求
◎近代的自由と人を殺す自由
◎近代的自由が失ったもの
◎古代ギリシャと近代の共通性
◎欲望の追求と自己中心性の問題
◎近代的自由のアポリア
◎近代の「正義論」の歪み
◎ルソーの一般意思をどう読むか
◎カントの「内面的善」の概念
◎一般意思と国権の問題
◎尊厳の承認と国家に命を投げ出すこと
◎ルソーとヘーゲルの「国権主義」の時代性
◎国家を正当付けるのは社会契約か暗黙の指示か
◎アメリカという国家の特殊性
◎自由とは”ある何か”の崩壊ではないか
◎与えられた自由、かち取る自由
◎自由がたどり着いたフリーターやニート?
◎二重構造の戦後日本
◎「大人」になるということ
◎相互承認と良心
◎ポストモダニズムか伝統か
シンポジウムを終えて
人間の自由を考えるおすすめ本
1950 年に刊行され、絶版となっていた児童文学作品を現代の読者にも手渡したいという願いから生まれた⼀冊です。作者の小出正吾氏は戦前から戦後、長らく児童文学に貢献された作家であり、子どもたちへのあたたかいメッセージが物語に込められています。原書で装丁、挿絵を手がけた河野鷹思氏は日本のグラフィックデザイン界の先駆けの存在で、デザイン性とクオリティは時代や国を超えて通用する力強さがあります。新しい作品として読者に届け、子どもと共に読む大人には、この作品が生まれ、読まれた時代にも目を向けてほしいと願っています。
視機能の異常を早期発見し、適切に対応するためのファーストステップを、コラムでの経験談も交えながら豪華執筆陣が詳細に解説!感染症による行動制限やデジタルデバイスの長時間使用・常用化など、子どもを取り巻く環境の変化によって心身や視覚への影響が大いに危惧されるなかで、日本全国の子どもたちの成長を支える啓発書としてお役立てください。眼科医、視能訓練士、小児科医、小児の視覚スクリーニングにかかわる看護師、教育関係者など、子どもにかかわるすべての方にご一読いただきたい1冊です。
確かな価値や秩序原理を失って、世界は混沌に向かっている。日本もその潮流のなかで、どう振る舞うかが問われている。いま、文明が陥ったニヒリズムに対して、人間の生を復権するために保守思想の役割は大きい。 ただ一方で、現実政治の動きを背景に、保守とリベラルの意味について、いまさまざまな言論が巻き起こっている。「保守とは何か」をもう一度確認する必要に迫られているのが、現代という時代でもある。 そうした中、保守の論客として、産経新聞から朝日新聞まで、ときに厳しく、ときに人間味豊かに語ってきた著者が、ホームグラウンド『表現者』に長きにわたって書き続けた文章を集成したのが本書だ。「保守主義は政治の一部エリートのものではない。それは自国の伝統にある上質なものへの敬意と、それを守る日常的な営みによって支えられる」と著者は述べる。そこにあらわれた愛国心は排外的ではない。そして特別な階層や集団の専売特許ではありえず、まさに国民的な課題だといえると告げる。柔軟で成熟した保守思想の深みを、味わいのある文章であらわした名作。
漢字の成り立ちや字形の歴史から、そこに反映された古代中国の生活や風習、祭祀儀礼や社会制度などを説き明かす。
目次 第一章 古代中国と漢字の歴史/第二章 漢字の成り立ちと字源研究/第三章 原始社会の生活/第四章 古代王朝の文明/第五章 信仰と祭祀儀礼/第六章 古代の制度や戦争/第七章 複雑な変化をした文字
小規模生産はなくならない。椅子作りの文化経済学。ものづくりの将来と日本の経済社会を考える。
<名無し>はあなたの隣にいるーー。
「朝日新聞デジタル」大反響連載、待望の書籍化!
全米で急拡大し日本でも広がりつつある「Qアノン」。
その黒幕“Q”とは何者なのか?
朝日新聞記者が約1年をかけて関係者に取材を重ね、知られざる姿に迫り、
陰謀論が蝕む社会を浮き彫りした衝撃のルポ!
プロローグ
第1章 生まれる
第2章 信じる
第3章 追う
第4章 悔いる
第5章 闘う
第6章 広がる
終章 再び、追う
エピローグ
油田を掘り当てた人物は安宿で死に、ビジネスマンたちは掘らずに巨万の富を築いた。産業vsビジネス、それが19-21世紀の歴史だったー。46の名著も学べる経済と人類の歴史。
小学校五年生で学ぶ漢字193文字。新学習指導要領対応。
時は六世紀。場所は中国山東省の一地域。農法の書『斉民要術(せいみんようじゅつ)』。本書は、その後半部分に記された料理篇を訳出したものである。詳細な調理法、そして味わい方が綴られている。
ポピュリズムや戦前復古の嵐が吹いているという。民主主義と自由、平和があぶないという。しかし「守れ」と言っているだけでは、守れない。かりに民主主義や平和を大切に思うならばこそ、いま私たちに必要なことは、もういちど諸価値の根源を掘り下げ、一人ひとりが自分なりに考え抜くことではないだろうか。稀代の思想家が現代日本の欺瞞を撃つ!
「2%インフレと2%の実質成長」。2013年に黒田氏が日銀の総裁に就いてからずっと追い求めてきた政策だが、ここまでほとんど成果があがっていないのが実情だ。90年代後半から2000年代にかけてデフレ下にあった日本において、成長できないのはインフレ率が低いからだという論が高まった上での政策だが、ここまで成果がないということは、何かが欠けていたと言わざるを得ない。本書ではそれを様々なデータから検証し、今後はどのようなマクロ政策を目指していくべきかを提言する。
日本は「総需要の刺激」を中心としたケインズ型のマクロ政策を伝統的に行ってきたが、構造改革への取り組みが不十分だったことで、既存の雇用に固執。米国ではインターネット革命が、その後のGAFAを生み出したが、日本では「低失業率」にこだわったことで世界的競争力のないゾンビ企業の存続も許すことになった。早いうちから、マクロデータの影に潜むミクロデータに注目し、そこに集中して投資をすべきだったが、日本は「平均、一律」な政策を目指し(それが伝統的といえば伝統的だが)、新たな成長の芽を摘み、中国にまでリードを許すようになってしまった。
「平均、一律」については、コロナ禍においても同様な「必要悪」な政策を露呈。企業の大小にかかわらず同様の給付をするなどの対応に終始している。このままでは、第二次世界大戦の敗戦、バブルの後始末の長期化に続き、コロナ禍対応で三つ目の敗戦となってしまう可能性が高い。
短期的には実現不可能な2%インフレ、2%の実質成長を目指して総需要刺激を繰り返すだけでは、なかなか将来に向かって挑戦できる状況にならない。供給サイドの変化を促し、スピード感をもって対処していくことがなによりも必要である。
第1章 日本の「デフレ」
第2章 日本のこれまでのマクロ安定化政策
第3章 マクロ安定化政策の工夫の余地
第4章 これからも構造変化を促す7つの力
第5章 マクロ安定化政策をどう変えるか(1)金融政策
第6章 マクロ安定化政策をどう変えるか(2)財政政策・産業政策
第7章 令和のマクロ安定化政策