小学校4〜5年生くらい(思春期)の子どもをもち、性教育についてどうしたらよいか悩んでいるママ・パパに向けて、「子どもの体の変化をポジティブにとらえる」、「自分の“ふつう”は本当にふつう?」、「子どもの性的関心にどう向き合うか」、「ジェンダーについて」など、「おうちで、こう話してみよう!」がわかる本です。小中学生を対象とした「いのちの授業」や性教育の講座などで広く活躍中の著者が、子育てで実際に直面するさまざまな悩みに寄り添い、マンガ多めで読みやすく解説しました。「思春期を迎えてからでは遅いのか?」「性教育には抵抗感がある」などと困っている方でも大丈夫!今からでも遅くありません。性、いのち、ジェンダー、防犯、人権について。これぜんぶ性教育です。あなたの子育てをアップデートしませんか?
◆子を持つ親の必読書!
教科書にない【40の質問】に答えます
◇小中高生2万人に「性」と「生きること」を講演してきた産婦人科専門医が、実際に生徒から寄せられた「教科書に載っていない」リアルな40のギモンにやさしく答えます。
子を持つすべての親が知っておきたい、「自我の目覚め」「SEX」「妊娠」「多様な性」「性感染症」そして「生きる」ということ。
(目次)
1章 性教育って何を学ぶの?
2章 女子に多い質問
3章 性の多様性について
4章 性感染症について
5章 性は「生きる」こと
小学校の特別支援学級と中学校におけるやさしい性教育の実践集。
プライベートゾーン、怖い目に遭ったとき、二次性徴、SNS、ジェンダー、LGBTQなどを取り上げて、子どもたちの発達段階に応じた学習展開例や教材、指導のポイントを簡潔に紹介します。
Q&Aでは、思春期保健相談士・公認心理師の資格をもつ著者が、教員や保護者から寄せられる子どもたちの性に関する疑問や悩みに答えます。
学校と家庭が協力して進める性教育のヒントが満載!
赤ちゃんはどこからくるのだろう…ということは、だれでも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。この本は、いのちのはじまりの「なぜ?」と、いま生きていることのすばらしさを見つける、大人から子どもへのメッセージです。
日本で初めて出た「性教育の絵本」!!
こどもたちに「自分がどうやって生まれてきたか」を正しく伝えるために!
著者の北沢杏子は、日本の性教育の先駆者。1972年に出版されたこの絵本は、当時「事件」でした。性がまだタブー視されていた時代に、この絵本はマスメディアの格好の餌食になったのです。
その後、1988年の再刊を経て、「性教育の重要性」が認識されはじめた現代に、長く忘れられていた名著が、新たな編集で復刊されます。
やなせたかしが担当した絵では、裸のパパとママが手をつないでスキップしています。
こどもたちは「おとうさんのおちんちんが、おおきいのはなぜだろう?」「おかあさんのおっぱいが、おおきいのはなぜだろう?」と考えます。
こどもたちが誰でも不思議に思う答えが、この絵本にはあります。
そして、どうやって自分たちがこの世に生まれてきたかがわかるのです。
おおらかな、やなせたかしの絵も楽しさを引き立てます!!
正しい性の知識を楽しく学べる一冊。ぜひ、ご家庭で楽しく正しい性教育を!
※本書は、1988年・アーニ出版刊『なぜなの ママ?』を再編集し、新装復刊するものです。
※2021年7月には同シリーズ絵本『なぜなの パパ?』も出版予定。
性教育に役立つ資料・ワークシートが満載
中学校における性教育の重要性は増しているものの、性教育を実践できている学校は多くありません。性教育が中学生に必要であることは認識されつつも、指導法がわからないという声も多く聞かれます。その原因のひとつは、わかりやすい性教育指導解説書がないことにあります。
本書は、経験が浅い学級担任でも、すぐに計画立案・授業実践が行えるように、実践例をもとにした具体的な指導案と教材・教具を多数紹介した、使いやすい性教育の実践資料となっています。
(1)年間指導計画の作成、からはじまり、(2)新たな授業改善や学習形態の工夫を手引きし、(3)集団指導と個別指導の実践方法を具体的にガイドしていきます。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、ロングセラーの『性教育実践資料集』の改訂新版です。これまで多くの学校・教室で使われてきた指導案を、現代の性教育環境にあわせて改訂しており、性教育・指導の実践経験が浅い先生でも、しっかりとした指導ができるようになっています。
日本で初めての企画・編集となる〈講座 包括的性教育〉(全5巻)。世界の性教育の理論と実践の主流は、包括的性教育の時代を迎えているが、第3巻は、日本の学校教育で培ってきた実践の記録が網羅され、教育現場での実践に役立つヒントが詰まっている。
監修者まえがき
はじめに[水野哲夫]
1 総論
1 子ども・若者のセクシュアリティをめぐる現実とニーズ.[染矢明日香]
2 包括的性教育実践とはどういう実践か、そしてそれをどうつくるか[水野哲夫]
3 子どもを変え、おとなを変え、誰もが過ごしやすい学校(社会)をつくる包括的性教育[樋上典子]
2 実践報告
からだを学ぶ
4-1 (実践1)5歳児クラス「自分のからだを知る」[荒武美保]
4-2 (実践2)「からだの権利」を学ぶことは言葉を持つこと語ること.[浦野匡子]
4-3 (実践3)好きがいっぱいーー快・不快を知って自分を大切にしよう、人を大切にしよう[多田直子]
4-4 (実践4)小学校6年生「みんなで学ぼう!からだの権利」[長谷川まき子]
4-5 (実践5)「虎視眈々と」性教育[河合玲香]
4-6 (実践6)吉祥女子高等学校における包括的「月経」教育[楢原宏一]
多様性を学ぶ
5-1 (実践7)世界にはいろいろな人がいて、みんな違っていい[荒武美保].
5-2 (実践8)「一人ひとりが違う存在」を当たり前に[松崎利香]
5-3 (実践9)小学校2年生「こころとからだの学習」からーー「わたしたちのたん生」をたがいに学ぶ[中村晴佳]
5-4 (実践10)子どもたちに、キラキラ輝く人生を[瀬野史織]
5-5 (実践11)低学年の子どもと考えるジェンダーーーTシャツ作りを通して[塩塚秀美]
5-6 (実践12)中学校「多様な性」[樋上典子]
5-7 (実践13)性の多様性を知る授業[荻野雄飛]
性と人間関係を学ぶ
6-1 (実践14)「だれもがたいせつな存在」[小島淳子]
6-2 (実践15)子どもとつくる人間関係[松崎利香]
6-3 (実践16)「だれとでもできるわけじゃないんだ」--みんなで考えた「ふれあい」の学習[池田元]
6-4 (実践17)高学年の子どもたちと学ぶ“同意”と“尊重”[北山ひと美]
6-5 (実践18)中学校3年間の思春期教室の中での人間関係の学び[菊池準子]
6-6 (実践19)「人間関係」を高校生と考えるーーワークショップで楽しくリアルに!![谷村久美子]
3 「協働」でつくる包括的性教育
7 保護者と教職員でつくる「性と生を語る会」[北山ひと美]
8 学校での協働の可能性とビジョンーー2つの学校の実践事例の検討を通して[村末勇介]
9 「協働」での包括的性教育実践ーー富士見特別支援学校の取り組みをもとに[門下祐子・櫻井裕子・飯村恵・狩野正子]
おわりに[水野哲夫]
執筆者紹介
★自分の性に関することを自分で決めるために!
授業で使える新しい性教育ワークブック!
心も体も成長する中高生は、自分のからだに悩んだり、異性との付き合い方に悩んだりする時期です。一方インターネットには性の情報が氾濫しており、そのなかには誤った知識も多くあります。簡単に人とつながることができるSNSによって、子どもが大人による性被害を受ける事件もあとをたちません。そのような現代の中高生に対し、自身が性教育をほとんど受けていない教員や保護者も、どう教えていいかとまどうことも多いと思います。
本書は、性のことについて悩む中高生自身が、正しい知識を身につけ、性の多様性を理解し、自分のからだのことを大切にすることができるようになることを目指した、新しい性教育のためのワークブックです。
■この本の特長
・項目ごとに教員向け・保護者向けの「伝え方のポイント」を掲載
・学年や年齢に応じてそれぞれに必要な項目を選んで使うことができる
・生徒自身が調べ、話し合いながら学べる書き込み式
・先生、生徒が具体的に話し合う場面をイラスト付きで紹介
・「Q&A」「コラム」を豊富に掲載
はじめに
本書の使い方(教員と保護者向け)
本書の使い方(生徒向け)
第1 章 性の多様性とジェンダー
1 「性」をどうとらえるか:「セクシュアリティ」って何だろう?
2 「人間の性」を照らす5本のスポットライト:性の多様性を考える
3 「人間は多様」「性も多様」これは当たり前:LGBTQ、SOGIE とは?
4 日本語ではどちらも「性」だけど……:ジェンダーとセックス
5 「男女平等」のさらに先がある?:ジェンダー平等とは?
6 「男らしさ」「女らしさ」って誰が決めるの?:ジェンダーステレオタイプとは?
7 「からだ」をめぐる情報を見つめ直す:メディアやネット情報とコンプレックス、ルッキズム
第2 章 人間関係と性
1 人間関係を振り返ってみよう:どんな人間関係から何を得てきただろうか
2 人間関係が生み出すプラスとマイナス:それを分ける要因を考える
3 「よりよい人間関係」をつくるために:大切にすべきことって何だろう?
4 友だち関係と性:ピアプレッシャーって?
5 家族も多様:世界にはどんな家族の姿があるんだろう
6 「付き合い」をめぐって:恋愛に正解や定義はあるか?
7 恋愛だとおちいってしまう「カン違い」とは?:デートDV を考える
第3 章 からだの権利と安全の確保
1 性的な関係もいろいろ:人間はどういう理由で性的な関係をもつのか?
2 「からだの権利」って?:どんなことが守られるのかを知ろう
3 暴力ってなんだろう?:暴力は人から何を奪うのか
4 性暴力と性的行為:その違いはどんなことか考えてみよう
5 法律と性:未成年者の性的行為、性交同意年齢、性犯罪
6 SNS と性:実際のケースから気をつけるべきことを考えよう
7 友だちに性のことで相談されたら?: 相談することの大切さ
困ったときの相談窓口
自律的に生きる「個」を育てるデンマークの多様性教育の実態に迫る!昨今の日本に漂う成長無き閉塞感を打開すべく、教育現場では「主体性」・「協働性」と並び第3の学力要素として「ダイバーシティ(多様性)」が叫ばれるようになった。しかし子供らが持つ個性・多様性を学校教育で均質化し、学力テストの結果が学校での序列化を招く我が国の教育でそれを浸透させることは難しい。本書では、日本と同様に国際学力調査PISAショックを受けた北欧・デンマークの「多様性を認め育てる教育」、他者とのコミュニケーションを通じて自らの考えを深め、単一解答にとどまらない複合的な課題に取り組む能力に着目。北欧デンマークが子どもたちの多様な生き方を可能にする学力とその評価方法を緻密な現地調査から明らかにした新進気鋭の良作。
青少年の性意識・性行動のデータ論文集
本書のもとになった「青少年の性行動全国調査」が始まったのは1974年。以降、この調査は中高生の母集団が入れ替わる6年ごとに実施され、日本の青少年の性行動の変容を切れ目なくとらえてきた貴重な報告書です。
これらの長年にわたる調査・比較・分析により、生理的・心理的・行動的な側面にわたって、日本の青少年の性的経験(デート、キス、性交など)が年齢にともなってどのよう進行するかを明らかにし、時代的な変化の動向の中で読み取ることができるようにしています。
青少年の性行動の時代的な変化は、1970年代から80年代にかけては大学生の性行動の経験率の上昇が顕著に見られ、高校生の性行動は1990年代に入ってから活発化する流れがありました。これに対し、21世紀に入ってからの調査では、性行動が活発な若者と性への関心が希薄な若者への分化現象があることも指摘され、「性の分極化」とも呼ぶべき現象も見られました。この6年における時代の変化の中で、若者の性意識・性行動がどのように変容したかを、豊富な調査データを基に詳しく解説します。
【編集担当からのおすすめ情報】
今回の調査報告で第8回を迎える「若者の性白書」。膨大な調査をもとに集められたデータ集は、青少年の行動・意識の分析に大いに役立つでしょう。さらに、少子化対策などへの研究の資料としても有用だと思われます。
自己肯定感UP! よりポジティブに
「幸せな恋愛・性生活を送れる人間」を育む!
あなたが持っている「性」に対するイメージを
塗り替え、幸せで温かな性を体験できると、
見違うように自己肯定感が高まり、
人生を豊かにできます。
そんな「人生を幸せにするための性教育」を
子どもたちに!
〈早乙女智子さん推薦!〉
(産婦人科専門医、日本性科学会副理事長、認定セックスセラピスト)
わかりやすく、温かい言葉で書かれた本書は、
夏目さんのお人柄のまま愛に溢れています。
生きる意味を問い直す本書を、多くの方々に。
大好評!親子で参加するオンライン講座から、
本書は生まれました!
「娘たちの真っ白な純白な意識の中に、
世間一般のねじ曲がってしまった性ではなく、
本来の尊い性が染み渡っていく、
そんな時間にも感じられました」
(40代女性、6歳・8歳の娘と参加)
【もくじ】
はじめに
◎大人の皆さんへ……
「性」のイメージが良くなると、
自己肯定感が上がります
・学校でも教えてくれません
・性は、心と体を大きく動かす重要な部分
・子どもたちの人生をより豊かにするために
◎思春期の皆さんへ……「性」を学ぶことは、
「自然」について学ぶことと同じ
・自分の体は「恥ずかしい」ものではない
第1章 大人の体になるって、どういうこと?
・自分の体を守れることが、大人の条件!
・知っておきたいプライベート・ゾーン
第2章 大人も知らない?
女性と男性の生殖器のトリセツ
・女性の生殖器1外から見える「外性器」
・自分の外性器を見てみましょう
・女性の生殖器2お腹にある「内性器」
・卵子ー女の子は“赤ちゃんの卵”を持っている
・女性の体は「月の満ち欠け」の
リズムで変わる
・男性の生殖器の働き方
・精通は生まれて初めて【射精】が起こること
・精子ー“赤ちゃんのタネ”
・性の発育には個人差がある
第3章 男女が結ばれるって、どういうこと?
・大人の女性と男性が結ばれること
・昔の人の思い「まぐ合いは神聖なもの」
・精子は「生存競争」じゃなく
「チームプレイ」をしていた!
第4章 「幸せな性」を体験するために必要なこと
・人間のまぐ合いとは
・安全で代表的な「避妊」の方法
・性のエネルギーは「生命力」の表れ
・男の子も「性暴力」で傷ついている
・「幸せな性」は、お互いの気持ちが
一致していることが条件
(一部抜粋)
東大合格ランキングで上位を占める一方、「男尊女卑」「セクハラ体質」と批判され、「ホモソーシャル」の巣窟ともみなされがちな男子校。ただし全国に2%しか存在せず、その内実を知るひとは少ない。独自アンケートをふまえ、男子校で始まっている先駆的な「包括的性教育」をルポ。92%の高校が共学なのにいつまでも男女差別がなくならない日本社会の謎に迫る。これからの時代に重要なのは、グローバル教育やSTEAM教育よりも性教育!
第1章 男子校のアキレス腱
第2章 ニッポンの性教育の現在地
第3章 工夫を凝らした包括的性教育
第4章 部分的に男子校を共学化する
第5章 世間の反応に見えるバイアス
第6章 共学校に潜む男子校の亡霊
子どもたち一人ひとりに遍く開かれた教育をめざしてー。「人種のサラダボウル」と呼ばれ、多くの人種・民族が共生するアメリカ。しかし昨今、様々な分野で人種・民族間の格差拡大が叫ばれている。特に、「子どものエンパワメントの格差」は、大人になった後の知識や技術などを決定づけるという点で、格差問題の構造に深く根を下ろしている。本書は、イリノイ州シカゴ学区(CPS:Chicago Public School)の市民性教育の詳細な事例分析を通し、そこでのカリキュラム計画・実践の方途を明らかにするとともに、「子どものエンパワメント格差」の是正に向け必要となる具体的要素の抽出を試みる。同じく格差拡大が問題視されるわが国にも重要な示唆に富んだ一冊!
子どもを守るために、まずはおとなが知る!
「子どもの行動範囲が広がってきて成長を感じる一方、心配…」
「性教育に対してどうしても抵抗がある...」
「気にはなっているけど、何から始めたらいいかわからない…」
そんなママ・パパ必読!
いま世界で学ばれている「包括的性教育」は、
多様性や人権を軸に、自分や相手を大切にすることからスタートします。
子どもが幼い頃から自分で自分の身を守り、
自分らしくハッピーに生きていくために、親が日常でできることとは?
ユネスコ「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の翻訳者である浅井春夫先生監修のもと、
性教育のイメージががらりと変わる新しい視点で、
おさえておきたい最初の30項目をお伝えします。
●子どもが「自分のからだは自分だけのからだ」と知るために
→3歳頃から自分のからだを自分で洗う習慣をつける
●子どもが嫌なことに対し「NO!」と言えるようになるために
→親子で日頃から快・不快の気持ちを言葉にして伝え合う
●子どもが「性別に関わらずみんな平等」と知るために
→親がジェンダーに縛られず、選択の自由を子どもに与える など
日本で初めての企画・編集となる〈講座 包括的性教育〉(全5巻)。世界の性教育の理論と実践の主流は、包括的性教育の時代を迎えているが、第1巻は総論編として、その入門的内容と概説、特徴、現在の中心的課題などについて多角的に論じる。
監修者まえがき.
はじめに[第1巻編者:浅井春夫・田代美江子・堀川修平].
1 包括的性教育の基本的な理解のために
1 包括的性教育概説[田代美江子]
2 8つのキーコンセプトと学習目標の全体像[福田和子]
3 性教育におけるテーマ主義と課題主義[関口久志]
2 性教育をめぐる日本の現状と課題
4 いま包括的性教育が必要なワケ[浅井春夫]
5 現代日本にはどのような性教育が存在したかーー「2つの思い込み」を解きほぐす[堀川修平]
3 包括的性教育を深めるために
6 人権教育としての包括的性教育[田代美江子]
7 青少年の性行動・性意識の実態と包括的性教育の必要性.--全国調査に基づくエビデンス[林雄亮]
8 子ども・若者の性的発達段階論を考える[浅井春夫]
9 包括的性教育を進める実践者論ーー学校性教育の視点から[村末勇介]
4 包括的性教育の重点課題
10 ジェンダー平等の現実と課題[北田佳子]
11 日本の子どもの現代的健康課題とウェルビーイング(幸福)の現在[野井真吾]
12 からだ学習とボディイメージ[水野哲夫]
13 暴力と同意をめぐる課題と実践[染矢明日香]
14 セクシュアル&リプロダクティブ・ヘルス&ライツの課題と展望[塚原久美]
15 包括的性教育を実践・研究し始めるおとなのための基礎文献[堀川修平]
執筆者紹介
現代の若者の性の実態をリアルに映し出す
2023年8月から2024年3月にかけて、全国の中学生・高校生・大学生、約1万3,000人を対象に実施された「第9回 青少年の性行動全国調査」の結果をまとめた論考集。
この調査は、1974年の第1回から50年以上にわたり継続されている、国内外でも類を見ない貴重な調査であり、青少年の性行動や性意識の変化を捉えるうえで、欠かせない基礎資料です。
今回は、コロナ禍を経た若者たちの性に関する実態を詳しく分析・報告。性教育や性科学に関わる方々はもちろん、青少年と関わるすべての人にとって必読の1冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
巻末に67ページの基礎集計表を収録。「デートDV」「性的同意」など、近年注目されている事項についても詳しくレポートします。
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第1 章 現代の青少年の社会環境と性行動
-第9回「青少年の性行動全国調査」の方法と概要ー・・・・・・・・・・・・・・・・11
第2章 学校での性教育と性に関する知識・態度・行動との関連・・・・・・・・・・・・・43
COLUMN 1 中学校でセックス(性交)について教えるべきか……………… 60
COLUMN 2 性の規範意識の変容ー変化するものとしないもの……………… 62
第3章 性的同意の認知と意思の確認
-青少年の現状と教育的課題ー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65
第4章 暴力被害および性的被害の現状と性教育や性行動の経験・・・・・・・・・・・・83
第5章 正しい避妊の実践における性情報源とジェンダー規範の影響・・・・・・101
第6章 青少年の性感染症予防に関する知識・態度・行動・・・・・・・・・・・・・・・・・・119
COLUMN 3 「性の多様性」への理解の実態とその課題………………… 132
第7章 家庭環境・親子関係と青少年の性のかかわり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・135
第8章 多様な若者文化と恋愛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・153
COLUMN 4 青少年の性のイメージーその変容と個人の経験との関連……… 172
第9章 青少年の性についての「悩み」
-自由回答欄の内容から見えるものー… ………………………………… 177
COLUMN 5 女子の自慰につきまとう〈否定的なもの〉………………… 198
基礎集計表(学校段階別・男女別・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 201
性教育というのは、誰とどのように関係を築いていくかを考えていくことも大切な学びでもあるのです。
「性」は人間にとって豊かに、そして幸せに生きるためのもの。(略)からだや生殖のしくみだけでなく、人間関係や性の多様性、ジェンダー平等、幸福など「人権」を基盤とし幅広いテーマを含む性教育を包括的性教育と言います。(プロローグより)
「赤ちゃんはどこから来たの?」「LGBTQってどういう意味?」「付き合っていたら手を繋ぐのは当たり前?」
心とからだに変化が訪れる思春期、わたしたちは沢山の「なぜ?」に出会います。あなたなら何と答えますか?
まずは科学的に自分自身のからだを知ること。それはあなたを守ることにも通じます。からだの仕組みのほか、「男らしさ」「女らしさ」の根っこにある思い込み、性感染症、デートDV、バウンダリーといった他者との関係づくりのルールなどなど、現場の教員や大学研究者と作り上げてきた性教育プログラムの実践内容をぎゅぎゅっと一冊の本にまとめました。
性を学ぶことはあなたにとって大切な権利。心とからだが発達し始める中学一年生から、どこから伝えればいいかわからないという家庭や教育の現場まで、幅広い世代にこそ手に取ってほしい、人との豊かな関係を作るための「性の教科書」です。
プロローグ
1 性について学ぼう
2 いのちのはじまりと誕生
3 いろいろな性のあり方
4 大人に向けて変わりつつあるからだ
5 人間の性行動
6 恋愛とデートDV
7 日本の性教育を変えていこう
エピローグ 対等で尊重し合える社会を目指すために
巻末資料 事前アンケート・授業内アンケート/情報サイト・書籍・相談窓口
子どもたちが知りたい「からだのこと」「自分がどこからきたのか」「男の子と女の子の違い」「友だちや家族」などについて、絵とマンガをまじえてやさしく説明します。この絵本をきっかけに親子で対話が始まるでしょう。
もくじ
バードとビーはどうぶつえんへ
1 わからないことがいっぱい!
2 おんなのこのすること おとこのこのすること
3 どこがおなじ? どこがちがう?
4 つまさきから あたまのてっぺんまで
5 あたまのてっぺんから つまさきまでおとこのこにあるもの
6 おとこのこにあるもの
7 おんなのこにあるもの
8 おんなのこも おとこのこもせいちょうするよ
9 らんしがいっぱい! せいしがいっぱい!
10 コウノトリじゃなかったんだ!
11 たくさんのせいしがおよいでいく
12 しきゅうはおおきくなっていく
13 ちっちゃなつぶが、おおきなスイカに
14 へそのお
15 ひるも、よるも、ずっと
16 おとこのこ? おんなのこ? ふたご? もっとたくさん?
17 あかちゃんだ!
18 ハッピー・バースディ!
19 だっこしたり、キスしたり
20 いろいろなかぞく
21 いいタッチと、だめなタッチ
22 おんなのこも おとこのこもみんなともだち
23 おとなになっていく
バードとビーはとしょかんへ
さくいん
監修者あとがき この本を子どもたちと読まれる方々へ"
子どもに性教育をしたいけれど、恥ずかしく、照れもあるし、どうしたらいいかわからない…性教育の入口でとまどっている親や子育てにかかわるみなさんへ。
性教育は人権教育。臨床心理士と子ども・保護者・教職員などに向け、年間約80講座を実施する性教育のプロが伝授!
◆まず、親子で確認しておきたいこと
なぜ、3歳から性教育?
性被害を認識できず、周りに伝えることが難しい幼児。性暴力の意外な真実として、小さい子も、男の子も女の子も被害にあう、知人が加害者である場合も。そのため、どんなこともオープンに話せる関係を築くことが、性教育のスタート。幼児期の親子関係作りが大切なわけを、性教育と関連づけて解説。
◆子どもからの質問にどう答える?
「赤ちゃんはどこから生まれるの?」「おちんちんがピン!ってなるのはなんで?」「なんで、ママのおっぱいは大きいの?」「赤ちゃんは、どうやってできるの?」…など、性や性行為に関連することは、どう伝えていいか戸惑うもの。子どもにわかりやすく、そのまま伝えられるアンサー例を取り上げる。
◆子どもの「性」にまつわる悩み・疑問
「性器いじりにはどう対応したらいい?」「子どもとキスしちゃダメ?」「男の子同士で性器を見せ合っていたらどうしたらいい?」「性器を触られたと子どもが言ってきた」「子どもおおしりをふくのはいつまで?」…など、ママ友や周囲に相談しづらい内容や、「外出先で、子どもが1人でトイレに行っても大丈夫?」といった、施設での性被害(男女)を防ぐためのアドバイスなど。
◆少し先を生きる子どもたちの姿から
小学校高学年、中学生、高校生の、「自撮り写真をネットにアップし、知り合った人に裸の写真を送ってしまう」「『NO』が言えず、避妊なしの性行為を繰り返してしまう」「自分の性に違和感があり、部屋にひきこもる」など、具体的な事例を解説。
◆巻末に、取り外せる「じぶんの からだを たいせつに する えほん」つき(8p、オールカラー)
自分の体は自分のもの、性器の名称や洗い方など、かわいいイラストとわかりやすい図解で、親子で一緒に見て理解できる。
性教育ってやったほうがいいの? いつからはじめればいいの?--実際に子どもに性教育をするとなると、親のほうがわからないことだらけ……。からだ、性、命のことなど、生きていく上で大切なことを伝えるときの、大きな手助けとなる一冊です。PART1 おうちで性教育をはじめようそもそも性教育ってなに?/性教育ってやったほうがいいの?/性教育はいつからはじめる?/性的なことを聞かれたらどうしたらいい?/話すときに気をつけなくてはいけない言葉はある?/からだの名前を知ることからはじめよう/性器の名前はどうやって教えたらいい?/「赤ちゃんはどこからくるの?」という質問にどう答える?/水着ゾーンを教えたほうがいい?/一人ひとりの「違い」を大切にしよう/「人は生まれかわるの?」と聞かれたときは/一緒にお風呂に入るのはいくつまで? ほかPART2 なぜ今、性教育が必要なの?性の知識、正しく知っていますか?/性教育は子どもの権利を守るもの/子どもはセックスについて知りたいわけじゃない/一番やってはいけないのは、子どもの自信をしぼませること ほかcolumn 子どもといっしょに読みたい性教育絵本PART3 子どもを性被害から守るために「変な人」とはどんな人?/「知らない人について行ってはダメ」で防げる?/どんな大人の行動が危ないの?/子どもだちはどんなところで狙われる?/自分で自分を守る力をどうつける?/イヤなとき、どう言う?/被害にあわないために、どんなことを伝えたらいい?/子どもが性的被害を受けてしまったらどうする? ほかPART4 子どもといっしょに学ぶメディアリテラシー子どものSNSとのつき合い、どうしたらいい?/子どものネット利用、ここに注意!/ネットからどうやって子どもを守ったらいいの?ほか Column 万が一トラブルに巻き込まれたらPART5 <実践編>性教育をはじめよう!自分のからだは自分できれいにしよう/おとなのからだになるってどういうこと?/おちんちん(ペニス)のこと教えて!/子どもの包茎はどうしたらいい?/人を好きになるってどういうこと?/身近なつながり「家族」のことを話そう/赤ちゃんのこと教えて!/赤ちゃんはどうやってできるの?/赤ちゃんはどうやって大きくなるの?/人が死ぬって何? ほかcolumn 死の悲しみをどう乗り越えるか PART6 こんなとき、どうしたらいい?おっぱい大好き!/おちんちん大好き!/小さい子どもの性行動/おっぱいの大きさ/エッチなサイト/性と心の一致/友だち? 恋人?/いのちが生まれるところ/親に似てる? ほか