学校では絶対に教えてくれない性(セクシュアリティ)のはなし。
心と体の性はいつ、どのように決まるのか!?男と女はどれくらい違っていて、どれくらい似かよっているのか。男女の違いは、どのように生まれるのか。ヒトの性は、男と女の2つに分かれるものではなく、インターセクシュアルや性同一性障害の人など、現実の性の幅は広くて、そこに至る道筋、受精卵から私たち1人ひとりへの旅路、その複雑さを実感。
戸籍上の性を変更することが認められる特例法が二〇〇四年から施行され、日本でも性同一性障害が社会的に認知されるようになった。しかし、いまだ誤解や偏見もあり、当事者を取り巻く環境は厳しい。
本書は性同一性障害とは何かを理解し、治療や性別変更の手順、また、現実社会で生活していくために、当事者やまわりはどうすればよいか、をQ&A形式でやさしく解説。
性同一性障害って何?
性同一性障害の治療
性同一性障害と生活・仕事
性同一性障害と法律・社会
終わりに
資料1 性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第三版)
資料2 性同一性障害のための医療機関等リスト
資料3 性同一性障害/トランスセクシュアル/トランスジェンダーの自助支援グループ
[Qの例]
性同一性障害は病気なのですか?
だれに相談すればいいのですか?
ホルモン療法ってどういうものなのですか?
性別適合手術ってどうゆうものなのですか?
職場に性同一性障害をもつ人がいたら、どう扱うべきでしょうか?
どのような手続きで性別を変更するのですか?
人間ははたして男と女の二つに区分できるのか。身体は男、心は女の人。身体は女、心は男の人をどう考えるべきか。精神科医から性同一性障害と認定された食品販売会社勤務の中堅社員と、その妻と子ども二人がたどった魂の遍歴。文明の狭間を突く純文学作品の感動の物語。男と女の次元でなく、それを越えた存在として生きたい…。
精神分析の歴史において、盛衰を繰り返してきた心的外傷の研究。フロイト、フェレンツィら古典文献における議論の咀嚼、地を這うような日々の臨床の記録を礎に、精神分析のさらなる可能性へ。
性同一性障害とはいったいどのような事態なのか。当事者と家族への膨大な調査に基づき、心理学、精神医学、生物学などあらゆる角度からその全貌に迫る。性同一性障害を理解するための基本文献。
性の違和感に苦しみながらも、保育士の夢に向かって、ひたむきに歩んできた「私」は、家族や友人の深い愛に支えられて「僕」としての本当の人生を手に入れた。諦めない強さを教えてくれる希望に満ちた半生記。第4回幻冬舎・フジテレビ共催感動ノンフィクション大賞大賞受賞作。
発達障害を支援するすべてのひとへー精神科医、小児科医がおくる診察室からのメッセージ。
なぜ夢はかくも知識人たちの心をとらえたのか?そして、精神医学にとって夢とは何か?20世紀フランス精神医学界の碩学が厖大な文献にあたった重要論文。
性同一性障害をめぐる論点の白地図を埋める
第1章 総論 性同一性障害
第2章 性別に違和感を抱える人びとは特例法をどう受け止めたのか
第3章 「言いたかったこと」を探る
第4章 性同一性障害を抱える人びとの見解(1)
第5章 性同一性障害を抱える人びとの見解(2)
第6章 「金八」放送以降の知識の広まりは何をもたらしたか
第7章 当事者主権と「間違う権利」
第8章 間違う権利
第9章 創られる「争点」、消される〈争点〉
第10章 性同一性障害特例法の再評価
終章 性同一性障害の何が問題か